目次
掲載情報
掲載雑誌
- ビックコミックスピリッツ 1983年7月15日号
アニメでは
時系列とでき事
- 1983年6-7月 五代ゆかり、三鷹さんの家へ行く
この頃のでき事
- 7月8日 - 永山則夫連続射殺事件に関連して、最高裁判所が原審の無期懲役の判決を破棄差し戻し。いわゆる永山基準を示す。
- 7月12日 - 仙台地方裁判所が松山事件の再審を開始。
- 7月15日 - 任天堂が「ファミリーコンピュータ(ファミコン)を発売。同じ日にセガ・エンタープライゼスがソフトのライナップを充実させたSG-1000とベーシック搭載のSC-3000を発売するも、後にファミコンに勝てず敗北。
- 7月15日 - 熊本地方裁判所八代支部、初の死刑囚再審事件「免田事件」(1948年発生)で無罪判決を下す。
- 7月19日 - キョウデン設立。
- 7月21日 - 南極・ボストーク基地で観測史上世界最低となる-89.2℃を記録。
- 7月22日 - 山陰地方で豪雨、死者・行方不明者119人。
- 7月23日 - エアカナダ143便が飛行中に燃料切れを起こし、元カナダ空軍基地に不時着(ギムリー・グライダー)。
- 7月24日 - パインタール事件
あらすじ
五代君に恋のライバルがいると知ったお婆ちゃん。三鷹さんは響子さんのお婆ちゃんと勘違いし、家に呼んでしまいます。三鷹さんの家に行った五代君、響子さん、お婆ちゃん、そして三鷹さんのそれぞれの思惑が交錯します。
みどころ
- お婆ちゃん、三鷹さんに会う
初登場人物
- 三鷹さんの妹(写真のみ)
はじめに
前々回はお婆ちゃん×響子さん、前回はお婆ちゃん×こずえちゃんの絡みだったのですが、今回はお婆ちゃん×三鷹さんの絡みの話です。これで響子さんを頂点とした、響子さん、五代君、三鷹さんの三角関係その1と、五代君を頂点とした、五代君、響子さん、こずえちゃんの三角関係その2の、めぞん一刻の中にある二つの三角関係をお婆ちゃんが理解し、そして接触したことになります。
お婆ちゃん三鷹さんの家に行く
「五代君のお婆ちゃんが三鷹さんの家に行く」。どう話を捻ってここに持っていくか考えると結構難しいのですが、三鷹さんが五代君のお婆ちゃんを響子さんのお婆ちゃんと勘違いし、家に呼んでしまうとの方法で実現していました。こういうところでめぞん一刻の登場人物は勘違いしやすいとの世界が生きています。
そしてこれもまたいつも通り、そこにおまけがいっぱい付いてくるパターン。お婆ちゃんに響子さんと五代君がオマケでついて行くことに。ちなみに、五代君が三鷹さんの部屋に入ったのは、作中これだけです。三鷹さんも五代君の部屋に、以前の家出騒動のあと風邪を引いて寝込んでいるところに行きましたが、それぞれ1回ずつお互いの部屋に行っているんですね。
五代君と三鷹さんの差
この時点での五代君と三鷹さんの差は歴然です。三鷹さんのマンションの家賃は20万円ほどで、テニスのレッスンコーチをしており、のちに出てきますが実家は良家で金持ち、そしてイケメンです。スペックで言えば圧倒的に三鷹さんです。
そして三鷹さんの部屋に飾ってある三鷹さんの妹が、写真ではありますが初登場。以前、響子さんと三鷹さんが結婚すると噂の元になった三鷹さんのあの妹です。ちなみにこの三鷹さんの妹は、この原作漫画ではこれ以外には登場しません。アニメでは第95話「ああ感動!指輪に込めたばあちゃんの愛」のアニメオリジナルである、三鷹さんの結婚式で一瞬だけ登場します。これは良いアニメオリジナルでした。
お婆ちゃんのフォロー?
三鷹さんとの圧倒的な経済的格差を見せ付けられた五代君は、当然の如く落ち込むのですが、その五代君にお婆ちゃんがフォローをしていました。
嘘か誠か、お婆ちゃんは若い頃、結婚したお爺さんと、もう1人金持ちの色男にも求婚されていたそうですが、結局冴えないお爺さんを選んだとのこと。…と、ここで終われば確実にフォローで良い話なのですが、そこで最後にお婆ちゃんが出した結論は、「愛情が同じだと思ったら金持ちを選べ」と…。これがお婆ちゃん的な元気付け方なのでしょうが、このお婆ちゃんの、良い話と笑える話が入り交じる絶妙のバランスは好きです。
総評
お婆ちゃんのエピソードはまだまだ続きますが、響子さんはこうやって五代君本人だけではなく、五代君の家族とまでフランクに接しているのは大きいです。結婚は本人同士の問題なのですが、家同士の付き合いも避けては通れませんからね。三鷹さんの場合、いきなり騙し討ちで両親と会って、なおかつお見合いのような席でしたからね。この差も大きいなと感じます。
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