目次
全体のあらすじ
平凡な高校生である泉新一は、ある日突然飛来してきた「パラサイト」の襲撃を受ける。間一髪で脳への寄生は免れるが、パラサイトは新一の右腕に寄生、同化してしまう。右手にちなんで「ミギー」と自ら名乗るパラサイトと人間の奇妙な共生生活が始まることに―。周囲に真実を話すことができず悩んでいた新一だが、やがて新一とミギーは友情に近いものを感じるようになっていく。
しかし、新一とミギーの前には他のパラサイトが現れ始め、次々に人を殺し、また人がパラサイトを殺す事態に発展。新一の同級生・里美にも危険が迫る。その中で、高校教師として目の前に現れた田宮良子らパラサイトたちにもそれぞれの価値観が生まれ始める。 「われわれはなぜ生まれてきたのか?」
地球を壊し続ける人間たちを淘汰するために生まれてきたというパラサイトたち。そのパラサイトを殺し、生き延びようとする人間たち。「果たして生き残るべきはどちらなのか?」それでも、地球を、そして愛する人を守らなければいけない。ゆらぐ価値観の中で、新一とミギーはパラサイトとの戦いに身を投じていく。
今回のあらすじ
母の仇であるパラサイトを発見したと思いきや、その正体はなんと自分と同じ様な境遇に置かれた宇田守であった。お互いに自分の境遇を語り合う二人。宇田は新一の置かれた現状を不憫に思い、協力することを提案する。そしてついに決着をつける為、断崖絶壁の崖の上にはパラサイトと対峙する新一の姿が・・・!
原作漫画だと
- 第14話「仲間」途中から
- 第15話「消えた30%」
- 第16話「旅の終わり」
- 第17話「変貌」途中まで
サブタイトルの元ネタ
サブタイトルは書籍名から取っているのですが、今回はこちら。
原作漫画との違い
今回は第14話途中から第17話の最初数ページまで。約3話分です。
ほぼ原作通りで、変わった所と言えば、ナレーションが無かったこと、新一の心の声が大分カットされていた所くらいで、ストーリー自体は原作漫画に忠実でした。
今回のナレーションだったり新一のモノローグは、状況や心理描写を上手く補完してくれる重要な部分だったので、できればやって欲しかったんですけどね。このアニメではナレーションは今後も全カットなんでしょうか。
初めての仲間
今回、初めて新一とミギーの仲間が出てきました。今まで犬のパラサイト、通りすがりのパラサイト、田宮良子、A、母のパラサイトとパラサイトは5人出てきましたが全て敵でしたからね。今回はミギーと同じ境遇の脳を奪えなかったパラサイトとのことで、初めて協力し合える仲間となりました。
新しい設定
新一とミギーの細胞が、新一の体内で融合した事により、ミギーには強制的に1日4時間の睡眠が必要になりましたが、今回新たにミギーができることが明かされました。寄生獣はこの様にミギーのできることだったり、新一のできることが、物語が進むにつれて変化していき、それを利用したた戦略なんかが上手く話に盛り込まれていくんです。「この設定はここで生かされるのか」なんてことも寄生獣の楽しみのひとつです。
真樹の立ち位置
この旅先では新一、宇田さん、母のパラサイトと、パラサイトが3人出てきます。一方人間は主に新一の父と真樹だけです。これで真樹がいないとなると、新一と直接絡む人間の登場人物は、新一の父だけになってしまい、しかもスポット的に出てくるだけで物語に絡まないので、パラサイトだけの話になっちゃうんですよね。そういう意味で、新一の父以外に人間を出しておくのは物語のバランス的に必要でした。また、新一が人間離れした身体能力を発揮したり、精悍で逞しくなった様を外から評価する立ち位置の人間が必要でした。
新一はパラサイトとは言え、母親が死んだ、自分達が止めを刺したこの場所には二度と来たくはないでしょうし、真樹もそういう雰囲気を察して、サヨナラと言っていましたからね。もう二度と会わないことはわかっているんでしょう。
真樹はこのエピソードだけの登場になってしまって残念ですが致し方ないですね。10巻でコンパクトに纏めましたからね。
新一の身体能力
前回、新一は3mの壁を飛び越えるほど、人間離れした身体能力を手に入れたことが明らかにされましたが、今回母のパラサイトとのい戦闘では動体視力も格段に向上し、戦闘能力でも新一単体でパラサイトと対抗できることが分かりました。
新一の戦闘力が飛躍的に上がったことにより、現時点で新一最強なんです。現時点では…ね。なので、これからは暫くパラサイトvs人間と言う大局的な物語へと移行していきます。
先ほども書いたように新一は無敵になりましたからね。田村亮子は例外ですが、その辺のパラサイトと戦ったところで、新一が勝つことわかりきってしまいました。
人間社会に入り込んだパラサイトは今一体どうなっているのか。何をしようとしているのか。それに対して人間は?。こんな大局的な話になっていきます。この辺も非常に面白いんです。
宇田さんの戦略
宇田さんは口から胸元がパラサイトという事を生かし、心臓や重要な臓器を予めずらして死んだふり作戦を敢行していました。これは寄生場所が胸元である宇田さんのパラサイトだからこそできたことですね。
しかし顎に寄生ってどう考えても戦闘向きじゃないですよね。作中でも言っていましたが、パラサイトの全体を使った戦闘をすると、宿主の宇田さんの呼吸が苦しくなって、血液の栄養に頼っているパラサイトまで息切れの影響を受けてしまいますからね。
けじめ
アニメだといまいち伝わりづらいですが、新一の父親は妻が化け物に殺されたのは事実だとわかっています。その上で悪夢だと思いたい、そんな非現実的なでき事を息子に伝えることはできないので、悪夢との比喩で新一に受け答えしているのですが、新一の母親が殺された場所で一通り父子で語ったことで、ひとまずこの事件はけじめが付きました。
そして最後には眼鏡を取った精悍な新一が。アニメで眼鏡に違和感を感じていたのですが、ぶっちゃけここで今までの新一との違いを明確にしたいから最初眼鏡キャラにしただけですよね。正直これは安易だと思いますが。まあ兎にも角にもこれで完全に外見は原作の新一となりました。
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