アニメ全話レビュー「機動戦士ガンダム 第33話「コンスコン強襲」」

あらすじ

機動戦士ガンダム

中立国家サイド6の領空へ入ったホワイトベース。入国査察を担当するカムラン・ブルームはミライの元婚約者であったが、彼女はカムランの歓待に冷淡な反応を示す。一方、アムロは、行方不明になっていた父・テムと再会する。だが、父は酸素欠乏症で脳障害を起こしたように見え、アムロは衝撃と哀しみのあまり嗚咽する…。

 

見どころ

 

初登場人物

ジオン軍
  • コンスコン
  • シムス・アル・バハロフ
  • コワル

 

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民間人
  • カムラン・ブルーム
  • ペルガミノ

 

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死亡登場人物

ジオン軍
  • コワル(ガンダムのビームライフルに撃たれ死亡)

 

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初登場メカ

ジオン軍

 

 

はじめに

今回は新MAブラウ・ブロが登場。中立地帯のサイド6でミライの婚約者カムランが登場。そしてアムロが鬼神のように暴れまくる3連話の中編と盛りだくさんの回です。このアムロ覚醒編とでも言う前回からの3話連続の話は、戦闘が多く新兵器も続々登場し、新しい出会いもありと、スピーディーでめまぐるしく展開が進んでいきます。

 

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放送内容

ブラウ・ブロ登場

第2部とも言えるジャブローから宇宙へ出てきたわけですが、ここまで次々と新兵器が登場していますね。今回もジオンの新MAブラウ・ブロが登場しました。新兵器のテストをしていたのですが、たまたま通りかかったホワイトベース部隊に見付かり、隠れていればよかったものの、ビビったコワルがビームを撃ってしまい見付かり、逆に撃破されていました。しかし前回出たザクレロに比べると随分マトモなデザインになりました。

 

宇宙へ出てここまで、ビグロザクレロ、そしてこのブラウ・ブロと立て続けに3機のMAが出てきたのですが、いかにザクレロだけ異様かがよく分かります。

 

このブラウ・ブロで偉そうにしていた女性は開発者のシムスです。彼女はガンダムに撃破されたブラウ・ブロから右半分分離して逃れていました。しかしブラウ・ブロ内部のコックピットの形状を見ると、3人の座席があり、分離出来るようには見えなかったんですけどね…。シムスだけが助かりました。

 

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オールレンジ攻撃

このブラウ・ブロでは、ガンダム史上初のオールレンジ攻撃システムを搭載していました。

 

有線でビット(攻撃パーツ)を遠くへ飛ばし、遠隔操作であらゆる方向から攻撃しようとのシステムです。このオールレンジ攻撃は、のちに出てくるエルメスガンダムシリーズを通して、ニュータイプや強化人間専用の無線ビットとして、脈々と受け継がれていきます。

 

 

ブラウ・ブロは地味ですし劇場版でも出ないのですが、のちのガンダムシリーズに大きく影響を与えたMAでもあります。

 

中立地帯サイド6

今回ホワイトベースが寄港したしたサイド6は連邦にもジオンにも荷担しない中立宣言をしているサイド(コロニーの集まり)です。

 

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設定上、このサイド6は自給自足が可能であり、独自通貨も発行していることになっています。こういった強みから、連邦にもジオンにも荷担しない中立が可能だったんです。

 

言われっぱなしのカムラン・ブルーム

サイド6ではミライの婚約者カムランが登場しましたが、子供の頃はなんてナヨナヨしていて情けない男なんだと思っていたのですが、大人になって見るとミライの要求も無茶がありすぎのような…。

 

戦時中個人で出来る事なんてたかが知れているのに、カムランは私財を投じ、人を使って必死でミライを探しました。にも関わらず、ミライは「自分で探してくれないなんて情熱がないのね」なんてニュアンスのことを言い放ちます。いやいや、戦時中のこの広い宇宙で個人で個人をどうやって探せと…。

 

