「アグリー・ベティ」レビュー ~見ると元気が出るドラマ~

今回レビューするのは、海外ドラマの『アグリ・ベティ』です。

 

それでは早速レビューを書いていきたいと思います。

 

 

ちなみに、未読の人が知らない方が良いネタバレについては、このようにオレンジ色のマーカーで、ネタバレの始まりと終わりを注意します。重要なことを強調する黄色のマーカーとは別なのでご注意ください。

 

あらすじ

ベティ・スアレスは、大学を優秀な成績で卒業したちょっと頑固だけれど、家族想いで性格も頭もいい女の子。出版業界で働くことが夢であるが、容姿の醜さとファッションセンスの悪さからどこも雇ってくれない。 ある日、編集長フェイ・サマーズが急死したファッション誌モードの新編集長としてブラッドフォード・ミード会長の息子ダニエルが就任。 しかし、ダニエルは有名な女たらしであり、アシスタントに手を出すことは間違いなかった。そこで会長であるブラッドフォードは、絶対手を出さないアシスタントとして、面接にやってきていた醜いベティを採用することを思いつく。

 

その一方、会社の経営をのっとろうとするウィルミナの陰謀がひそかに進行していた。

 

長所と短所

  • ○見ると元気が出る
  • ○自分も頑張ろうと思う
  • ○努力が報われる様が爽快
  • △後半は不細工でモテない設定が蔑ろにされる

 

○長所/△人による/×気になるところ

 

動画紹介

 

感想

おおまかなストーリー
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おおまかなストーリーを説明すると、不細工でデブでモテない、しかも仕事もない主人公のベティ・スアレス(アメリカ・フェラーラ)が、たまたま応募したファッション誌に就職し、そこで馬鹿にされながらも頑張り、次第に周りに認められていく…との話です。

 

▲このドラマは、コロンビアのTVドラマ『ベティ ~愛と裏切りの秘書室~』のリメイクです。私は本家を見たことありませんけどね。また、全く同じような話で、映画に『プラダを着た悪魔』がありましたが、これとは別物です。…とは言っても全くと言って良いほどストーリーは同じですけどね。プラダを着た悪魔が好きな方は間違いなくはまります。

 

アグリ・ベティプラダを着た悪魔の違うところは、主人公が綺麗になるかならないか…ですね。冗談みたいですけど本当なんです。

 

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プラダを着た悪魔は、主人公がアン・ハサウェイだったので、元から綺麗ではあるのですが、野暮ったくファッションセンスのない田舎娘って感じでした。しかし、その彼女がファッション業界で磨かれて綺麗になり、周りを見返すストーリーも魅力の1つでした。今回の記事とは直接関係ありませんが、プラダを着た悪魔のアン・ハサウェイは綺麗でしたねえ。

 

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▲しかし、アグリ・ベティは主人公が元々本当に綺麗ではないので、美人に変身しようがありません。漫画やアニメなら変身するんでしょうけどね。違いはこの辺りだけで、あとは冴えない女の子がファッション業界の仕事を頑張る、虐めていた周りも次第に認めていく、そして重要な仕事を任され…と言った感じで同じです。びっくりするのは、いやな女上司、いやな同僚女などの人物相関図までまるっきり同じなんです。

 

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▲話が横道に逸れましたが、要は『冴えない女の子が仕事で頑張って認められていく話』です。この系統の話が好きな人にはピッタリだと思いますし、プライベートでまで仕事の苦労話なんて見たくない(私がそうですが)…との方も、前向きで報われる話なのでお勧め出来ます。

 

主な登場人物の紹介
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▲主人公のベティ・スアレス(アメリカ・フェレーラ)が仕事を頑張り、次第に周りに認められ、恋も仕事も充実していきます。…が道のりはそう簡単ではありません。

 

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▲ベティが勤める業界屈指のファッション雑誌を発行する出版社『ミード社』の社長ダニエル・ミード(エリック・メビウス)。ボンボン息子のバカ社長です。このバカ社長にベティは苦しめられます…。

 

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▲ベティの上司の1人であるウィルミナ・スレーター(ヴァネッサ・ウィリアムズ)。ベティに無茶な要求をガンガンしてきます。

 

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▲ダニエルの兄であり、性転換手術をした姉でもあるアレクシス・ミード(レベッカ・ローミン)。ミード社の人間関係をより複雑死にてしまいます。

 

