アニメ全話レビュー「この世の果てで恋を唄う少女YU-NO 第03話「止められない涙」」 評価はまだありません

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今回レビューするのは、この世の果てで恋を唄う少女YU-NOの第03話です。

 

それでは早速レビューを書いていきたいと思います。

 

ちなみに、YU-NOの解説・考察は別記事にまとめましたので、気になる方はご一読ください。

 

先の展開のネタバレについては、このようにオレンジ色のマーカーで、ネタバレの始まりと終わりを注意します。重要なことを強調する黄色のマーカーとは別なのでご注意ください。

 

あらすじ

襲われていたたくやと亜由美を助けたのは、なんと豊富だった。
なんとか助かったたくやと亜由美。
一方で剣ノ岬の謎の事故によりジオ・テクニクス社への工事反対運動は激化。
工事責任者である亜由美は徐々に追い込まれていく…

 

みどころ

  • 時間軸を大幅にに入れ替えたこと

 

初登場人物

  • 島津境町市長(不明)

 

感想

時間軸を大幅に入れ替えてきた

前回、かなり多くのことをすっ飛ばしたので、これで大丈夫か不安と書いたのですが、飛ばしたわけではなくて時間軸を大幅に入れ替えていました。

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原作では下記のような流れでした。

 

  1. 亜由美がたくやとぶつかって書類を落とし、一部紛失
  2. その後色々ある(今回の第3話)
  3. 亜由美がヤクザに襲われているところを豊富が助ける

 

しかしアニメでは亜由美がたくやとぶつかって書類を落とし、一部紛失するところそカットし、2と3をまるっと入れ替えていました。

 

  1. 亜由美がヤクザに襲われているところを豊富が助ける
  2. その後色々ある(今回の第3話)

 

何故こんな時間軸の大幅な入れ替えをしたのか。おそらく書類の重要性を強調したかったのだと思います。亜由美ルートではこの書類が超重要アイテムで、これを奪われそうになったり、一部足りなくて右往左往なんてことがあります。ただ、原作通りだと書類が出てくるのは『亜由美とたくやがぶつかって道に散乱する』シーンなので、この時点では今後書類がいかに重要になるかはいまいち分かりませんでした。

 

ところがアニメはヤクザに書類を奪われそうになるシーンを先に見せているので、「この書類が重要なんだな」と視聴者はわかるはず。この3話で書類がチラッと映ったり、たくやが届けたりするシーンでも書類が注目されます。この時間軸の入れ替えや見せ方の良い悪いは置いておいて、意図としてはそういうことなのでしょう。

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いくつかよくわからないアニオリがあった

不満ではなく、ただ現実としてそうだったなと言うだけなのですが、2話に続いて結構アニオリがありました。ただ、今回は2話よりアニオリは少なく、ストーリーを大幅に変えるような部分もありませんでした。

 

1つは神奈が体調が悪くて保健室で休んでいたこと。原作では絵理子先生が神奈が良く保健室に休みに来るとは言っていたものの、そのシーンには遭遇しませんでした。また、神奈が重要そうなネックレスをしているシーンがありました。そして、神奈が「これはアクセサリーではありません。私の命の火です。」と言っています。ここまであからさまにフィーチャーされれば、嫌でも重要で今後話に絡んでくると分かります。前述の書類を際立たせるための時間軸の入れ替えといい、制作者側はいかにわかりやすく視聴者に提示するかを考えているようです。それが吉と出るか凶と出るか、視聴者に肯定されるか否定されるかはわかりませんが…。

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もう1つは書類をたくやが亜由美の勤めるジオ・テクニクス社に届けたこと。これは原作では過去に届けたことあるよねって思い出話で出てきました。それにヒントを得ての映像化でしょうか。原作ではこのシーンはありません。しかし、亜由美はそんな大事な書類を届けてもらった途端机の上に放置って…。ストーリーの根幹に関わる超重要な書類なんですけどね。

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さらにもう1つはブリーフィング(住民説明会)が会社前ではなく室内になっていたこと。原作では市民団体の抗議活動、亜由美のブリーフィング、生卵を投げつけられたことは、全て会社前で起こっていました。しかし、アニメでは抗議活動は会社前、ブリーフィングは室内、生卵を投げつけられたのはブリーフィングが終わってからの社外へと変更。ブリーフィングと銘打っているのに、会社前のお立ち台で済ませるのはおかしいと思ったのでしょうか。実は私も原作をやっていて、「ブリーフィングここでやるの?」と思いました。

