長所と短所
- ○審査や年齢制限がない
- ○ポイント還元率2%と高額
- ○1ポイントから現金化が可能
- ○チャージに色々な方法がある
- ○チャージ手数料が無料
- ○セブンイレブンのATMで入出金ができる
- ○決済がリアルタイムでわかる
- ○決済履歴が見やすい
- ○不正利用されても被害を最小限に抑えられる
- △不正利用時の保証が10万円まで
- △ポイント付与にはタイムラグがある
- ×月次決済には利用できないことが多い
- ×いちいちチャージするのが面倒
はじめに
今回レビューするのは、LINEさんのLINE Payカードです。
機能が非常に豊富でなので、全てを把握し切れていませんし活用もできていませんが、私がLINE Payカードを1ヶ月ほど使用してみて気付いたことなどを書いていきます。
それでは早速レポートを書いていきたいと思います。
審査や年齢制限がない
クレジットカードの場合、仕事や収入の審査、年齢によるNGがありますが、こちらは誰でも作ることができます。であるからこそ、申し込みが手軽で、簡単にカードを作れるんです。ハードルが低く気軽に申し込めます。
ポイント還元率2%と高額
クレジットカード全ての中でもポイント2%還元は最高レベルの還元率です。しかも、これはクレジットカードではありませんからね。クレジットカードと同じように使えますが、クレジットカードでもデビットカードでもなくプリペイドカードです。デビットカードでもポイントが付く物は少ないです。それよりも更に手軽なプリペイドのLINE Payカードでポイントが付くだけでも驚きなのですが、それが業界最高レベルの2%です。
2%と言うと大したことがないように思えますが、私の場合、月に10万円くらいは買い物をするので、それら全てをLINE Payカードで支払うとすると、毎月2000円ポイントが付くわけです。年間だと2万4千円ですよ。節約して自炊している方だと1ヶ月分の食費になりますし、私の趣味のPC関連だとハードディスクを2,3台購入できる費用です。また、月次で支払っている格安SIMの料金は約千円なのですが、これがペイできて更に千円余ります。つまり、携帯通信費が無料と言うことに…。
2%と言っても、生活で支払う物をできるだけLINE Payカードにするとかなりお得になります。クレジットカードでポイント還元を皆さん重視する理由が分かりました。
なぜこれだけの高還元率が可能かと言うと、プリペイド式なので数十円は使わずそのまま塩漬けになったり、カードを無くして面倒だからそのままになったりするからでしょうね。ちりも積もれば山となるで、1人数十円塩漬けになったとしても、LINE Payカードの発行は2週間で20万枚を超えたとのニュースがあったくらいなので、莫大な額が実際は使われないままになるでしょう。この分を高還元率に回せるのだと思います。
1ポイントから現金化が可能
ポイント還元率が2%なことは前述しましたが、このポイントはなにで還元されるかと言うと、基本的にLINEポイントです。このようなローカルのようなポイントの場合、限られた使い方しかできなくて不便なこともあるのですが、こちらはなんとそのままLINE Payへチャージできます。
後述しますが、LINE Payにチャージされている金額は手数料無しでセブンイレブンのATMから引き出せたり、銀行へ送金できるので、つまりはLINEポイントをそのまま現金化できるって事です。以前は最低換金ポイントが100からだったのですが、今は1ポイントからLINE Payにチャージできるため、ある程度貯まるまでは現金化できないと言うこともありません。
チャージに色々な方法がある
クレジットカードと同じように使えますが、厳密に言うとプリペイドカードです。なので、銀行やATMからチャージ(入金)してやらないと使えません。そうなると、チャージがどれだけ楽にできるかがポイントになってきます。
チャージ方法は各銀行からの入金を始め、ペイジー、セブンイレブンのATM、ローソンなどコンビニのレジからと多岐にわたっています。特に便利なのはオートチャージです。例えば残高が1万円を切ったら、指定の銀行から自動的に1万円をチャージするというものです。このシステムのおかげで、残高不足で決済できない危険はほぼなくなります。少ないとは言え、月次の支払いにも使用できるので、決済できないと大変ですからね。
ちなみに、チャージで使用できる銀行は下記の通りとなります。つい先日、ジャパンネットバンクがチャージ先として新規に登録できるようになったように、現在も続々と対応先銀行が増えています。個人的には、楽天銀行とメインバンクにしているスルガ銀行が追加されると有り難いのですが果たして…。
ちなみに、オートチャージできる銀行と、手動で逐次チャージできる銀行は別です。オートチャージできる銀行はまだまだ少ないですね。上記は逐次手動でチャージできる銀行です。
チャージ手数料が無料
最近は自分の口座からATMで引き出すだけでも手数料が掛かってなんだかなあと思いますが、基本的にLINE Payのチャージ手数料は無料です。銀行からの逐次手動のチャージ、オートチャージ、ペイジーでのチャージなど、私が利用した範囲では全て無料でした。
セブンイレブンのATMで入出金ができる
便利な機能としては、セブンイレブンのATMで入出金ができることでしょうか。銀行への送金もできるのですが、現金の出し入れがセブンイレブンのATMでできるんです。
