目次
特徴
REVIVE第7弾は「機動戦士ガンダム」より“蒼い巨星"の愛機グフをラインナップ!
現代的なプロポーションでグフをREVIVE!広い可動域で多彩なアクションポーズを再現可能。
“くさびゲート"を採用。ランナーから外しやすく、ゲート跡も残りにくいので、キレイな仕上がりに!
ヒート・ロッドは自由に折り曲げることができ、様々なポージングが可能に!
ヒート・サーベルはシールドに収納可能。グフの主要武装も豊富に付属!
【付属品】シールド×1、ヒート・ロッド×1、ヒート・サーベル(左右)×各1、握り手(左右)×各1、武器持ち手(左右)×各1、75mm機関銃平手×1
【商品内容】成形品×10、ホイルシール×1、組立説明書×1
長所と短所
- ○造形が細かい
- ○関節がヌルヌル動く
- △武器が少ない
- ×関節がやや緩い
はじめに
進化を見たいとの思いもあります。どうも他の方のレビューを見ると、ガンダムビルドファイターズで出たグフをベースにしているらしいので、そちらを作っている方の場合は新鮮みがないのでしょうが、私は2006年以来のグフなので、そういった方の参考になればと思います。
余談ですが、前回スプレー缶塗装に挑戦したのですが、家の環境的にも自分自身の技術的にも問題が出たため、これまで通り素組み+スミ入れ+つや消しスプレーに戻ります…。色々と道具を購入したのは無駄になってしまったのですが、スプレー缶塗装は断念するとの経験をしただけでありとします。負け惜しみで言っているのではなく、この失敗がなければいつまでたってもスプレー缶塗装しようかな、どうしようかなとことあるごとに思いを巡らせることになりますからね。今後この逡巡が出てこなくなっただけでも経験した甲斐がありました。
外観チェック
まずは外箱。
パーツ。REVIVEシリーズは若干ノーマルのHGUCより多いかなと言う感じです。
今回からは後処理の掃除を楽にするためお盆を導入。削りカスが全部ここに溜まるので最後にゴミ箱に捨てやすくなりました。お盆は100円ショップでも売っているので是非。
シールはモノアイ部分のみ。説明書も至って普通。
そして制作準備万端。今回は作業台を横に追加したのでスペース十分で、ランナーを重ねず全て見やすく綺麗に左からA、B、C~と配置。どの位置になにがあるかすぐにわかるようになりました。机が狭いとこのランナーを重ねておかなければならず、当該ランナーを探すだけで一手間でした。
ちなみに、今回組み立てに使用する道具は写真に写っているニッパー、デザインナイフ、ピンセットのみ。今まで使っていた数種類の棒ヤスリや紙ヤスリは一切使用しません。そのことについては後述します。
組み立て工程
準備万端整ったところで早速組み立てていきます。
お腹部分は合わせ目が無いようにそのままランナーに付いていて、切り離すだけでお腹そのものになります。新しいキットはこう言うのが多いです。
お腹に胸とバックパックを取り付けたところ。この辺は10分~20分でサクサク組み上がっていきます。
顔部分。モノアイのシールをここでペタッと貼ります。このキットでシールはこれのみ。
モノアイはアゴ下のスライドで左右に動きます。組み立てたら顔を外さないとモノアイは動かせませんが、顔を取り外すのはキツくないので簡単にできます。
胴体に頭を取り付けたところ。形になってきました。テンション上がります。この胸部分のモールドや造形、コックピットのオレンジ部分がクリアパーツになっていることなどが旧キットから改良されたところの一つです。
足の部分。グフは厳つくトゲトゲした造形ですが、足はそのイメージと違って可愛いです。
モモ部分。股関節のジョイントがちょっと脆いです。
ふくらはぎ部分。グフはこのふくらはぎが太いのが一つの特徴ですね。前面から見て合わせ目が分からないような構造になっていました。こういうのは有り難いです。
モモとふくらはぎを結合。やっと足になりました。足と腕は左右間違えないように作るのを間違ってしまうことがあります。合わせ目は前面からは一切見えませんが、後ろはパックリ縦に割れた合わせ目があります。丁寧な人だとここを合わせ目消しするのでしょうが、私は面倒なのでこの割れ目は「そういう構造!」と自分に言い聞かせ、モールドとして後にスミ入れをします。
この膝関節は良く曲がって90度以上曲がります。色々なポーズが可能です。
腰部分。ここまで来るともうだいぶ形になってきます。
そして今まで作ったそれぞれもパーツを繋げると腕以外はでき上がった形になりました。ここまで来るとあと少し。
ちなみに、ここまでの組み立て時間は約2時間。ここで一旦休憩してご飯を食べました。
さて、ご飯休憩のあとは残りの腕と武器を作っていきます。
やはり腕と足が制作する際一番面倒で間違えやすいです。私はここを説明書通り左、右と1本ずつ作っていくのではなく一気に両方作ってしまうので、左右対称のパーツや作り方をミスってしまうことがよくあります。角の向きがおかしいのはご愛敬。最後に直します。
腕も足と同じように90度以上曲がります。曲げすぎると肩からスポッと抜けてしまいますが…。
そして今まで組み上げた部分と繋げるとこれでほぼ完成となります。腕は左右混乱して往生してしまったので45分ほど掛かってしまいました。
このキットは武器がヒートサーベルとヒートロッド、それと盾しかないのでサクッと組み立て。あとはなんか余っちゃいました…。多分顔や手ののサブパーツと…なにか…だと思いますが。
組み立ては以上です。素組みだとここで終わりなのですが、私の場合はスミ入れとつや消しスプレーをするのでもうちょっとだけ続きます。
