目次
あらすじ
1987年02月25日放送。
響子さんが風邪を引いた母の看病をしに、実家に一旦帰るのですが、数日しても戻らない響子さんの実家から、枕を持ってきてくれと冗談で頼まれたのを本気にした五代君が、枕を届けに行く話です。
あ、あと一の瀬さん夫婦の馴れ初めの話です。
原作漫画に忠実な回
変なところで一の瀬さんの失業話、一の瀬夫婦の馴れ初めの話を挟んできますが、原作漫画に忠実な回です。
ちなみに響子さんが実家に帰っているので、「門番」の玄関の掃除は一の瀬さんでした。華がないです。
ウォークマンが38,000円
五代君が部屋で勉強をしているとき、ウォークマンを使って英語のリスニングをしていましたが、当時ウォークマンって38,000円もしたんですね。まあ給料がその頃から上がっていないどころか、下がっている傾向にありますからね。
ちなみに私はこの頃、確か今は亡きAIWAのウォークマンを使っていました。AIWAは2002年にSONYに吸収合併されてしまいましたが良いメーカーでした。
AIWAの製品は、余計な機能が無くシンプルな代わりに、一段安かったんです。お金に余裕がある人はSONYを。お金に余裕がない人はAIWAを。そんな感じでした。それでも当時ネットが発達していなかったからか、AIWAを見下すような雰囲気は感じませんでした。今だったら、あっという間にAIWAのウォークマン買う奴は貧乏人とか言われちゃうんでしょうね。学生にとっては有り難いメーカーでした。
一の瀬夫婦の馴れ初め
この一の瀬夫婦の馴れ初めって、男性から見たら面白くて笑えるのですが、女性漫画家が描いているというのが驚きです。
高橋留美子さんの描く話はこう言うのが多くて、男性からしたら当たり前だったり、男性の笑いのツボを押さえたような描写が随所に鏤められていて、良くこんな男性が好みそうな話を女性漫画家が描けるなあと感心してしまいます。
ちなみに掃きだめの鶴子さんは、この後出てくる九条明日菜さんに似ているかも。
千草家の会話の面白さ
一刻館住人同士の会話の掛け合いも軽妙でテンポが良く面白いのですが、もしかしたら響子さんの家族の会話はそれ以上に面白いかも知れません。
千草家が舞台になる話は、主な舞台である一刻館より圧倒的に少ないのですが、千草家の会話はいつも面白くて、何度見ても会話の遣り取りに見入ってしまいます。
原作漫画では
綺麗に収まって綺麗にオチる
何回か同じようなことを書いているかも知れませんが、今回もただ単に「枕を届ける」と言う、テーマにもならないような事を軸に話を作り、しっかり恋愛要素も入れ、そして綺麗にオチました。
高橋留美子さんはこういう所が凄いんです。漫画に限らず、映画でもドラマでもそうなのですが、「何でもない話」「何もない話」で見応えのある話を作り、そして綺麗に落とす。これができる人、作品は凄いと思います。
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