今回レビューするのは、AKASOさんのアクションカメラ『Brave 8』です。
|
それでは早速レビューを書いていきたいと思います。
目次
特徴
- リア4K/60fps&48MPアクションカメラ新登場!
- デュアルカラースクリーン搭載&10Ⅿ本機防水
- スーパースムーズ機能搭載スポーツに最適
- 8Kタイムラプス&16倍スローモーションモードにより細部までクリア表示可
- リモコン付き&音声で遠隔操作&多様な撮影モードで様々な場所に使用可
長所と短所
- ○小型軽量で扱いやすい
- ○4k撮影、8kタイムラプス撮影ができる
- ○水深10mまでの防水性能
- ◎タッチ画面で操作性が良い
- ◎設定が細かくできる
- ◎手ぶれ補正機能が強力
- ◎スマホと接続して操作できる
- ○リモコンでの遠隔操作が可能
- ◎Brave 7 LEからの進化
外観
パッケージ外観
セット内容
パッケージ内容は画像の物で全てになります。
アクションカメラ。開放型ケースが装着済みです。防水ケースは付いていませんが、このアクションカメラ本体自体に防水性能があります。
リモコン。簡単な操作のみですが、遠隔操作が可能です。
アクセサリー。腕やヘルメット、車のダッシュボード、自転車などのハンドルに取り付ける、一般的なアクセサリーが揃っています。
バッテリー。2個付属しています。
充電器。バッテリーを2個同時に充電できます。
クイックスタートガイド。正確には説明書ではありません。説明書は、このクイックスタートガイドに記載のあるURLにアクセスするとpdfを見たりDLすることができます。URLは後述します。
動画
使用した感想
○小型軽量で扱いやすい
アクションカメラなので、小型軽量なことは大事です。こちらは、手の平に収まるくらいですし、百円玉と比較しても小さいことが分かります。
このアクションカメラには開放型のケースが付属しており、あらかじめ装着されています。防水ケースは付属していません。ただ、後述しますが、このカメラ自体、裸運用しても防水性能がしっかりあるので水中でもそのまま使用できます。
Brave 7 LEでも開放型ケースが付いていたので、この点も前機種と同じです。
前機種は仕様上PX7の防水性能で、『1mの水深で30分』の防水性能でした。しかし、こちらのBrave8はそこから向上し、10m防水になったようです。
開放型ケースを装着したまま大きさを計測すると、幅6.90cm×高さ5.49cm×奥行き4.07cm。ケースを付けたままでも非常にコンパクトです。
ケースを外して計測すると、前述より一回り小さくなり、幅6.38cm×高さ5.49cm×奥行き3.57cm。
ケースをしてもしなくてもどちらで運用しても問題ありませんが、体に装着したりアクセサリーと一緒に使用する場合、ケースがあった方が色々取り付けられるので便利です。
こちらのパッケージは一通りアクセサリーは揃っていいるのですが、胸や頭に取り付けるアクセサリーはないので、サードパーティー製の安い物で十分なので、アクセサリーセットを購入することをお勧めします。散歩、ジョギング、サイクリングなど、一人称視点で撮影する場合、やはり胸に取り付けるのが私は1番しっくりきます。
小型軽量さは前機種の『Brave 7 LE』とほぼ変わらず。アクションカメラの小ささは、現在ほぼ完成の域に達していると思われ、Go Proやその類似品もほぼこれくらいの大きさです。
大きさや重さに関してはそれほど神経質にならず選んで問題ないと思います。Brave 7 LEの時点で完成しています。
○4k撮影、8kタイムラプス撮影ができる
動画撮影での解像度は、4k撮影が可能です。フレームレートも4kだと最大60fps(1秒60コマ)あるのでカク付きません。私たちが見ているTVのフレームレートが30fps(アニメは24fps)です。
撮影解像度は非常に豊富で、解像度、フレームレート、アスペクト比(16:9 or 4:3)がいろいろ変更可能です。
- 4K30 4:3
- 4K60 16:9
- 4K30 16:9
- 2.7K90 4:3
- 2.7K60 4:3
- 2.7K30 4:3
- 2.7K120 16:9
- 2.7K90 16:9
