アニメ全話レビュー「機動戦士ガンダム 第13話「再会、母よ…」」

あらすじ

機動戦士ガンダム

母の待つ故郷に立ち寄っていたアムロ。母との再会を果たしたアムロは、見回りのジオン兵をやり過ごすため病人になりすますことに。だが、ブライトの出した緊急コールが兵の注意を引きつけてしまう。自己防衛のため銃撃したアムロは、その行為を母に叱責される。アムロは激しい断絶を感じながらも戦いを続けるのだが…。

 

見どころ

  • アムロと母の関係
  • 1人で生きていく決意をするアムロ

 

初登場人物

ジオン軍
  • マグ
  • ロス

 

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民間人
  • コミリーの母
  • カマリア・レイ

 

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はじめに

今回はアムロの母カマリアが登場します。アムロの父テムは既に出てきていて、ここに来て母親は初登場なのですが、同じ回で退場もしてしまい、以後二度と出てきません。アムロと母は幼い頃に別れてから暫く会っておらず、久々の再会となるのですが、幼少時代の印象が強い母は、戦争に身を投じるアムロの状況を全く理解せず、酷い言葉まで投げかけてしまいます。

 

放送内容

砂浜でバカンス

前回、ランバ・ラル隊にエンジンをやられ飛べなくなったホワイトベース。修理するまで動けないので、クルーは幾ばくかの自由時間が貰えたようです。その冒頭、ハヤトとリュウが柔道をしていましたが、ハヤトは宇宙世紀では珍しい純粋な日本人。リュウは日系だとの明確な設定はないのですが、名前からして日系でしょうか。

 

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また、セイラとミライの水着姿がありました。セイラがワンピースで、ミライがビキニなのですが、性格的には逆ですよね。意外とミライが大胆なことと、17歳セイラから漂う有閑マダム感が印象的でした。

 

アムロ自宅へ

暇が出来たアムロは、母カマリアの住んでいる家に向かうのですが、そこにいたのは…そう、またしても腐った連邦兵です。勝手に人の家に上がり込み、大音量の音楽を流しながらの酒盛り。そりゃあ連邦が連戦連敗するわけです。

 

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また、その後の道すがら、幼なじみのコミリーの母親に会うのですが、ここでも腐った連邦兵が…。コミリーの母が営む屋台で物を買った連邦兵。代金を支払ってくれと懇願するコミリーの母。「代金払ってやるよ、ほ~れ」と硬貨を道に投げ捨てあざけ笑う連邦兵。最低です…。おそらくこの1stガンダムの中でも最も酷い連邦兵です。

 

アムロはそれを拾ってはダメだとコミリーの母に叫び、怒った連邦兵に殴られていました。この幼なじみのコミリーは名前だけしか出てきませんでしたが、戦争で死んでしまったそうです。

 

ここで出てきた最悪に腐った連邦兵ですが、声はカイとリュウでした。1stガンダムは主役級の声優の使い回しが非常に多いです。更にコミリーの母親の顔なんてリュウが女装したようにしか見えませんでした。

 

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母と再会

コミリーに母の居場所を聞いたアムロは、その母がボランティアで働く避難民キャンプに行き再開します。アムロは宇宙の生活を経験させたいとの父テムの意向で、宇宙でのテムの仕事に付いて行き、母とは幼少時代以来の再開となるみたいです。この幼少時代のアムロしか知らない事がのちにすれ違いを生みます。

 

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避難民キャンプに偵察に訪れたジオン兵、マグとロスから身を守るため、アムロは母の目の前で人を銃で撃ってしまいます。これに自分の中にある幼少時代ののアムロとのイメージの違いに困惑する母は、「そんな子じゃなかった」などと酷い言葉を浴びせてしまうんです。戦争中で身を守るために仕方なくなのに…。

 

戦争の真っ只中にいるアムロの現状を理解出来ないことと、幼少時代の無邪気なアムロしか知らない事がすれ違いを生みました。母は事あるごとに人形を弄っていましたが、これはアムロの使っていた人形で、要は人形遊びをしていたくらいの幼いアムロしか知らないってことですね。

 

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子供の頃は母親に味方して貰えないとショックで、いつまでも覚えているくらいトラウマになるんですよね。だからと言って恨んでいるとか、今でも許せないと言うことはないのですが、深く傷ついた事ってただ単純に心に刻み込まれてしまう気がします。

