アニメ全話レビュー「めぞん一刻 第70話 「さらば婆ちゃん!上野駅は宴会パニック」」 5/5 (1)

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あらすじ

1987年08月12日放送。

 

一刻館に暫く滞在していた五代君のお婆ちゃんが帰郷します。

 

送別の宴会、宴会、また宴会で潰れる五代君。新幹線のホームですら宴会をする一刻館一行。そんな中、新幹線の発車ベルが鳴りますが…。

 

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会話の妙全開

この回は、五代君のお婆ちゃんが帰郷すると言うだけの、ストーリーになんら絡まない、一話完結のギャグ回と言っても良い回なのですが、めぞん一刻の魅力である、会話の妙、軽妙な掛け合いが存分に発揮されている回です。

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惜しむらくは、アニメでは原作漫画にあった、いくつかのその掛け合いが、カットされてしまっていることです。しかし、それでもふんだんに会話の妙、軽妙な掛け合いがあります。

 

 

消された大宮駅の謎

原作漫画だと、めぞん一刻一行がお婆ちゃんをお見送りする駅は、埼玉県の大宮駅でした。しかし、アニメではそれが上野駅に変更されていました。何故だと思いますか?

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ちなみに、五代君の田舎は新潟なので、勿論新幹線は上越新幹線ですね。では上越新幹線の歴史を少し見てみましょう。

 

上越新幹線

 

  • 1982年11月15日に大宮 - 新潟間が開業(当時は国鉄)。のち、東北新幹線の上野 - 大宮、東京 - 上野間の開業に伴い順次運転区間を延長した。
  • 1985年(昭和60年)3月14日:上野駅開業。名目上は東北新幹線となるが、事実上乗り入れている。これに合わせ、4月1日から6月30日の期間で「群馬県・新潟県デスティネーションキャンペーン」が開催された。

 

上野・大宮間が開通したのが1985年なんです。新潟へ新幹線で行くには、1985年まで大宮が始発だったんですね。東京に上越新幹線の駅はなかったんです。ここで原作漫画の連載時期と、アニメの放送時期を比べてみましょう。

 

原作漫画のこの話の掲載時期は、1983年10月でした。上野に上越新幹線が接続される1985年より前の掲載ですね。一方、アニメの放送時期は、最初にも書いてある通り、1987年8月12日です。上野・大宮間の開通が1985年なので、アニメ放送時期には既に開通していたことになります。

 

五代君のお婆ちゃんが上越新幹線に乗るには、原作漫画の掲載時期には、まだ上野に上越新幹線が来ていなかったので、大宮まで行く必要があり、アニメの放送時期には既に開通していたので、上野に変更されたんですね。

 

見送りの場合、さすがに在来線でさようならは味気ないので、新幹線の駅までは付いて行くという慣習は、今も昔もありますからね。

 

原作漫画では

 

絶え間なく細かい笑いがある

会話の妙や掛け合いの軽妙さは、この話で終始ありました。真面目に感想を言う響子さん。駅で宴会をしていて乗り過ごすお婆ちゃん。乗り過ごしたら全く気にせず「次の電車まで宴会だ!」と、宴会を再開する一刻館一行。見送りから帰ってきた一刻館住人がまた宴会。その理由はお婆ちゃんが酒代を渡していたから。などなど、細かい笑いが山ほど詰まっています。

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細かい笑いが絶え間なくあり、見ていて非常に面白かったです。こういうアイディアを惜しむことなく詰め込んでくる高橋留美子さんはやはり凄いです。

 

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