今回レビューするのは、vankyoさんのワイヤレスヘッドホン『Cystereo 750』です。
それでは早速レビューを書いていきたいと思います。
目次
特徴
- 【ANCノイズキャンセル&優れた通話音質】ANCノイズキャンセリング機能を搭載し、より静かに、より良い音で音楽をで楽しめます。バス、電車、飛行機、声の飛び交うオフィスでも、お気に入りの曲に没頭できます。 高感度のマイク付き、CVC 8.0ノイズキャンセリング技術は周囲の雑音を削減でき、 相手とクリアで快適に会話できます。
- 【2台デバイスと同時に接続可能、簡単に切り替えられ】通常のBluetoothヘッドホンとは違って、VANKYO Cystereo 750は2つのデバイス(例えば携帯電話やタブレットやノートパソコン)を同時に接続してまた簡単に切り替えられます。2つのBluetoothデバイスを接続すると、1つのデバイスでビデオを見たり、曲を聴いたり、ゲームをプレイしたりしながら、簡単に電話をかけたり受けたりできます。ヘッドホンは、現在のタスクを自動的に一時停止し、通話が終了すると自動的に再生します。 例えば、iPadで映画を見ていると、iPhoneから電話が来て、電話に出るとヘッドホンが自動的にiPadの映画を停止します。通話が終わったら、ヘッドホンは自動的に映画を再生されます。マニュアル操作のステップを省き、同時に素晴らしい映画の断片を見逃すことがないです。
- 【Hi-Fi高音質】進化したクリアでパワフルなサウンドを実現します。低音から高音までバランス良く出ていて、解像度も高くキレ感が気持ち良いヘッドホンです。 音楽はもちろん、特に映像とリンクするように立体的な音作りをしている映画、VRなどで使用した際にその世界に入り込んだような一体感を味わうことができます。
- 【最大30時間連続使用可能&快適な装着感】1回満充電すれば、最大15時間の音楽再生、あるいは最大18時間の通話が可能です。 小型&軽量の肌触りの良いプロテイン生地のイヤーパッドを採用。耳の角度に合わせて90度回転できるスイベル機構を採用したハウジング、スムースな長さ調節を可能にしたヘッドバンドにより、長時間の使用でも疲れにくい快適な装着感を実現しました。
- 【Bluetooth 5.0&安定した接続&有線接続可能】Bluetooth5.0対応により⾳⾶びを極限まで抑え、完全ワイヤレスでありながら、安定した接続を実現しました。 3.5mmオーディオケーブル付き&有線接続使用可能:ケーブル接続も可能で、万が一電量が切れたとしても付属のφ3.5mmプラグ仕様ケーブルを利用して、スマホやタブレット等と有線接続し使用可能です。
長所と短所
- ○折りたたむと薄くコンパクトになる
- ○LRの文字が大きく一目で判別できる
- ○側圧がゆるめで耳に優しい
- ○音質、受信感度、音ズレ問題なし
- ○オーソドックスな操作性
- ○アクティブのイズキャンセリングで周囲の雑音を低減してくれる
- ◎バッテリー持ちが音楽再生で30時間
- ○有線接続だとバッテリーを消費しない
外観
パッケージ外観
セット内容
パッケージ内容は画像の物で全てになります。
ヘッドホン。
USB Micro Bケーブル。
AUXケーブル。
収納ケース。
収納袋。
説明書。日本語単独の物。
使用した感想
○折りたたむと薄くコンパクトになる
このヘッドホンは少しユニークで、折りたたむとコンパクトになるのは、他の折りたたみヘッドホンと同じなのですが、イヤーカップが平らになるため『薄く』なります。
前述の画像のようにイヤーカップの内側を表にすることも、裏にすることもどちらでもできます。ただ、他のヘッドホンでできるような『内側へ折りたたむ』ことはできません。折り畳み方は前述の画像のようにしかできません。
イヤーカップもコンパクトです。イヤーパッドも含めた内側の大きさは、縦約100mm×横約750mm。
イヤーカップのホールは縦約600m×横約400mm。
ヘッドホンのタイプとしては、耳たぶをイヤーパッドで押さえるオンイヤータイプとなります。カップの中に耳たぶまで全部は入りません。ただ、その分コンパクトになるタイプです。
○LRの文字が大きく一目で判別できる
イヤーカップ内部には画像を見てわかるように、LRの文字が大きく印字されています。ヘッドホンは左右対称の物がほとんどなので、手に取っただけでは左右分かりづらく、一旦確認しないとならない場合もあるのですが、こちらはすぐ目に飛び込んで来ます。
前述の画像のように、付属のケースにこのヘッドホンはピッタリと収まります。薄くなるので持ち運びも邪魔になりません。
○側圧がゆるめで耳に優しい
側圧は緩めです。挟み込む力が弱いので、耳たぶに掛かる圧迫もゆるく、長時間装着しても耳が痛くなりづらいです。
側圧は緩めなのですが、イヤーパッドの厚みはしっかりとあり、クッションも柔らかいのでしっかりと耳にフィットします。そのため遮音性も高く音漏れもほぼしません。
ヘッドパッドの厚みは薄いです。ただ、だからと言って頭に硬い部分が当たる感覚はありません。
イヤーパッドの厚みは約200mm。ヘッドパッドの厚みは中に芯があるので計測しづらいのですが、この場合約150mmでした。半分くらいは中のプラスチック板です。
アジャスターはカリカリとクリック感のあるタイプ。任意の位置で止めることができます。また、このアジャスターには目盛りも付いているので、自分に合った位置はどこかを記憶することもできます。
○音質、受信感度、音ズレ問題なし
