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自分でもびっくりの4代目K800t
皆さんはどんなキーボードを使っているのでしょうか。
私はこれでなんと同じキーボード(K800t)の購入が4台目になります。
今まで壊した理由が間抜けなだけで、耐久性に問題は全くありませんのでご心配なく。
1台目は無理矢理キートップを外して爪が折れてしまい、二度とキートップが元に戻らなくなりました。
2台目は水洗いしたのですが、乾かす期間が短すぎてショート。
3台目は1台目と同じくまたしても無理矢理キートップを外してしまい爪が折れて…。
そして今回は4台目ということになります。
今度は水洗いをしたら2週間置く(今まではこの乾燥期間で壊れませんでした)、キートップは絶対に取らない、を鉄の掟にします。
ちなみにこのK800tはK800の後継機種(マイナーチェンジ版)という位置付けですが、見た目も機能も何もかもK800と同じです。何が変わったんでしょう…。実際に今回買ったK800tのキーボードの裏側に刻印されている文字はK800でしたし、ソフトウェアのSetPointに表示される文字もK800でした。
キーボードと言うデバイス
私は長い時間体に触れる、目に触れるデバイス(装置)は良い物を買うようにしています。今回のキーボードはまさにその代表例です。
手で触れるキーボード、マウス。目に触れるモニタ。パソコン以外だと椅子、机。睡眠で長い時間体に触れるベッド。
常に体や目に触れる物ですから、ここが快適でないとストレスが溜まることになります。それがほんの少しの違いだとしても、長い時間触れる物ですから、累積すると物凄いストレスになるわけです。
無線キーボードの取り回しの良さ
今更ですがやはり無線キーボードは非常に取り回しが楽です。
無線キーボードを使ったことがない人は、USBケーブル一本くらいと思うかも知れません。キーボードはそんなに動かす物ではないから、ケーブルがあっても変わらないと思うかも知れません。ですが実際には結構使い勝手が違います。
特に同じ場所でパソコン以外のこともする場合は、USBケーブルがあるかどうかは雲泥の差になってくる場合があります。同じ場所でよく物を書く、本を読む、食事をする。こういったとき、キーボードを少し端に寄せたり、ノートを置いたり、お盆を置いたりしませんか?そうするとケーブル1本の有る無しが大きく影響してくるんです。
ちょっとしたキーボードの移動や、物を置く所作でケーブルが引っ掛かったりして邪魔になる。こういう小さな小さなことが毎日毎日何回もとなると、塵も積もれば山となるで、ストレスになってくるんです。
この状況が当たり前の時は何も感じないかも知れませんが、これから解放されたときの楽さ、何とも言えないスッキリさを感じ、初めてあの一手間がどれだけ煩わしいことだったか気付かされることになると思います。
一瞬のシビアな反応を求められるゲームでもやらない限り、このK800tで入力の遅延を感じたことはただの一回も一瞬もありませんので、遅延は心配しなくて良いかと思います。
オースドックスなキー配列
キーボードのキー配置は物凄く大事です。
現在はノートパソコンの普及により、コンパクトキーボードがかなりの勢いで増えていますが、私は長年慣れ親しんだ標準的なキー配列が好きです。…と言うかこれに慣れすぎて、他はかなり違和感がありました。
今でこそコンパクトキーボードのキー配列にも慣れて使いこなせるようになりましたが、オーソドックスなキー配列のキーボードから、コンパクトキーボードのキー配列に変えると、色んなキーの位置が微妙に変わっています。特に私が違和感を感じたのは、DELキーの位置と、矢印キーの位置でした。これは慣れるまでに物凄く時間が掛かりました。
K800tは伝統的とも言える、オーソドックスなフルキーボードのキー配列なので、誰もが安心して使えるキーボードです。
光るキーボードってそんなに便利?
