アニメ全話レビュー「この世の果てで恋を唄う少女YU-NO 第07話「タタリ騒動の元凶」」

今回レビューするのは、この世の果てで恋を唄う少女YU-NOの第07話です。

 

それでは早速レビューを書いていきたいと思います。

 

ちなみに、YU-NOの解説・考察は別記事にまとめましたので、気になる方はご一読ください。

 

先の展開のネタバレについては、このようにオレンジ色のマーカーで、ネタバレの始まりと終わりを注意します。重要なことを強調する黄色のマーカーとは別なのでご注意ください。

 

あらすじ

無実を証明し、亜由美を救ったたくやであったが、カオスの矯正により再び新しい並列世界へ。
澪・結城とともにタタリ騒動の噂がある龍蔵寺学長の家を尋ねる。
そして龍蔵寺は、たくやと2人で話がしたいと申し出る…

 

みどころ

  • 梅さん初登場
  • 龍造寺との対談

 

初登場人物

  • 龍造寺梅(伊沢磨紀)

 

感想

最初に戻った

今回はカオスの矯正で最初に戻りましたね。カオスの矯正とは、この美月ルートで詳しく解説されますが、簡単に書くとこの世界で余りにも異端な存在となったため、世界から排除された…と原作では説明されています。それが原作ではちょうどスタートから48時間ほどでしたが、別に48時間というタイムリミットがあったわけではありません。

 

最初に戻った地点は謎の少女に出会った三角山で、龍造寺に銃を突きつけられたあのシーンです。しかし、今回は龍造寺に銃は向けられていません。

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ちなみに、たくやは目覚めたときに「三角山?またここからスタートか」と言っていましたが、これって記憶を引き継いでいる設定なんですね。また、学校に向かう途中にカオスの矯正の際に出会った父親の助言を覚えていたので、記憶を残しているのは確実です。原作だとカオスの矯正で戻されたときは記憶がなくなっていたのですがアニメでは変えたようです。原作だと亜由美ルート終了後カオスの矯正が発生し最初に戻るのですが、これまでの記憶は全てなくし、「亜由美さんを愛しいと思う」と、心の奥底に眠る僅かな感情を残すだけでした。

 

で、そうするとおかしいことが…。記憶が残っていると言うことは、あれだけ亜由美が自殺したことも覚えているわけで、その亜由美を放り投げて他のことに夢中になるのはおかしいんです。まず亜由美さんの無事を確認しないと整合性が取れないのですが、あっさり他のルートに行ってしまいました。ゲームとアニメでは表現方法が違うので、改変は仕方がないと思うのですが、細かい考証がこのアニメは出来ていないような気がします。重箱の隅と言われればそれまでですが、YU-NOはそういう重箱の隅をつ突いていくタイムリープ、並列世界の話なのでもう少しきちんと形だけでも整えて欲しかったです。

 

美月ルートに突入

前回最後は香織エンドだったので、前回までで亜由美と香織のルートが終わったことになります。原作だと亜由美と致したところで亜由美エンドとなったのですが、致すようなハッキリした描写がなかったので、どこが亜由美エンドの終わりかわかりませんでしたね。そしてその後、1本ルートとしては少し印象が薄い香織ルートだったのでなおさらです。そして今回からは美月ルートに突入しました。

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何回か過去に書いていますが、原作だとこの美月ルートからが本格的なYU-NOの始まりです。素直に進めると最初のエンドを見るのは亜由美ルートになります。亜由美ルートは原作としてはチュートリアル的ストーリーで、YU-NOの謎からは最も遠いので、お話的には1番退屈なんです。美月ルート、澪ルート、神奈ルートと、どんどんYU-NOの核心に触れていくことになります。

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そして、この美月ルートはタタリ騒動から話が始まります。以前澪と結城とたくやの自宅へ向かう途中話が出てきましたね。頭と胴体が別れた死体が発見されただの、頭部が見つかっていないだの話に出てきましたね。

 

400年周期説

結城からのモーニングコールで何百年周期説がどうこう言われていましたが、これが以前出てきた有馬広大博士が唱える400年周期説です。日本では400年ごとに大きな出来事が起こる…とのアレです。YU-NOの時代設定は1996年で、今回のアニメ化でも少し前に出たゲームのリメイクでもこの年代そのままです。何故かと言うとこの400年周期説が物語の根幹にあるからです。

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原作を大事にしたから年代はそのままで…と言う話ではなく、次の400年周期は2000年なので、2000年より前には絶対に出来なかったんです。

 

絵理子先生の謎

たくやが保健室に行ったとき、神奈がいてネックレスを大事そうに持っていました。また、たくやの思い出で母親のも同じようなネックレスを持っている回想がありました。この辺りは2つのとアニオリです。ネックレスがなんなのかはそのうちわかりますし、原作をやっていない方でも勘が良い方はわかっていると思います。また、保健室に絵理子先生の服が脱ぎ捨ててありましたが、これものちにわかります。…と言うか謎の派手な女性が何回か出てきているのでわかりますよね。