 

ちなみにこの時アムロは避難民を差し置いてベッドで横になっているのですが、これは1日1回ジオン兵がこの避難民キャンプを見回りに来るからです。そのことは避難民キャンプの人は皆知っていたので、その場合に備えていつでも身を隠せるように、布団を被ってベッドに横になっていたんです。実際、その見回りと鉢合わせしてしまい、布団を頭まで被って隠れていました。ならば制服を脱げば良いとの意見もあると思いますが、制服を着ていようがいまいが、避難民キャンプに十代中盤の少年が居るのは不自然なので、どのみちアムロの年代の男がいたら怪しまれていたと思うので、制服を脱いでも意味が無いと思ったんでしょう。

 

肝心のジオン兵ですが、撃たれた方がロス、逃げた方がマグです。撃たれたロスは、劇場版では生死不明(生死に関して周りからの言及がなかった)なのですが、このテレビ版では、周りの避難民が命に別状はないと言っていたので死んでいません。しかし仲間が撃たれたのに真っ先に逃げ出しマグって一体…。手には機関銃を持っていたのに…。

 

親子喧嘩でムシャクシャして基地殲滅

この親子喧嘩でムシャクシャしたアムロは、避難民キャンプ側にあるジオン軍基地をガンダムで殲滅してしまいます。この基地は地方のどうでも良い基地でドップくらいしかないんですけどね。そのせいであっという間にガンダムで殲滅ですよ。

 

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ここでは唐突にガンダムの空中換装がありました。空中でのコア・ファイターガンダム上半身、下半身の合体です。これはファンの間ではプラモを売るための販促だと言われていますがどうなんでしょうね。確かにこのあと何話か、オープニングのあらすじ紹介で、必ずストーリーに関係ないこの空中換装シーンが出てくるんです。

 

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母と今生の別れ

つい先ほど母と再会したばかりなのですが、この基地殲滅後にアムロは母と今生の別れをしていました。

 

ブライトはここに残っても良いんだぞと提案をしていましたが、アムロは迷うことなくホワイトベースで戦争に参加することを選びました。母親よりもあれだけ巻き込まれて苦しんでいた戦争に身を投じることを選んだんです。それくらいアムロに味方をしてくれず、心ない言葉を投げかけられたのがショックだったんでしょう。

 

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また、ここでカマリアの後ろの車に控える男性なのですが、この男性はカマリアの情夫、いわゆる浮気相手です。これはこの絵コンテにハッキリ情夫と書いてありますし、小説版でもハッキリそう描写されています。

 

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アムロは今回、ホワイトベースに残ることを決めたことで、この自分を理解してくれない母親に頼らず、自活、自立出来る事になります。食料と寝る場所には困りませんからね。今で言うと、規模はだいぶ違いますが、親との確執で家出をして、飲食店や新聞配達店で住み込みの働き口を見付けたって感じでしょうか。自分を理解してくれない母親とこの先の人生を生きるより、苦しくても自立して生きていこうと思ったんでしょう。

 

ただ母もアムロを憎くて酷い言葉を投げかけたわけではなく、母視点で見ると、人形遊びしていた頃しか知らない幼く無邪気なアムロから、いきなり人を銃で撃つアムロに変わってしまいましたからね。戸惑うのも無理はありません。

 

ちなみにこの母カマリアの声優はこのテレビ版では沢田敏子さん、劇場版では倍賞千恵子さんで違う人が演じています。私は劇場版ばかり繰り返し見ているので、もはや元祖であるはずのテレビ版の方の声に違和感を感じるようになっていました。

 

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おわりに

今回でアムロは自分から母親との縁を切ったことで実質天涯孤独になりました。父テムは行方知れず。母とは理解し合えず自ら決別。15歳の少年が今後1人で、なおかつ戦争に身を投じて生きていくことを決意しました。15歳のアムロが生きていくにはホワイトベースしかなくなってしまいました。まあこのあとこっちも家出するんですけどね。

 

今回は母子関係の話で1話使い切りましたが、子供の頃の自分はこれをどのような感想で見ていたのか…。もう思い出せません。タイムマシンがあったら、子供の頃の自分に聞きに行きたいです。

 

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