目次
あらすじ
野生のアリゲーターが多く生息するルイジアナ州の湿地帯。その近くに住む一家は、密かに化学物質を川に廃棄していた…。そしてある日、ワニを捕獲しようとした男が、とんでもないモンスターに襲われる!!それは巨大化し棘のあるしっぽを持った、新種のアリゲーターだった! 男は無残にもアリゲーターに丸飲みされてしまい、居合わせた警察官が銃で応戦を試みるが…。新種のアリゲーターは次々と出現し、容赦なく人間を襲う!
久々の当たり
午後ローで久々の「当たり」だったためレビューしておきます。ちなみに、当たりというのは、午後ロー的な当たりであり、いわゆる馬鹿なB級映画としての当たりとの意味です。決して大作映画や、メインストリームを行く映画の当たりではないので悪しからず。
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こういったB級映画には主に二通りあります。予算がないのでチープなCGになるのは必然なのですが、それを誤魔化すために、できるだけ引っ張ってその姿を見せないタイプと、チープなCGでも気にせずガンガン姿を見せるタイプです。この新アリゲーター 新種襲来は後者です。チープなCGなのはわかっててガンガンワニが出てきます。私は後者の方が好きです。別にB級映画好きは、きちんとしたCGを見たいわけじゃありませんからね。「チープなCGがどうした!」って開き直って馬鹿をやる方が、結果的に面白いB級映画が多い気がします。
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巨大生物あるある
今回も巨大生物ものでよくあるストーリー展開なのですが、実験の薬品や工業製品の廃液を、人間が川や沼に垂れ流した結果、そこに生息している生物が突然変異や凶暴化。このテンプレ通りの話でした。そして、その突然変異や凶暴化した生物を、人間が狩りに行くとのお話です。
もう少し詳しく書くと、実験の廃液を川に流し、その川のワニが汚染され突然変異。そのワニを人間が食べると、その人間もワニ化してしまうんです。
実はこの設定が伏線になっていて、最初に倒したワニを解体して、村のみんなで楽しいワニ肉バーベキューをやってしまっているんです。このせいで村人のほとんどがワニに変身してしまいました。ヒロインは肉を食べないという話をしているので、ここでヒロインがワニにならない理由付けが描かれており、この辺はなぜかちゃんと整合性を取ろうと考えているんですよね。こういうB級映画は、一方で整合性を取っているのに、もう一方で全く話のつじつまが合わないとか、設定放り投げたりしていて、そのカオスぶりもまた突っ込みどころだったりします。
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飛び道具を使うワニ
今回出てくるワニは、なんと尻尾からトゲを発射します。距離があっても走って逃げても無駄です。尻尾のトゲをヒュンと飛ばして一撃必殺で仕留めに来ます。恐ろしいです。
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父さん
ヒロインが沼地に足を取られ動けなくなっているところに、ワニが襲いかかってきて絶体絶命。そんなとき、突然茂みから出てきたワニがそのワニに襲いかかり仲間割れを。なんだなんだと思ったら、その救ってくれたワニは、ヒロインのお父さんであることが判明。訳がわかりません。お父さんの金歯や、ヒロインを救う様子から、そのヒロインが「お…父さん…?」と、なぜか理解していました。視聴者置いてけぼりの急展開に涙を流して笑ってしまいました。この馬鹿馬鹿しさを真面目にやっているところが、B級映画はたまらないんです。
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登場人物馬鹿ばかり
これも巨大生物ものでよくあるのですが、登場人物が馬鹿ばかりです。無茶な狩りをしに行って殺されたり、救援に1人しか行かず殺されたり、危険な川にわざわざ入って殺されたり。自ら殺されに行っているとしか思えない殺され方が満載です。
こういった巨大生物ものやゾンビ映画では、実は敵(巨大生物やゾンビ)よりも、馬鹿な人間の行動が一番人間を危険に陥れるんです。そういった馬鹿な行動にイライラしながらも感情移入して、「なにやってんだよ!」と思わせるのが、この手の映画の常套手段です。また、ついさっきTVクルーが何人も殺されたのにも関わらず、パーティーでどんちゃん騒ぎなんかも、馬鹿な人間をよく描写しています。
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さらにこの馬鹿な行動の最たる例が、わざわざワニに決闘よろしく対面して、三つ数えてから銃を発砲するトンデモ展開まで。一応、このワニになった人間とは因縁があったので、決闘のようなことをしたかったのでしょうが…。西部のガンマン対決のように、三つ数え終わってから律儀にも銃を撃ちますし、対するワニも三つ数えるのを待ってから尻尾のトゲを発射…。男らしいのでしょうか?
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ハッピーエンド?
そして最後は…。なんとワニになってしまったお父さん恋人をヒロインが飼っていました。ため池に隔離して飼っているのではなく、なんとナデナデできる程に懐いていました…。明るいBGMが流れていましたがハッピーエンドなんでしょうか…。ちなみにこのタイトルの新アリゲーターの「新」ってなんなんでしょう。続編だった様子はないですし謎のままでした。
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馬鹿なB級映画好きな人には、馬鹿さ加減がぶっ飛んでるのでお勧めです。
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こんな人にお勧め
- アルバトロス映画が好きな人
- 馬鹿なB級映画が好きな人
- 巨大生物ものが好きな人
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