- 2.7K60 16:9
- 2.7K30 16:9
- 1440P180 4:3
- 1440P 120 4:3
- 1440P90 4:3
- 1440P60 4:3
- 1440P30 4:3
- 1080P200 16:9
- 1080P120 16:9
- 1080P90 16:9
- 1080P60 16:9
- 1080P30 16:9
4k撮影や8kのタイムラプス撮影は大量の書き込みを短時間にするので、速度の遅いMicro SDカードの場合、上手く録画できなかったりカク付く合があります。速度の速いMicro SDカードを使用しましょう。
最近は高画質動画の録画に対応した規格も必要になっているため、前述の画像のように規格が細分化しています。これを知らずに適当に安井物を購入してしまうと、このような動画撮影をする危機の場合、撮影できないことがあります。実際、手持ちの安いMicro SDカードで4Kや8kのタイムラプスを撮影しようとしたところ、SDカードが遅いとの警告が出て、撮影できませんでした。
今回、私はこのBrave 8を使用するに当たり、現状で最も書き込み速度が速く、8kの動画撮影にも対応した『V90』規格のMicro Sdカードを購入しました。おそらく、V60でも問題ないとは思います。ただ、今後高画質化が進み、8k撮影ができるカメラやスマホが当たり前になると思うので、先取りしておきました。
前機種のBrave 7 LEの撮影解像度は以下の通りでした。
- 4K/30fps
- 2.7K/30fps
- 1080P/60fps
- 1080P/30fps
- 720P/120fps
- 720P/60fps
一目で分かるほど解像度の種類が増えたことが分かると思います。特に注目したいのは、アスペクト比が4:3と16:9で選択出来るようになったこと。もう1つはフレームレートが4kで60fpsに向上したことです。
フレームレートとは、簡単に言うと1秒で撮影されるコマ数(静止画の数)で、多ければ多いほどヌルヌル滑らかに動きます。これが30から60に向上しました。スポーツやカーレースなど、動きの激しいシーンで威力を発揮します。
さらに解像度をフルハイビジョンまで下げると、なんと200fpsにまでなります。Brave 7 LEも満足だったのですが、それ以上に滑らかで気持ちの良い動画が撮れます。
実際に録画される映像は非常に綺麗で、ザラザラしたノイズもありませんでした。黒潰れ(影が暗すぎて真っ黒になる)や白飛び(明るすぎて真っ白になる)も確認できなかったので優秀だと思います。
さらに、撮影解像度に関しては、タイムラプス撮影だと8k撮影まで上げることが可能です。これもBrave 7 LEから Brave 8になって進化したところです。
詳しくは前述の動画を見ていただくとして、非常に綺麗な動画を撮影することができました。
バイクでの胸にカメラを取り付けて撮影。(クリックで拡大)
散歩。(クリックで拡大)
買い物中。(クリックで拡大)
○水深10mまでの防水性能
前述したように、付属しているケースは開放型のみで、防水ケースは付属していません。しかし、このカメラ自体に防水性能があります。具体的には、水深10mまでの防水性能があるので、水没しても問題ありません。ダイビングでもしない限り、10m以上潜ることはないと思うので、普通の使用で問題になることはないでしょう。
水深10mの水没で問題ないので当然ですが、雨でも問題ありませんし、シャワーを浴びながらの使用、台風、ゲリラ豪雨の中の使用も問題ありません。ただ、バッテリーを入れるところと、USBポート、MicroSDカードを入れるところは蓋をしっかり閉めて下さい。ここを間違って使用中に開けてしまうと故障してしまいます。
前述したように、Brave 7 LEではIPX7の『水深1mで30分』の防水性能だったので、大幅に防水性が上がったことになります。Brave 8では気兼ねなく水中の撮影ができます。
◎タッチ画面で操作性が良い
操作は画面へタッチして行います。背面に大きな液晶画面があり、全画面タッチし気になっています。上下左右のスワイプ、スクロールに対応しているので、スマホと同じ感覚で操作できます。
