今回レビューするのは、K&F Conceptさんのカメラ三脚『JPKF09.046』です。
それでは早速レビューを書いていきたいと思います。
特徴
- 三脚はアルミ合金製、5段、耐荷重10kg、全高154cm、収納高39cm、最低高53cm、重量(雲台含み)1.7kg、最大パイプ直径25mmです。
- 特徴:一脚可変式、中心軸横断可、180度反転収納、自由雲台装備、コンパクト、軽便、クイックシュー、ナットロック式、コスパ最高、1/4インチスクリュー搭載のカメラに全対応。
- 使い易い:カメラの装着がワンタッチで完成でき、中心軸横断や中心軸倒置機能でマクロ撮影やパノラマなどが楽々になれ、動画作りにも便利です。
- 高品質:頑丈、対磨耗よくアルミ合金採用、重力防風フックや滑り止め石突付き、安定性アップします。
- 大活躍:運動会、結婚式、野外撮影、旅行などいろんなシーンで活躍中。
長所と短所
- ○がっしりして安定感がある
- △しっかりした作りなので重い
- ○53~cm154cmまで伸縮可能
- ◎収納時には39cmにまでコンパクトになる
- ◎多機能三脚で色々変形できる
- ◎ローアングル撮影が可能
- ◎ホライズンローテーション機能が便利
- ◎ホライズンローテーション+ローアングルが可能
- ○しっかりした収納バッグ付き
外観
パッケージ外観
セット内容
パッケージ内容は画像の物で全てになります。
三脚。
一脚用ジョイント、ネジ、六角レンチ。
雲台カバー。
収納バッグ。
説明書。英語と中国語のみ。
動画
使用した感想
○がっしりして安定感がある
この三脚は脚が太く、アルミでしっかりしています。三脚は屋外で使用する際、風や不安定な地面に立てる場合も多いので、このあたりのがっしり感は重要です。
近年ではヨドバシカメラなどのセレクトショップでも扱われているメーカーです。そのメーカーロゴや型番が脚に刻印されています。
脚の1本には滑り止めのゴムが取り付けられています。これは三脚を持ち運ぶ際の持ち手です。1本だけにこのゴムがあり、滑り止めの凹凸もあるので、ここを持って持ち運ぶと便利です。
△しっかりした作りなので重い
難点としてはがっしりしたアルミの三脚だけに重いことが挙げられます。公称値では1.7kgとなっていましたが、計測すると1478gでした。公称値より200gほど軽かったです。
1.5kgだったのですがそれでも結構重く、成人男性の私が片手で三脚を持ち、もう片方の手で足を伸ばしたり折りたたんだりすると少し腕が疲れる感じ。女性や力のない子供などは扱いに少し苦労するかもしれません。
○53~cm154cmまで伸縮可能
この三脚は最低高53cm、全高154cmまで伸縮します。画像は最低高の状態です。脚は4段、首が1段の合計5段の伸縮が可能です。
脚は4段階に伸縮可能です。脚ロックはナット式。手で回して固定したり緩めたりします。4段全て単独になっており、それぞれの伸縮も任意の位置で止めることが可能。高さ調整は1cm単位でもできます。
首もナット式で1段伸縮可能です。脚も太くてしっかりしていますが、首はそれ以上にしっかり太く安定感抜群です。強風に吹かれても体が当たってもビクともしません。
脚が4段、首が1段で合計5段の伸縮が可能です。画像は全高の154cmの状態です。成人男性が特に腰をかがめることもなく、自然な体勢でカメラをのぞき込める高さです。特別全高があるわけではありませんが、バランスの良い高さです。180cm程度までの身長の方なら、無理な体勢になることなく使用できます。
◎収納時には39cmにまでコンパクトになる
収納時は39cmまでコンパクトになります。脚の折り方は画像のように赤いロックレバーを下に押し下げるというか、押し引く感じで浮かせると解除状態になります。この状態を維持しながら、つまりロックレバーを押したまま脚を逆に折ることで折り畳めます。ロックレバーを離してしまうとロックがかかって途中で折れなくなってしまうので注意してください。その時はまたこのロックレバーを押し下げれば折り畳めるようになります。
三本の脚を全て逆側に折り畳むと画像のようにコンパクトになります。収納バッグも付属しているのですが、この状態でピッタリ収まるようにできています。
◎多機能三脚で色々変形できる
この三脚派や機能です。色々な機能が付いています。雲台は360度回転可能。ぐるっと1周360度周囲を撮影することも可能です。ここはネジを締めることで固定するので、安定した撮影もできます。
勿論、水平器も標準装備。カメラを地面に対して完全に水平に設定できます。ただし、方位磁石は雲台にありませんでした。
カメラ台(クイックシュー)の脱着も可能。ネジで開け閉めするので、レバーのワンタッチ式よりは若干面倒ですが、その分しっかり取り付けて安定させられます。
◎ローアングル撮影が可能
ユニークな機能の1つとしてはローアングル撮影が可能なことが挙げられます。画像のように地面すれすれにカメラを設置しての撮影が可能です。
変形方法は単純で、前述した折り畳みの途中で足を止めてしまうことです。脚の可動はほどよい硬さがあるので、途中でもきちんと止まって固定されます。ロック機能を使用しなくても、3本の脚全てを任意の位置でピタッと止めることができ、それでいて安定しているので自由なアングルので撮影が可能。