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まあただこれも穿った見方をすれば、ミライは既にブライトに惹かれているので、カムランがなにをやったところで不満を表明したのではないかなとも思います。つまりもうカムランは用無しなので、ここで「カムラン素敵!」なんて事には、カムランが何をやってもならない状況ですよね。

 

更に言えば、ジャブローでゴップ少将にカムランのことを言われたとき、ミライは明らかに迷惑がっていましたからね。今更出てこられてもミライの中では無しだったんでしょう。

 

熱血スレッガー

スレッガーはミライに執拗に言い訳するカムランを殴るのですが、風体から見て取れるとおりの直情的な熱血漢ですね。また、ここで見逃せないのはきちんと殴る前に眼鏡を取ってあげていること。要は別に本気で殴っているわけでもなく、怒りに任せて殴っているわけでもないんです。ちょっとキツイお仕置きって感じでしょうか。男臭く芝居がかっているのですが、そこには優しさもあるの周りも怒りで返せないんですよね。

 

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シャア無能なり!

前回の次回予告ナレーションでこんなことを言っていましたが、コンスコンがシャアに対する説教がそれに当たります。作中ハッキリ言いませんでしたけどね。手際の悪さや作戦失敗を責めていました。しかし今までシャアが失った部下やMSの数を考えればこの評価は妥当で、寧ろ数字だけを見るとボロ負け状態のシャアを拾ったキシリアが奇特なんです。

 

また、シャアの仮面について33話にして今回初めて触れられました。それによると兵士の間での噂では、酷い火傷やけどをしているのでそれを隠すためだとも、実は仮面の下は美男子だとも噂されているようです。

 

宇宙は狭いなあ

サイド6に寄港し買い出しをするアムロ達。そんななか、アムロは行方不明だった父を偶然見付けます。人類が宇宙に進出し、月の裏側までも居住地にしているこの時代に偶然にです。

 

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アムロは父が酸素欠乏症になったその理由を結局知らないままなんですよね。知って責任を感じて悩むなんて話も作れたと思うのですがそうはせず、アムロの戦闘が原因で宇宙に放り出されこうなった事実を、アムロは永遠に知らないままなんです。これはこれで切ないです。

 

ちなみに酸素欠乏症との病気は実在します。

 

酸素欠乏症(さんそけつぼうしょう、Anoxia)は、人体が酸素の濃度18%未満である環境におかれた場合に生ずる症状。一般の空気中の酸素濃度は約21%であり、発症は個人差がある。

 

名前のイメージ通りで、酸素不足による脳細胞の部分死滅だそうで、それによる記憶障害や言語障害を起こすとのこと。現実の世界では炭鉱やタンク内、危険な倉庫内作業、ガスを取り扱う仕事などで起こることがあるそうです。

 

ガンダムvsリック・ドム12機

サイド6宙域外で1stガンダムベストバウトが繰り広げられました。ガンダムvsリック・ドム12機(コンスコン隊)です。正確にはセイラやカイも出撃しているのですが、アムロの鬼のような強さが最も分かりやすく出ている戦闘です。

 

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ちなみに内訳は、アムロ9機、カイ1機、セイラ1機、スレッガー1機です。3分で全滅しました。シャア無能なりと責めたコンスコンですが…、数で押すという最も単純な作戦を立て瞬殺されたコンスコンこそが無能でした…。

 

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おわりに

今回はアムロ無双でしたね。このテレビ版の戦闘も素晴らしいのですが、この頃は既に安彦良和さんが病気で倒れ、以後最後まで現場復帰出来ずガンダムの制作に加われませんでした。このことが相当無念だったらしく、その後制作された劇場版では、この辺りの作画やストーリーをほぼ全部新作で書き上げています。劇場版ではさらに戦闘がスピーディでテンポ良く再構成され、見ていて興奮するシーンになっていました。

 

そしてミライは婚約者のカムランにハッキリ生き方の違いを説き、決別の意思を伝えていました。戦争さえなければ親の言うとおりそのまま結婚していたんでしょうけどね。戦争が全てを変えてしまいました。

 

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