今回レビューするのは、三菱さんの掃除機『Be-K TC-FJ2X』です。
それでは早速レビューを書いていきたいと思います。
目次
特徴
- コンパクトなのに大容量でシンプルな紙パック式掃除機。「フラットヘッド機構」で、家具下もベッド下もスムーズに掃除できる(高さ約10cmまでOK)。
- 吸い込む風の力でブラシを回転させ、フローリングや畳のゴミを吸い取る「かるスマ/タービンブラシ」を採用。0.5μm以上の微細なゴミを99%逃がさない。
- 軽い力で操作ができる「かるスマグリップ」により、段差や階段掃除などヘッドを浮かせての方向転換が楽にできる。
長所と短所
- ◎小型軽量で扱いやすい
- ○操作がシンプルで誰にでも使える
- ○紙パック式なのでゴミ捨てが簡単
- △紙パック式なのでランニングコストが掛かる
- △動作音はそこそこうるさい
- ◎吸引力が強い
- ○ベッドの下などにも無理なく潜り込める
- ○付属品は隙間ノズルだけだけど十分
- ○収納時は自立する
外観
パッケージ外観
セット内容
パッケージ内容は画像の物で全てになります。
掃除機本体。
延長ホース。
ホース。
ブラシヘッド。
隙間ノズル。
注意書き。
保証書。
説明書。
動画
使用した感想
◎小型軽量で扱いやすい
この掃除機は新しい物だけあり非常に小型で軽量です。白い方がこの掃除機の『Be-K TC-FJ2X』です。右にある掃除機は、我が家で15年使用していた2005年製の東芝の掃除機です。
掃除機本体があきらかに2回り以上小さいです。ホースも細くなっています。もちろん、その分軽くもなっています。手で持って軽いのがすぐに分かるほどです。
ブラシヘッドなんて、画像のように太さが半分くらいになっています。キャニスター式掃除機は、スティック型掃除機の人気に押され、時代遅れのイメージがありますが、15年で随分進化したようです。
左がこの『Be-K TC-FJ2X』です。全体像を比較しても小さいことが分かります。ちなみに、ホースはここから長く延長することができます。
15年ぶりに掃除機を買い換えましたが、ビックリするほど小型軽量化されていました。以前の掃除機は持ち上げると重さを感じたのですが、こちらは「あれ?」と思うくらい軽いです。
以前、東芝製のスティック型掃除機を親にプレゼントしたら、2.8kgあって重いと親に言われたと書きましたが、こちらは重いと言われることはありませんでした。何度も書きますが、高齢者には簡単さと軽さです。高機能なんていらないんです。
○操作がシンプルで誰にでも使える
操作は実にシンプルです。操作体系は15年前に使用していた東芝の掃除機と、全くといって良いほど同じです。持ち手の部分にボタンは集中しており、『強/入ボタン』と『中/弱』ボタンがあります。
少し変わっている点としては、電源(強/入ボタン)を入れると、最初に稼働するモードが強運転だということ。それで強いと思ったら、その下にある『中/弱ボタン』を押すと、その順番通り中から弱へと切り替わります。電源を切るボタンは独立していて、どのモードからでも1発でオフに出来るのは良かったです。
実は、真ん中の『中/弱ボタン』でも電源オフから電源を入れることができます。電源オフの状態で『中/弱ボタン』を押すと、中で運転が始まり、もう1度押すと弱になります。強にしたければ1番上の『強/入ボタン』を押すとなります。
○紙パック式なのでゴミ捨てが簡単
オーソドックスなキャニスター式(本体に車輪が付いていて転がすタイプ)ですが、ゴミの収集方法も紙パック式と昔ながらのタイプです。
オーソドックスな構造も、この掃除機を選んだ理由です。前回の記事でも書きましたが、壊れた掃除機の代わりに親にプレゼントする物なので、構造がシンプルで扱いやすいことが条件でした。前回は重さを軽視していて失敗しましたが…。
紙パックの交換方法も、15年前の東芝製と全く一緒でした。ここを進化していないと捉えるか、確立したやり方でわかりやすいと捉えるか…。私の場合、物覚えも悪くなってきた親へのプレゼントだったので、これはメリットになりました。
黄色いツメを持ち手側に引くとロックが外れ(浮き)、紙パックが取り出せるようになります。そのまま紙パックを取り出してゴミ箱へポイ。紙パックはランニングコストが掛かるのですが、手は汚れませんし、ゴミ捨てが簡単なことがメリットです。
逆に装着するときは、黄色いツメを同じように押し上げ、黄色いツメの手前にある青い枠内に段ボール部分を入れ、黄色いツメを段ボール部分に引っ掛かるように降ろすだけです。
△紙パック式なのでランニングコストが掛かる
