世紀末の終末思想
1999年の12月下旬のニューヨーク。街は2000年の訪れを今か今かと待ちわびる人々で賑やかだった。
刑事時代に妻子を失い、自殺願望に浸りながらも毎日を過ごしているジェリコ・ケイン(アーノルド・シュワルツェネッガー)は、現在は民間の警備会社で働いている。相変わらず自殺衝動に襲われるも同僚で相棒のシカゴ(ケビン・ポラック)に起こされ、今日も仕事に向かう。仕事の内容は、ある株屋(ガブリエル・バーン)の護衛だった。
護衛開始から暫くして株屋が狙撃されそうになるもジェリコが身を呈して守り、狙撃は失敗。犯人は逃走を開始する。地下鉄まで犯人を追い詰めたジェリコだったが、「悪魔が復活する」と不可解な言葉を残す。男がバチカンの元修道士であることを突き止め、男の自宅にあった写真の女性クリスティーン・ヨーク(ロビン・タニー)の自宅に行くジェリコとシカゴだが、そこで彼女は謎の神父の一団に襲われてしまう。
この映画は1999年当時世界中で流行っていた終末思想を映像化した映画です。
日本ではノストラダムスが一番有名で色々騒がれていましたが、世界中でも世紀末に世界は終わるなんて終末思想がまことしやかにささやかれていたんですよね。文献をひもとくと、前世紀も前々世紀も世紀末になると終末思想が流行ったらしいです。
他のシュワルツェネッガー映画に比べると…
他のシュワルツェネッガー映画に比べると、いまいち話も迫力も乏しい感じがします。
しかし世界興業だと2億ドル以上を売り上げ、制作費1億ドルであることを考えると、ヒット作と言って間違いないんですけどね。なんと言うか、サタンサタンで日本人には馴染みが薄いと言うか…。
こんな人にお勧め
- 世紀末、終末思想が好きな人
- 天使と悪魔の話が好きな人
- シュワルツェネッガーが好きな人
最後は珍しくシュワルツェネッガーが…
この映画では他のシュワルツェネッガー映画とは違って、珍しく(唯一?)シュワルツェネッガーが死んでしまいます。そういう意味で貴重な映画です。
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