画面に表示されたアイコンや文字をタッチして操作するので直感的な操作が可能です。ただ、物理ボタンもゼロというわけではなく、右側面にMボタン。上に電源ボタンとシャッターボタンがあります。
タッチ操作はBrave 7 LEと同じですね。全画面タッチで感度や指の滑りも良く、非常に操作性が良いです。
◎設定が細かくできる
設定は細かく設定できます。基本的な操作ですが、画面をタッチすると画面内にアイコンが出てきて、マイクをタッチすると音声のオンオフが切り替えられたり、解像度の数値をタッチすると解像度が切り替えられたりできます。非常に直感的な操作です。
マニュアルは付属していません。簡易的なクイックスタートアップが付属しており、そこにネット上にある説明書のリンクが記載してあるのでアクセスすると、pdfファイルで説明書を見たりDLすることができます。
最初にこのアクションカメラの電源を入れると、画面内に簡単な操作の案内が行われます。これは、毎回出るわけではなく、初回起動時のみです。2回目から出てくることはありません。
メイン画面から各種スワイプすると、以下のような設定やモードの切り替えができます。
- 【下にスワイプ】パーソナライズ設定(一般的な設定項目)
- 【上にスワイプ】カメラ設定(解像度などの変更)
- 【右にスワイプ】モード切り替え(動画撮影、静止画撮影、タイムラプス撮影などの切り替え)
- 【左にスワイプ】再生(SDカード内に補損されている動画や静止画を見る)
パーソナライズ設定の中には、『設定』、更にその下に『一般設定』の項目もあり、さらに細かい設定も可能です。
パーソナライズ設定から『設定』を選択すると、以下の項目の設定ができます。
- 【音声制御】音声制御のオン/オフ
- 【言語】日本語含む9言語の切替
- 【せいしき】NTSC/PALの切替
- 【コーディング】H.264/H.265の切替
- 【ワイヤレス接続】Wi-Fiと接続する
- 【リモコン】リモコン使用のオン/オフ
- 【ワンクリッククイック撮影】電源オフの状態でシャッターボタン長押しすると録画開始、もう1度押すと電源オフ
- 【重力センサー】ジャイロセンサーのオン/オフ
- 【一般設定】ユニバーサル(一般)設定に移行
ユニバーサル(一般)設定は以下になります。
- 【スクリーンの明るさ】0-100%
- 【サウンド】0-100%
- 【インジケーターライト】インジケータライトのオン/オフ
- 【ビデオサウンド】タッチ音などの音のオン/オフ
- 【自動シャットダウン】無操作時の電源オフ設定(なし/2分/5分(デフォルト)/10分/20分/30分)
- 【日時】日時の設定
- 【タイムスタンプ】日時を動画に録画するかどうかのオン/オフ
- 【フォーマットする】Micro SDカードのf-マット
- 【出荷時に戻す】初期設定に戻す
- 【音声制御指令】音声制御の説明
- 【について】カメラ情報
設定項目もBrave 7 LEからBrave 8になって、GUIが変わり使いやすくなった面です。前機種は一般的なメニュー画面で、黒背景に縦並びになっていたのですが、こちらは投下で撮影画面が見えつつ、左右スワイプなどによって簡単に設定を切り替えることができました。
ユニークな機能としては『音声コントロール』が挙げられます。スマートスピーカーのように、喋ることにより一部機能が動作します。
前述の設定で、『音声制御』をオンにすると、4つのコントロールができるようになります。
- ビデオスタート
- ビデオストップ
- 写真
- 電源オフ
4つだけですが、録画の開始、停止、写真撮影、電源オフができるのは便利です。認識はスムーズでした。
Brave 8をUSB Type-CケーブルでPCに繋ぐと、USBメモリとして認識し、簡単にファイルの移動などができます。
◎手ぶれ補正機能が強力
アクションカメラの手ぶれ補正機能はオマケ程度のものが多いのですが、こちらは一段上の手ぶれ補正でした。
一般的な手ぶれ補正機能ともう1つ、『スーパースムーズ』というモードがあります。こちらを有効にすると、歩いているときや走っているときの揺れを結構補正してくれました。
