あらすじ
1987年11月18日放送。
キャバレーのかすみさんに子供を預けられた五代君は、駄目元で翌日、かすみさんのアパートを訪ねてみます。するとなんとそこに普通にかすみさんが…。子供を引き取りに戻るよう説得を試みる五代君ですが、父親がどうのこうのと、謎の言葉を残して逃げてしまいます。
一方その頃三鷹さんは、響子さんの母親を籠絡し、両家が正式に会う場をセッティングすることに成功します。
さすがに絵柄に違和感が
この当時放送していた80年代後半は、アニメを全くと言って良いほど見ていなかったのですが、この頃ってこのめぞん一刻に限らず、作画監督によってかなり絵柄にばらつきがあったみたいですね。よく言えばそれぞれの個性が出ていて、悪く言えば絵柄がバラバラ。最近はどの作画監督でも統一されているようですが。
そんな訳で、この回の絵柄は…悪い意味で特徴的な鈴木俊二さんです。私は作画に細かく言うタイプでもないですし、チェックするタイプでもないですし、作画監督の名前なんて覚える気はさらさら無いのですが、さすがにこの人は覚えてしまいました。目が細くて顔の余った面積が大きくてあごが細く、めぞん一刻のアニメの中でも異質です。完結編のめぞん一刻みたいな絵ですね。ただこれは別にこの人が下手とか悪いとのことではなく、めぞん一刻の絵柄に合っていない、他の作画監督と違いすぎるって事ですね。
特に絵が違ったのがかすみさん。誰だか分からないレベルでした。
お婆 ちゃんがいることの違和感
一応原作漫画準拠の話なのですが、普通に五代君のお婆ちゃんがいます。うーん…違和感。
別段お婆ちゃんが話に絡んでくるわけではないのですが、この辺のエピソードは五代君と響子さんの関係が深まり、しっとりする話が多いのですが、そこに実家のお婆ちゃんがいる空間の違和感。伝わるでしょうかこれ。
五代君と響子さん二人の空間なのに、そこにお婆ちゃんが映り込んだり、お婆ちゃんがいるんだよなあと思ってしまう違和感。頭の隅にお婆ちゃんが浮かんできて、なんか変な感じなんですよね。それと、たまに一刻館に来るからこそ、いかにも「実家のお婆ちゃん」って感じで、レア感、有り難みがあるのですが、アニメはしょっちゅう来るので、この有り難みが無くなっているような気がします。
原作漫画では
三鷹さん動く
今回の話で三鷹さんが響子さんの母親(律子さん)を籠絡して大胆に動いていましたが、響子さんはこういうの絶対に苦手なんですよね。素朴な惣一郎さんを選んだような人ですし、意固地な性格なので、こうやって周りから囃し立てられると、頑なに拒否してしまいます。中盤までは、再婚しろとことあるごとに律子さんに言われ、それに対する反発が物凄かったですからね。律子さんもその響子さんの意固地な性格をわかって、再婚というキーワードを一時は控えていたほどなのに、その張本人である母親の律子さんがこうやって動いてしまうという…。
いい加減律子さんも再婚しない響子さんにじれたんでしょうけどね。ただアニメは原作漫画より一年間ショートカットしているので、その辺の時間の流れが、少し感じづらいです。
関連リンク
この記事と関係のある商品