ホットスワップ対応の激安リムーバブルケース「1106SS/ORICO」レビュー

特徴

  • ホットスワップ対応
  • 保証期限18ヶ月

 

長所と短所

  • ○ホットスワップ対応
  • ○安い

 

はじめに

先日、重い腰を上げてOSをWindows 10にしました。このようなOSの移行作業では色々トラブルが付きものです。代表的な例を挙げると、接続しているハードウェアのドライバが対応していないとか、愛用していたソフトが使えないとか…。今回もその例に漏れず問題続出で1個1個解決していきました。

 

私が使用しているSATAカードがWindows 10に対応していなかったのですがそれに気付かず、ケーブルがおかしいのかな、差し込みが甘いのかななんてハード的問題を疑って弄っている最中、今まで使用していたリムーバブルケースをショートさせてしまい…。そんなわけで今回新しいリムーバブルケースを購入しました。

 

 

ちなみにWindows 10ですが、きちんと問題を解決して使ってみると中々良いOSでした。Windows 7のままでも問題なかったんですけどね。先日OSのシェアの記事でWindows 10Windows 7に次いで2位になったとの記事を見て、そろそろWindows 7で粘るのも良いかなと思い移行しました。Windows 10の使い勝手についてはまた機会があれば後日。

 

 

リムーバブルケースに求める物

今まで使っていたリムーバブルケースは満足していて使い勝手や機能は私の望む通りの物でした。なので、今回も今まで使っていたリムーバブルケースの機能と同じような物で、なおかつ安ければ良いなあと思い探しました。

 

 

ちなみに私がリムーバブルケースに求める機能は以下の通りです。

 

  • ホットスワップ対応
  • 鍵付きではない(少なくとも鍵と電源が連動していない)
  • 電源スイッチ付き
  • ファンレス

 

ホットスワップ対応

ホットスワップとは簡単に言うと、パソコンを使用中にハードディスクの入れ替えをUSBメモリのように出来る機能です。これはもうリムーバブルケースでは必須と言って良いと思います。これがなければ何のためのリムーバブルケースなのかと。ただこのホットスワップ対応リムーバブルケースは概ね3000円~5000円ほどします。今回は3個購入予定だったので、安い物を探してこのリムーバブルケースにたどり着きました。

 

 

ちなみにWindows 10でホットスワップを確認しました。快調にオンオフ、入れ替えが動作しております。

 

鍵付きではない

鍵付きではないことも私がリムーバブルケースを選ぶ必須条件です。

 

以前、鍵付きで電源連動したリムーバブルケースを購入して使用していたのですが、電源のオンオフをするには鍵が必須で、その手間は勿論、保管や管理も気を遣わなければならずちょっとしたストレスになっていました。どうもリムーバブルケースを調べると鍵付きが多いのですが、皆さん鍵付きのリムーバブルケース必要なんですかね…。私の場合プライベートでの使用ですし、個室で使いますし、ハードディスクを盗むなんて人も家族や友人にはいないので、鍵機能は面倒なだけでメリットはひとつもありませんでした。もし鍵を無くしたら二度とハードディスクを外せなくなりますからね…。

 

電源スイッチ付き

電源スイッチ付きも私がリムーバブルケースを選ぶ必須条件です。

 

私の主なリムーバブルケースの使用目的は、倉庫として使用している(データ保管庫なのであまりアクセスしない)ハードディスクの電源を通常時はオフにしておき節電し、必要なときに電源を入れてアクセスするとの使い方です。この場合、ハードディスクの入れ替えよりも、電源をいかに簡単にオンオフできるかが圧倒的に重要なので電源スイッチ付きが必須なんです。また、こんなわけで前述したような鍵付きは邪魔なだけななんです。

 

このリムーバブルケースの電源ボタンはオフ時(ボタンが上がっている状態)にはベゼルと同じフラット状態となっていて、ケースに扉があった場合などに干渉することはありません。電源オン時にこのフラットなボタンを『押し込む』(凹ませる)形になります。よほどの巨人でも無ければこのボタンを押し込めないなんてことは無いと思います。

 

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ファンレス

ファンレスであることも出来れば考慮したいところでした。まあ安価なリムーバブルケースではそもそもコストカットのためにファンがある方が珍しいんですけどね。一応自分で組んでいるパソコンは静音性を重要視しているので、ケースの中にあるファンの数は少なければ少ないほど良いんです。

 

そもそも前述したように、ほとんどの時間は挿入してあるハードディスクの電源をオフにすることが目的なのでファンは必要ありません。また、必要だったとしても自作経験が長いので、ハードディスクの冷却やケース内のエアフローは自分で後からどうとでも弄れます。

 

ピッタリ条件に揃うリムーバブルケース

以上のような条件が私がリムーバブルケースに求める物なのですが、結構これ全てに当てはまるのって少ないです。私が求める物がニッチなんでしょうか…。特に鍵付きのリムーバブルケースは数が多く、『鍵付きは問答無用で除外』としているとそれだけで一気に選択肢が狭まってしまいます。リムーバブルケースの鍵付きだけは本当に謎です。