K800tは、その名前からもわかるように、キーボードの文字が光ります。
おそらくこのキーボードを使ったことがない人は、「光ったから何?」と思われるかも知れませんが、これからその便利さ書いていきたいと思います。
私はパソコンを操作するようになって長いですし、一日中パソコンを使う職業なのですが、タッチタイピングが完璧な人は、周りを見てもほとんどいません。ホームポジションの確認だったり、指の位置の確認、押しづらい位置にあるキーの確認で、時折キーボードをチラ見しています。かく言うわたしもそうです。よほどの熟練者でない限り、タッチタイピングをできる人でもこんな感じなんじゃないでしょうか。
ほとんどの人がキーボードを少なからず見ながら打つので、キーボードの文字が見やすくて困ることはないどころか、大変有り難いわけですよね。そうやってキーボードをチラ見するとき、文字が光ると視認性が良くなり、打ち間違いが少なくなります。しかし私がK800tを選ぶのは、実は通常使用時に光って視認性が良くなるからだけではありません。理由はズバリ「暗闇での視認性が良いから」です。光るので当たり前と言えば当たり前なのですが、部屋を真っ暗にしてキーボードを見ても、全ての文字がハッキリ見えて物凄く打ちやすいんです。
部屋を暗くしてキーボードを打つなよと言われそうですが、これが結構役に立つんです。
2ちゃんねるでは、随分前からテレビ番組を実況する文化がありましたが、Twitterがヲタク層ではない一般人にも広まったお陰で、テレビ番組の実況という行為が市民権を得ました。ジブリ映画の「天空の城ラピュタ」でも、「バルス」の台詞時にサーバーがダウンしたり、ツイート数が世界一になったりと話題になりましたね。
こういった映画を見るとき、私は部屋を暗くして、ちょっとした映画館気分を自分で演出するのが好きです。特に夜や深夜の映画なんて、部屋を暗くして実況すると、落ち着いたまったりした気分で楽しめるんです。そこでK800tの文字が光る機能の出番なわけです。
そんなのくだらないと思うかも知れませんが、意外と部屋を暗くしてのパソコン操作や実況は良いもんですよ。
パンタグラフとメンブレンの中間のような打鍵感
私は文字が光らなかったとしても、K800tを選んでいると思います。
その理由は打鍵感と静音性です。静音性は後に回すとして、まずは打鍵感から解説していきます。
K800tの支持機構はパンタグラフです。パンタグラフとは、ノートパソコンに使用されている支持機構で、文字通りキートップを支えるやり方の一つです。もう一つはデスクトップでよく見るメンブレンですね。
パンタグラフの特徴は、キーストローク(キーを押し込んだときの深さ)が浅く、キーが軽く(力を入れなくてもスッと沈む)、打鍵音が静かというあたりが特徴です。
一方メンブレンは、キーストロークが深く、キーがパンタグラフよりは重く、打鍵音が五月蠅いという特徴があります。
「パンタグラフではキーを打った感じがしないからメンブレンが良い。」「メンブレンは音が五月蠅いからパンタグラフが良い。」などなど…。どちらが優れている、劣っていると単純な話ではなく、完全に好みの問題になるかと思います。
私の好みはパンタグラフです。昔はメンブレンが良くて、パンタグラフを使ったときは物凄い違和感を感じたのですが、慣れるとパンタグラフの優しい打鍵感が好きになりました。
K800tはパンタグラフにしてはキーストロークが深く、しっかりとした打鍵感があるので、パンタグラフとメンブレンの中間のような打鍵感です。しかしそれでいてパンタグラフの特徴である、力を入れなくてもスッと押し込める優しい打鍵感が、私の感覚にベストフィットしています。
今までキーボードは30台くらい使ってきたと思いますが、この打鍵感はまさに理想で、やっと巡り会えたかという感じです。
パンタグラフトップクラスの非常に優れた静音性
先にも触れましたが、K800tの打鍵音は非常に静かです。静音性キーボードと言って差し支えがないと思います。
