アニメ全話レビュー「寄生獣 セイの格率 第17話 「瀕死の探偵」」

全体のあらすじ

寄生獣 セイの格率

平凡な高校生である泉新一は、ある日突然飛来してきた「パラサイト」の襲撃を受ける。間一髪で脳への寄生は免れるが、パラサイトは新一の右腕に寄生、同化してしまう。右手にちなんで「ミギー」と自ら名乗るパラサイトと人間の奇妙な共生生活が始まることに―。周囲に真実を話すことができず悩んでいた新一だが、やがて新一とミギーは友情に近いものを感じるようになっていく。

 

しかし、新一とミギーの前には他のパラサイトが現れ始め、次々に人を殺し、また人がパラサイトを殺す事態に発展。新一の同級生・里美にも危険が迫る。その中で、高校教師として目の前に現れた田宮良子らパラサイトたちにもそれぞれの価値観が生まれ始める。 「われわれはなぜ生まれてきたのか?」

 

地球を壊し続ける人間たちを淘汰するために生まれてきたというパラサイトたち。そのパラサイトを殺し、生き延びようとする人間たち。「果たして生き残るべきはどちらなのか?」それでも、地球を、そして愛する人を守らなければいけない。ゆらぐ価値観の中で、新一とミギーはパラサイトとの戦いに身を投じていく。

 

今回のあらすじ

アニメ「寄生獣 セイの格率」公式サイト

田村の行動が危険と判断した草野は、仲間と共に田村の排除にかかる。その一方、大事な家族を殺された倉森は、復讐の為、田村の赤ちゃんを誘拐する。赤ちゃんを抱いて公園で待っていた倉森と対峙する田村。一矢報いる為、崖下へと赤ちゃんを投げ捨てようとする倉森に対して、田村は・・・!?

 

原作漫画だと

  • 第44話 「性急に」途中から
  • 第45話 「冷血の戦い」
  • 第46話 「人の子の親」途中まで

 

サブタイトルの元ネタ

サブタイトルは書籍名から取っているのですが、今回はこちら。

 

 

原作漫画との違い

田村怜子逃走劇で人がほとんどいない。また、逃走中の田村怜子を警官や民衆が取り囲まず、ナンパもされない。

 

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新一の移動が電車からバスに。

 

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警察が公園を取り囲むシーンカット。

 

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公園にほとんど人がいない。

 

手抜きが目立つかも…

今回は原作漫画で約2話分でした。ペースが落ちましたね。このペース配分は若干不安ですが、まあ後藤との戦いで一気に進むでしょう。

 

それはともかく、このアニメはやはりどうしても手抜きを感じてしまいます…。アニメアニメで十分楽しんで見ているので、ぐちぐち文句を言うつもりはないのですが、今回原作漫画にあった人混みや観衆がほとんど描かれていませんでした。田村怜子逃走シーンではカップル2人と遭遇するだけですし、公園には全くと言って良いほど人がいませんでした。これは描くのが面倒だからじゃないかと勘ぐってしまいます。

 

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アニメの進行は大変だとは随分耳にするので、その辺で労力をカットしているのかもしれませんが、今回の田村怜子逃走エピソードでは、顔が半分になった田村怜子が狂って逃走し、それを大勢の人間に目撃されてしまい、「こんなに目撃されてしまってどうすんだよ!」ってのが一つ話のキモでした。また、公園での田村怜子のエピソードでも同じく、「一般人の多くに目撃されてしまう」ことがハラハラドキドキの一つの要員だったので、ここで一般人を多く描かなかったのは残念です。

 

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そして何回かこれも書いていますが季節について。今回雪が降る綺麗なシーンがあったのですが、雪を描くってことはしっかり季節を意識しているって事ですよね…。なのに物語が始まってからずっと同じ年度の冬ってどういうことでしょうか…。素人でもその矛盾に気付くのに…。冬服と夏服、冬の背景と夏の背景。そんなに描き分けるのって大変なんですかね…。ここまで冬をアピールされると、さすがに同じ年度の冬なのが目立ってしまい気になります。

 

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倉森探偵の目的

倉森探偵はパラサイト相手に無防備で対面しているので、「一体こいつは何が目的だったんだ?」って少し疑問なのですが、まず大前提として、家族を殺され何も無くなってしまったので、相手に殺される「自殺」目的はあったでしょうね。その上で本来は田村怜子の赤ん坊も殺すつもりだったと思いますが、面倒を見ているうちに情が移ってしまったんだと思います。だからこそいまわの際の台詞で「赤ん坊を殺さなくて良かった」と言っているんだと思います。元々赤ん坊を殺すつもりがなかったらこの台詞は出てきませんからね。

 

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それと非常に細かいところなのですが、原作漫画の台詞をカットしてしまったところにスポットを当てると、また一つ残念な部分が。

 

アニメの場合。

平間刑事「あと1つ教えてくれ!君の報告書にあった協力者!それは誰なんだ?人間なのか?名前を教えてくれ!」

倉森探偵「彼は…人間です…」

 

原作漫画の場合。

平間刑事「あと1つだけ教えてくれ!あの報告書の中で「協力者と」あった人物!その人物はなぜ寄生生物を見つけることが出来るんだ?たのむ!名前を教えてくれ!それともそいつは人間じゃないのか!?

倉森探偵「彼は…人間です…」

 

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物凄く細かいのですがこの違い分かりますかね?

 

原作漫画の場合、平間刑事が「人間じゃないのか?」と聞いて、それを倉森探偵が「いや人間です」と「否定して人間だと言う」流れなんです。結構これ私の中では重要で、それまで倉森探偵は新一のことを「化け物扱い」していたんです。ミギーに殺されそうになったときは勿論、「食堂」の話で倉森探偵がパラサイトと関わるのを諦めた話でも、新一に対して「キミと一緒にしないでくれよ」と、暗に人間の自分と化け物のお前では違うんだよと言っているんです。

 

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このように倉森探偵は新一を化け物扱いしていたのに、平間刑事に「化け物なのか?」と聞かれ、それを「否定」して、いったん化け物認定した新一を、やっぱり君は人間だとよと言う。この流れが結構感動する要素だったんですけどねえ。

 

勿体ない

少し文句多くなっちゃいましたね。ごめんなさい。ただこれ正確には本気で怒ってるわけでも文句でもないんです。不思議なんです。折角良い原作があり、そのままで完璧に近いクオリティなのに、わざわざ微妙なところを変えておかしくしたり。勿体ないなって感想に近いかも知れません。

 

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