スミ入れ
個人的には素組みだとプラスチック独特の安っぽい光沢が気になるので、スミ入れとつや消しスプレーは必須です。下の画像を見るとプラモ独特の反射光があってチープで軽く見えてMSの重厚感がありません。
スミ入れ工程の前に、削りカスが付着しまくっているのでそれを取るべく水洗いします。シャワーでサッと流す程度です。これで削りカスは完全に取れます。あとは半日から1日乾燥させたらスミ入れ開始。これをやらないと、つや消しスプレーを吹き付けたとき、削りカスがつや消しスプレーで定着してしまって毛羽立ってしまいます。
はみ出ても気にせずガシガシスミ入れしていき、はみ出た部分は綿棒でサッと拭き取ると綺麗になります。
以下が最初にはみ出るのを気にせずガシガシスミ入れした画像。物凄くはみ出ています。
そして以下が綿棒ではみ出た部分を拭き取った画像。綺麗にモールド部分だけ黒くなっていてスッキリしました。
足の片方のスミ入れが終わった状態。メカ感が一気に出た感じです。
そしてこれがスミ入れを全て終わった状態。やはりスミ入れをするとメリハリが出て一気に格好良くなっていると思います。
スミ入れをした上半身。格好良い。
スミ入れをした足。引き締まって見えます。
スミ入れは以上です。やはり個人的にスミ入れは凄く大事だと思います。大抵スミ入れは10分~20分で終わりますし、ペン1,2本の数百円の出費なのでやっておいて損はないかと思います。今回は廃熱パイプのスミ入れが細かく、1時間ほど掛かってしまいましたが…。
つや消しスプレー
最後につや消しスプレーの工程で終了です。
まずはつや消しスプレーの準備。本当は専用ブースや段ボール箱を使用したり、外でやった方が良いのですが、2,3吹きなので新聞紙で周りをガードしてさっと吹いてしまいます。
今回は3吹きして終了。前面と背面だけではなく、上からと倒して下からも吹きかけます。
つや消しスプレーは揮発性が高いので数分で乾きます。丁寧に前面、背面、上面、下面から3吹きほどしても15分~20分ほどで終了する工程です。こちらもスミ入れと同じく簡単ですし数百円の出費なのでお勧めです。
完成
やはりスミ入れとつや消しスプレーをするとプラスチック感が無くなってグッと落ち着きが出て良い感じです。
以上で全ての工程が終了して完成しました。
関節が若干緩い
まずは短所から。
このグフは関節が若干緩いです。と言うかグフだけの話ではなく、REVIVEシリーズ全てのその傾向があるみたいです。以前作ったMkⅡもそうでした。関節(ポリキャップへの填まり具合)を細かく調整している分、MGのようにヌルヌル動くのですが、逆に遊びが大きくてスポッと抜けてしまうことがあります。特に股関節が顕著で、股関節は恐らく最も動かすことが多い部分ので、気を使ってヌルヌル動くようにしていると思うのですが、一方で填まり具合が緩くスポッと取れる危険性があります。
HGUCの特徴の一つに、よく言えば関節が頑丈、悪く言えば関節が硬いと言うことがあると思うのですが、REVIVEシリーズは関節の稼働が滑らかな一方で、これまでの頑丈さが若干失われてしまっています。個人的にこれはちょっと残念。どんなに動かしても、どんな体勢でもピタッと止まってビクともしない関節の方が好きでした。私のMGへの不満点に関節の緩さがあったので…。とは言っても本当に動かす度にポロポロ取れるような物ではないので私が気にしすぎなのかも知れません。
武器が少ない
グフなので当然なのですが、このキットに付属している武器は少ないです。ヒートサーベル2本とヒートロッド1本だけです。まあグフって近接戦闘用MSなので、設定上正しいのですが、武器を持ち替えて楽しんだり、ポージングをする楽しみはあまりありません。
ヒートロッドがヌルヌル動く
グフと言えばヒートロッド、ヒートロッドと言えばグフですが、このキットのヒートロッドは、プラスチックとポリキャップの中間のような素材でできていて、曲がりくねったヒートロッドにすることが可能です。あまりにも無理な角度で曲げると折れそうではありますが、このおかげでピンと伸びきったヒートロッド、だらりと垂れたヒートロッド、しなるヒートロッドなどの表現が可能です。
フィンガーバルカンあり
サブパーツとしてフィンガーバルカンの手が付属しています。親指とその他の指で2分割されていて別個に動くのが有り難い。
グフと言えばヒートロッドのイメージが強いのですが、フィンガーバルカンもやはりイメージが強く、ラン・バ・ラル機を再現できて嬉しいです。
ヤスリ使わず
実は今回ヤスリを一切使っていません。デザインナイフを立ててカンナがけのようにシャッシャと面を擦ってランナーの残っている部分を削って平らにしました。これで十分かも…。何より簡単だし…。
ヤスリがけが多少荒くてもつや消しスプレーをすると、その凹凸が埋まったり、光の反射が鈍くなるので目立たなくなるのですが、今回のカンナがけ1本も同じような感じで、つや消しスプレーで目立たなくなりました。つや消しスプレーは独特の安っぽいプラスチック感を消せると供に、このようにヤスリ(カンナ削り)跡を目立たなくもしてくれるので有り難いです。
動画チェック
総評
私の個人的な好みである関節の緩さと、グフの仕様上仕方のない武器の少なさ以外に弱点はないと思います。よくまったキットだと思います。
こんな人にお勧め
- REVIVEのグフを作りたい人
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