今回レビューするのは、Xiang Ruさんのワイヤレスイヤホン『W1』です。
それでは早速レビューを書いていきたいと思います。
目次
特徴
- 【新発売!完全ワイヤレスイヤホン】Qualcomm社製最先端の「QCC3040」チップセットを搭載しており、業界最新Bluetooth 5.2対応の安定した接続環境を実現しました。左右同時接続技術TrueWireless Mirroringが採用され、省電力性能に優れているだけでなく、超低遅延ゲームモードを実現します。画面と音のズレを感じないほどに抑えることができ、敵の足音や銃声などをキャッチして素早く反応できます。
- 【aptX Adaptive対応&有線接続と同等体験へ】Knowles社製「バランスド・アーマチュア型ドライバ」ならではの恩恵で、低音を豊かに響かせ、深く沈み込むような低音域から抜けのよい高音まで忠実に再現できます。次世代コーデックの主流となるaptx adaptiveに対応し、リスニング環境の電波混雑状況や音声のデータ量に応じてデータ転送時のビットレートを可変させ、音質と低遅延、接続安定性をバランス良く保ち、リアルで繊細な聴感、CDに近い音質を体験させます。AACとaptXコーデックに対応し、iPhoneやAndroidでもお楽しみいただけます。
- 【4マイク搭載&ENC環境ノイズ低減】 Qualcomm最新のcVc 8.0ノイズキャンセリング技術を採用しており、環境音と声を識別して、環境音を抑え会話の声だけを拡張することできます。4つMEMSマイクロフォンを搭載し、高い耐干渉性と優れた安定性を備えております。 電車やバスなどで雑音が多い場所でもクリアな通話を楽しむことができます。
- 【フィット感抜群&簡単タッチ操作】長時間の装着での快適性を高めるために、アジア人の耳を徹底的に研究し、インナーイヤー型を採用します。人間工学に適合した入耳曲面と角度は、運動中に使用しても、簡単に落ちません(3サイズS、M、Lを付属)。高感度タッチ設計で、わざわざスマホを取り出して操作しなくても音楽再生/停止、曲送り/曲戻り、Siri呼出し、通話着信/終了/拒否が操作できます。
- 【パッケージ内容】イヤホン+充電式ケース+イヤーピース*3(S.M.L.)+Type-C充電ケーブル、片耳4.5gだけの超軽量設計。イヤホン本体が満充電の状態で最大7時間、付属の充電ケースを合わせて最大約24時間再生可能です。IPX7の汗や水しぶきに強い防滴仕様だから、突然の雨や、汗で濡れても安心して使えます。
長所と短所
- ○ 完全ワイヤレスなので取り回しが良い
- ○タッチボタンで軽快な操作が可能
- ◎aptxの高音質
- ○両耳と片耳の切り替えがシームレス
- ◎音楽再生で7時間のバッテリー持ち
- ○IPX7の防水性能
外観
パッケージ外観
セット内容
パッケージ内容は画像の物で全てになります。
イヤホン。
ケース。
USB Type-Cケーブル。
イヤーピース。
説明書。英語と中国語のみ。
動画
スペック
- イヤフォン:約4.5gX2
- イヤホン充電時間:約1.5時間
- 充電ケース充電時間:約2時間
- 通信距離: バリアフリー10メートル
使用した感想
○ 完全ワイヤレスなので取り回しが良い
このイヤホンは完全ワイヤレスイヤホンです。通常のワイヤレスイヤホンの場合、スマホなどと繋げるコードはな無いものの、左右のイヤホンを繋ぐコードはあります。しかし、この完全ワイヤレスイヤホンは左右を繋ぐコードすらありません。
完全ワイヤレスイヤホンのメリットデメリットはいくつかありますが簡単に列挙します。
【メリット】
- 首筋や衣服に引っ掛かるコードが無いので頭の動きが自由
- 首筋や衣服にコードが引っ掛かってイヤホンが引っ張られない
- 首筋や衣服に触れて起きるタッチノイズが発生しない
- 寝たときに首と枕の間にコードが無いので快適
【デメリット】
- バッテリー持ちが良くない(これは7時間あるので改善済み、後述)
- 音質が良くない(これはaptx対応なので改善済み、後述)
- イヤホンのボタンから操作できることが少ない