紙パックはゴミと一緒に捨てることになるので、ランニングコストが掛かることがデメリットになります。しかし、紙パックはプリンターの互換インクよろしく、各メーカーに対応した互換紙パックが売っているので、それを購入するとランニングコストが安くすみます。Amazonだとまとめ売りをしていて、1枚当たり50円以下です。
この紙パックは容量が多いです。一般家庭の掃除をして、1回で満杯になることはまずありません。3LDKの場合、10回掃除してもまだ余裕があります。週1で掃除したとして、10週以上持つと思います。実際にはおそらくもっと持ちます。1回あたりの紙パック代金は4円から5円といったところ。これくらいのランニングコストなら大丈夫でしょう。
私が購入した互換紙パックはこちらになります。三菱製はもちろん、国内メーカーをほぼ全て網羅しています。メーカーによって若干形が違うので、段ボール部分をそのメーカーに合わせて手で切り取る必要がありますが、きちんと指示が書いてありますし、切り取り線が入っているので簡単です。
△動作音はそこそこうるさい
動作音は少し五月蠅い部類だと思います。15年前の東芝の物よりうるさいかもしれません。ただ、それは吸引力が強いからだと思います。明らかに15年前の物よりも吸い込みます。
動画を見ていただけると分かりますが、強運転で90dbオーバー。中運転で88dbくらい。弱運転で78dbくらいとなりました。
◎吸引力が強い
吸引力は非常に強いです。あっと言う間に汚れを取ってくれます。動画にも短い絨毯に蒔いた塩を掃除する様子を収録したので、興味があったらご覧下さい。
結果をここに書くと、強と中では一往復で塩が取り切れました。しかし、弱では一往復だとわずかに残ってしまい、綺麗に取り切るには二往復が必要でした。
この結果から、一般家庭では強を使う意味はあまりないかと思います。吸引力と動作音のバランスを考えると、中運転で常用するのがベストかと思います。
○ベッドの下などにも無理なく潜り込める
ブラシヘッドが良くできていて、ベッドしたなど背の低い場所にも無理なく潜り込ませることがでいました。品質の悪い掃除機だと、ホースを寝かせるとブラシヘッドが浮いてしまうことがあります。これは実際に触ってみないとわからないので注意が必要です。
画像のように、完全にホースを寝かせてもブラシヘッドは全く浮きません。非常に良くできています。
○付属品は隙間ノズルだけだけど十分
高級機の場合、付属品に複数のノズルがあったりするのですが、こちらは短い隙間ノズルが1つあるだけです。ただ、私はノズルを使うことはほぼないので十分です。
隙間ノズルは使用しないとき、本体の延長ホースに取り付けておけます。紛失の心配もないですし、使いたいときにサッと取り出して使えます。
ユニークなのはホースにブラシが直付けされていること。これは取り外すことはできません。この画像は収納されている様子です。使わないときはこのように、邪魔にならないような工夫されています。
使用するときになったらこれを引っ張り出します。するとホースの先にブラシが付いたような形に変身。これは、ソファーやカーテンなど、柔らかい布地のところを掃除するのに便利です。
○収納時は自立する
使用しないとき、洗面所やクローゼットにしまっておくと思いますが、その場合はホースに付いているかぎ爪状の突起を、本体のそれに合う穴に入れることで自立します。こうすることで専有面積を減らしコンパクトに収納できます。
こちらも昔ながらの機能ではありますが、便利なのであって良かったです。
総評
1万5千円ほどのオーソドックスなキャニスター&紙パック式掃除機です。変わったところは全くといって良いほどありません。だからこそ、誰にでも簡単に使える掃除機です。今回の私の目的のように、高齢者や親へのプレゼントに最適です。
近年は売れ筋ランキングを見ても、スティック型掃除機ばかりですが、重さは持ってみないと実際のところはわかりませんし、他人が使うとなったらどう感じるかはわかりません。キャニスター掃除機は本体を地面に降ろすので、間違いなく軽く動かせますし、誰にでも使える簡単な操作方法なことは大きなメリットだと感じました。
肝心の吸引力も、中以上だと十分強力で、短い絨毯にばらまいた厄介な塩も一往復で取り切ってくれました。強運転だと90dbを超えるのでうるさいのですが、中運転常用で問題ないこともわかりました。
安い。使いやすい。オーソドックス。変わったところがなにもない。これらにメリットを感じるならお勧めです。スティック型掃除機からの顛末でわかりましたが、特に高齢者にはこれはお勧めだと思います。
こんな人にお勧め
- オーソドックスな掃除機が欲しい人
- 軽い掃除機が欲しい人
- 誰にでも使える簡単な掃除機が欲しい人
- 安くて国内メーカーの掃除機が欲しい人
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