今回レビューするのは、SHARPさんのスマートフォン『AQUOS sense9(SH-M29)』です。
今回は全3回ほどレビューする2回目となります。2回目の今回は実際に1日ほど触ってみて感じたことをザッと見ていきたいと思います。
それでは早速レビューを書いていきたいと思います。
目次
スペック
- メーカー:シャープ
- 製品名:AQUOS sense9
- 型番:SH-M29
- 色:ブルー / ブラック / ホワイト
- サイズ:約149 x 約73 x 約8.9 (mm)
- 重量:約166g
- ディスプレイ:約6.1インチ / Pro IGZO OLED / FHD+ / 2,340 × 1,080
- CPU:Snapdragon® 7s Gen2 Mobile Platform / オクタコア 2.4GHz x 4 +1.95GHz x 4
- OS※1:Android™ 14
- 内部メモリ(RAM / ROM):6GB (RAM) / 128GB (ROM)
- 外部メモリ:micro SDXC™ (最大 1TB)
- バッテリー容量:5,000mAh
- ワイヤレス充電:非対応
- 連続待受時間(LTE):約890時間
- 連続通話時間(LTE):約45時間
- 通信速度※2:LTE 受信時 / 200Mbps:LTE 送信時 / 75Mbps:5G (Sub6) 受信時 / 1.93Gbps:5G (Sub6) 送信時 / 217Mbps
- SIM:nanoSIM / eSIM
- おサイフケータイ / NFC:対応 / 対応
- 防水 / 防塵:対応 (IPX5・IPX8 / IP6X)
- 耐衝撃:対応
- 生体認証(指紋 / 顔):対応 / 対応
- 急速充電:対応
- 付属品:クイックスタート x 1 / クイックスイッチアダプター(試供品) x 1
ファーストインプレッション
最初に感じたことのまとめ
サクサク動く
今回、この『AQUOS Sense9』を購入した理由は、以前使用していたスマホがスペック不足なのか、作り込みが悪いのか、重くて引っ掛かったり、アプリが頻繁に落ち、ストレスがたまりまくったからです。
このAQUOS Sense9には、メモリが6GB(+内蔵ROM128GB)の普及バージョンと8GB(+内蔵ROM256GB)の高性能バージョンがありますが、私が今回購入したのは6GBのバージョンです。
結論としては、メモリ6GBの普及バージョンで十分な性能だと思います。ROM容量はSDカードで増やせるので、そこは気にしなくて良いでしょう。
前機種はメモリが4GBだったので、もしかしたら今のAndroidだと、もうメモリ4GBでは厳しいのかもしれません。メモリ4GBのタブレットもほぼ電子書籍用として使用していますが、こちらはそこまで動作に不便を感じていません。Androidのバージンが古いからですかね。
前機種は海外メーカーのいわゆる格安スマホを購入したのですが、今回は価格が高くても安心して使用できる物をと思い、国内メーカーで定評のあるこちらにしました。
結果、小見出しの通り、動きは前機種、、前々機種とは雲泥の差でサクサク動きました。アプリがプチフリーズすることも落ちることも一切なし。よく落ちていた、私が愛用する『ラジカッター』と『Googleマップ』も快調そのもの。介護に使用しているネットワークカメラのTapoでもあっという間に映像が映り、WEBの閲覧でもページ表示速度が体感でわかるくらい速くなりました。
画面が綺麗
画面は非常に綺麗です。画面サイズは6.1インチ。解像度は2340×1080でフルハイビジョン以上。
昨今の格安スマホの場合、コストダウンのため1600×720なども当たり前です。しかし、こちらはフルハイビジョン以上の解像度です。実際に漫画も読んでみましたが、フルハイビジョン以下の同程度のサイズのスマホよりずっと文字が見やすかったです。このあたりは、液晶ディスプレイの技術に定評のあるシャープのAQUOSならではなのかもしれません。
