観て笑顔になる話し「ジングル・オール・ザ・ウェイ」レビュー

あらすじ

ジングル・オール・ザ・ウェイ – Wikipedia

運動器具会社社長のハワードは、8歳の息子ジェイミーの空手の段の授与式に行くことができなかった。ジェイミーの機嫌を取るためにハワードは、クリスマスにターボマンフィギュアをプレゼントすることを約束する。ところがハワードは、そのフィギュアが超激レア状態にあることを知らなかった。

 

ほっこりする映画

この映画は観ていて、そして観終わって自然と笑顔になりほっこりする映画です。

 

映画のメインストリームと言えば、派手なアクションだったり、サスペンスだったり、恋愛だたりするので、ジャンル問わず映画を観ていると、これらの映画が8割方になると思いますが、たまにこういったアットホームなほっこりするコメディを見ると、少しばかりの幸福感に包まれるんですよね。

 

劇中ヒーローターボマン

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ジングル・オール・ザ・ウェイでは、ターボマンが重要なキーワードになってきます。この映画の中の世界では、ターボマンと言うヒーロー番組が大人気で、子供たちは皆そのターボマン人形を欲しがっており、どこに行っても品切れと言う設定です。しかし今観るとターボマンはアイアンマンに似ていますね。

 

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こういう劇中劇は適度にチープなくらいがコメディは良いんです!

 

このターボマンは、最初にこの人形が欲しいんだと訴えるためだけに出てきたのかと思いきや、最後の最後までこのターボマンの設定が生き、オチ寸前まで使われていました。実に芸が細かいです。

 

ターボマンブームは劇中で凄い人気との設定になっており、どこに行っても売り切れでしたが、私が人に聞いた話だと、キン消しも凄かったらしいです。入荷したら即完売で、駄菓子屋や個人商店なんかはウハウハが止まらなかったとか。

 

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ターボマンの話に戻りますが、最後の仮装パレードで着るターボマンの衣装が凄いです。単なるコスプレ衣装のはずなのに、ターボマンの設定通り、武器は出ますし空を飛べます。物凄く精巧で完璧なコスプレ衣装でした。

 

所々に挟まれるお約束の笑い

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最初にスピード違反で捕まった時に出てきた老警官が、ことあるごとにシュワルツェネッガーの邪魔をしに偶然現れます。この警官は会う度にシュワルツェネッガーに対し「またお前か!」と言うのですが、それはこっち(シュワルツェネッガー)の台詞だろと。こういったお約束の笑いや突っ込みどころが満載なんです。

 

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コメディのシュワちゃん

シュワルツェネッガーが人気なのは、こういったコメディも出来るからと言うのも大きいですね。ジュニアもそうでしたし、ツインズ キンダガートン・コップなどもそうでした。

 

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同じような筋肉俳優として一時代を築いた、シルベスター・スタローンブルース・ウィリスはここまで役の幅が広くないんです。むきむきの筋肉男がこうやって面白おかしいコメディを演じると言うのは、ストーリーに関係なく、ただそれだけでコメディになりますからね。その相乗効果は凄いんです。

 

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しかしシュワルツェネッガーの選ぶ映画と言うか、出演する映画はほぼ全て当たりますね。この映画のストーリーや構想を聞き、出演を受諾する。言ってみれば簡単ですが、この映画のオファーを聞いて、大ヒットするなんて思う人はあまりいないんじゃないでしょうか。出演映画が転けるとイメージが傷付くので、どの映画に出演するかは掛けであり、また慎重に判断しなければならないと思うのですが、シュワルツェネッガーの出演するコメディはどれもヒットしていて面白いんですよね。シュワルツェネッガー回りに有能な人がいたのか、はたまたまたは運が良いのか…。

 

