あらすじ
RiN(8)
神森祭最終日。祭りのクライマックスに湧く人々をよそに、伏見と凛は犬井兄弟の策略に嵌り、満ち潮により孤島と化した海姫島に取り残されてしまう。身柄を押さえられた上に携帯電話も奪われ、成すすべもない二人。凛は伏見の解放と引き換えに、自らの身を差し出そうと、犬井兄弟と共に“人喰い神”の御座たる奇岩へと立ち去るのだった。残された伏見は‥‥!?
RiN(9)
メジャー少年誌「トーラス」での連載権獲得を目指し、6人の若き漫画家が魂を削る。勝利者は一人きり。ヤングライオン達の夢に満ちた、残酷な闘いが始まる――!!! 次世代作家による熱き漫画バトル「ヤング・ブル杯」編スタート!
今回のオカルト編はつまらない
7巻までのレビューは、過去記事(漫画家を目指す漫画「RIN/ハロルド作石」(第1~7巻)レビュー)を読んで頂くとして、今回は8巻と9巻のレビューです。
ざっくり書くとこのRiNは、主人公が漫画家を目指す「漫画編がメインなのですが、並行してヒロインの「オカルト編」もクロスオーバーして出てくるのですが、今回のこのオカルト編は正直蛇足もいいとこで、しかもその蛇足が今回やたら長く、終わる気配がなかったんです。
何の工夫もなくストレートに書くと、今回のオカルト編は凄くつまらなく長かったです。6巻から8巻までの約3巻ずーっと続いていました。オカルト編が本格的に始まるまでは面白かったんですけどね…。そのオカルト編が8巻終わり、やっと9巻から本筋の「漫画を描く話」に戻りました。いや~良かった…。どうなることかと思いました。
オカルト編そのものが悪いとは言わないのですが、さすがに今回は長くやり過ぎで飽きてしまいました。味付け程度だったり、クロスオーバーエピソード的に、漫画家を目指す話に織り交ぜてくるなら何も言わないのですが、さすがに3巻ぶっ続けで、一切漫画家を目指す話が出ない、完全オカルト編3巻連続はキツかったです。と、ここまでが8巻の感想になります。
やっと本筋に戻った9巻
で、この9巻からはやっと本編の漫画家を目指し話に戻りまた面白くなりました。やはり私はこっちの方が好きです。オカルト話を読みたくてこの漫画を手に取ったわけではありませんから…。
本巻は、ヤング・ブル杯の話です。が、オカルト編が3巻続いていたので、どういう経緯でヤング・ブル杯にエントリーされたのかとか、お姉ちゃんが難病にかかってるとか、同級生の女の子とか忘れてました。本編そっちのけで脇道に逸れすぎるとこれがあるので怖いです。
主人公はお色気路線の漫画で行くみたいですね。まあこれは漫画家を目指す漫画でよくある、「本来自分がやりたい漫画とは違うのを描かされ、編集部と対立し、苦しみながらも自分の描きたい漫画を描いて人気出る」ってパターンへの布石でしょうね。とにもかくにも本筋に戻ってくれて良かったです。
こんな人にお勧め
- オカルト編がつまらなくて読むのを止めていた人
- ハロルド作石漫画が好きな人
- 漫画家を目指す漫画が好きな人
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