いくつかキーボードを使った人ならわかると思いますが、キーボードを打つときの音が五月蠅いキーボード、静かなキーボードと言うのが確実に存在します。基本的にはパンタグラフは静かで、メンブレンは五月蠅いです。メンブレンが五月蠅いとは言っても好みの問題なので、キーボードはこの音がしてこそだと言う人もかなりいます。そう言った感覚も含め、私は静かなキーボードが好きです。
パンタグラフのキーボードも何台も使ってきましたが、K800tはそのなかでもトップクラスの静音性だと思います。
静かなキーボードを求める人だけではなく、家族がいるので深夜にあまり音を出したくないなんて人にも向いています。打鍵音が静かなのは勿論なのですが、打鍵音自体が非常に綺麗な音なので、耳障りな感じがせず気持ちの良い音だと言うのも、打鍵音に関して評価が高い理由です。
アームレスト付きなので大きい
私には完璧に思えるK800tですが、少ないながら不満もあります。
K800tはアームレスト一体型なのででかいんです。小さい机だと置き場所に困るかも知れません。
電池持ちは悪い方だが妥協と工夫でどうにでもなる
キーボードが光るので当然ながら光らない無線キーボードより電池持ちが悪いです。とは言っても、3週間ほどは持つので、3週間ごとに付属のUSBケーブルを繋げて充電するか、充電池を交換するかすれば問題ないので、実用上それほどストレスも感じません。
K800tはエネループを使用しているので、USBケーブルを繋げて充電するのが面倒なら、予備のエネループを購入して、満充電してあるエネループと交換すれば、K800tは即満充電の状態になります。当然交換で取り出した、充電が少なくなったエネループはすぐに充電して次の交換に備えましょう。
もしエネループの価格が高いと言うのなら、ダイソーの充電池をお勧めします。容量はエネループより少ないので、使用可能時間はエネループより短いですが問題なく使えます。
ダイソーの充電池はエネループの充電器で充電できますし、キーボードにUSBケーブルを繋げての充電も問題なくできます。そしてダイソーには100円で充電器も売っています。充電池じゃないですよ。充電器です。ただダイソーの充電器には、満充電になったときの自動停止装置は付いていないので、充電のしすぎには注意しましょう。最悪液漏れ事故を起こしてしまいます。とは言っても、1日2日過充電したところで何も起きませんでしたけどね。それほど怖がる必要はないかと思います。ちなみに当然ですが、エネループの充電器には、満充電になったときの自動停止装置が付いています。
高いけどそれだけの価値があるキーボード
正直なところこのキーボードは高いです。最安値でも9,000円を超えています。しかし今まで色々述べてきたように、私がこの高いキーボードを4台も買い続けてきたように、それだけの価値があると私は思っています。
こんな人にお勧め
- メンブレンの打鍵音が五月蠅いと感じている人
- 深夜などキーボードの音が気になる人
- メンブレンで指、腕、肩、首が疲れる人
- 一般的なパンタグラフではキーストロークが浅すぎて打った感じがしない人
- 部屋を暗くしてキーボードを打ちたい人
遂にたどり着いた愛用と呼べるキーボード
無線であること、文字が光ること、打鍵感が優しいこと、打鍵音が静かなこと。ここまで自分にマッチしたキーボードに巡り会えて良かったです。
ちなみにサブのキーボードとして、先日K360rも購入しました。これはメンブレンの中では相当打鍵音が静かで、打鍵感もメンブレンに近いものの、メンブレンとパンタグラフの中間のような感じで良いキーボードでした。メンブレンは古い機構なのですが、メンブレンもしっかり進化しているなと感じました。しかし横道なのでK360rの話はまた今度。
今までは基本的に、安いキーボードを壊れたり飽きたりする度に買い換えてきましたが、思い切って高いキーボードを買ってみて大正解でした。ただもうちょっと安くなると良いんですけどね。
大袈裟ではなく、ここまであらゆる面で完成度の高いキーボードには初めて出会いました。
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