今回レビューするのは、FANGORさんのプロジェクターFANGOR『F-JP601』です。
それでは早速レビューを書いていきたいと思います。
特徴
- 【どこでも映画館】最大200インチの大画面、1920×1080対応(ネイティブ解析度1280X720P)の解像度と6,000ルーメンの明るさ、6000:1の高コントラスト、新エンジンによって高精細かつ鮮やかな映像を楽しむことができます。ご自宅やキャンプ先でも使えて、いつでもどこでも簡単に映画館のような気分を味わえます。
- 【スマホ有線にも対応】 環境によってはWiFiの電波が不安定になる場合があります。そのようなときにも、変換アダプタ不要で直接USBポートにスマホと連携、安定した接続環境で動画を再生することができます。
- 【デジタル台形補正】 プロジェクターがスクリーンを見上げるような、高低差の大きい位置関係の斜め投影により生じる画像の台形歪みをデジタル補正し、スクエアな見やすい画像を投影することができます。
- 【完全ワイヤレス】 バッテリー8400mAhが内蔵し、Miracast/Airplayでモバイルデバイスと接続すれば、ケーブル接続不要の完全ワイヤレスで楽しむことができます。さらにBluetoothでオーディオ音声機器出力可能!
長所と短所
- ○コンパクトで置き場所を取らない
- ○角度を付けて投影できる
- ○入力ソースは必要十分
- ○高画質大画面で迫力がある
- ○リモコン操作受信範囲が広い
- △リモコンで早送りや巻き戻しができない
- ○Wi-Fiでスマホ内の動画などを投影できる
- ○Bluetoothでスピーカーやヘッドホンに接続できる
- ○内蔵バッテリーが8400mAhあるのでモバイル機器として使用が可能
- △動作音は比較的静か
外観
パッケージ外観
セット内容
パッケージ内容は画像の物で全てになります。
プロジェクター。
リモコン。
HDMIケーブル。
電源アダプター。
電源ケーブル。
説明書。日本語ページあり。
動画
スペック
- リア解像度:1280×720P 最大解像度:1920×1080P
- フル充電使用時間:2~3時間(*バッテリー駆動時間は、用途や設定により変わります。)
- LED輝度:6000ルーメン
- コントラスト比:6000:1;アスペクト比:4:3/16:9/自動
- 投写距離:1-6m(2~2.5m推奨);投写サイズ:30"-200"
- 台形補正:デジタル台形補正
- 出力/入力端子:HDMI*2/USB/microSD/AV
- Bluetoothバージョン:5.0(音声機器対応のみ)※一部のオーディオ機器(JBLflip5など)に対応しておりません。
使用した感想
○コンパクトで置き場所を取らない
このプロジェクターはコンパクトです。モバイル機器とまではいえませんが、フルサイズの物と比べると2/3くらいでしょうか。千円札と比較すると画像のようになります。
サイズは幅約23cm×奥行き約20cm×高さ約10cm。重さは1570gでした。小さいですが重さはそこそこあります。
持ち運びしやすいように持ち手も付いています。素材がゴムなので柔らかいです。必要ないときは下げておけば邪魔になりません。
小さいので机の上に置いても邪魔になりません。どこにでも気軽に置けるのはメリットです。また、しまうときも場所を取らないのでクローゼットの中に適当に放り込んでいます。大きなプロジェクターだと、きちんとどこにしまうかを考えなければなりませんが、適当にその辺に置いておけるのは大きなメリットだと感じています。
○角度を付けて投影できる
角度を付けて映像を投影することができます。正面にしか投影できない場合、台の高さをいちいいち変えたり、合った高さの専用台を用意しなければならないので面倒です。しかし、こちらは底に角度調整ネジがあり、それを回して引っ張り出すと上に向けて投影することができます。
真ん中には三脚用のネジ穴があります。一般的なカメラ三脚が使用できるので、より柔軟に高さや角度を変えたい場合、カメラ用三脚を用意すると良いでしょう。