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生卵投げつけは…笑ってしまいました。おじさんが自転車で通り過ぎ際に投げつけるのですが、気付いたら亜由美が生卵まみれに…。一体あの一瞬で何個持ってきて何個投げたんだよ…と。卵を入れ物から取り出す時間など驚異的な技術では。

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黒幕は香織だったのか

市民団体の抗議活動で、参加者に香織がお弁当を渡す約束をしていました。市民団体を集めて煽っていたのは香織だったんですね。また、亜由美が生卵を投げつけられたときも、良い映像が撮れてやったぜみたいな顔をしていましたが、こちらも香織さん主導でしょうか。

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原作ではここまで直接的表現はありませんでした。このような市民団体の活動を揶揄するような表現なのでしょう。市民団体の1人に話しかけるとアニメと同じように、お弁当がもらえるから来ただけで、活動に興味はないんだけどね的なことを言う人がいただけです。

 

香織は単独の香織ルートでも暗躍するので、この辺りから腹黒い奴だとの印象付けを行いたかったのでしょう。原作では市民団体を支援していたのは香織とは出ていなかったので、結構大胆なアニオリ設定でした。

 

亜由美ルート確定…のはず

今回、亜由美が香織の番組に出てケチョンケチョンにやられ、やけ酒で泥酔して帰宅していましたが、このシーンが出るのは原作だと亜由美ルートのみなので、今やっている話は亜由美ルートで確定のはず。以前も書きましたが、ゲームを素直に進めると、ほとんどの方が亜由美ルートに入るはずなので、書類を奪われそうになった前回でも確定だとは思っていましたが、今回のことで更に確信へとなりました。

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ただ、膨大な話を2クールという、本来無理なスケジュールに収めるので、もしかしたら今後ルートの統合があるかもしれません。統合する場合、澪と神奈は重要すぎるので、統合するなら美月か香織をどこかに入れ込むか…。ただ、現時点での私の予想では統合なしの全員単独ルートだと思います。

 

と言うのは、YU-NOプレイ日記でも書きましたが、各ルートは完全に独立しているわけではなく、被っている部分も多々あるからです。例えば神奈は物語の根幹を成す超重要キャラなのですが、単独ルート自体は短いんです。何故かと言うと他のルートにかなり被っていてるからです。ゲームでもそうでしたが、効率よくアニメをやるとすると下記のような順番になると思います。

 

  1. 亜由美ルート
  2. 美月ルート
  3. 澪ルート
  4. 香織ルート
  5. 神奈ルート

 

 

ただ、澪も物語の根幹を解き明かす超重要ルートなので、澪と香織は入れ替えるかもしれません。で、こうすると後半に行けば行くほど被っているルートがあるので、話は短くまとめられます。神奈ルートなんて他のルートを全てアニメで見せているなら、それまでに神奈の話もたくさん出ているので、もしかしたら1話でも終わってしまうかもしれません。

 

総評

3話が始まってすぐに時間軸を入れ替えたことに気付きビックリしました。また、それとともにわけがわからなくなるような大幅なカットはしなかったんだなとホッともしました。

 

亜由美との話、そしてその先のエンディングは、たくやが亜由美に抱く恋心が重要なのですが、2話まではそれがまるで描かれていないにも関わらず書類を奪われるという、物語のクライマックスになっていましたからね。あのまま亜由美のエンディングに向かっていたらかなり不味かったです。

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次回は亜由美のバッドエンドまでは行くと思いますが、問題はこのバッドエンドで引いて(終わらせて)クリフハンガーにするか、それともバッドエンドとトゥルーエンドを4話に両方入れるか…。シュタゲやRe:ゼロ的なクリフハンガーを期待するなら、「この先どうするんだよ!」と絶望と希望を持たせる前者でしょうが…。個人的にはクリフハンガーな引きが大好きなので前者だと良いなあと。

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こんな人にお勧め

  • タイムトラベル、タイムリープものが好きな人
  • 異世界ものが好きな人
  • 壮大な話が好きな人

 

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