ただ人形を買いに行くと言うだけのストーリー

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びっくりするのはこのお話は、子供のクリスマスプレゼントのために人形を買いに行くと言う、ただそれだけの話だと言う事。それだけの話を2時間の映画にして、それでいて面白く、話に起承転結を付け、成立させてしまう脚本の上手さには驚くばかりです。

 

買い物バトル

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シュワルツェネッガーがターボマンの人形を求め、暴動のような買い物バトルに参戦していましたが、アメリカの過激な買い物映像でたまにこのような光景を見ますね。

 

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しかしアメリカの量販店店員への悪意と言うか、馬鹿に仕方は凄いと言うか…。ウォルマートなどの量販店はカオスらしくて、客もマナーが凄く悪く、店員も給料が低く最底辺の仕事と認識されているらしいので、量販店の店員=馬鹿って暗に描写している映画やドラマは非常に多いんです。この映画では暗にどころか思いっきりそう描いていましたが。

 

これで思い出すのは日本のたまごっち騒動。たまごっちもこんな感じだったことを思い出します。販売するとの噂で夜中から並んだデパートで、朝の開店時に今日の販売はありませんよとアナウンスされ、暴動寸前のような状態になることが日常茶飯事でした。また、たまごっち欲しさに女子高生やOLが体を売るなんて事もあったみたいで、その異常さは際立っていました。

 

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売り切れで何店も店を回ること

今の中高生には信じられないかも知れませんが、ネット通販がなかった昔は、このように店に行っては売り切れ、次の店に行っても売り切れ、そしてまた次の店でも…なんてことを繰り返し、7店も8店も店を回ることが当たり前のようにあったんですよね。

 

私の経験だとドラクエファイナルファンタジーなんかの人気ゲームだと、タイミングを逃すとこんな感じで、多いときは10店回ってやっと小さい店で見付けたなんてことも実際にありました。今はネットで複数の店舗を見られ、注文して待つだけですからね。良い時代になりました。ただこうやって店を回るのも、ひとつのイベントとして面白かったとの側面もありました。

 

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アメリカ映画の底力

私は映画全般が好きで、邦画にも好きな映画があるので、邦画を悪く言うつもりは毛頭無いのですが、このように馬鹿な話を全力で作り、お金も人材も掛け、壮大な映画にしてしまうのは、アメリカ映画ならではですね。これが邦画だったら、馬鹿馬鹿しいコメディにお金も人材も掛けられないので、チープな映画や安っぽい映画になり、あくまで好きな人向けのマニアックな映画になってしまうんです。これはアメリカ映画で培われてきたノウハウや、市場規模の違いなどがあるのですが、それにしてもこういったコメディを全力で作る姿勢には感服します。

 

そして更に目を見張るのは、このジングル・オール・ザ・ウェイと言う映画は非常にテンポが良いことです。アクション物で目を離す隙がないジェットコースタームービーなんてジャンルが確立して久しいのですが、この映画はコメディ映画でありながら目を離す隙がなく、次々と隙間なくトラブルが襲ってくるんです。こういったテンポの良いコメディは観ていて実に気持ちが良いんです。

 

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こういう映画をたまに観ると物凄く気分が良い

前段でも書きましたが、映画はアクションやサスペンス、恋愛物などが多いので、そういう映画を楽しむのは勿論良い事なのですが、たまにこういう出来の良いホームコメディを観ると、得も言われぬ幸福感が得られるんです。

 

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アクションを見た時の爽快感や、サスペンスで頭を悩ませながら解決したときのスッキリ感とはまた一風違った幸福感。これが感じられるので、面白いコメディ映画は非常に貴重だと思います。

 

ちなみに、ここまでアップしてきた画像は全部人形を買いに行ったってだけの話で出来上がっている映画の画像なんですよ。信じられないでしょ。でも本当なんです。いやあぶっ飛んだ映画でした。

 

こんな人にお勧め

  • 観て幸せになる映画を見たい人
  • 心温まる映画を観たい人
  • シュワルツェネッガーのコメディ映画を見たい人

 

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