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漫画全話レビュー「めぞん一刻 第082話「神経過微」」

掲載情報

掲載雑誌
  • ビックコミックスピリッツ 1984年7月15日号

 

アニメでは

 

時系列と出来事
  • 1984年7-8月 二階堂望、こずえちゃんと急接近

 

 

この頃の出来事
  • 7月1日 – 花王石鹸が紙おむつ「メリーズ」を発売。
  • 7月11日 – 松山事件の再審が仙台地裁で開かれ、肉屋店員の男性に無罪が言い渡される。
  • 7月17日 – 北海道喜茂別町(当時)の出直し選挙で町収入役が当選。
  • 7月25日 – 1959年より行われた朝鮮総連による北朝鮮への帰還事業がこの日をもって終了。配偶者ら少なくとも6,839人の日本人を含む総勢93,340名が北朝鮮に渡った。
  • 7月28日 – ロサンゼルスオリンピック開催。
  • 7月31日 – 兵庫県明石市で毎日新聞社ヘリと朝日放送ヘリが接触し墜落、3名死亡。

 

あらすじ

駅で偶然二階堂はこずえちゃんに出会い、五代君の恋人とハッキリ言ってくれたことにこずえちゃんは喜び、どんどん親しくなっていきます。一方五代君は、響子さんに食事に呼ばれ上機嫌なのですが、こずえちゃんにも二階堂と付き合って欲しくないと嫉妬をし、結局元の関係に戻ってしまいます。

 

みどころ

  • 響子さんとこずえちゃんによる五代君の取り合い
  • 二階堂の勘違い
  • 結局元の鞘に収まる様

 

はじめに

今回も二階堂の勘違い、空気を読めない鈍さから五代君と響子さんが引っ掻き回される話で、そこにこずえちゃんが絡み、前回以上に話があっちに行ったりこっちに行ったり錯綜するのですが、結局なんのことはない、元の鞘に戻ってしまいます。その流れが見事でした。

 

こずえちゃんと二階堂急接近

今回も二階堂×五代君×響子さん×こずえちゃんの4人の話です。駅で偶然で会ったこずえちゃんと二階堂は、喫茶店で話し込んでいましたが、お互い人見知りしない性格なのですぐに仲良くなっていました。そしてここで二階堂は思ったことをそのままストレートに言う性格なので、「五代君の恋人」とこずえちゃんに言ってこずえちゃんは上機嫌。

 

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前回は二階堂のこの空気を読めない、そして思ったことを何も考えずストレートに言う性格に、五代君と響子さんは引っ掻き回され困っていたのですが、一方こずえちゃんはと言うと、この勘違いは大歓迎で、おそらく五代君の恋人とハッキリ言ってくれる唯一の人物で、それが嬉しく、また五代君との繋がりが希薄なので、安心感も感じたのでしょう。そう言う意味でも、こずえちゃんの二階堂評は上々でした。

 

響子さんとこずえちゃんによる五代君の取り合い

響子さんとこずえちゃんによる五代君の取り合いと表現すると語弊があるのですが、こずえちゃんから例の如く五代君に食事の誘いが来たとき、五代君は響子さんに夕食を作って貰えることになっていたので隠れ、そしてさっきまで自分と話していた五代君がいなくなるわけはないので、隠れているんだろうとわかっている響子さんは、二階堂の問い詰めにしらばくれ…と、実質的に響子さんが五代君をこずえちゃんに取られたくないと対抗したシーンでした。こずえちゃんは響子さんのライバルになり得ない位置になっているので、作中奪い合いは全く無いのですが、辛うじてそれを挙げるならこのシーンでしょうね。

 

 

また、この五代君に食事を作ることになった経緯も面白く、たった1ページ弱で、次から次に五代君に迷惑を掛けてしまいそのお詫びに…との事で食事の流れなのですが、この経緯をたった1ページで描くのは凄いです。以前にも書いていますが、高橋留美子さんはいくつもの流れる出来事を短く纏めること、そしてそのテンポの良さを出す描き方は非常に上手く、読んでいて小気味が良く気持ちが良いです。

 

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こずえちゃんと二階堂が付き合う?

こずえちゃんは五代君を食事に誘っても留守だった(と思った)ので、代わりとして二階堂を家に食事に呼ぶのですが、つい先日初めて会った女の子の家に食事に行くとは、二階堂はやはり性格が図太いです。

 

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こずえちゃんと二階堂が急接近して良い気がしない五代君は、またしてもこずえちゃんを勘違いさせる余計なことを言ってしまいます。二階堂と仲良くしないで欲しいとの趣旨のことを言ってしまうのですが、このような事を定期的に言っていれば、こずえちゃんも五代君は自分が好きと思います。しかし、五代君も定期的に嫉妬すると言うことは、少なくともこずえちゃんのことはある程度女性としても好きなのでしょうね。

 

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結局このこずえちゃんが響子さんに「五代君が私にヤキモチを妬いた」と言ったことにより、響子さんと食事で良い感じになったことも、こずえちゃんと二階堂が仲良くなったことも全て白紙に戻り、いつもの関係に戻ってしまいました。

 

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おわりに

二階堂編とでも言うこの頃の二階堂エピソードラッシュでは、高橋留美子さんの絵柄も少し変わった頃で、特に顕著なのが目の描き方です。びっくりして目玉が飛び出たり、今回の様に引き攣って目が目玉焼きの様になったり。この辺りの表情は、のちのラブコメ、ラブストーリーと内容が変わると、必然的に描くシーン少なくなるので、貴重な時期であり表現であり絵柄です。最も表情豊かな時期ですね。

 

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