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最近龍造寺が変わった

以前も同じように美月に相談されていましたが、最近龍造寺が変わったとか。前は嫌煙家だったのに、最近は葉巻をよく吸うとか。それに対するたくやの答えが「そんなことはよくある」と。いやいやそんなにないでしょ。

 

この龍造寺の異変に気付いたのが龍造寺の母親とのこと。『母親が子供の異変に気付く』と言うのは漫画やアニメ、ドラマや映画でもよくありますね。寄生獣でも田宮良子の母親が自分の娘と寄生獣が入れ替わったことに理屈ではなく直感で気付いていました。

 

龍造寺の家に遺品を届けに行く

たくやは龍造寺の家に今回行きましたが、理由は親父の遺品を届けに行くと言うものでした。原作では竜造寺が怪しいと思い家をウロウロしていたら母親の梅さんに出会い、龍造寺とも話すことになり、今度うちに来なさい…との流れでした。遺品を返しに行くとの目的ではありませんでした。

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また、原作ではたくや1人で龍造寺の家に入ったのですが、アニメでは澪と結城が一緒に付いてきました。一応施策社側の意図を想像すると、ある1人のルートに入ると、その他の人の出番が一気に減るので、忘れられないように出しておきたかったのだろうなとが1点。もう1つは原作だと澪ルートで、澪が「私もタペストリーを見せて貰いに行ったことがある」と言っていたので、これをたくやと一緒に行ったことにしたというのが1点。この2つの理由だと思います。澪ルートで龍造寺のタペストリーの話が出たとき、澪が単独で行って見たことあるとの話ではなく、この前一緒に見たわよねと言う流れになるのだと思います。まあこの辺りは些細なことでストーリーに影響はしません。

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梅さん登場

久々の新キャラとして龍造寺の母親である梅さんが登場しました。実はこの梅さん一応主人公の味方です。そして、結構見せ場があるのですが、今後の見せ方次第では、アニオリの亜由美ルートで梅さんの衝撃が薄れてしまったかもしれません。

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今回はこの間家全体を改築したのに、土蔵だけが何故か古びていると言う新たな謎が出てきました。ここも重要ですね。梅さんは息子の龍造寺が変わってしまったともたくやに愚痴っており、その後なにやら難しいことわざを言っていました。

 

燕雀(えんじゃく)安(いずく)んぞ鴻鵠(こうこく)の志(こころざし)を知(し)らんや

《「史記」陳渉世家から》ツバメやスズメのような小さな鳥には、オオトリやコウノトリのような大きな鳥の志すところは理解できない。小人物には大人物の考えや志がわからない、というたとえ。

 

龍造寺と対談

龍造寺に家の中を案内されていたとき、家の中の物はほぼ全て処分してしまい、寝るときも床の上に直接寝ていると言っていました。柔らかいベッドで寝ると浮かんでいるようで落ち着かないとか。また、タペストリーは400年前の物で、ちょうど有馬広大が唱える400年周期説と同じ時期で関連性が疑われます。

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原作ではたくやと龍造寺が1対1の抜き差しならぬ対峙をするのにヒリヒリし、ここでなにかミスをするとやられるのではないかとの緊張感が溜まらなかったのですが、澪と結城が一緒に来たことにより、それが少し薄くなってしまって残念でした。ただ、タペストリーを少し見た後、龍造寺から誘われて別の部屋へ行き、1対1の対談をしていました。

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また、ここでは龍造寺、有馬広大、今川由利香の出会いや関係性が、回想シーン付きで語られていました。原作ではこのような回想シーンはなく文字だけでした。若いときの有馬好打や龍造寺まで出てきてちょっと違和感。さらに原作では顔が一切わからなかった今川由利香博士の顔もバッチリ出てきました。

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ここでは多くの情報が出てきましたね。たくやの母親である恵子(ケイティア)のこと、龍造寺がなにかを欲している様子、前述した3人の関係性などなど。

 

総評

今回は新たなルートの始まりと言うこともあり、謎や伏線の提示がメインでした。これから話が進むにつれ、徐々に今回提示された謎や伏線が判明していくことになります。

 

前述しましたが、亜由美ルートはYU-NOの核心とは最も遠い話なので、ゲームとしてプレイすると、宝形セーブやロードで工夫するので面白いのですが、お話としては1番物語性がなくて面白くないんです。純粋にお話として面白いのはここからです。今回は一応素直に原作に沿って話を進めたので良かったです。ただ、カオスの矯正でたくやの記憶が残っているのは少し気になります。

 

こんな人にお勧め

  • タイムトラベル、タイムリープものが好きな人
  • 異世界ものが好きな人
  • 壮大な話が好きな人

 

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