 

これらの条件で調べていった結果、今回購入したリムーバブルケースになったのですが、少し商品自体の問題ではなく気になるところがあり躊躇してしまいました。この後書いていきますが、これさえなければ問答無用で即購入だったのですけどね。

 

 

Amazonの自演評価

この商品はAmazonで購入したのですが、そのアマゾンのレビューがどう考えても販売元のORICOの自演だろうなというものがいっぱいでした。

 

Amazonカスタマーとの同じ名前の別人が何人も投稿しており、それが全て評価★5つです。なおかつそのAmazonカスタマーの過去のレビュー履歴を見ると、どのAmazonカスタマーもORICO商品しかレビューしておらず…。証拠はないので断言できませんが、普通に考えてこれはORICOの中の人が評価を上げてAmazonで売れるために自分で評価付けてますよね。Amazonカスタマーで10人くらい同じ名前ですし、その全ての人はORICO商品を数個しかレビューしていません。

 

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後述しますが、この商品自体は多少不満点はあるとは言え普通に使えましたし、ホットスワップ対応で2000円を切る安さなのですから、放っておいてもある程度売れると思いますし評価もされるはずです。逆に私はこの自演評価を見て買うの躊躇いましたよ…。これなら評価の無い物の方が買いやすいです。この自演評価に気付いた人で買うのを止めた人結構いるのではないでしょうか。こんなことをやっている会社の商品を、じゃあ次も安心して買うかと言われれば、やはりこの自演評価を思い出して躊躇います。

 

Amazonのユーザーレビューを見て購入するかどうか判断すると言うことは、そのレビューの中身にも目を通す確率が高いわけですよね。そしてレビューの中身に目を通したら、わかりやすすぎる自演評価でいっぱい。さて、購入を考えている人はどう思うか…。

 

この影響がどう出るのかと言えば、どこかでORICOの商品良かったよと書いた場合、それが本当に使ったうえでの感想だとしても全く信用されないでしょう。ともすれば「お前ORICOの社員だろ」と突っ込まれる可能性大です。と言うか今まさになっているのではないでしょうか。ORICOのこの自演レビューを知っている人は、私が実際にお金を出して購入して使ってみた率直な感想だとしても、「こいつORICO関係者じゃ?」とか、「お金貰って評価しているんじゃ?」と思われ、そして突っ込まれてしまうかもしれません。

 

盛りすぎの価格設定

この商品の定価は7800円です。そして販売価格が2016年2月現在1999円と2000円を切っており、実に74%OFFの出血大サービスとなっているのですが…。さすがにこの商品の定価が7800円は盛りすぎでしょう。そこから74%割引でお得だよアピールなのでしょうが、ここにも前述したORICOの販売姿勢のきな臭さが透けて見えてしまいます。

 

同様のリムーバブルケースを見た場合、アルミで覆われているケースですらこんな定価にはなりません。自作ユーザーなら知っているメーカーが出している、この界隈で言えば一流メーカーの物でもこんな値段は当然しません。この商品自体は普通に使えるのですが、ユーザーレビューの自演や盛りすぎの価格設定など、ORICOの販売姿勢にはかなり疑問を感じます。商売なので売ってなんぼではあるのですが、ここまで露骨だとちょっとね…。これでブランド自体の信用を無くしていたら元も子もないと思うのですが…。

 

この商品自体は良い物だったので快適に使っていますが、次にORICO商品を購入するかと言われれば…相当警戒して躊躇すると思います。

 

説明書に日本語無し

説明書には日本語がありませんでした。まあ複雑な使い方をするものではないので必要ないですし、分かっている人が買う商品だと思うので個人的には問題ないのですが、自作に慣れてしまった私はもう感覚を忘れてしまいましたが、パソコンの中身を弄るってのは初心者は抵抗あるんですよね。それこそネジ1本、ベゼル1個取り外すだけでも清水の舞台から飛び降りる心境だった気がします。そういう人を考えた場合、取り付け手順が日本語で無いのはちょっと不親切かなと感じます。

 

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ただ上の写真のように言葉が関係ない図解はあるのでこれを見ながらやれば初心者でも出来るかなと思います。

 

コストパフォーマンス最高

ORICOの自演評価はさて置いて、この商品はコストパフォーマンス最高だと思います。なにせ2000円以下でホットスワップ対応ですからね。ホットスワップ対応リムーバブルケースとしては、2016年2月現在最安値です。それでいて私が前述したリムーバブルケースに求める4条件を全てクリアしているので最高です。更に今回私は3個購入予定だったので、1000円の差でも3個買うと結構大きくなってしまいます。他のホットスワップ対応リムーバブルケースが概ね安くても3000円程度なで格安で助かりました。

 

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以前購入したリムーバブルケースが3000円を超える値段だったので、気軽に買える、複数買えるとの面では有り難い価格設定です。

 

