目次
掲載情報
掲載雑誌
- ビックコミックスピリッツ 1982年9月30日号
アニメでは
時系列とでき事
- 1982年9月14日 五代裕作、一刻館を家出
この頃のでき事
- 9月1日 - 北海道新聞社から「道新スポーツ」創刊。サンケイスポーツ東京版と紙面提携を結ぶ。
- 9月2日 - 国鉄のリニアモーターカーが世界初の有人浮上走行実験に成功。
- 9月9日 - 長沼ナイキ事件の最高裁判所判決。原告の上告を棄却。
- 9月14日 - モナコ公国のグレース・ケリー大公妃が自動車事故死。
- 9月22日 - 三越・岡田茂社長が取締役会で解任される。「なぜだ!」という言葉が話題に(三越事件)。
- 9月22日 - 角川書店(現:KADOKAWA)からテレビ情報誌「ザテレビジョン」創刊。「週刊TVガイド」(東京ニュース通信社)との“テレビ情報誌2強時代”が始まる。
- 9月24日 - 国鉄非常事態宣言が政府から発表される。
- 9月24日 - 文化庁職員が贈収賄容疑で逮捕される。
あらすじ
一の瀬さんの勘違いから、響子さんと三鷹さんが結婚するとの噂が広がってしまいます。五代君も響子さんに一応確認するのですが、間が悪くその噂は真実だと結論付けてしまい、一刻館を家出してしまいます。
みどころ
- 深刻な勘違い
- 五代君の家出
はじめに
今までは冗談で終わるような勘違いだったのですが、今回は初めて深刻な勘違いが起きてしまいました。
四谷さんの勘違いは冗談みたいな事で終わる話が多いのですが、一の瀬さんの勘違いは深刻になることが少なくありません。
一の瀬さんは響子さんと一緒にテニススクールに通っており、桃色電話の前に住んでいて、何より同じ女性同士で響子さんとは仲が良いですからね。四谷さんより響子さんとの繋がりが深い分だけ、響子さんの言動を勝手に読み取って勘違いする機会そのものが多いんです。また、朱美さんは人生経験が豊富だからか、水商売という仕事柄、色んな人生を見てきているからか、響子さんの恋の悩みや挙動に関して慌てず騒がずのスタンスなんです。一方この一の瀬さんはと言うと、基本的に一般的な主婦なので、響子さんの事件を大事件と受け止めてしまうんです。
確認がままならない
一の瀬さんは響子さんに確認をしようとするのですが、丁度三鷹さんから電話が掛かってきて、結婚の話をしている様子がわかり、「ああやっぱり…確認するまでもないか…」となってしまいます。
五代君も響子さんに確認をしようとするのですが、肝心の部分が電車の音で聞き取れなく、こちらもやっぱり響子さんは結婚するのかとなってしまいます。
めぞん一刻はこういった勘違いの確認がままならないことがよくあります。それだけならともかく、めぞん一刻独特の現象として、確認するも、タイミングや言葉のチョイスが悪かったり、一部不正確なまま受け取ったりして、それまでの勘違いを「補強」してしまうんです。そして結果、最初の勘違いは本当だったんだとなり、更に周りが暴走してしまいます。
五代君が一刻館に住んでいる意味
そもそも五代君が一刻館にいる意味はただ一つ。響子さんがいるからだけですからね。つまり響子さんと付き合いたい、恋人になりたい、その目標のためだけに一刻館に住んでいるわけで、響子さんとそうならないと分かった以上、一刻館に住む理由はゼロなんです。ただ、管理人と店子の関係なので、家出と言うのもおかしい表現ではありますが、一刻館の人間関係や特殊な下宿の形態からするとやはり家出となるんでしょう。
総評
最後のオチはきちんとドタバタコメディとして笑わせに来ましたが、今回初めて深刻で悲しい勘違いでしたね。今までは基本的に面白おかしい勘違いで、1話内で完結したんですけどね。今回の勘違いは悲しく、そして5話に及ぶ大型エピソードです。
このエピソードはアニメでは5話が2話分に圧縮されていたのが惜しいところです。かなりの駆け足でした。ここは初期1番の大事件なので、アニメでももっとじっくりしっかりやって欲しかったです。暗黒の第2期に当たってしまったのが不運でした。
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