目次
特徴
- テンキーレス
- 省スペース
- 安い
長所と短所
- ○テンキーレスで省スペース
- ○安い
はじめに
またしてもキーボードを買ってしまった…。これで今うちにあるキーボードは全部で5つ。メインのキーボード(K800t)に何かあったときのサブのキーボード(K270)、メンブレンのキーボード、メーカーからの評価依頼で頂いたキーボード、そして今回購入したテンキーレスのキーボード(TK-FCM084WH)。過去に使ったキーボードの総数だと優に30枚くらい…。
別にキーボードマニアでもなんでもないんですけどね。いつの間にかこんなことになってしまいました。そしてそんな状況で何故またしても新たなキーボードを購入したのかと言うと、目的はたった一つで、『テンキーレスの使い勝手を知りたい』からです。後述しますがこれにも遊び以外できちんとした理由がありまして…。と言うことで、今回は初めてのテンキーレスキーボードのエレコム製『TK-FCM084WH』のレビューを書いていきたいと思います。
テンキーレスは以前から気になっていた
実はテンキーレスのキーボードは前々からずっと気になっていました。テンキーレスの特徴と言えば当然テンキーが無いことです。そのままですね。このメリットとして右側に配置してあるテンキー部分がごっそり削られるのでコンパクトになることが挙げられます。一般的なキーボードとマウスの配置は左にキーボード、右にマウスですよね。すると、キーボードを打っている状態からマウスに右手を動かすとき、テンキー分移動距離が長くなってしまうんです。キーボードとマウスを右手が行ったり来たりするのは、それこそ1時間に何十回と発生することなので、細かいことですがこれが蓄積するとストレスに…。
もう一つはテンキーがあると姿勢(体の向き)が斜めになること。テンキーがあるキーボードの場合、普通にキーボードとマウス配置すると、キーボードのホームポジションが左に寄ってしまうんです。ホームポジションを体の正面に持ってくるようにキーボードを配置すると、今度はマウスが右に行きすぎて操作がしづらくなり…。
以上のような『右手の長くなる動線距離』と、『ホームポジションを体の正面に持って来られない』ことがずっと気になっていました。そこで今回これらの問題を解決できるであろうテンキーレスのキーボードを購入した次第です。
テンキーレスが自分に合うのかどうか
実は今回購入したキーボードは本命ではありません。本命の高級キーボードが他にあるのですが、その高級キーボードのフルサイズかテンキーレスかのどちらを買うのか判断するため、今回のテンキーレスキーボードを購入しました。
今まで私はテンキーレスを使ったことが無いので、いきなり高級キーボードのテンキーレスを2万円で購入し、「自分のはテンキーレスのキーボードが合わなかった!」なんてことになったら悲惨ですからね。この安いテンキーレスを使ってみて、自分はテンキーレスで行けるのかどうかを実際に試してみる確認用キーボードなんです。1000円の安いキーボードなのでこんな購入の仕方が可能でした。2万円の無駄の可能性を消すためなら、1000円出費してお試しキーボードを購入するのはありかなと。なので、正直打ち心地だとか耐久性だとかはどうでも良くて、本当にただ一点だけ、テンキーレスが自分に合うのかどうか実際に数日使ってみたかったんです。
打鍵感
前置きが長くなりましたが、きちんと今回購入したキーボードのレビューをここからは書いていきます。
打鍵感ですがかなりしっかりとした押し返しがあります。指を置いてもスッと沈むような感覚はなく、意図して押下しないと入力されません。とは言えタイピングで力がいるとか疲れるという感じではなく、却って意図しないミスタイプを防止してくれると感じました。底打ち感は強く、押下しきるとガチッと底を打った感じになります。総合して打鍵感は好みで中々良いとは思います。
同じ価格帯のロジクールのK270と比べると打鍵感では私はこちらが好みです。この価格帯ではドングリの背比べになるのでしょうが、K270にある反発時の引っかかりがなく、しっかりとバネで押し返している感覚(バネは入っていないのですが感覚的に)がします。
静音性
静音性はありません。タイプ時の音の大きさは同価格帯のK270と同じくらいかと思います。音の質を表現すると、K270は「カチャカチャ」と乾いた感じの音。このTK-FCM084は「パチャパチャ」と湿った感じの音。この辺は好みによりますが私は嫌いな音ではないですしK270よりしっとりとした音で好きです。
