漫画全話レビュー「めぞん一刻 第034話「SOPPO(そっぽ)」」

掲載情報

掲載雑誌
  • ビックコミックスピリッツ 1982年7月15日号

 

アニメでは

 

時系列と出来事
  • 1982年7月頃 五代裕作、音無響子、三鷹瞬がお互いギクシャクする

 

この頃の出来事
  • 7月1日 – 川崎市の高津区南部が宮前区、多摩区南西部が麻生区にそれぞれ分区され、川崎市は現行の7区体制となる。
  • 7月1日 – トヨタ自動車工業とトヨタ自動車販売の合併により、トヨタ自動車発足(8月には「スプリンターカリブ」発売)。
  • 7月1日 – 伯備線が電化され、381系が山陰地区に投入される。
  • 7月1日 – 日本専売公社がたばこ新ブランド「キャスター」を発売(専売公社として最後の新ブランド発売となった)。
  • 7月9日 – キヤノンが完全自動化カメラ「スナッピィ50」発売。
  • 7月14日 – レフチェンコKGB少佐が米下院の秘密聴聞会で工作活動を暴露。(レフチェンコ事件)
  • 7月20日 – 日本石油、新シンボルマーク「サンライズ」制定(2001年のENEOSマーク誕生を機に廃止)。ガソリンスタンドのリニューアルを1983年から開始。
  • 7月23日 – 九州地方北部の集中豪雨(昭和57年7月水害)で長崎市で大きな被害(長崎大水害)。同時に奈良県北葛城郡王寺町でも浸水被害が発生。
  • 7月23日 – 国際捕鯨委員会で1986年からの商業捕鯨全面禁止案が採択。

 

あらすじ

五代君も三鷹さんも最近響子さんが素っ気ないことが気になって仕方がありません。五代君、三鷹さん、響子さんは周りの影響もあり、妙によそよそしくなってしまうのですが、それぞれに思うことがあり、いつのまにか元の鞘に収まってしまいます。

 

みどころ

  • 朱美さんの部屋
  • 響子さんの門番初登場

 

はじめに

前回に続き今回もまたしてもアニメ化されていない話です。緩やかなすれ違いや勘違いがダラッと1話全編で続いていき、最後は特にお互い会話も喧嘩もしていないのに、なんとなくいつも通りの関係に収まっているちょっと不思議な話で好きなんですけどね。

 

朱美さんの部屋

今回は朱美さんの部屋が初公開されていました。結構レアです。五代君の部屋と違ってきちんとしていますね。一刻館の面々は、五代君の部屋は荷物が一番少ないとの理由で宴会場にするのですが、その理由がよく分かります。同じ間取りとは思えません。五代君の部屋には小さい本棚1個と小さな机1個があるだけですからね。

 

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朱美さんは今回、五代君と響子さんにズバズバ核心を突くことを言うのですが、朱美さんはこんな役回りが多いです。遠慮無く回りくどくも無く、そのまま言うんですよね。結果的にそれが五代君や響子さんの心境や行動に影響を及ぼすことも少なくなく、今回も朱美さんの説教で両者とも行動や態度を改め、元の鞘に収まっていました。

 

こずえちゃんとの別れ話

五代君は今回、響子さんに冷たくされていることから、こずえちゃんときちんと別れようと思うのですが、タイミングが悪く結局言えず仕舞い。しかし週に2回は行っていたこずえちゃんの家への食事を断っていました。週に2回女性の家へ行き家族とご飯を食べるって…。いくら食費を節約するためとは言え、これでこずえちゃんに気がありません、付き合っていません、なんとも思っていませんなんて周りや家族に言っても信じて貰えないでしょうね。同性の友達の家で食事を食べさせて貰うことだってほとんどないと言うのに…。あまつさえこずえちゃんの家族にそんなことを言ったらキレられます。

 

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このような「むずかしい関係」にしているのは、五代君本人に他ならないのですが、自覚は全くない模様…。

 

三鷹さんにもソッポ

響子さんは五代君に冷たいだけではなく、三鷹さんにもそっぽを向いていました。まだ以前のデートでのペットショップ店員へ抱きついたことの誤解が解けていません。三鷹さんは嫉妬すると言うことは好かれていることなんて強がりを言ってはいましたが…。

 

高橋留美子さん独特の動きの表現

「)))」この高橋留美子さん独特の動きの表現わかりますかね。この表現は何故か可愛くて好きです。これが動きのない絵の中でどう物が動いているのかわかりやすいんです。また、動きの表現だけではなく、「ぐぐぐぐ」などの擬音も独特で好きです。

 

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ちびまる子ちゃんあの顔に縦線もそうなのですが、「今どういった状況なのか」をわかりやすく見せる表現方法をオリジナルで考え出すと、一気にその漫画の見せ方が増え、動きや感情がこちらに伝わってくる気がします。

 

 

ちょっとしたことで元の鞘に

お互いこの妙なソッポについて会話することもなく、いつのまにか元の鞘に収まってしまいました。

 

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朱美さんに核心を突かれたり、一の瀬さんからからかわれたりして、それぞれが自分の心の中で色々と考え決着が付くのが面白いです。また、最後の五代君と響子さんなんて、たまたま機嫌が良く挨拶をしただけで元通りに戻りましたからね。実際もこんな何気ない挨拶だったりにこっとした表情だったり、些細なことで全て丸く収まることがあるんですよね。

 

おわりに

今回はお互い会話をしたり喧嘩をしていないのに、何故かお互い怒りが収まり、仲直りしてしまう少し不思議な話でした。もの凄くゆる~い話なので、アニメされなかったんでしょうか。昨今流行の日常系よりもさらに温く、緩い話です。

 

 

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