フルハイビジョン以下の格安スマホでも十分漫画や小説などの電子書籍は読めるのですが、AQUOS Sense9のIGZOディスプレイだとさらに読みやすくなるということです。
画面にカメラをできるだけ近付けて撮影すると画像のような感じです。四隅のボケているところは近すぎてカメラのピントが合わせきれなかっただけで、スマホ画面の実際のものではありません。左下の文字を見ると分かるように、ハッキリクッキリ表示されています。
視野角も非常に広く、角度を付けて逆サイドを見ても、色が黒くなったり色自体が薄くなったり変わることもありませんでした。どんな体勢で見ても綺麗な画面です。
バッテリーが抜群に持つ
AQUOS Senseシリーズの特徴として、先述した高画質のIGZOディスプレイもありますが、バッテリー持ちにも定評があります。
搭載しているバッテリー容量は5000mAh。ちょっとしたタブレット並みの大容量です。かといって、特別スマホの厚みがあるというわけでもありません。逆に薄くもありませんけどね。
詳しい検証や画像は次回の記事に譲りますが、映画をひたすらループ再生し続けた結果、満充電の100%から0%で電源が自動で落ちるまで、なんと20時間以上掛かりました。今まで多くのスマホを使用し、同じような実験をしてきましたが、ここまでバッテリーが持ったスマホホは初めてだと思います。
また、私は漫画の電子書籍もよく読むので、こちらも実験しましたが、バッテリーが5%減るまでに約2時間50分ほどかかりました。こちらも実際に検証した画像とバッテリーの減り方のグラフをスクショしてあるので、次回記事で掲載します。
つまり、このスマホだと映画だと10本以上観られることになりますし、電子書籍なら56時間以上読み続けることができるということです。
AQUOS独自機能がある
AQUOSの独自機能が豊富でした。とはいっても、最初から独自機能がオンになっているわけではないので安心してください。デフォルトでは全てオフになっており、ピュアAndroidと言って差し支えない設定になっています。必要なら自分で設定すると有効になります。
設定メニューの中の『AQUOSトリック』という項目で設定します。
こちらも詳細は次回記事に譲りますが、いくつか便利だなと思った機能を挙げておきます。
『インテリジェントチャージ』。バッテリーを長持ちさせるための機能です。過充電はバッテリーに悪いので、『バッテリーが90%になったら充電を止める』とか、『給電しながらの使用の場合は充電はせず、パススルーで直接電源からの電気を使用する』とか、バッテリーを保護してくれる機能が搭載されています。
『Clop Now』。スクリーンショットを簡単に行う機能です。画面四隅のどこか一点を長押ししてから指を離すとスクリーンショットしてくれます。物理ボタンだと、『電源ボタン+音量ダウンボタン』の同時押しでできますが、これを何十、何百と繰り返すと、物理ボタンなので摩耗し、劣化し、最終的には壊れてしまうこともあります。これは実際に私が経験に済みなので、できるだけ物理ボタンは押さない方が良いと思います。
AQUOSトリックではありませんが、便利だった機能を1つ。スリープしても常時時計を表示しておくことができます。設定の『壁紙とカスタマイズ』、『ロック画面』から入ります。
画面が消灯し、スリープに入った状態でも画面に日時、時刻、バッテリー残量など必要最低限の情報を常時表示させておくことが可能です。要は時計になるということですね。数字と文字しか表示されないので、バッテリー消費にはほぼ影響はないようです。
カメラが高解像度
カメラ解像度は非常に高画質で、静止画ではインカメラ、アウトカメラともに5130万画素。動画だと4K動画を撮影できます。さらには手ぶれ補正やスローモーション撮影にも対応。
一般的なカメラアプリと同じで、撮影しやすいようにグリッド表示をさせたり、オート、マニュアル撮影など、必要な機能は一通り揃っています。
作例の写真を1つだけ。ボケることもなく、ピント合わせも速いですし、ピントが合っていない背景は一眼レフカメラのようにぼやけ、対象物が際立って見えます。