形状はマイクが棒状に伸びているタイプです。また、イヤーピースを耳の穴に入れる一般的なカナル型。大きさは百円玉と比較しても小さいことが分かります。重さは左右両方合わせて9.7g。片方5gを切っているので十分に軽量です。
マイクが棒状に伸びているので通話での有音声脳は高いです。それでバランスが悪くなるわけでもなく、装着力に問題はありません。軽くて全体が丸みを帯びているので、長時間装着しても耳が痛くなることはありませんでした。ちなみに、フルフェイスのヘルメットで問題なく装着できました。
少し変わった形状をしている部分としては、イヤーピース手前に円盤状のストッパーがあることです。このストッパーのおかげで、耳の奥にイヤーピースが入りすぎることはなく、耳を不要に痛くしません。また、これが耳の穴をある程度塞ぐので遮音性が高く、音楽などに集中出来る構造となっています。周囲の雑音をカットしたい方は、このようにストッパーがある物をお勧めします。
イヤホン自体の大きさは高さ3.75cm×奥行き2.48cm×幅1.82cm。
小型軽量で耳に負担が掛かりませんし、カナル型なので装着力も問題ありません。激しく頭を振っても落ちるどころかズレることもありませんでした。
○タッチボタンで軽快な操作が可能
このイヤホンのボタンはタッチボタンです。押して凹む物理ボタンとは違い、指で表面を触るだけで操作を受け付けます。タッチボタン部分は区切りがないので少し分かりづらいのですが、棒状の上1/4ほどがの方がそうなっています。タッチ感度は良く、誤操作ももたつきもありませんでした。
物理ボタンとタッチボタンにもそれぞれメリットデメリットがあるので、簡単に記載しておきます。
【タッチボタン】
<メリット>
- 触れるだけで操作できるので操作が軽快
- 装着したまま頻繁に操作しても、イヤホンを耳に押し込まないので耳が痛くならない
<デメリット>
- 機種によっては反応や精度に差がある
- 割り当てが微妙(曲送りが1秒長押し、電源オフが2秒長押しなど)だと誤操作する場合がある
- 脱着でイヤホンを摘まむとき、間違ってタッチボタンを押して意図しない操作をしまう場合がある
【物理ボタン】
<メリット>
- 押し込まないと操作を受け付けないので誤操作が少ない
<デメリット>
- 装着したまま頻繁に操作すると、イヤホンを耳に押し込むので耳が痛くなる場合がある
個人的には、装着中に頻繁に操作するならタッチボタン。そうでないなら物理ボタンをお勧めします。
主な操作方法は下表の通りになります。特に変わった操作体系はなくオーソドックスなので覚えやすく、直感的な操作ができます。ただ、残念な点はこのイヤホンのボタンからは音量変更ができないことです。もちろん、スマホなどの音楽を再生している端末を直接操作すればできます。
左 | 右 | ||
電源 |
電源オン | ケースのフタを開ける | |
電源オフ | ケースのフタを閉める | ||
音楽再生 |
再生 | 短押し1回 | |
一時停止 | |||
次の曲 | 音楽再生中に短押し2回 | ||
前の曲 | 音楽再生中に短押し2回 | ||
電話 | 電話に出る | 短押し1回 | |
電話を切る | |||
他 |
音声アシスタント起動 | 短押し3回 |
タッチボタン部分は区切りがなく、上1/4ほどの部分です。どこかが明示されていないので、デザイン的には一体感があって美しいのですが、覚えるまで1,2日掛かるかもしれません。
◎aptxの高音質
前述しましたが、この完全ワイヤレスイヤホンは高音質規格のaptxに対応しています。スマホの通知でもしっかりと出たので間違いありません。aptxの謳い文句の通り、CD音質並のクリアな音が聞けています。
少し前まで、完全ワイヤレスイヤホンといえば、『便利だけど音質は落ちるよね』との物でした。しかし、最近は5千円程度でもaptx対応の高音質が出てきています。
また、音ズレも問題ありませんでした。aptxは高音質であるとともに遅延にも強いことも特徴です。確かにその通りで、映画を観て口と声をマジマジとチェックしましたが、人間が知覚できるような音ズレはありませんでした。
音質 | 概要 | |
対応コーデック | AAC、SBC、aptX | |
高音 | 割れたり歪んだりは感じず | |