カメラは画像のように逆さまになってしまい、上出上がる写真も上下逆になりますが、大抵のカメラには上下反転撮影の機能が付いています。この設定を有効にすると、カメラは逆さでも正常な撮影がされるようになります。また、この機能がない場合でも、PCに写真を取り込んでソフトで上下逆にすれば良いだけです。
◎ホライズンローテーション機能が便利
最もユニークな機能はホライズンローテーション機能です。雲台の根元にあるネジを2つ緩めます。すると、1番上にある首が上にスポッと画像のように抜けます。
首を抜いたらベアリングの穴を縦から横にします。これはネジを緩めておくと指で簡単に回ります。
ベアリングの穴が横になった状態で、先ほど抜いた首を横向きに差し込みます。すると、画像のように首が十字状になり横に首が伸びます。
この状態でなにができるかと言うと下記の2点になります。
- 真下の物を三脚の脚が映り込まずに撮影できる
- 横になった首を360度回しながら撮影できる
1番目ではプロが良く撮影しているような、食べ物などのブツ撮りを真上から撮影することができるようになります。一般的な三脚の構造だと真下は撮影できません。限界まで真下に近いアングルで撮影しようとすると、三脚の脚自体が写真に入ってしまいます。しかし、このホライズンローテーション機能を使用すると、真下を三脚の脚が入らず綺麗に撮影することが可能になります。
2番目は言葉で説明するのは難しいので、アップした動画をご覧ください。少し言葉で説明すると、この横になったポールがぐるっと360度横に回転します。全くブレのない360度回転させた写真や動画を撮影可能になります。
◎ホライズンローテーション+ローアングルが可能
さらにユニークなのは、前述のローアングル撮影機能と、ホライズンローテーション機能を組み合わせることができること。この2つを組み合わせると画像のような形態になります。こちらもローアングル撮影の時と同じく、三脚を折る途中で地面に敢えて立たせることで可能になります。
雲台も自由な角度に動くので、正面を撮影することもできますし、前述のように真下を撮影することも可能です。これら多機能な三脚なので、豊富なアングルでの撮影ができます。
注意点としては、ローアングル+ホライズンローテーションを組み合わせると、ホライズンローテーション単独のような、周囲をぐるっと360度回転させるローテーション機能は使用できないこと。画像からもわかると思いますが、三脚自体がぐるっと回転する妨げになってしまうので、左右を回すことは少ししかできません。
○しっかりした収納バッグ付き
付属に収納バッグがあるのですが、オマケとは思えないくらいしっかりしています。ショルダーベルトがあるので肩掛けできること。バッグ全体にクッションが入っており、三脚を傷から守るだけではなく、肩に掛けたときに体に当たるゴツゴツ感が軽減されるので快適に持ち運べること。ファスナーも付いており、左右から好きなように開閉できて便利なこと。これらの点からオマケの域を超えたしっかりしたバッグです。
安物の場合、質の悪いファスナーで引っ掛かりがある場合も少なくありませんが、こちらはファスナーの開閉もスムーズです。引っ掛かりは一切ありませんでした。持ち運びの際には必須アイテムです。
同メーカーの物を2つ比較して
今回、連続して同メーカーの2つの三脚を使用しましたが、同メーカーの三脚でありながら、それぞれに特徴のある物でした。以下にその違いをまとめておきました。
JPKF09.046(当機) | JPKF09.077 | |
伸縮長 | 53~154cm | 36~155cm |
重さ | 1.7kg | 1kg |
脚ロック | ナット式 | |
収納バッグ | あり | |
機能性 | 多機能 | 単機能 |
ローアングル撮影 | あり | |
価格(Amazon 2012/03) | 12,680円 | 13,880円 |
基本的な選び方としては、重くても多機能が良いなら当機。シンプルで軽量を求めるなら下記の三脚を選ぶと良いでしょう。
割り引きコードのプレゼント
- コード10%オフ:KFJP10
- コード利用可能時間:2020.3.24〜2020..12.31
総評
この価格としては信じられないくらい多機能な三脚です。ローアングル、ホライズンローテーション、ローアングル+ホライズンローテーション。この3つで自由自在なアングルの撮影が可能です。勿論、手で持ってこのようなアングルでの撮影は可能なのですが、やはり三脚だと一切ブレませんし、同じアングル同じ距離で複数枚撮影もできる定点撮影も楽になるので、きちんとした三脚は1つあると屋外でも屋内でも便利です。
こんな人にお勧め
- 多機能な三脚が欲しい人
- 太くてしっかりした三脚が欲しい人
- 5~154cmまで伸縮する三脚が欲しい人
- 収納時に39cmまでコンパクトになる三脚が欲しい人
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