決済がリアルタイムでわかる
決済はリアルタイムで分かります。それはもう瞬時のまさにリアルタイム。自分がなににいくら使ったのかすぐにわかりますし、使った記憶がなければ不正利用にもすぐに気付きます。表示される画面は、『LINE Pay Team』というところに、友人と会話するようないつもの画面で出てきます。
ただ、注意点としては、Amazonの出荷は夜中であることが多く、LINE Payカードの決済は出荷準備完了時に行われるので、寝ている夜中に着信音が…なんてことも。これはYahoo!やその他登録できる月次決済などでもそうです。全く予期していないときに着信音が鳴ってしまうので、このあたりは着信音を夜中はオフにするなど工夫が必要かもしれません。
決済履歴が見やすい
決済履歴は全てオンライン上に記録されるため、スマホを変えたり、初期設定に戻して再度インストールし直しても、履歴はそのまま残ります。全ての取り引き履歴がLINE上で見られるので、ちょっとした家計簿のようになります。
不正利用されても被害を最小限に抑えられる
私は先日、カードの不正利用で100万円講座から消えてしまい大ショックを受けました。これが理由でセキュリティを見直し、被害額最小限に抑えられるこのLINE Payカードにメインカードを移したんです。
システム上、チャージした金額以上不正利用で被害に遭うことはありません。1万円入れていたら最大で1万円の被害で済みますし、5万円入れていたら5万円までです。これは精神衛生上物凄く良いです。
気になるところ
最後に使用してみて気になったところを挙げていきます。
不正利用時の保証が10万円まで
不正利用されたときに被害額を最小限に抑えられると前述しましたが、このLINE Payの保証金額は最大10万円までです。これは正直他のカードと比べて圧倒的に低いです。他のクレジットカードやデビットカードは概ね100万円は最低保障してくれます。まあ、クレジットカードでもデビットカードでもないプリペイドカードなので、この辺りは仕方ないのかなとは思いますが…。
このようなことから、このLINE Payカードにチャージする金額は最大で10万円に留めておいた方が良いと思います。勿論、それ以上の高額な買い物をするときは、一時的チャージして問題ありませんが、通常時は10万円までにした方が良いかなと思います。自分が不正利用される確率は圧倒的に低いんですけどね。ただ、それに私は先日当たってしまったわけでして…。油断は禁物です。
ポイント付与にはタイムラグがある
ポイント付与には買い物先によってタイムラグがあります。それもかなりバラツキがあるようです。概ね1週間から3週間掛かるようなので、焦らず気長に待ちましょう。Amazonでの先日の買い物では1週間弱でポイントが付与されました。
月次決済には利用できないことが多い
デビットカードなどでもそうなのですが、間に支払いを保証してくれるクレジットカード会社が挟まれないため、残高不足で逃げられてしまう可能性のある月次決済に使えないところが多いです。月次は8割使えないと思っておいてください。ただ、それでも例外的に使えるところもあるので、そのあたりは自分で登録してみるか、ネットで検索して経験者の話を見るしかありません。ちなみに、ガソリンスタンドではほま使えません。
いちいちチャージするのが面倒
オートチャージがあったり、ペイジーがあったり、チャージ方法は多岐にわたっていますし、できるだけ便利にできるようにはなっているのですが、やはりクレジットカードやデビットカードと比べると、チャージの手間はどうしてもいるので不便は感じます。ただ、私はそれよりも高還元率と不正利用されたときの安全性を取り、こちらをメインのカードにしました。
PCのLINEアプリからは設定や利用ができない
この記事を書いている現在、LINE Payの設定や利用ができるのはスマホやタブレットのアプリからのみです。
PCにもLINEをインストールできるのですが、LINE Payの設定をしたり、チャージしたりなどの利用はできません。PC版からできることは、トーク画面のLINE Teamのメッセージを見ることだけです。
セキュリティの問題や、PCでの利用者が少ないなどのことから、PC版の方の対応は遅くなっているのだとは思いますが、PCから利用できればもっと便利なんですけどね。
現状、スマホでペイジーからのチャージを設定し、PCでネットバンキングからペイジーでチャージを実行する…なんて使い方になってしまい、PCとスマホ2つの端末を交互に使うなんてことが良くあります。
総評
カードの不正利用でこれまでのデビットカードが使えなくなったため、臨時的にLINE payカードを作ったのですが、これがビックリするほど便利でメインカードになってしまいました。自分でもそんな予定ではなかったのですが…。還元率2%なので、今ではスーパーやコンビニなどの実店舗でも使うようになりました。このあたり、使えるお店や使えないお店は別記事にまとめていますので、気になる方はそちらも合わせてお読みください。
こんな人にお勧め
- 高還元率のカードが欲しい人
- 不正利用対策に被害額を抑えられるカードが欲しい人
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