エンタメ要素が全部入った「バック・トゥ・ザ・フユーチャー」レビュー 評価はまだありません

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エンターテインメントとしての奇跡の映画

皆さんは映画に何を求めていますか?スリル?恋愛?感動?冒険?。色々あるとは思いますが、私は一言で言えばそれら全てを内包した「楽しさ」です。

 

このバック・トゥ・ザ・フューチャーシリーズは、そういった楽しさの要素が全て詰まった映画です。

 

 

冒険、活劇、感動、恋愛、スリル、サスペンス。ありとあらゆるエンターテインメントの要素が全部ぎゅっと凝縮されている奇跡の映画です。

 

映画にも色々あって、時には芸術性だったり、社会的メッセージを色濃く発信してくる映画もあります。しかしバック・トゥ・ザ・フューチャーはそういった、ある意味邪魔なメッセージ性は一切なく、ただひたすら観客を楽しませるためだけに特化したとてつもない映画なんです。

 

観客を楽しませる映画。言葉にすると実にシンプルで簡単なように見えますが、実はこれが中々難しいんです。たくさんの映画を見ても、大抵何かしらのメッセージ性を含んでいたり、時にはそれが説教臭かったり、小難しい玄人向けの部分があったりして、ここまで純度100%のエンタメ映画は本当に珍しいです。

 

全てのシリーズが大傑作の奇跡

映画好きの皆さんならわかっていただけると思いますが、シリーズ物の続編って、シリーズが進めば進むほど面白さが消えていくんですよね。その主な理由として、第一作がヒットした物は斬新な物が多いということがあるでしょう。一作目はただ面白いだけではなく、その斬新さに衝撃を受け、面白さが倍増します。しかし二作目以降はその斬新さは当然失われるので、その分面白さが失われがちです。

 

ところがこのバック・トゥ・ザ・フューチャーは、シリーズが進んでも面白さが失われなかった映画で、これも純度100%のエンタメ映画と同じく非常に珍しい事例です。

 

衝撃を受けた「バック・トゥ・ザ・フューチャー」一作目

一作目は面白いのは勿論なのですが、先にも述べたように斬新さもあり衝撃を受けました。

 

タイムトラベルで過去に戻る、未来へ行く、そこでのワクワクドキドキ未知の体験、トラブル満載なんて物語は、過去にもたくさんありました。ところがこのバック・トゥ・ザ・フューチャーでは、本来結ばれるはずの両親の最初の出会いを主人公が妨害してしまい、自分の存在が消えかけてしまうので、孤軍奮闘して再び両親をくっつけるという、奇想天外な話で衝撃を受けました。

 

肉体派でもない主人公の高校生マーティと、年の離れた高齢の友人ドク(見た目はお爺さんでしたが実際は40代とか…)。この二人でハラハラドキドキのアクションまであるなんて信じられませんでした。しかもそれがスリリングで無茶苦茶面白いと来ています。時計台のアクションシーンなんて、爆弾もテロリストも、銃も飛行機もギャングも出てきていないのに、映画史上屈指の名アクションシーンだと思っています。

 

思い出せば私がこのバック・トゥ・ザ・フューチャーを見たのは、フジテレビで放送した時でした。吹き替えが織田裕二&三宅裕司のWユウジだと当時宣伝していたのを今でも覚えています。

 

何の予備知識もなく、ただテレビでやっていたから見ただけだったのですが、あまりの面白さに、自分が今どこにいるのかさえわからないほど、画面の中にのめり込んでしまいました。まだ当時は中学生で、映画の経験値も少なかったのですが、映画、映像を見てこんな感覚になったのは初めてでした。フジテレビでのこの放送が金曜日で、意気投合した友人と翌日の土曜日に、すぐバック・トゥ・ザ・フューチャー2を観に映画館へ行きました。今思えば、このバック・トゥ・ザ・フューチャー2の宣伝で映画をやっていたんですよね。

 

観客の勘違いから生まれた続編「バック・トゥ・ザ・フューチャー2」

バック・トゥ・ザ・フューチャー好きからすれば、今更なんだよと思われるかも知れませんが、実はバック・トゥ・ザ・フューチャーは一作で完結の映画だったんですよね。

 