角度を付けて投影すると画像のように『いつもの机』で使用できます。いつもの机の上に置き、底にある角度調整用ネジを出して上に向けたり、三脚に取り付けての使用ができます。なぜこれができるかというと『台形補正機能』があるからです。
台形補正機能とは、角度を付けてプロジェクターの映像を投影すると、本来長方形の画面の形が台形になってしまうので、それを正しく長方形に直してくれる機能です。
一般的には台形補正機能といいますが、このプロジェクターでは『キーストン補正』という名前になっています。一般的なプロジェクターの場合、台形補正機能のツマミはレンズのピント調整つまみの側にあります。つまり、ツマミは2つあるのですが、こちらはピント調整つまみの1つしかありません。それではどうするかというと、画像のように設定から調整します。
キーストーン補正では+22~-22まで、実に45段階の調整が可能です。相当上下に傾けても綺麗な長方形に整形してくれます。また、リモコンから直接キーストーン補正を行うこともできます。リモコンだと画像にある矢印2つのボタンがキーストーン補正ボタンです。映像を観ながらこのボタンを押すと台形補正ができます。
○入力ソースは必要十分
入力ソースは後ろから見て左側面に集中しています。右からヘッドホンジャック、AV、Micro SDカードスロット、HDMI1、HDMI2、USBとなっています。プロジェクターとしてはごく一般的で十分だと思います。USBポートにUSBメモリ、やMicro SDカードスロットにMicro SDカードを入れると、中の動画を簡単に再生することができます。
HDMIケーブルを使用すると、TVチューナーと繋げればTVが映りますし、Blu-rayレコーダーなどの再生機器と繋げても映像が出ます。PCと接続すればPC画面も出ます。十分な入力ソースですね。
○高画質大画面で迫力がある
画面は非常に綺麗でした。特に明るさは6400mlと謳っているように明るいです。ただ、このルーメン値は各国の基準が違ったりするので、そのまま受け取るのはどうかと思いますが…。それでも部屋の明かりをいつも通り明るくした状態で映像が薄く見えて操作も可能でした。、これだけを取ってみても、やはり明るい映像といって差し支えないと思います。
視野角ももちろん問題なし。上下左右角度を付けて見ても逆サイドが暗くなったり、色が変わることもありません。これはつまりどういうことかいうと、どの位置から見ても同じように映像が見える、色が変わらないということです。多人数で見るときや、自分がベッドに横になって見るときなどがこの状況に該当します。
ハッキリくっきり明るく映るので、文字も問題なく遠目からでも読むことができました。つまり、洋画の字幕なんかも問題ありません。
○リモコン操作受信範囲が広い
リモコンは使いやすいです。ボタンは全て蛍光塗料が塗ってあり、僅かな光で薄ぼんやり光るようになっています。プロジェクターを使用する際は部屋を暗くするのですが、プロジェクターの映像自体の明るさはありますよね。その明るさの反射でリモコンのボタンがぼんやり光ります。薄ぼんやりと光るだけなので、真っ暗な中だとそれでも見やすいとまではいえませんが、、なにもない普通のリモコンと比べると判別のしやすさは雲泥の差です。
プロジェクターのリモコン受光部は前後両方にあるので、前から操作しても後ろから操作しても感度良く操作を受け付けてくれました。
△リモコンで早送りや巻き戻しができない
このリモコンの気になる点としては、早送りと巻き戻しのボタンが無いことです。この操作をしたければ、真ん中のOKボタンを押し、プロジェクターの画面にソフトウェアボタンを出し、左右のキーで早送りや巻き戻しに合わせてOKボタンを押さないとなりません。
このように、リモコンに早送りや巻き戻しのボタンが無いプロジェクターは結構あります。できればやはりそのボタンはあって欲しかったです。ちなみに、早送り、巻き戻しともに最大32倍速になります。
○Wi-Fiでスマホ内の動画などを投影できる
