あらすじ
赤い流れ星が落ちた次の日の朝、とあるアパートの一室で目覚めた男は、それまでの記憶を全て失っていた。彼は「シャア」なのか? それとも単なる他人の空似か? 謎が謎を呼ぶ? ネオ・ガンダム・ギャグ! !
シャアが現代に現れたら
これはいわゆる異世界(現代→異世界or異世界→現代)に行ってしまった人の日常を面白おかしく描く日常漫画です。
この手の漫画や小説だと、「はたらく魔王さま!」が有名ですね。あとは最近私が読んだ物だと、「無職転生 ~異世界行ったら本気出す~」もそうでした。そしてこの漫画は、その異世界日常漫画の主人公をシャアにした物です。
シャアが現代に突然記憶をなくした状態で現れ、そこでの滑稽さを描く典型的な異世界日常漫画なのですが、ガンダム大好きな私でも若干狙いすぎ感が…。
シャアの性格が結構違う
1stガンダムのあのシャアが日常を繰り広げるのですが、アニメのあのニヒルなシャアとはだいぶ性格が違い、お茶目な感じになっています。
これは少しどうなのかなと思うんですよね。「あの」シャアが現代に来て日常を繰り広げることが面白さのキモであり、見所だと思ったのですが、性格がかなりフランクでお茶目になっていることで、「あのシャアが日常で繰り広げる面白さ」とは少し趣が変わってしまっています。「ちょっと変わった陽気な記憶喪失のお兄さん」が繰り広げる日常漫画になっているような気がします。
ファンディスクに近い
これはあくまでガンダムの変化球であり、直球勝負の正統派ではないので、これをガンダムとして見て面白いかどうか語るのは少し違うのかなとの感じもします。勿論ガンダムを知らない人が見ても面白いと思える物が最上級なのですが、さすがにガンダムがテーマであり、その中でも1stガンダム限定であり、更に更に主人公ではないシャアをフィーチャーしており、なおかつそのキャラで異世界、そして日常系ですからね。ターゲットが絞りに絞られています。ヒットゲームでよくある、その後に出るファンをターゲットにした「ファンディスク」に近いのかなと思います。
ただそれでもガンダムオタクの私から見ても相当な変化球、もっと言えばゲテモノだなと感じます。ゲテモノとは悪い意味ではなく、本来の意味の、「普通の人が理解できない変わった物」との意味です。本当変わってます。ちなみにセイラなどの1stガンダムのキャラも出てきます。こちらも前述したように、シャア以上に性格がアニメと変わっています。
こんな人にお勧め
- 1stガンダムが好きな人
- 異世界日常系漫画が好きな人
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