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▲ベティの父、イグナシオ・スアレス(トニー・プラーナ)。実はアメリカに不法滞在状態であり、後に大問題を起こします。アメリカのドラマらしく、家族の話もふんだんに出てきます。

 

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▲ベティの姉、ヒルダ・スアレス(アナ・オルティス)。豪快で陽気な性格をしており、ベティとは正反対の女性です。ベティの良き理解者でありアドバイザーでもあります。

 

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▲ヒルダの息子で、ベティから見ると甥に当たるジャスティン・スアレス(マーク・インデリカート)。ベティ一家は一つ屋根の下に住んでいます。

 

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▲職場におけるベティの唯一の理解者で友人になるクリスティーナ・マッキーニー(アシュリー・ジェンセン)。初期の虐められまくるアグリ・ベティで唯一の清涼剤です。

 

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▲職場の意地悪な男性の同僚、マーク・セントジェームス(マイケル・ユーリー)。ゲイでお姉です。最初はベティを最も敵視して虐めるのですが、ベティの頑張りに段々とその態度を軟化させていきます。

 

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▲マークと友にベティーを最も敵視していた同僚のアマンダ・タネン(ベッキー・ニュートン)。彼女もベティの頑張りに段々ほだされ、良き友人へと変化していきます。

 

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▲ミード社の経理担当、ヘンリー・グラスティック(クリストファー・ゴーラム)。ミード社に就職してからベティ最初の恋人になります。意外とマッチョ。

 

とまあ、ザッと登場人物を紹介するとこんな感じでしょうか。Season2以降はまだまだ登場人物は出てくるので割愛します。

 

見るだけで元気が出る
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▲『見ると元気が出るドラマだよ!』と言うとなんかOLみたいですよね。別に女性やOLをバカにしているわけではありませんが、女性と男性じゃ物の見方も受け取り方も違います。男性でこのような見方、影響のされ方をする方は少ないと思います。私もそうです。しかし、それでもやはりこのドラマを見ると元気になりますし、明日は頑張ろうと思っちゃうんです。なので、このような見方に否定的な方、そして男性にもお勧め出来るドラマだと思います。

 

何故元気が出るかと言うと単純明快で、ベティが努力をする、くじけそうになってもへこたれない、そしてそれが最終的には報われるからなんです。そして、この物語の起伏は基本的に1話に全て入っています。

 

▲昔のアニメ『小公女セーラ』のように、40話くらいずっと虐められっぱなしで、最後の2,3話だけ救われる…なんて構成ではありません。きちんと1話の中に虐められたり失敗して凹み、それでもなんとか踏ん張って頑張って挽回し、最後は褒められたり、褒められないまでも、「ふん…まあよくやったんじゃない?」って相手の鼻をへし折るんです。

 

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小公女セーラも、ずーっと虐められっぱなしなのに、何故か面白くて目が離せないアニメでしたが、このアグリ・ベティはきちんと1話で胸がスッキリするので、毎回見終わったらスッキリして、満足感が得られます。最初の頃は露骨に辞めさせようと、嫌な仕事を押し付けたり虐められますけどね…。ここから認められていく様の満足感がなんとも言えない元気の元になり、もしかしたら自分も明日良いことがあるんじゃないか、報われるんじゃないかと思っちゃうんです。

 

前向きになりたい方に

これまで色んな漫画やドラマを見てきましたが、見て元気が出る物語としては、私の中ではかなり上位に位置します。ドラマを見て元気を出したい、前向きになりたい方には最適だと思います。

 

精神的に参っているときなど、見ない方が良い映画やドラマ、アニメや漫画ってありますよね。具体的には結末が悲惨だとか、救いのない物語です。どんなに面白い話でも要はダークな話は見るのに精神力が必要です。

 

▲例えば『火垂るの墓』は物凄く面白いのですが、じゃあ「2度目見たいか?」、「元気がないときに見たいか?」と問われれば、ほとんどの方はNOと答えると思います。面白くても複数回見たくはない、見られない、心が弱っているときには見られない物って確実にあります。

 

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▲一方、このアグリ・ベティはその真逆で、寧ろ心が弱っているときにこそ見て元気を貰う。そんなドラマです。『頑張れば良いことがあるかも』なんて思えるドラマでもあるので、元気が内方は是非見てみてください。だからこそ、ドラマを見終わると、明日自分にもなにか良いことが起こるんじゃないかなんて思っちゃうんです。

 

