目次
掲載情報
掲載雑誌
- ビックコミックスピリッツ 1984年1月15日号
アニメでは
時系列とでき事
- 1984年1月 三鷹瞬、スキーで(わざと)骨折して五代君と同じ病室に入院
この頃のでき事
- 1月1日 - AT&T分割。
- 1月9日 - 日経平均株価が初めて10,000円の大台を突破。終値10,053円81銭。
- 1月13日 - 13日の金曜日、仏滅、三隣亡が重なった。
- 1月14日 - マクドナルドの創業者レイ・クロックがカリフォルニア州サンディエゴの病院で死去。
- 1月18日 - 福岡県三池郡高田町(現:みやま市)の三井三池鉱業所の有明鉱坑内火災、一酸化炭素中毒で83人死亡。
- 1月19日 - この日発売の「週刊文春」にて、三浦和義のロス疑惑を追及する記事「疑惑の銃弾」が掲載。これがきっかけでテレビ各局のワイドショーは連日ロス疑惑報道を大きく伝えることとなる。
- 1月20日 - カシオ計算機が「データバンク テレメモ10」を発売。
- 1月21日 - 映画ターザンの主役をつとめたジョニー・ワイズミュラー死去。
- 1月24日 - 米アップルコンピュータがマッキントッシュを発表。
- 1月24日 - 宝酒造が「タカラ缶チューハイ」を発売。
- 1月30日 - 日産自動車がイギリスへの自動車工場進出を決定。
あらすじ
再骨折して入院が延びた五代君。世話役の晶がいなくなったことで、響子さんが五代君の看病をすることになります。そこで親密になっていく五代君と響子さん。遂に二人は抱き合い、またしてもキスしそうになるのですが、そこに入院してきたのは三鷹さんでした。
みどころ
- 五代君と響子さん抱き合う
- 三鷹さんわざと骨折
はじめに
今回は、今まで世話を焼いていた晶が退場したことにより、響子さんが五代君の看病担当になり、五代君とどんどん親密になっていく話です。前々回に続きキスしそうになるのですが、そこにはなんとわざと骨折し、入院する病院、病室まで指定して邪魔をしに来た三鷹さんでした。
晶退場
前回、駆け落ちをする直前で交際を父親に認めて貰ったため、晶が五代君の所に来て世話をする理由がなくなったので、今回の冒頭で晶は退場です。以後作中に出てくることはありませんでした。結婚式には出しても良かったかななんて思いますけどね。
響子さんが五代君の世話役に
晶が退場したことにより、空席になった五代君の看病役が、やっとのことで響子さんに回ってきました。
「五代君の看病を響子さんがする」との単純な経緯なだけなんですけどね。ここまで話があっちに行ったりこっちに行ったりしていたのですが、やっとのことで響子さんに回ってきました。本当に回りくどくもどかしいのですが、これがめぞん一刻の物語であり、五代君と響子さんの関係なんです。
危機感を抱く三鷹さん
五代君の看病を響子さんがすることになり、当然三鷹さんは危機感を抱き、あの手この手で邪魔しに来ます。ときにはストレートに病室で五代君や響子さんに釘を刺し、ときには五代君の再骨折を知らないこずえちゃんをけしかけ看病させようとします。
しかしどれも思ったような効果は無く、最終的に三鷹さんが取った行動は、スキーでわざと骨折をし、病院も病室も指定してのお邪魔虫でした。この行動力は凄まじいです。自分の骨をわざと折ってでも、五代君と響子さんをくっつけさせまいとするこの執念。三鷹さんは本気で響子さんを好きだったんですよね。
三鷹さんは五代君と知り合った当初、まだ五代君が大学1年の19歳で相手にならないと思い余裕綽々だったのですが、この時点では五代君を完全にライバルと見て危機感を持っていた様子が窺えます。さすがに恋愛経験豊富で大人な三鷹さんは、この状況を聞いて危険だと察知したんでしょう。実際、この時三鷹さんが邪魔をしに来なければ、五代君と響子さんはキスをして、そのままとんとん拍子にくっついていたかも知れません。ここは物語的には大きな分岐点でした。
相思相愛?
前々回良い雰囲気で五代君と響子さんはキスしそうになっていたのですが、今回はもう一つ進んで、抱き合った後にキスしそうになっていました。また、ここで興味深いのは、前々回では何の前触れも脈絡も無く、響子さんが考える隙も無く、流れでキスしそうになっていたのですが、今回は響子さんがそのキスしそうになったのは、一時の感情なのかどうか自問自答して悩んだ後の行為だとの事です。
以前キスしそうになったことを考え、自分なりに悩んだ末、また五代君とキスしようとしたと言うことは、ここでは完全に五代君を好きになっていたのではないかなと。問題は、この入院エピソードで好きになったのか、もしくはそれ以前かとのことですが、こればかりはわかりません。一応わかりやすいシーンがあるので、私個人的にはここで五代君を好きとの結論に、自分で納得したのかなと思っています。こればかりは最後まで明かされないので誰にも分からないんですけどね。
総評
しかし今回の三鷹さんの行動はもの凄いです。
このエピソード後からは、徐々に楽しいお祭りが毎日が続くようなドタバタコメディの要素は少なくなっていき、八神登場から完全に話が動き出すラブコメへと突入していくのですが、この辺りの「響子さんの奪い合い」が本格的になり、三鷹さんが五代君をライバルと認めたことが、作風が変わっていくターニングポイントでしょうね。
何回か私は記事で初期とか中盤とか書いていますが、少しここで説明しておくと、初期の第1部は八神が登場するまでの86話までで、第2部は87話から八神が退場するまでの117話「弱虫」まで。そして第3部が118話から最終話の161話まで。話数にばらつきはありますが、作風や物語の特徴から分類すると、これで問題ないと思います。この辺はや、漫画のレビューにも書いてありますが、この漫画全話レビューの総括で、何故その分類でどうしてそうなるのかは詳しく書こうと思います。
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