11/10に公開された映画、ボーン・アルティメイタムを観に行ってきました。
まず感想から先に書くと「無茶苦茶面白い!」
先日の日記で私の映画に対するスタンスを書きましたが、映画を数え切れないほど見てきているので、どうしても感想は「普通」となりがちなのですが、この映画は見終わった後、素直に面白いと思う映画でした。人に勧めることのできる映画です。
このボーン・アルティメイタムは、ボーン・アイデンティティー、ボーン・スプレマシーに続く三作目で、ボーンシリーズ三部作の完結作です。前二作を見ていないと意味不明です。観に行くなら前二作をお浚いの意味も含めて、もう一度見ておいた方がより楽しめると思います。
この映画は何が面白かったかと言うと、チェイスシーン(追いかけっこ、逃亡・追撃戦)です。このシリーズはチェイスシーンが見所なのですが、その量、質ともに前二作の比ではありません。アクション映画やスパイ映画でも、息を飲むようなメインとなるチェイスシーンは一回、多くても二回が良いところです。ところがこの映画のチェイスシーンは数も多く質も良いので、まさに息をもつかせぬノンストップアクションの連続です。
以下ネタバレが含まれますのでご注意下さい。
ストーリーに関してはハードボイルなスパイものが好きなら当然アリですが、やはり若干無理があるかなと。ガンダムで例えるとボーンは強化人間だったわけで、人工的に記憶を消し去って別人にするなんて事ができるのかなと少し疑問でした。
ただこの映画のシリーズは、はっきり言ってストーリーを楽しむものではないですからね。特にこのボーン・アルティメイタムはチェイスシーンが凄すぎて、言い過ぎかも知れませんがストーリーなんてオマケ程度です。そのくらいチェイスシーンが素晴らしかったのです。
この息をもつかせぬノンストップアクションはスピードに匹敵するかも知れません。スピードもノンストップアクションが凄かったんですよね。
一応ボーンシリーズ三部作はこれで完結となっていますが、終わり方が続編を作れる終わり方だったので、名前を変えるなどして続くかも知れません。
正直なところ前二作はスパイ映画の王道すぎて、格好付けすぎの映画かななんて思って見ていました。一応面白いは面白いと思っていましたが、余りにも世間が想像するスパイ像すぎて逆に冷めると言いましょうか。しかしこのボーン・アルティメイタムで一気に評価が上がりました。何回も書きましたが、ストーリー云々では無くてチェイスシーンが凄すぎる。興奮しすぎて何回も同じ事書いてすいません。それくらい凄かったと言うことです。ここまでできるなら前二作でも…とは思いましたが、完結作なので気合いを入れたのでしょう。完結作としてはストーリーの謎も解決しましたし文句無しの映画でした。
ただここ数年の流行りなのか、固定カメラではなくわざと手ブレさせて臨場感を出す撮影手法を数多く使っていたので、この手の映像が苦手な人や酔う人は注意が必要かも知れません。
兎にも角にもこの映画は自信を持ってお勧めできる映画です。キスシーンやベッドシーン、恋愛シーンすら一切無いので、家族連れの方にもお勧めできます。
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