他の作例もたくさん撮ったので、次回記事に掲載します。
手ぶれ補正がある
格安スマホにはまずない手ぶれ補正機能があります。動画の撮影時の手ぶれをある程度抑えてくれます。とはいえ、光学補正なので期待しすぎは禁物です。作例は次回掲載します。
NFCリーダーが軽快
今後はマイナカードは普及していくでしょうし、免許証にもICチップがあり、本人確認でスマホでこれらの情報を読み取ることもどんどん増えています。そのため、今やスマホにNFCリーダーは必須だと思います。当然、こちらもNFCリーダー搭載です。
背面のカメラ下にNFCアイコンがあります。
カメラ部分は数ミリ出っ張っているため、画像のように多少角度が付いて斜めになってしまうのですが、NFCリーダーでは問題なく読み込むことができました。
マイナカードでマイナポータルサイトにログインできました。免許証のICチップも問題なく読み取れました。
これまでの機種ではNFCリーダーでの読み込みに手間取ることがありました。位置合わせが上手く行かないのか、数ミリの差で読めたり読めなかったり。しかし、こちらはざっくりカードの真ん中をNFCリーダーのアイコンに合わせると、あっという間にぴ『ピコン』と音がして読み込んでくれました。
楽天モバイルに設定なしで繋がった
私は楽天モバイルを使用しています。SIMフリー端末を購入したのですが、なんの設定もせずとも、楽天モバイルのSIMを入れたらそのまま繋がりました。
3大キャリアではない楽天モバイルがプリセットに入っていたので、多くのプリセットが入っているようです。
格安ではないけど…
本当は3万円以下、いっても3万円前後のいわゆる格安スマホを購入したかったのですが、海外メーカーのスマホを購入したところ、まさかの2台連続で失敗したため、今回は6万円弱のこのAQUOS Sense9を購入しました。決め手は国内メーカーであること。過去に使用したことのあるAQUOS Sense3 liteが良かったこと。
最初の1年くらいは良いんです。海外メーカーの格安スマホも。前々機種は1年以上使ったところで指紋認証パネルが壊れ、指紋認証ができなくなりました。前機種は最初の数ヶ月は問題なく動いていたのですが、なぜかいつからか非常に重くなり、スワイプですら引っ掛かるようになり、アプリでプチフリーズしたり、落ちたり。1度Androidのメジャーアップッデートがあったので、それでスペック不足に陥ったのか、メーカー側のソフトウェアの調整が上手くいかなかったのか…。
今のところ、前機種、前々機種とはまるで違い、キビキビ動きますし、アプリがおかしくなるここともなし。私がスマホに求める物に比べるとお高い物でしたが良い買い物だったと思います。
機種変更は簡単になってきたとはいえ、それでも設定をやり直したり、非常に面倒な作業が発生し、半日くらい移行作業に掛かってしまうので、さすがに毎年は買い換えたくありません。
前に使用したAQUOS Sense3 liteは面白味はなかったものの、おかしな挙動はなくて長く使えたので、やはり安定して長く使うなら国内メーカーのスマホであり、その中でもコスパの良いAQUOS Senseシリーズなのかなと感じています。
価格とスペックから見ると格安スマホではないですよね。立派なミドルスペックスマホです。エントリーモデルと評している方もいますが、それより1つ先の性能と価格だと思います。エントリーモデルなら、MOTOROLAやOPPOの格安スマホでしょう。
総評
数日使用してみての感想としては、「やはりシャープのAQUOS Senseシリーズは安心で快適でサクサク動くな」ということ。もちろん、部品や組み立ては中国などの海外で行っているのですがが、海外メーカーの格安スマホとは作りも性能も安定性もまるで違いました。
次回はより詳細に検証した結果を、画像やグラフ、数値などとともに紹介したいと思います。
第1回と第3回の記事
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