目次
あらすじ
1988年01月20日放送。
五代君がこずえちゃんにプロポーズしたと思い込んで実家に帰った響子さん。五代君は事情の説明を試みに毎日響子さんの実家に通いますが、居留守を使われ中々上手く行きません。響子さんのお父さんは、音無のお爺さんに、「響子は管理人をやめたいと言っている」とまたしても余計な動きを…。
一方その頃一刻館は、管理人がいなくなったのを良い事に、廊下で宴会し放題。ゴミ屋敷寸前にまで荒み、響子さんのお父さんから事情を聞いた音無のお爺さんが様子を見に来て、管理人代行を置くことに決めます。響子さんにもこの管理人代行のことが知らされ、帰る場所がなくなると愕然とします。
ぐうたらな響子さん
響子さんは実家に帰ると思いっきり素が出ます。言葉遣いが荒くなったり、態度が横柄になったり、毒突いたり、そして今回のようにぐうたらしたり。いつものしっかりした響子さんとはまるで別人のようです。しかしこのギャップがたまりません。
「外面が良い」なんて言葉がありますが、現実でも皆こんなもんでしょう。
一刻館の廊下で宴会
一の瀬さん、四谷さん、朱美さんは当たり前のように一刻館の廊下で宴会をやっているのですが、一刻館の廊下って凄く汚いと思うんですよね…。おんぼろで倒壊しそうと言われるくらいの一刻館で、フローリングなんて高級なものではなく、木の板の廊下ですし、よくこんなところで地べたに座って宴会できるなと。
響子さんと母親の会話が秀逸すぎる
この回は響子さんと母親の律子さんの会話が物凄く秀逸なんです。この会話の応酬は何回読んでも面白く、そしてよくもまあここまでテンポの良い会話を表現するなと感心してしまいます。
めぞん一刻の魅力は、勘違い、すれ違い、そして軽妙な会話の応酬なのですが、そのめぞん一刻の中でも、この回の響子さんと律子さんの会話の面白さ、テンポの良さは、作中一、二を争うと思います。
二階堂望
本来、五代君が響子さんの実家から帰ってきて、一刻館に入れない際に、助けを求めるのが二階堂なのですが、ご存じのように二階堂はアニメでは存在しなかったことになっているので、賢太郎に助けを求めていました。二階堂の話は、めぞん一刻の大きな魅力の一つである、勘違い満載のエピソードがほとんどなので面白いんですけどねえ。ただストーリー上本当にいなくても全く支障が無いんですよね。
ちなみに、二階堂望の読みは、ニカイドウノゾムではなくニカイドウノゾミです。
管理人代行を勘違い
今回もいつものごとく勘違い。
響子さんは新しい管理人が一刻館に就任したと思っていますが、管理人「代行」であり、そしてそれは五代君なんです。音無のお爺さんが、この一番重要な、「五代君」の部分を伝えなかったのが原因ではありますが。
めぞん一刻の勘違いの大元って、情報を伝える際に、伝えなければいけない重要な情報を抜かしてしまうことなんですよね。こういう言葉のマジックと言うか、一つ二つ情報が抜けただけで、どれだけ意味が変わってしまうのかって部分で見ても、めぞん一刻は面白く興味深いです。
原作漫画では
五代君がお母さんにやっと認識される
五代君は驚くことに、何回も響子さんの両親と接触しているのに、全く認識されていませんでした。
律子さんはともかく、お父さんとは一晩中三鷹さんを捜し回ったことあるんですけどね。それでも名前すら覚えて貰っていない状況。しかし今回、五代君が響子さんの実家へ、諸葛孔明への三顧の礼の如く通ったことにより、律子さんには完全に認識されました。響子さん籠絡まであと一歩。
ちなみに五代君が通ったのは五日間なので、五顧の礼ですかね。
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