丸太さえあれば大丈夫「彼岸島/松本光司」レビュー

突っ込みどころが多すぎて、気になってしまいますが、基本的にはそこそこ面白い漫画だと思います。

 

しかし1巻から全然絵が上手くならないというか、良く言えば変わらないから完成してるという事なのでしょうか。表情も画一的で凄い気になってしまいました。笑ったり困ったりすると、すぐ目を一本の線で描くので、そこがどうにも気持ち悪くて…。表情が気持ち悪いという意味でです。

 

で、突っ込み所なのですが、まず「どう考えてもそれ感染してるだろ」というところ多数、と言うか無数。目や口に入っても駄目だと言うのに、吸血鬼をバンバン切りまくって返り血浴びまくり。そうでなくても体には知らず知らずのうちに細かい傷なんて無数に付いているはずなのに。

 

次に、最初は吸血鬼を怪力の化け物としていたのに、話が進むにつれてどんどん人間と変わらなくなっていくというね。感情はあるし、普通に喋るし、人間と会話するし、家族や家庭持って生活してるし…。吸血鬼という恐ろしい化け物と戦っていると言うより、普通に団体対団体の小競り合い、勢力争い、戦争としか見えなくなってしまいました。

 

最後に島の話。この島、人里離れた閑散とした離島のはずなのですが、とてつもなくこの離島が大きい。2つの勢力がお互い認知せず暮らせ、1つの集落を滅ぼされても次に移動出来、またそこでもお互い認知されない距離があるという。なおかつ吸血鬼も人間も何万人いるのよと言う人数の多さ。吸血鬼側も人間側も死んでも死んでもまだまだ数がうじゃうじゃいますし、何という大規模な島なんだと。で、そこには駐在所1カ所しかなく、そこにいる駐在員としか本土の警察とホットラインがないと。そしてこの離島に行き来する人がいないと。島の周りは邪鬼で囲まれてるので、定期便や人の往来あったら一発でばれますしね。

 

まあこの辺の突っ込みは無粋だというのはのは自分でもわかっています。キン肉マンやキャプテン翼や北斗の拳みたいに、そういう「とんでも」含めて楽しむべきなのはわかっていますが、これらと違って作風が一応リアルをある程度押し出しているのが見えるので、どうしても気になってしまって。

 

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