今回レビューするのは、K&F ConceptさんのNDフィルター『JPKF01.1085』と『KF01.1392』です。
それでは早速レビューを書いていきたいと思います。
目次
特徴
- 【CPL&可変NDフィルター】67mm CPL+可変ND、2in1のレンズフィルターです。67mmサイズのレンズに対応し、レンズサイズを予めご確認ください。レンズキャップ(レンズカバー)を付きたい時、2つ大きいサイズ(77mm)のレンズキャップが必要です。
- 【X状ムラなし】X状ムラ防止可変NDフィルターは光量ロック機能を搭載する。最小ND2から最大ND32までに回して段階を調整した後、自動ロック機能でガラスの位置を固定してフィルターがムラの出る角度を避けて、X状ムラ出ることがない。
- 【グリーンフィルム&反射防止】C-PLフィルターがグリーンフィルムを採用して紫外線をカットしながら、環境の偏光を除去したり、空の色を青くたり、水面に反射した光をコントロールして風景をハッキリさせる。水面越しの水中や水面に映る風景、水に濡れた葉の透明感も表現出来。
- 【ND2-ND32可変減光&偏光】ND2からND32まで、5段階(ストップ)調整可能。円偏光PLフィルターで多彩な表現をしながら、スローシャッターを利用し、雲海や滝の水の流れを滑らかにすること、ライトの光跡を残すことを表現出来。
- 【撥水防汚】フィルター表面は18層のナノコーティングが加工され、撥水・撥油を実現する。川、山や砂漠など過酷な環境でも安心して撮影出来。高品質な強化光学ガラスを採用し、レンズフレアとゴーストを著しく低滅し、反射を抑え、明るく多彩な写真を自由に撮れる。
長所と短所
- ○小型軽量なので負担にならない
- ◎リングを回すと明度が簡単に変わる
- ○反射や白飛び、黒潰れが軽減される
- ◎スローシャッターで美しい写真が撮れる
外観
パッケージ外観
ND2-ND400フィルター(JPKF01.1085 & KF01.1392)。
KF01.1392(ND2-ND32減光フィルター)。
セット内容
パッケージ内容は画像の物で全てになります。
ND2-ND400フィルター(JPKF01.1085 & KF01.1392)。
収納ケース。
KF01.1392(ND2-ND32減光フィルター)のセット内容。
KF01.1392(ND2-ND32減光フィルター)。
レンズクリーナー。
収納ケース。
動画
使用した感想
○小型軽量なので負担にならない
ND2-ND400フィルター(JPKF01.1085 & KF01.1392)とKF01.1392(ND2-ND32減光フィルター)はどちらも減光フィルターです。カメラのサングラスと思っていただければ差し支えありません。
ND2-ND400フィルター(JPKF01.1085 & KF01.1392)は77mmサイズ。
KF01.1392(ND2-ND32減光フィルター)は67mmサイズ。
NDのあとの数値は減光度合いを表すので、上のND2-400の方が暗い状態から明るい状態まで幅があることになります。
どちらも小型軽量なので、レンズに取り付けても全く違和感がありませんでした。付けたことも忘れるくらい軽いです。しかし、ND2-32の下のNDフィルターの方が倍近い価格がします。なぜかというと、ムラが全くない高品質のNDフィルターだからです。詳しくは後述します。
◎リングを回すと明度が簡単に変わる
こちらの2つは可変フィルターです。固定のフィルターもあるのですが、こちらは周囲のリングを回すと明るさが変わっていく、非常に便利な構造をしています。何枚もフィルターを購入したくない、管理が面倒、入れ替えるのはいやなんて方に向いています。
ND2-ND400フィルター(JPKF01.1085 & KF01.1392)は、画像のようにギザギザの部分を指で回すとリングが動き、明るさが変わっていきます。目安として丸印がありますが、どこで止めても問題ありません。
KF01.1392(ND2-ND32減光フィルター)は、前述とは違い、指を引っ掛けて回す突起が付いています。ここに指を引っ掛けて回すと明るさが変わります。こちらも前述と同じように目印として丸印がありますが、どこでも止めても自由です。
どのように明るさが変化するかというと下記のようになります。
ND2-ND400フィルター(JPKF01.1085 & KF01.1392)。
KF01.1392(ND2-ND32減光フィルター)。
実際にレンズに装着した様子です。
ND2-ND400フィルター(JPKF01.1085 & KF01.1392)は、一番暗い状態だとムラが出ました。そこから1段階明るくするとムラはなくなりました。ちなみに、NDフィルターはシャッタースピードを遅くして撮る物として有名ですが、今回は分かりやすく通常のシャッタースピードで取りました。設定でシャッタースピードを遅くすると、最も暗い状態でもムラはわかりませんでした。
KF01.1392(ND2-ND32減光フィルター)は高価なだけに、1番暗い状態でもムラがありませんでした。
○反射や白飛び、黒潰れが軽減される
昼間に明るい場所と暗い場所を一緒の画面内に収めて撮影すると、明るい場所を明るく補正しすぎ(白飛び)、暗い場所を暗く補正しすぎる(黒潰れ)きらいがあります。要は明暗差がハッキリし過ぎて、実際に目で見た状況とだいぶ雰囲気が違うな…となってしまうんです。しかし、このNDフィルターを通して撮影すると、明るいところを少し暗めに撮影してくれるので、カメラの内部での補正がマトモになります。
試しに、逆光で明暗差が出やすい状態で撮影してみました。暗い影が濃すぎますね。
そして、こちらがNDフィルターを通して撮影した様子。右下のベランダの壁を見ると黒い影が薄くなり、明暗差が少なく、自然な写真になっていることがわかると思います。また、スクイズボトルのポカリスエットの文字も、こちらの方がハッキリと見えます。
『レンズに暗いフィルター(サングラス)を通すと、暗い部分が明るく撮影される』。いまいち説明だけだとピンときませんが、本当にこうなるんです。不思議ですね。
「このくらいの明暗差なら、これくらいのフィルターの暗さだな」なんて具合は、使用していって自分で理解するしかありませんが、1日撮っていればすぐにわかります。
◎スローシャッターで美しい写真が撮れる
NDフィルターの使い道は前述の他、シャッタースピードを遅くして、動きが止まって見えるような滑らかな写真が撮れることが挙げられます。シャッタースピードを遅くすると、その分光を多く取り込みます。光を多く取り込みすぎるので、極端に遅くするとほぼ真っ白の写真ができてしまいます。
これをカメラの設定でやろうとすると、細かい設定をいくつもいじったり、調整したりテストしなければならなのですが、NDフィルターがあるとレンズを一間重ねるだけでそれができてしまいます。また、可変フィルターなので、ツマミを回すだけで即座に色々なシーンに対応できます。
最も薄い状態だとND2となるので、通常の撮影とほぼ変わりません。そのため、基本的にレンズに付けっぱなしにしておけます。
総評
高機能の一眼レフカメラなら、ある程度このような補正は設定でできるのですが、毎回状況に合わせて設定をチマチマいじってると、1分や2分は余裕で掛かってしまいます。一方、このフィルターを常時装着しておき、必要ならツマミを回して補正を掛けると、ほんの数秒で操作は終わりです。どちらが楽で確実かは火を見るより明らかです。
ただのガラスレンズに数千円~万を超えるお金を出すのは勿体ないと思うかも知れませんが、このように昼間に外でよく撮影する方なら、買っておいて損はないと思います。
こんな人にお勧め
- 外で良く撮影をする人
- 昼間に良く撮影をする人
- 逆光での撮影が苦手な人
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