今回、ベン・スティラーはしがない警備員ではなく、通販会社(?)のCEOで、前作から一躍出世したという設定です。なので、徐々に人生の挫折から立ち直っていく爽快感や、応援するような感情は今回ありません。それと、映画で描かれている騒動は、実質スミソニアン博物館での一夜だけなので、物語の起承転結のメリハリや盛り上がって行く過程も無く、いきなりピークの本編に突入して行くような感じです。この辺の難しさは続編にはつきものですよね。
前作は最初に不可思議な現象が起こり、それを他人に言っても信じて貰えず、自分で徐々に解明していき、そして本編の騒動へと発展していくのですが、今回は突然本編に放り込まれた感じで、徐々に高まっていく感が無くて少し残念でした。
あと、ナポレオンやアル・カポネがあっさり部下になってしまうのもちょっと違和感。
ハリウッドってこのジャンル実は結構独特だと思うんですよね。このジャンルとは、「大人に夢がある話」のこと。もっと砕いて言ってしまえば、「おっさんを主人公にした夢のある話」です。少なくとも日本や欧州ではこういう映画はほとんど見ない気がします。このジャンルをやらせたらハリウッドは抜群。違和感無く、そして少しコミカルに映画にしてしまいます。
前作を見ていることありきの映画ですが、そこそこ面白かったです。
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