テンキーレスが自分に合ったかどうか
使って一週間ほどたちますが当初の予想通り、テンキーレスは右の部分にほとんど使わないテンキーがないので、体の正面にホームポジションの真ん中を配置でき、右手のキーボードとマウスの移動距離が少なく、タイピングが疲れず中々使い勝手が良いと感じています。ただ、今狙っている本命が2万円以上する東プレのキーボードなので、本当にこの値段のテンキーレスを購入して良いのかまだ迷っています。
キーボードは配列でもそうですが、一般的な物を選んでおいた方が、後にまたキーボードを購入するときに選択肢が多いですし、なによりキーの配置が全く同じなので、今まで培った慣れやノウハウを無駄にせずに済みます。これはテンキーのありなしでも同じだと思うので、本当に高級キーボードでテンキーレスの2万円超の物を買って良いのか未だ思案中…。今のところテンキーレスでも問題ないんですけどね。本当にテンキーレスを永続的なキーボードとして選んで良いのか…。
形状は完全なフラット
このキーボード形状は完全なフラットで、ちょっと可愛いくらいの長方形です。キーの傾斜や凹みも全くないシンプルな形状です。また、当然ですがチルト機能も付いていて傾斜を付けることもできます。
USBケーブルは1.5m。欲を言えば2m欲しかったかも。また、ケーブルの向きを左右に向き替えられる溝がついているキーボードもあるのですがこれは無し。中央の穴からケーブルが飛び出していました。キーボードを配置する場所によってはこれが邪魔になるかも。あとは贅沢を言えば電源のオンオフというか入力状態を切れるスイッチがついていればさらに良かったなと。キーボードを一時使わず横に置いておく時があるのですが、立て掛けている場合倒してしまうと意図せぬ入力がされてしまいます。まあこんな使い方は稀なのでしょうが、パソコンを操作する場所で食事もするので、いったん横に…なんてこともするんです。
本命は…
このキーボードを購入した理由は、今後購入する予定のあるキーボードをフルサイズにしたら良いのか、テンキーレスにしたら良いのかの予行演習(テンキーレスを使ったことが無いので、自分にテンキーレスが合うのかどうか)だと前述しましたが、その本命の高級キーボードとは東プレです。東プレのリアルフォースシリーズは高級キーボードで最も有名で、最も評価が高く、最も売れていて、それでいてロングセラーと言ういわゆる鉄板です。
東プレの高級キーボードを購入しようと悩んでいたのですが、その際にフルサイズとテンキーレスで悩んだんです。おそらくテンキーレスの方が右手の動線や体の向きなどで自分には良いのだろうなとは思っていても、使ったことがないテンキーレスのキーボードをいきなりり2万円出して買う勇気はありませんでした。そこで今回、この安いテンキーレスを購入して自分に合うのかどうかテストをしたんです。
打鍵感や静音性なんかは店頭でサンプルを触ればわかるのですが、実際に自分の使い方でどう感じるかは、数日から1週間ほど使ってみないとわかりませんからね。
総評
私の場合、安価なのでテンキーレスが自分に合うかどうかのテストとして購入しましたが、テンキーレスの入門機としても最適だと思います。
1000円のキーボードとしては優秀だと思います。少なくともお値段以上です。ただ、3000円出して買うかと言われれば難しいです。やはりあくまでテンキーレスの入門機や、今後購入する可能性のある高いテンキーレスがある場合の、テンキーレスが自分に合うかどうかのお試しキーボードと言ったところでしょうか。ただ、打鍵感、打鍵音、質感全てを見てもとても1000円前後で買えるキーボードではなく間違いなく値段以上のキーボードだと思います。また、キーボードは検証によるとトイレの便座よりも汚いとの実験結果もあるので、敢えて安いキーボードを短期間で乗り換えていく方もいるとのこと。そのような使い方の場合も良いのではないでしょうか。
個人的には安価なキーボードの売れ筋であるK270よりも打鍵感、打鍵音供に好みで上だと思います。無線だったら3000円まで出せます。それくらい良いキーボードだと思います。安価なテンキーレスでキー配列がオーソドックスなキーボードはほとんど無いので、このキーボードには十分価値があると思います。
こんな人にお勧め
- テンキーレスキーボードが欲しい人
- 安いテンキーレスキーボードが欲しい人
- テンキーレスキーボードの使い勝手をテストしたい人
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