今回レビューするのは、BEISTAさんのタブレット『X104』です。
今回は全3回ほどレビューする2回目となります。3回目の今回は実際にメインのスマホとしてしっかり使ってみて感じたことを詳しく見ていきたいと思います。
それでは早速レビューを書いていきたいと思います。
目次
スペック
-
- 【Brand】BEIST
- 【メーカー】BEISTA
- 【シリーズ】X104
- 【梱包サイズ】24 x 17 x 0.8 cm; 600 g
- 【電池】1 リチウムポリマー 電池(付属)
- 【商品モデル番号】X104
- 【カラー】Silver
- 【商品の寸法 幅 × 高さ】24 x 17 x 0.8 cm
- 【Standing screen display size】10.1 インチ
- 【解像度】1280x800ピクセル
- 【解像度】1080p HD Ready Pixels
- 【CPUブランド】MTK6762
- 【CPUタイプ】Xeon Platinum 8176
- 【CPU速度】1.6 GHz
- 【プロセッサ数】8
- 【RAM容量】64 GB
- 【メモリタイプ】DDR3 SDRAM
- 【HDD容量】128 GB
- 【ハードディスク種類】SSD
- 【HDDインターフェース】USB 2.0
- 【グラフィックアクセラレータ】MTK 6737
- 【通信形式】Wi-Fi
- 【ワイヤレスタイプ】802.11a/b/g/n
- 【前方カメラ解像度】2 MP
- 【ハードウェアプラットフォーム】Linux
- 【OS】Android10.0
- 【同梱バッテリー】はい
- 【商品の重量】600 g
使い込んでわかったこと
OS
OSは現在最新のAndroid 10です。9と見た目も機能もあまり変わっていない感じ。逆に9を使っていた方でも違和感なく使用出来ます。
国内メーカーや海外のメジャーなメーカーでも、Android 9がまだ多いので、10を搭載していたことには驚きました。このタブレットはメジャーなメーカーではないので、OSのメジャーアップデートをサポートしてくれるかは未知数です。しかし、それでも他の先を行くAndroid 10搭載なので安心。
性能
性能的にはこの価格なのでロースペックです。メモリも4GB欲しかったのですが3GBです。しかし、これでアプリを多重起動しても、動作速度に重さは感じませんでした。
3Dゲームでもやらないならこれで十分だと思います。実際、私はWEB閲覧、SNS(Twitter、Line、Facebookなど)、メール、フルハイビジョン動画の再生、電子書籍(主に漫画)、Googleマップでカーナビを使用して特に重さは感じません。ただ、Googleマップは、最初の描画でワンテンポもたつきを感じます。1度表示してしまえば、その後の動作はスムーズでした。
内蔵ストレージは64GBあるので十分でしょう。逆に、今時32GBだとかなり厳しいです。OSとその他最初に入っているアプリと、自分で使うアプリを入れたら厳しくなってしまいます。
バッテリー
バッテリーはの5000mAhです。この大きさのタブレットとしては普通です。
タブレットで映画の『ゼロ・グラビティ』をループ再生し、バッテリーがどれくらい持つのか実験しました。その結果、15時間47分バッテリーが持ちました。
バッテリー残量が残り少なくなると、オートセーブ機能でバッテリー消費を抑えるスマホやタブレットもありますが、こちらは0%までずっと通常動作で、0%になったら落ちました。また、残量が2%など、本当に残り少なくなったら、強制的に電源がオフになる物もあるのですが、そういった挙動もありませんでした。
電力管理のアプリ『Battery Mix』でのグラフがこの画像になります。綺麗な右肩下がりなのでバッテリーの質も良いようです。
次は電子書籍でどれくらいバッテリーが持つのか実験してみました。動画のように再生して放置するわけにもいかかず、100%から0%まではとても実験できないので、5%減るのにどれくらい時間が掛かるかを見て、それを20倍して計算します。今回は97%から92%まで使用しました。その結果、漫画ですが電子書籍を読んだときは、5%減るのに2時間38分分掛かったので、それを20倍して、電子書籍では約52時間40分バッテリーが持つことになります。
画面解像度が高解像度ではないからか、電子書籍では無茶苦茶バッテリーが持ちました。これだけ持てば大満足。一晩中このタブレットで漫画を読んでいられます。
このとき電子書籍のアプリでは、下手で読むことを想定し、輝度を少し下げて実験しました。外で読む場合、輝度を上げると思うので、この実験結果よりもバッテリー持ちは悪くなります
52時間持つので、一晩中読んでいても問題ないのでOKでしょう。ちなみに、こちらもある一定のバッテリー数値を切ると、オートセーブ機能が働くので、実際にはこれよりも3時間ほど長く持ちます。
充電はどれくらい掛かるかも実験しました。空から満充電にするには、2時間38分に掛かることになります。
充電のグラフも見てみると綺麗な右肩上がりで安定しており、バッテリーの質も問題なさそうです。
画面
画面解像度は1280×800です。10インチであることも考えると、決して高解像度ではありません。10インチで1280×800なのですが、文字はにじみがありませんし、ギザギザにも見えないので、十分見やすい画面だと思います。
IPS液晶らしく、視野角が広いこともメリットです。画像のように、上下左右どこから角度を目一杯つけて見ても、逆サイドが暗くなったり、色が変化することはありません。寝転んで読んでも、電車で無理な体勢で読んでも見やすいです。