このプロジェクターではスマホの画面をそのままプロジェクターで投影するミラーリングができます。仕組みはWi-Fiで接続して映像や音声を送るものです。そのため、Wi-Fiの設定やパスワードの入力などが必要ですが非常に簡単でした。
大抵このようなWi-Fiを経由して接続するガジェットの場合、設定が複雑だったり面倒で詰まることが多いのですが、こちらは非常に簡単で驚きました。これなら機械に疎い方でも問題なくできると思います。以下に手順を記載しておきます。
リモコンの『SAUCE』ボタンを押してデジタルミラーを選択します。
スマホのWi-Fi設定を開き、このプロジェクターの『Dualcast-xxxxxxxx』が出てくるので選択。パスワードを入力します。
パスワードはプロジェクターの画面上に出ている8桁の数字です。これを前述のスマホのパスワード欄に入力します。
接続されるとルータのパスワードを入力する画面が出てきます。入力すると接続が完了。
接続が完了するとミラーリングの設定が出てきますが特にいじる必要はありません。
これでスマホの今映っている画面が、プロジェクターにリアルタイムで映し出されるようになります。タイムラグは0.2秒か0.3秒なので気にするほどではありません。
スマホ内の動画も漫画もWEB閲覧もそのままプロジェクターで投影されるので非常に便利です。動画を横画面で再生すると、きちんとプロジェクターの方も横画面になります。動画の再生の場合など、早送りやシークがスマホでできるので操作性が抜群に良くなります。
○Bluetoothでスピーカーやヘッドホンに接続できる
Wi-Fi機能も便利なのですが、もう1つの接続機能として、Bluetooth機器との接続ができます。つまり、Bluetoothのイヤホン、ヘッドホン、スピーカーなどと接続して音を出すことが可能です。
プロジェクター本体からもしっかりとした大音量の音は出るのですが、もう1つ上の音質を楽しみたいなんて場合、Bluetoothのスピーカーに繋げると更に迫力が増します。また、ヘッドホンやイヤホンも接続可能なので、有線にはない取り回しの良さを体感できます。
○内蔵バッテリーが8400mAhあるのでモバイル機器として使用が可能
プロジェクターにはバッテリーが内蔵されています。その容量はなんと8400mAh。いくつも動画を観ましたが、解像度や音量によって多少前後するようですが、2時間30分前後毎回持ちました。映画1本分は余裕ですね。
このプロジェクターは付属の電源アダプターで充電するのですが、給電したままの使用も可能でした。電源ケーブルを繋げっぱなしで使用すると、バッテリー容量は関係なくなるので、5時間でも6時間でも使用が可能です。
○動作音は比較的静か
動作音は比較的静かでした。静音とまではいえませんが、動作中は52db程度だったのでうるさくもありません。真横で映像を観ていても、取り敢えず問題ないレベルです。
52dbとはどれくらいかというと、下記画像をあてはめると『エアコンの室外機・静かな事務所』となっています。確かにエアコン室外機はしっくりきます。大体それくらいです。
総評、
コンパクトながら入力ソースは十分ですし、台形補正機能の幅が広く、相当上下に角度を付けても正しく長方形に補正できるプロジェクターです。また、映像はかなり明るく、多少部屋が明るくても問題なく映像を見ることができます。部屋を暗くすれば当然明暗差がくっきりハッキリするのでかなり綺麗な映像だと感じました。
そしてなんといっても便利なのはスマホのミラーリング機能。この機能のあるプロジェクターは他にも多数ありますが、『簡単に接続できた』ことは素晴らしかったです。専用アプリも必要ありませんし、数ステップで誰でも使えるような手順でした。スマホ内の映像、漫画、WEB閲覧など、全てをプロジェクターへ投影できます。
こんな人にお勧め
- 小さいプロジェクターが欲しい人
- 映像が明るいプロジェクターが欲しい人
- スマホ画面を簡単にミラーリングできるプロジェクターが欲しい人
関連リンク
この記事と関係のある商品