周囲に認められていく様が爽快
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▲前述もしましたが、アグリ・ベティと言うこのドラマは、不細工で(最初は)さほど有能ではないベティが、周囲の意地悪だった人間達に段々と認められていくことこそが肝のドラマです。この周囲の変化が実に気持ち良いんです。

 

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▲勿論、一朝一夕にはいきません。少し認められたと思っても、次の話の時はやっぱり意地悪されたりしちゃいます。しかし、確実にゆっくりと周囲の態度、見る目が変わっていくんです。これが不思議と爽快なんです。

 

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▲スポーツ物やバトル物なら、強い相手を倒し、成功の階段を駆け上がっていく様がわかりやすいですよね。勝ち負け、スコア、判定。どのようにしろ結果は視聴者にハッキリ分かるのですから。しかし、アグリ・ベティはファッション雑誌のお仕事の話です。ベティがなにをしたら正解で、なにをしたら失敗か。どうしたら勝てる(認めて貰える)のか、明確には表現されないのですが、「あのことが認められたんだな」、「あの頑張りを見ていたんだな」と、視聴者にきちんと伝わってきます。

 

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▲ボクシング物だと1番分かりやすいのですが、ライバル達に試合で勝ち、段々と目に見えるランキングが上がっていき日本王者に。そして、世界との戦いでもライバルとしのぎを削り、やがては世界チャンピオンへ…。この『成功の階段を駆け上がる』サクセスストーリーってワクワクしますよね。感情移入しているとことさらです。このサクセスストーリーの醍醐味も、このアグリ・ベティにはあります。

 

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▲仕事を頑張って周囲に認められる。これだけの小さな出来事で、世界相手に戦っているわけでも、明確にポストが上がっていき金持ちになる…なんてことはないのですが、それでも周囲に認められるベティを見て嬉しくなっちゃいます。

 

男性の私でもこの感覚で高揚しましたから、女性なら更に感情移入してドはまりしてもおかしくないです。

 

不細工でモテない設定はどこへ…
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▲前述もしたように、仕事頑張る系のドラマが苦手な男性の私でも楽しく見られましたが、基本的に女性向けのドラマだと思います。その女性にアピールしたかったのか、ベティは不細工な設定なのですが、話が後半に進むにつれ、どんどん男性をとっかえひっかえ付き合っちゃいます。時には不細工のベティを取り合う三角関係まで…。ベティは不細工の設定で、実際ににそう見える人をキャスティングしているので、この辺りは不満というか、急に現実味がなくなり、女性の理想像に寄せてるなあって少し冷めてしまいました。

 

ただ、じゃあ恋愛はなし、もしくは少なめで仕事一直線なら良かったかと言うとそう単純ではありません。話が単調で幅がなくなってしまいますし、構築出来る人間関係も仕事一辺倒になると複雑さがなくなってつまらないですからね。ただ、それにしても後半は彼氏が途切れることないどころか、浮気の話やベティの取り合いまで出てきて、さすがに違和感を感じてしまいました。

 

おわりに

やはりこのアグリ・ベティを一言で表すと、『見て元気が出るドラマ』との表現がピッタリです。何の説明もなしにこれを聞くと、女みたいなこと言ってるなあと思われそうですが、男性の私が見ても実際にこの感覚でドはまりしたので、男女問わずにお勧めです。ただ、ベティ以外のベッドシーンが多いので、家族で見るようなドラマではないです。

 

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▲ベティは周りから意地悪されまくるのですが、結局その周囲の意地悪な人間も、ベティの頑張りにほだされて態度は軟化しますし、態度は変わらない人でも内心は認めていたりします。意地悪するにも理由があったり、和解する過程で実は良い人だって分かったりします。基本的に登場人物に心底悪い人は出てきません。見ていて心が洗われるようなドラマでもあります。

 

元気がないときに見ると元気を貰えるので、どんな状況でも見られるのは結構メリットだと思います。メンタルが弱い方だと、ショックな出来事があった時って、1日中なにもやる気が起きないなんて事ありますよね。そういうときでもこれは見られます。薬とまでは言いませんが、元気がないときに見るのもお勧めです。ただ、初めて見るときは普通の状態に見た方が良いと思います。沈んだ気持ちで楽しいドラマを見るのは勿体ないですからね。

 

お勧めとそうでない人

お勧め出来る人
  • ドラマを見て元気を出したい人
  • 仕事で頑張って報われる話が好きな人

 

向いていない人
  • 仕事のドラマが苦手な人

 

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