スーパースムーズモードがきちんと動作するには、以下の条件があります。
- 4k30fpsの16:9で撮影する
- スマホからスーパースムーズを有効にする
書き込み速度が遅いSDカードだと、4k撮影はできないので、こちらも注意してください。
手ぶれ補正は前機種Brave 7 LEからBrave 8になって大幅に機能が強化された部分です。アクションカメラ本体での手ぶれ補正に加え、スマホで機能を有効にすると使用することができます。
◎スマホと接続して操作できる
スマホと接続することでより便利に使えるようになります。本体やスマホでWi-Fi設定などが必要なので、その手順を記載しておきます。
①スマホアプリ『AKASO GO』をDLする。
②アプリを起動して『ホーム』メニューの『デバイスの追加』、『Brave8』を選択して、デバイスを追加する。このとき、AKASOのアカウントを持っていない場合、サインアップ(アカウント登録)を求められるので、登録してログインする。
アカウントを登録しなくても使用できますが、一部機能が制限されるようなので登録した方が良いです。また、パスワードは共通で、『123456789』です。
接続は以上で完了です。ほぼ2ステップですね。非常に簡単で、こういったガジェットにうとい方や初めての方でも簡単にアプリを使用することができます。なにより、スマホの設定などは一切開く必要はなく、アプリ内で接続から使用まで全て完結するのは楽でした。アカウント登録の時間を除けば、接続までに1分掛かりません。
このアプリでできることは、操作や設定などほぼ全てです。画面も分かりやすく、録画や停止、解像度の変更などが直感的にできますし、アクションカメラのバッテリー残量までわかります。
画面を横にして映像をいっぱいにすることも可能。
○リモコンでの遠隔操作が可能
カメラ本体の設定でリモコンをオンにすると、付属のリモコンで遠隔操作できるようになります。
非常に小さく、10m離れても操作が可能なので、自撮りや離れて操作する場合に便利です。
計測すると、高さ6.58cm×幅3.43cm×奥行き4.54cm。重さは29.0gで超軽量。小さいポケットに入りますし、手に握りしめて操作することが可能です。
こちらはカメラと違って防水性能はないので注意してください。
リモコンはBrave 7 LEと形もボタンも操作性も全て同じでした。このあたりの操作性は同じなので、乗り換えるときも戸惑わなくて済みます。
◎Brave 7 LEからの進化
前機種、『Brave 7 LE』から変更点を挙げていきます。
前機種、Brave 7のレビュー記事は以下になります。併せて読んでいただけると、Braveシリーズの特徴や進化のしかたがわかると思います。
特に機能が向上した点としては、スーパースムーズの手ぶれ補正機能と、タイムラプスでの8K撮影ができるようになったことでしょうか。また、16倍スローモーション機能も追加されたため、凝った映像をPCを使わず簡単に作成することができます。
スーパースムーズ機能は前述もしたとおり、通常の手ぶれ補正の一段上を行くもので、サイクリングや散歩、ジョギングの映像撮影で役に立ちます。
総評
4k撮影ができ、アスペクト比も変更可能です。また、4kでも60fpsなので動画がカク付くこともありませんでした。画質は非常に良くザラつきやノイズもなし。明るい場所でも暗い場所でも問題なく撮影できました。
最も便利なのは手ぶれ補正で、その中でもスーパースムーズは協力です。アクションカメラの手ぶれ補正はオマケ程度のものが多いのですが、こちらは結構顕著に違いが分かります。ただ、前述もしたように、条件があります。4k30fpsの16:9で撮影することと、スマホアプリから有効にすることです。
高価なアクションカメラですが、設定、操作、画質など、価格以上のできだと思います。特に一人称視点を良く撮影する方は、スーパースムーズの手ぶれ補正が非常に便利に感じると思います。
こんな人にお勧め
- 手ぶれ補正が強力なアクションカメラが欲しい人
- なめらかな4k撮影がしたい人
- 音声コントロールがしたい人
- スマホからリアルタイムで操作や設定がしたい人
関連リンク
この記事と関係のある商品
この記事の商品
|