漫画全話レビュー「めぞん一刻 第131話「誓いの母子星(ははこぼし)」」

掲載情報

掲載雑誌
  • ビックコミックスピリッツ 1986年6月2日号

 

アニメでは

 

時系列と出来事
  • 1986年4月19日 五代裕作、かすみさんのアパートへ行く

 

この頃の出来事
  • 6月1日 – 上野動物園のジャイアントパンダ、トントン誕生。
  • 6月2日 – 衆議院解散(死んだふり解散)。
  • 6月3日 – ホームセンターサンコー設立。
  • 6月5日 – 新潟県佐渡島のトキが2羽に。
  • 6月16日 – 海洋調査船へりおす遭難事故。
  • 6月16日 – 福岡県築城基地着陸予定の自衛隊 F-4EJ戦闘機2機、燃料切れで墜落。
  • 6月26日 – 後楽園球場の巨人-阪神戦で阪神のランディ・バースが巨人の江川卓から7試合連続本塁打を放つ。
  • 6月29日 – 甲斐バンドが、解散コンサート「Secret Gig」を黒澤フィルムスタジオで開催。2千人収容に対して、20万通を超える応募。
  • 6月29日 – FIFAワールドカップメキシコ大会でアルゼンチンが西ドイツを破って優勝。

 

あらすじ

無駄だと思いつつかすみさんの家を訪ねる五代君。そこにはなんとまだかすみさんがいたのですが、すんでの所で逃げられてしまいます。太郎と花子の父親になってくれる男性を捕まえるための旅行であり、1週間で帰ってくると言うのですが…。

 

みどころ

  • 五代君の間男

 

はじめに

今回は、かすみさんの家へ五代君が行き、子供を預けた理由を聞く回です。かすみさんはただ自分のためだけに男と逃げようとした訳では無いとのことがわかりました。本当かどうかは後のお楽しみではありますが…。

 

家にいるかずみさん

前日、かすみさんに子供を預けられた五代君は、もうとっくに男と逃げているだろうとは思いつつかすみさんの家を訪ねるのですが、まさかのご在宅。「なんでまだいるんだよ!」と読みながら突っ込んでしまいます。このように、読みながらも心の中で突っ込んでしまうシーンはめぞん一刻で多いですね。「いないだろ」→「いるのかよ!」の流れ。単純ですが、このようなお約束もめぞん一刻の面白さのひとつです。

 

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だるまだるまあひる

花子がぐずって泣き止まなくなったとき、太郎が母親のかすみさんのポケベルに電話をかけていました。そのとき太郎が言っていた言葉が「だるまだるまあひる…」です。これは、ポケベルの番号を覚えるための語呂合わせですね。1192(良い国)作ろう鎌倉幕府のアレです。だるま(8)だるま(8)あひる(2)でしょう。他の数字も同じように形にして覚えさせたんですね。

 

 

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ちなみに、当時ポケベルが鳴らなくてなんて歌がヒットした記憶があります。ポケベル自体が大ヒットしたのはもう少しあとだと思います。当時女子高生の間では、ポケベルへのメッセージを早く打てるかなんてのが、ちょっとした特技として自慢されるくらい世間では大ヒットしたのですが、携帯の登場であっという間に廃れてしまいました。流行廃りの代名詞的存在として今でも語られますね。

 

 

かすみさんは太郎と花子に緊急用のポケベル番号を教え、繋がるようにしていたと言うことは、子供を捨てる気は無いんだなと言うことが、一応このシーンからわかりますね。

 

間男

八神の家庭教師エピソードで、五代君は間男よろしく窓から逃げていましたが、今回もかすみさんが逃亡するのを上半身裸で追いかけるところを近所の人に見られ、間男と勘違いされていました。このようなシーンでちょっと好きなところがあります。それは、背景のモブキャラが吹き出しの無い台詞を一言二言言っているところです。このようにモブキャラが吹き出しの無い台詞を一言二言言うシーンは、高橋留美子さんはよくやるのですが、これが結構面白いんです。飾り気やその後の展開は無いものの、的確で端的な突っ込みにクスッとしてしまいます。同じようなシーンだと、八神のキック・オフのエピソードでもありました。

 

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響子さんのPIYO PIYOエプロン、五代君の変なTシャツの文字なんかでもそうですが、高橋留美子さんって本当にこういう細かいところ大事にするんですよね。そんなところに気を遣ったり頭を使っても、見逃される確率大なのですが、そんなところまで丁寧に描写しているところが凄いです。本人はちょっとした気分転換のつもりかも知れませんが、読者にとってはこういう細かいところの遊びも楽しめますからね。その気の使い方は有り難いです。

 

お見合い日時決まる

そして最後に忘れてはならない、三鷹さんと響子さんのお見合いの日程が決まりました。なんと三鷹さんと律子さんのみで決めてしまいました。この2人は暴走しますねえ。なおかつ律子さんなんて響子さんに三鷹さんとのお見合いだと伝えず、お父さんの誕生日と嘘を伝えていました。おそらく、三鷹さんがどうこうより、響子さんの性格を考えた場合、そもそも再婚に消極的でしたし、大仰なお見合いの席には来ないかも知れないと踏んでのことでしょう。

 

せっつけばせっつくほど、響子さんは意固地になると、律子さんはお墓参りの件で学んで、そういうことはやめたはずなんですけどね。正念場だと思ったらしく、強引に行ってしまいました。

 

おわりに

今回は五代君がかすみさんの家へ訪ね、子供を預けた真相を聞きに行った回でしたが、最後には響子さんと三鷹さんのお見合いが決定。一方五代君は太郎と銭湯に行き、希望として指した星が流れてしまうと言う不吉な予感が…。ここでちょっと面白いのが、かすみさんがバニー姿で太郎に誓っているところ。真面目な話なのに…。当然これは巨人の星のパロディですね。

 

 

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