低音 | 割れたり歪んだりは感じず | |
音ズレ | スマホで映画を観て感じず | |
音質評価※1 | ||
★★★★☆ |
※1 同タイプの他の物と比較しての評価(相対的評価)
受信感度も問題なく、壁を挟んだ8mの距離で音が途切れることなく聴けたので満足しています。日常生活で問題になることはありません。
条件1 | 概要1 | 結果1 |
場所 | 屋内 | 音が途切れることなく聞こえる |
距離 | 8m | |
建造物 | 鉄骨 | |
障害物 | 間に木の扉2枚 | |
条件2 | 概要2(概要1に加えて) | 結果2 |
同上 | 受信部分を手で覆う | 音がブツブツ途切れる |
条件3 | 概要3(概要2のあとに) | 結果3 |
同上 | 受診部分から手を離す | 再び音がスムーズに聞こえる |
受信感度評価※1 | ||
★★★★☆ |
※1 同タイプの他の物と比較しての評価(相対的評価)
音質、音ズレ、受信感度の全てで平均以上のクオリティでした。音質の場合は上を見ればキリがありませんが、普通に使う分には気になることはないと思います。
○両耳と片耳の切り替えがシームレス
最近の完全ワイヤレスイヤホンでは多いですが、このイヤホンもスマホとの接続は左右同時方式です。これまでは、スマホ→親機→子機と数珠つなぎだったため、遅く音が伝わる子機に合わせて音を出していました。そのため遅延も発生していましたし、両耳と片耳で使用する際の切り替えでは、ブツッと音が途切れていました。
この左右同時接続方式の場合、両耳と片耳の切り替えで、一切途切れることも音楽が一時停止することもありません。また、電波の流れも左右同時で平等なので、バッテリー持ちも両耳でも片耳でも同じになります。
◎音楽再生で7時間のバッテリー持ち
バッテリーは仕様上7時間持つとのことなので実際に実験してみました。その結果、画像にもあるように7時間2分まで持ちました。ピッタリしよう通りと言って良いでしょう。ただ、バッテリー持ちは、音質、音量、気温によって多少前後するので参考までにお願いします。
ちなみに、バッテリーに影響する順としては、音量>>>>>音質>>>気温です。圧倒的に音量に依存します。大きな音量で使えばバッテリー持ちは悪くなりますし、小さくすればバッテリーは長持ちします。
イヤホンの充電はケースのフタを閉めなくてもできます。セットした時点で充電が始まり、充電中は赤色LED。終了すると白色LED→消灯へと変化します。実際に実験したところ、1時間●分で終了しました。
●
条件 | 仕様上 | 実験結果 |
両耳での音楽再生 | 7時間 | ▲7時間2分 |
片耳での音楽再生 | 7時間 | 7時間 |
充電 | 1.5時間 | 1.5時間 |
バッテリー評価※1 | ||
★★★★☆ |
※1 同タイプの他の物と比較しての評価(相対的評価)
バッテリーを内蔵しているケースの大きさは、幅6.32cm×奥行き4.32cm×高さ3.27cm。
ケースは小さいのでスリムジーンズのポケットにも余裕で入りました。
○IPX7の防水性能
このイヤホンはIPX7の防水性能があります。IPX7とは画像にもあるとおり『水深1m30分以内の水没からの保護』となっています。上から2番目の投球で非常に強固です。つまり、水没さえさせなければOKで、もし水没させてしまっても30分以内ならOKとのレベルです。
この防水レベルだと、雨はもちろん、台風やゲリラ豪雨に遭遇しても問題ありませんし、シャワーを浴びながら使用しても問題ありません。まず水濡れ、水没で壊れることはないでしょう。
総評
aptx対応の高音質なんとなく完全ワイヤレスイヤホンです。最近は随分音質もバッテリーも改善されており、音楽再生で7時間持つのも強みです。タッチボタンは経過に操作しますし、小さくて軽いので耳が痛くなることはまずありません。通話を頻繁にする方でも、マイクが棒状に伸びているので集音性が高いです。
こんな人にお勧め
- aptx対応の高音質な完全ワイヤレスイヤホンが欲しい人
- 音楽再生でバッテリーが7時間持つ完全ワイヤレスイヤホンが欲しい人
- タッチボタンで軽快な操作ができる完全ワイヤレスイヤホンが欲しい人
関連リンク
この記事と関係のある商品