目次
全体のあらすじ
平凡な高校生である泉新一は、ある日突然飛来してきた「パラサイト」の襲撃を受ける。間一髪で脳への寄生は免れるが、パラサイトは新一の右腕に寄生、同化してしまう。右手にちなんで「ミギー」と自ら名乗るパラサイトと人間の奇妙な共生生活が始まることに―。周囲に真実を話すことができず悩んでいた新一だが、やがて新一とミギーは友情に近いものを感じるようになっていく。
しかし、新一とミギーの前には他のパラサイトが現れ始め、次々に人を殺し、また人がパラサイトを殺す事態に発展。新一の同級生・里美にも危険が迫る。その中で、高校教師として目の前に現れた田宮良子らパラサイトたちにもそれぞれの価値観が生まれ始める。 「われわれはなぜ生まれてきたのか?」
地球を壊し続ける人間たちを淘汰するために生まれてきたというパラサイトたち。そのパラサイトを殺し、生き延びようとする人間たち。「果たして生き残るべきはどちらなのか?」それでも、地球を、そして愛する人を守らなければいけない。ゆらぐ価値観の中で、新一とミギーはパラサイトとの戦いに身を投じていく。
今回のあらすじ
田村に雇われている探偵の倉森に、ついに自分の素性がバレてしまった。精神的にも追い詰められていく新一は里美に秘密を明かそうとするが、なにも話せないままお互いの距離は遠のいていく・・・。この状況を打破する為、新一は宇田の協力を得て倉森に接触を試みようとする。
原作漫画だと
- 第34話「鉄とガラス」途中から
- 第35話「名前に無頓着」
- 第36話「悪魔の面影」
サブタイトルの元ネタ
サブタイトルは書籍名から取っているのですが、今回はこちら。
原作漫画との違い
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新一が女子大生のお姉さんに逆ナンされているシーン。
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倉森探偵が田村玲子を尾行しているシーンがカット。
今回は非常に原作漫画に忠実でした。ほぼ原作漫画の通りで、目立った変更は新一が女子大生のお姉さんに逆ナンされているシーンと、倉森探偵が田村玲子を尾行しているシーンがカットされたくらいでした。
倉森探偵のカットされたシーンは、この後本格的に田宮玲子を尾行する話があるので、その冒頭にこのカットしたシーンをくっつけてくるんだと思います。
仲間
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新一は作中、同級生の友達が全くと言って良いほど出て来ません。そこはこの寄生獣で唯一変だなと思うところなのですが、今回不完全なパラサイト仲間とのことで宇田さんが出てきました。宇田さんはこの不完全にパラサイト仲間で貴重なので、一回だけの登場では勿体ないキャラでしたからね。これは良かったです。
ミギーは完全に人間の感情を理解
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![45F0206F 45F0206F](http://www.kansou-review.com/wp-content/uploads/2015/01/45F0206F.jpg)
今回倉森探偵の情に訴えて新一のことをばらさないように説得していましたが、ミギーは完全に人間の思考回路や感情を理解し、さらにはそこに訴えかけた説得、簡単に言えば泣き落としまで使えるようになっていました。
前回広瀬が市長に当選していましたが、将来的にはミギーをフィクサーに政界に打って出れば確実に当選し、かつ有能な政治家になるのでは。そうすれば不完全な人間の頭が残ったパラサイトを秘密裏に保護できますしね。まあ有名になりすぎるとばれてしまう危険性も高くなりますが。
しかし人間の情に訴える泣き落としって本当に有効ですよね。立てこもり犯に母親が説得なんてドラマもよくありますが、人間は悪人であろうがほとんどの場合、何かしらの人との繋がりで生きてきたわけで、親や子への情ってのはどうしたって出ちゃうんですよね。
探偵の守秘義務
探偵の守秘義務で、依頼者の名前は言えないと言っていた倉森探偵ですが、「田村良子って名前と似ているんじゃないか?」と言われて、思わず「田宮玲子」と口に出して言っているのですが…。
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原作漫画ではミギーたちに言われて頭の中で思い出すだけだったのですが、口に出して言ったらさっきまで言っていた探偵の守秘義務に反するのでは…。
どうもこのアニメを制作しているスタッフはツメが甘々です。以前にも書きましたが、高三の冬に田村良子が赴任。そして色々な事件が起こり妊娠が発覚して退場。再登場時にはお腹が大きくなっていて、いつの間にか子供を産んでいた。ここまでが全部高三の一冬の間に起こっています。そして今回の倉森探偵の行動。ちゃんと原作漫画読み込んでいるんでしょうか。あまりこういうことはグチグチ言いたくないのですが、どうも適当に作っているような…。
ちなみに言わなくてもわかると思いますが、顎は英語でjaw(ジョー)なので、宇田さんのパラサイトはジョーって名前になりました。
動物の利他行動
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利他行動。要は自分を犠牲にして他人を助けてるってことですが、田宮玲子は子供を産んだことでかすかに愛情が芽生え、自分の感情を研究していたんでしょうね。元々勤勉で頭の良いパラサイトの中でも、突出して勤勉で頭が良い田宮玲子でしたからね。
胸の穴
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最後に占い師が言っていた胸の穴の件は、言わなくてもほとんどの人が分かっていると思いますが一応説明しておくと、占い師が言った胸の穴と言うのは、なにも新一の胸に物理的に開いた穴をズバリ当てたわけではなく、誰にでも当て嵌まるような占い師の常套句として、「心にぽっかり空いた穴」を「胸の穴」と形容しただけです。
たまたまその形容した「胸の穴」が新一に当て嵌まってしまって、一瞬新一はこの占い師を信じかけましたが、その後に色々続く言葉で、前段で言ったように占い師の誰にでも当て嵌まるような曖昧な常套句を言ったに過ぎないとわかり、自虐的に「その相手はもう殺した」と言ったんですね。
BGMが変
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これは最初から思っていたのですが、このアニメはBGMはが変です。シリアスな場面でアップテンポのBGMを使ったり、BGMがなくて良いところでやかましく流したり。凄く合っていないです。今回も新一が大学から走り去るシーンのBGMが物凄く場違いで冷めてしまいました。
そもそもこのアニメのオープニングを見るとね…。なにを言っているのかわからないヘビメタ調でカイジかと…。今回で14話なので、もしかしたらオープニング変わるかなと期待したのですが、結局そのままでした。全24話のアニメなので、この曲で最後まで行くことがほぼ確定してしまいました。
新一vs広川勢
次回から新一と広川市長の勢力の対立が本格化します。最近バトル要素がなかったのですが、ここからはお腹いっぱいになるくらいパラサイトとの戦いが始まります。
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