目次
掲載情報
掲載雑誌
- ビックコミックスピリッツ 1984年5月12日号
アニメでは
時系列とでき事
- 1986年4月17日 九条明日菜、三鷹さんのテニススクールに入会
この頃のでき事
- 5月1日 - シチズン時計が「ビビ ウィズ・ソーラーセル」を発売。
- 5月2日 - 世界ラリー選手権ツール・ド・コルスにおいて、ヘンリ・トイボネン/セルジオ・クレスト組が事故死。これにより同選手権におけるグループB規格が廃止になる。
- 5月4日 - 第12回先進国首脳会議(東京サミット)開催。テロ問題でリビアを名指しで非難する。
- 5月8日 - 英チャールズ皇太子とダイアナ妃が来日。
- 5月10日 - アメリカでモスボールされていた戦艦ミズーリが再就役。
- 5月27日 - エニックスがファミリーコンピュータソフト「ドラゴンクエスト」発売。
- 5月28日 - 経団連第6代会長に斎藤英四郎が就任。
- 5月31日 - FIFAワールドカップメキシコ大会開幕。
あらすじ
夏まではひとりでいるとの響子さんの言葉に、自分を選んでくれたんだと喜ぶ五代君。一方三鷹さんは、明日菜さんとの縁談を断り、今まで以上に響子さんにアプローチ。ところが、三鷹さんのテニススクールに突然明日菜さんが入会してきます。
みどころ
- 明日菜さんの謎の行動力
はじめに
今回は縁談を断ったはずの明日菜さんが三鷹さんのテニススクールに入会してきてしまう話です。三鷹さんは明日菜さんとの縁談を断れたと思っており、これで気兼ねなく響子さんにアプローチできると張り切っていたのですが、そこを狙ったように冷や水を浴びせに来る明日菜さん。明日菜さんのこの謎の行動力ってなんなのでしょうか…。
五代君を選んではいるけど…
前回、明らかに五代君との再婚の意思を惣一郎さんに伝え、五代君にも「夏までにしっかりしてくれれば(結婚する)」と伝えたのですが、だからと言って現実に響子さんと結婚できるかはわかりません。そもそも今夏の保母試験に受かることが大前提の暗黙の約束みたいなものですからね。実際には約束にもなっていないので、簡単に反故にされてもおかしくないわけで…。そして夏まで三鷹さんが響子さんに何もしないかと言えば…そんなことはあり得ないので、そこで逆転されても不思議ではありません。五代君はウキウキしているのですが、結局今までと何か劇的に変わったわけではなく、五代君は保母試験に受かるように頑張らなければなりませんし、ライバルの三鷹さんも響子さんに言い寄ってくるので、気が気が無い日常は結局変わっていませんでした。
三鷹さんも難問解決せず
ウキウキする五代君は三鷹さんに釘を刺されていましたが、その三鷹さんも思惑とは違う方向へと話が転がり、あれだけハッキリと縁談を断ったはずの明日菜さんが、突然タニススクールへ入会してくると言う…。この明日菜さんには笑ってしまいました。
明日菜さんは五代君のように大袈裟なリアクションをするわけでもなく、一刻館住人のようにシュールなことを言ったり、的確なツッコミをするわけではないのですが、明日菜さんの行動そのものが笑いになってしまっています。今回のこともただテニススクールへ来ただけですし、縁談を断られた回も、直立不動で倒れるというおかしな行動そのものでした。
しかも今回明日菜さんは、あの時嫌いだと言われていたら死んでいましたと言う始末。明日菜さんは世間知らずから来る天然なので、三鷹さんを陥れるための計算で言ったわけではなく、これ本心なんですよね。それだけに恐ろしさを知っている三鷹さんは背筋が凍っていました。さすがに自分が振ったことが理由で死なれては…。これで三鷹さんは、明日菜さんに嫌いとの表現を使って縁談を断ることができなくなってしまい、かなり対抗できる手立てが狭まってしまいました。縁談を断れたと喜んでいた頃から一転、一気に厳しい立場に立たされてしまいました。これも以前描いた、天国から地獄のめぞん一刻のお約束であり振り幅ですね。
総評
三鷹さんとしては、明日菜さんとの縁談を断れたと思い、これで響子さんに気兼ねなくアプローチできると意気込んでいたのですが、まさかの明日菜さん再登場で、その意思が全く伝わっていなかったことがわかってしまいました。明日菜さんの中ではあの三鷹さんの言葉はどのように解釈されたのでしょうね。嫌いではないイコール好きって受け取ったのでしょうか。明日菜さんの受け取り方や行動力は謎です。
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