このタブレットは少しアスペクト比(縦横比)画変わっていて、16:9ではなく16:10です。つまり、少し横に広いというか太いんです。ほんのわずかではありますが、幅があるタブレットなので、4:3や3:4の電子書籍を目一杯表示してくれ、余白が少なくなります。
画像の上にあるタブレットは、比較用としてに9インチの物です。
縦&単ページにすると、画像のように上下に少し余白ができるだけで、可能な限り目一杯紙面を表示してくれるので、1ページを大きく見ることができます。昨今の縦長スマホだと、この余白が非常に大きくなってしまいます。
横&見開きにしても、画像のように左右の余白は小さいです。最近のスマホは縦長ばかりなので、電子書籍を読むなら、やはりタブレットをお勧めします。
カメラ
カメラ画質はお世辞にも良いとは言えません。オマケより少しマシかな…といったくらいです。画質の悪いカメラにありがちな、白いもやが掛かったような画質になります。また、ピントも合いづらいです。
夜に外で撮影した様子です。
スーパーの店内で撮影した様子。
やはりカメラはオマケレベルです。白いもやが掛かったようになりやすいですし、ピントも合いづらくブレやすいです。このブログ程度に縮小して乗せるならまあなんとか…といった感じ。まあ、格安タブレットにカメラ画質を求める方もあまりいないとは思いますが…。
デザイン、サイズ
ベゼル幅があります。昨今流行りの狭小ベゼルとは違います。上下左右全てのベゼル幅が広いんです。ただ、物は考えようで、両手持ちが基本となる10インチタブレットなので、ここを持ち手と考えることもできます。画面に触れずに持てるのは便利ではあります。
画像は8インチのタブレットと比較したものです。8インチと10インチは、数値上2インチしか違わないのですが、10インチ以下で2インチの差は大きいです。
特に漫画を読むとき、見開きで読みたいなら10インチをお勧めします。8インチの見開きだと少し小さくて読みづらいですが、10インチだと実際の500円サイズの単行本と同じかそれ以上になるので違和感なく読めます。
認証、セキュリティ
認証では指紋認証も顔認証もありません。画面ロックの認証では、スワイプ、パターン、PIN、パスワードの4種類のみ。数年前のAndroid端末を思い出します。
指紋認証や顔認証があると、自分でなにか動くことなくロックが解除されるので便利なんですけどね。このタブレットの場合、一番簡単なロック解除がスワイプ(下から上に指を滑らせる)です。そのため、起動時に必ずスワイプしなければなりません。
GPS、その他センサー
センサー類も少ないです。GPSはもちろんありますが、前述したとおり、指紋認証も顔認証もありませんし、照度センサーも近接センサーもありません。そのため、画面輝度は自動で変更してくれません。
GoogleマップでGPSの精度を検証しました。誤差は最大で5~6mといったところでした。
2万円程度の格安スマホでも、最近は誤差が2~3mと精度が上がってきているので、この精度はあまり良いとは言えません。とはいえ、カーナビとして使用するのは問題ありません。なぜかというと、この程度の最大誤差なら、一般的な2車線道路なら、きちんと道路の幅内に収まるからです。また、曲がるときもナビは曲がり角の20~30m手前でアナウンスがあるので、こちらも問題なし。
徒歩ナビや自転車ナビとして使用する場合、細い路地だと左の黒い背景の画像のように、道から外れて飛び出してしまう場合が多いです。それでも人間なので脳内で補正して、今ここだなとはわかるのですが、気持ちの良い物ではありません。
結論としては、カーナビでは問題なし。徒歩ナビや自転車ナビとして使用する場合、もう少しGPS精度の評判の良いタブレットにするか、2万円程度の格安スマホの方が良いです。大画面なので見やすいんですけどね。
ネットワーク
wifiの接続は問題ありません。1週間ほど使用しましたが、接続が不安定になることも途切れることも1度もありませんでした。
最近のタブレットでは珍しく、モバイル通信ができます。つまり、SIMカードを入れての通信、電話ができます。ただし、注意点があって、SIMスロットサイズは『標準SIM』です。最近のスマホはどれもこれもnanoSIMなので、アダプターが必要になると思います。SIMのアダプターは、Amazonなら数百円で買えます。
手持ちのSIMカードで実験したところ、ドコモとソフトバンク回線は4G(LTE)で繋がりました。ただ、私の設定が悪いのか、楽天の回線がきておらず、パートナー回線エリアだからか、楽天とauは繋がりませんでした。
テザリングもできます。対応ソースは、wifi、USB、Bluetoothです。十分でしょう。
Bluetooth
Bluetoothでワイヤレスイヤホンやキーボードをいくつも接続してテストしましたが、遅延や不具合らしきものは一切ありませんでした。
総評
長所と短所がわかりやすい、少し極端ななタブレットだと感じました。
長所としては…。
- 10インチなのに1万5千円で安い
- 最近のタブレットとしては珍しくSIMカードが入る
- SIMカードが2枚入る
- アスペクト比16:10なので電子書籍が読みやすい
短所としては…。
- ベゼル幅が広い
- 1280×800の低解像度
- メモリが3GB
- カメラ画質が悪い
- 重い
わかりやすく長所と短所が分かれているので、長所に魅力を感じ、短所が許せるなら、コスパは非常に良いのでお勧めです。
第1回と第2回の記事
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