何の自己主張もないデザイン

このリムーバブルケースのベゼル(前面)は何のデザインもなく色も付いていませんしロゴも印字されていません。好みは分かれるでしょうが、全く自己主張がないデザインなので、パソコンケースに違和感なく填め込まれます。黒のケースにこのリムーバブルケースを装着すると、まるでこれが標準装備であるかのように見えます。

 

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リムーバブルケースはどれも大概そうであるようにLEDは相変わらず眩しいです。電源オン状態で青常灯、アクセス時に赤点滅、電源オフで消灯です。私のケースには扉があるのでそれを閉めれば良いのですが、扉が無いパソコンケースの場合、マスキングテープで光量を軽減したり、ビニールテープで光そのものを見えなくすることも考えた方が良いと思います。しかしパソコン周辺機器のこのLEDの眩しさって変わりませんね。

 

また、ベゼル部分にデザイン性は無いと書きましたが、金属感を演出しているのか、擦ったような模様の加工が薄く施されており、安っぽさは無く高級感があります。

 

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ほぼ裸の状態

以前使っていたリムーバブルケースは全面アルミボディで熱伝導率が高いのでよく冷えますよとのことだったのですが、今回購入したリムーバブルケースはサイドにガイドが付いているだけで、ハードディスクはほぼ剥き出し状態です。見た目はちゃちで剛性に不安があるものの実用上は全く問題無くマウントもしっかりと出来、温度も他のハードディスクと3度ほどしか変わりませんでした。

 

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以下の画像が室温23度で計測したハードディスクの温度です。全てのハードディスクで特に負荷を掛けていないアイドル時です。

 

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(I)、(J)、(K)が今回購入したリムーバブルケースに入れたハードディスクです。ちなみに、他のハードディスクにはケースファンを当てていますが、このリムーバブルケースに入れたハードディスクにはファンを当てていません。それでいて3度高いくらいなので十分でしょう。以前のリムーバブルケースでも全く同じ感じで、他のハードディスクより2度高いくらいでした。リムーバブルケースは概ね2,3度ほど温度が上がるみたいですね。以前使用していたリムーバブルケースは全面アルミボディで放熱性が高いとの謳い文句だったのですが、この結果を見る限り、リムーバブルケースの全面アルミボディは目に見えた効果は無いみたいです。

 

(M)に警告出ていますね…。これは5年使っているハードディスクで、録画、エンコード、画像処理などあらゆる作業をここでする作業用ハードディスクなので酷使しています。そろそろ新しいのに取り替えないとやばそうです…。

 

開閉の固い

ORICOの自演レビューではないまともなユーザーからのレビューに複数書かれていましたが、このリムーバブルケースは開閉がやたら固いと…。購入前に不安だったのですが、私の場合前述したように頻繁にハードディスクを入れ替える使い方ではないので大丈夫だろう、大丈夫であってくれと願いを込めて購入して使ってみたら…確かに固いです。引っかかります。

 

具体的には開けるとき、最後の押し出すあたりの部分でいきなり固くなり、エイッと力を入れないと完全に扉が開かずハードディスク出てきません。そしてこれも他の方のレビューに書かれていた通りで、ヒンジ(支柱)部分に明らかに負担が掛かっているのがわかります。このまま力入れて折れないのか?歪まないのか?と不安になるほどヒンジ部分が引っ掛かるんです。

 

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また、閉めるときも力がいります。きっちり閉めるとカチッと『填まった音』がするのですが、これも最後の部分で引っ掛かり、力を入れないとカチッと音が出るまで填まりません。片手でこれをやろうとすると、上手く扉が填まらないのかカチッっと音がしないまま閉まってしまいます。これでもハードディスクはしっかり装着されて認識はするんですけどね。カチッと音がする正当な閉め方をするなら片手では難しく、片方の手で扉を閉め、片方の手で他の部分を抑えなければ難しいです。

 

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これらの問題は実用上問題無く使用出来、ハードディスクも填まり、そして取り出せるので良いのですが、ヒンジ部分への負担はどうなるのか、この先数ヶ月使わないと結果は分からないので不安ではあります。ただ、メーカー保証が18ヶ月あるので、メーカーとしてはおそらくこの部分の強度に問題が無いとのテスト結果は出ているのでしょう。それでも使っていて壊れたら交換してくれるはずなので、購入時のレシートと保証書は取っておいた方が無難かと思います。

 

おわりに

ORICOの自演レビューでケチが付いてしまいましたが、ホットスワップ対応リムーバブルケースで2000円以下と他社同等商品に比べて1000円近く安く最安値で、コストパフォーマンス最高だと思います。それだけに余計な自演レビューは残念ですし、メーカーの信用自体を下げてしまうので勿体ないと感じました。

 

ヒンジ部分に力が掛かるので、もしかしたら耐久性に問題があるかもしれませんが、私のように頻繁にハードディスクを出し入れすることが主目的ではなく、普段使わないハードディスクの電源をオフにして節電するような使い方の場合最適なリムーバブルケースだと思います。

 

追記:壊れました

購入から3日で壊れました。

 

ここに追記すると長くなってしまうので、以下の記事でその時の状況等を書いています。

 

 

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