音質はさすがに1万円近くするヘッドホンだけありしっかりとしています。低音が強調され心地よく響きます。遮音性も高いので周囲の雑音が入ってこず没入感も高いです。
低音が良く出るので、音量は小さめでもしっかり音楽を楽しめます。結果、満員電車などでも音を大きくする必要はなく、周囲に音漏れしていないか心配することもなくなりました。
音質 | 概要 | |
対応コーデック | HFP、HSP、A2DP、AVRCP、DI、AAC | |
高音 | チープなシャリシャリした感じはしない | |
低音 | 低温部分が良く強調される | |
音ズレ | スマホで映画を観て感じず | |
音質評価※1 | ||
★★★★☆ |
※1 同タイプの他の物と比較しての評価(相対的評価)
受信感度もさすがにヘッドホンだけあり非常に強いです。イヤホンだと途切れるような状況でも全く音は途切れません。
条件1 | 概要1 | 結果1 |
場所 | 屋内 | 音が途切れることなく聞こえる |
距離 | 8m | |
建造物 | 鉄骨 | |
障害物 | 間に木の扉2枚 | |
条件2 | 概要2(概要1に加えて) | 結果2 |
同上 | 受信部分を手で覆う | 音が途切れることなく聞こえる |
条件3 | 概要3(概要2のあとに) | 結果3 |
同上 | 受診部分から手を離す | 音が途切れることなく聞こえる |
受信感度評価※1 | ||
★★★★☆ |
※1 同タイプの他の物と比較しての評価(相対的評価)
○オーソドックスな操作性
操作性は実にオーソドックスで、特に語る必要はないくらいです。そのため、このようなヘッドホンやイヤホンを1度でも使用したことがある方なら、説明書を見るまでもありません。
電源のオン、オフ、音量の変更、曲の変更など、ほぼ全ての操作がこのヘッドホンのボタンでできます。
操作割り当て | 操作方法 |
電源オン | マルチボタン:長押し |
電源オフ | マルチボタン:長押し |
再生 | マルチボタン:短押し |
一時停止 | マルチボタン:短押し |
音量アップ | +ボタン:短押し |
音量ダウン | -ボタン:短押し |
次の曲 | +ボタン:長押し |
前の曲 | -ボタン:長押し |
ミュート | なし |
リセット | なし |
○アクティブのイズキャンセリングで周囲の雑音を低減してくれる
高価なヘッドホンには良く付いている、アクティブのイズキャンセリング(ANC)機能があります。使用方法は簡単で、ANCスイッチをオンにスライドするだけです。押しボタンではないので、バッグの中に放り込んで、間違って押されるようなこともありません。
ANCの仕組みは名前の通りアクティブで、周囲の雑音と同じような周波数の、人間には聞こえない可聴範囲外の音を出して打ち消すというものです。
ANCの効果は確実にあります。周囲の雑音が少し遠くに聞こえるような感覚になります。結果、雑音が小さくなります。ただ、聞いている音楽も多少音質が変わってしまいます。具体的には少し籠もった感じになり、透明感は減ります。
選べることで困ることはありません。自分の使用する環境や好みで切り替えてください。電車や飛行機などの低い音を良く消してくれるので、電車に乗るときはオンに、それ以外はオフになんて使い方がお勧めです。あとは車の通りが多いところなどでしょうか。
ANCをわざわざオンにしなくても、十分遮音性が高いので、どうしても使用しなければならない機能でもありません。
◎バッテリー持ちが音楽再生で30時間
バッテリー持ちは音楽で30時間となっています。実際に使用したところ、下表のように●時間持ちました。
条件 | 仕様上 | 実験結果 |
両耳での音楽再生 | 30時間 | ▼22時間52分 |
片耳での音楽再生 | なし | なし |
充電 | 3時間 | ▼2時間39分 |
バッテリー評価※1 | ||
★★★☆☆ |
※1 同タイプの他の物と比較しての評価(相対的評価)
○有線接続だとバッテリーを消費しない
Bluetoothの無線接続だけではなく、AUXケーブルでの有線接続もできます。有線接続だとバッテリーは消費しません。一般的な有線ヘッドホンと全く同じ使い勝手になります。ただ、当然ですが、ANC機能は使用出来ませんし、音量や曲の変更もヘッドホンのボタンからはできません。
有線接続に対応しているので、Bluetoothでは繋げられないTV、ガラケー、コンポなどにも使用できるので、活用の幅は一気に広がります。家庭にある家電ならほぼすべてに接続できると思います。
有線接続の挙動としては、ヘッドホンのAUXポートにAUX端子を差し込んだら、Bluetoothで聞いていた場合、電源が自動的にオフになり、AUX接続が有効になります。つまり、優先順位はAUX>Bluetoothです。
総評
折りたたむと薄く平らになる折りたたみヘッドホンです。その代わり内側に折りたたむことはできませんが、薄い引き出しの中に入れられたり、これはこれで色々なメリットがあります。
側圧は緩めで耳にストレスがあまり掛からない構造ながら、遮音性は高く、加えてANC機能まであるので、没入感高く音楽を楽しめます。
こんな人にお勧め
- 折りたたんだときに薄くなるヘッドホンが欲しい人
- アクティブのイズキャンセリングで周囲の雑音をできるだけ小さくしたい人
- 有線接続ができるヘッドホンが欲しい人
- バッテリーが30時間持つロングライフバッテリーのヘッドホンが欲しい人
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