制作側の遊び心で一作目のテレビ放送最後に「To Be Continued...」とテロップで入れたところ、観客が続編があると思い込んで、まだかまだかと熱望したのが、結局続編制作に繋がったとか。元々続編を考えていたわけではないので、1985年の一作目公開から二作目公開まで4年掛かりましたけどね。

 

そんな偶然から生まれた二作目ですが、この二作目もまた一作目とは違った角度から非常に面白く驚きました。先にも述べたように、シリーズ物の続編は斬新さがなくなり、スケールダウンしたようにどうしても見えてしまいます。しかしこれはそれを逆手に取って一作目と大きく作風を変えてきました。

 

一作目は純粋にタイムトラベルで起こるタイムパラドックスをテーマに、両親をいかに本来の歴史とは違う方法でくっつけるかに焦点が当てられていましたが、今回は数秒違いのすれ違いなどのスリリングな展開を前面に押し出してきました。ハラハラドキドキという感情では、一作目より二作目の方が私は好きです。

 

また一作目と全く同じ世界、時間軸にマーティとドクが再び現れてしまったことによる、過去の自分とのすれ違い、行動の干渉などが恐ろしく絶妙で計算され尽くしていて、「そう来たか!」「これはあそこに繋がるのか!」と終始感嘆したり、その上手さにニヤニヤしっぱなしでした。他人が私の表情を見たら気持ち悪がるだろうなってくらいニヤニヤしっぱなしでした。

 

この辺は本当に上手くて、続編ならではの物語であり、続編は斬新さがなくなり面白さも減ってしまう弱点を逆に利用した作りですよね。一作目の自分とのすれ違い、行動の干渉は、一作目がなければできなかった話なんですから。

 

数秒のすれ違いのドキドキ、一作目の自分との行動の干渉しあい。この辺は本当に絶妙で、続編の弱さをカバーして有り余る脚本の上手さでした。

 

感動のフィナーレ「バック・トゥ・ザ・フューチャー3」

三作目は正直に言うとシリーズ中では一番好きではありません。とは言っても、それは物凄い高レベルの争いの中最下位と言うだけで、他の映画に比べたら圧倒的に好きですし面白いと思っています。

 

三作目の舞台は西部開拓時代と言うことで、一作目、二作目とは一気に時代が離れました。そのため、一作目では主人公のマーティと両親、二作目では二作目のマーティと一作目のマーティ。このような密接な関係で干渉しあうタイムパラドックスが少ないので、前二作よりはややタイムトラベルの面白さ、わかりやすさはなくなってしまいました。その変わりとして、やはりマーティの先祖、ビフの先祖という因縁で話を作ってきましたけどね。三作通してずっとマーティとビフの物語でした。ただビフの方は全くそれをわかっていませんが…。

 

三作目はシリーズ完結作なので、ここまで壮大に広げた風呂敷をどうするのかと思ったら、悲しいマーティとドクの別れ…。タイムマシンがいつまでもマーティの元にあったのでは、この話は終われませんからね。

 

ありきたりと言えばありきたりなのですが、最後は「未来は自分で作る物」という答えに行き着いて終わりました。ありきたりなのですが、ここまでバック・トゥ・ザ・フューチャー三作品で、壮大でとてつもなく面白い物を見せられ、タイムトラベルによる影響を常に見せられてきましたからね。納得の答えです。

 

こんな人にお勧め

  • 映画好きな人
  • 楽しい映画が好きな人
  • 映画を見終わった後楽しい気分になりたい人
  • タイムトラベル物が好きな人
  • 全員

 

全ての映画の中で一番好きと堂々と言いたい

思えばバック・トゥ・ザ・フューチャーは1985年公開ですから、もう30年前の作品になるんですよね。作中、当時の流行り物や流行語を入れていない(と思う)のもあってか、髪型や服装に古さを全く感じません。ジェニファーの髪型だけは80年代ですが…。また、Blu-rayが異常に綺麗な画質なのもありますね。まるで昨日公開されたような画質です。

 

映画通の中には少し捻った映画を好きという風潮があったりしますが、私は誰に聞かれても堂々と胸を張ってこのバック・トゥ・ザ・フューチャーが大好き、今まで見た映画の中で一番と胸を張って答えたいです。

 

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