目次
特徴
- 高性能6軸ジャイロ搭載で、強い風への抵抗を改善し、素晴らしい安定性を実現し、簡単に様々な曲芸飛行を実現することができます。
- 200万画素HDカメラを内蔵し、HD高精細度映像のクオリティで撮影が可能。大画面テレビでの視聴も、もちろんお楽しみ頂ける!
- 3D宙返り機能を搭載し、飛行時の安定性を楽しむだけでなく、また、クールな飛行体験を楽しめます。
- 高さロックのフライトモードにより、安定して設定された高さにとどまることができます。FPVにとって簡単に操作及びより便利です。
- 5.8Gリアルタイム映像伝送、いつでもどこでもLCDディスプレイにビデオや写真を共有することができます。
長所と短所
- ○操作するまでが簡単
- ○200万画素(フルハイビジョン)の液晶モニタ付き
- ○リアルタイム映像をモニタで見られる
- △
- ×操作が難しい
- ×風に影響を強く受ける
はじめに
今回レビューするのは、Potensicさんのドローン『F183DH』です。
この製品は世間で何かと話題になることの多いドローンです。最近だとTVの撮影なんかで頻繁に使われているみたいですね。ドローンが話題になっていた初期の頃、こんな面白いガジェットがあるんだと思ってはいたものの、自分にとって必要かと考えると今一踏み込めずに購入はしませんでした。今回は、このドローンを使用する機会があったので一通り遊んでみました。
それでは早速レビューを書いていきたいと思います。
外観チェック
化粧箱。結構大きいのですが、重量は物凄く軽いです。
説明書全て日本語でした。ページ数は少なく、これで本当に大丈夫なのかと思ったのですが、基本的なことは一通り書いてありました。ただ、ちゃんと操縦したい場合、ネットでユーザーが解説してくれている情報などを見た方が良いと思います。ホバリングやちょっとしたコツなど、食え悪しく解説してくれる先達がいますので役に立ちます。
ドローン本体。ビックリするほど軽いです。
ドローン本体横から。
同梱品。ドローン本体、プロポ(コントローラ)、液晶モニタ、充電用ACアダプタ、充電用USBケーブル、予備バッテリー、液晶用アンテナ、ドライバ、着陸スキッド×2、ガードフレーム×4、予備のプロペラ×4、説明書。
ドローンのブレード(羽根)は非常に薄く、柔軟性のある素材です。
ドローンの裏側。真ん中にバッテリー、オン/オフスイッチ、カメラ、SDカードスロットがあります。
フルハイビジョンの静止画撮影、動画撮影が可能なカメラ。
4GBのSDカードが付属しています。ここに静止画や動画が保存されます。
電源スイッチ。
ドローン本体の電源を入れるとLEDが点灯します。この点灯はオフにもできます。夜間飛行なんかには視認性が良く便利です。
プロポ(コントローラー)は車のラジコンの物に似ていますが、捜査観はまるで違います。
ドローンの状態を表示する液晶画面と、背面の単三電池4本を入れるスペース。
ドローンの営巣をリアルタイムで映し出す液晶画面。薄くて軽くて、ここに液晶が付いているなんて信じられず、「液晶画面はどこだよ…」と探してしまいました。
プロポに液晶を取り付けるとこんな感じ。基本的にこのスタイルが操作する状況となります。勿論、液晶画面は無しでも操縦可能です。
以上、外観チェックでした。
動画チェック
気になる点
操作が難しい
これは欠点では無いですし、この機種独特の物ではなく、ドローン全体に言える事でしょうが、操作が難しいです。一応私は不器用な方じゃ無いと思うんですけどね…。ただ、このように3次元の幅、奥行き、高さのラジコン操作は未知の体験だったので、その独特の操作感にかなり戸惑いました。当たり前ですが2次元である幅と奥行きだけの平面で操作する車のラジコンとは全くの別物で、その経験はなんの役にも立ちませんでした。
ヘリなどのラジコンを操縦した経験者に言わせると、ドローンの操縦は簡単なそうですが、私には難しかったです。とは言え、このような物は考えるよりも先に慣れて体が覚えれば操作できるようになるので、時間が解決してくれることではあるのですが、最初はかなり戸惑いました。
これは時間を掛けてゆっくり慣れるしかないですね。外で操作をしてあらぬ方向へ飛んでしまったり、余りにも高く飛ばしてしまって落下すると壊れる可能性があるので、最初は室内で練習した方が良さそうです。ただ、室内操縦でも問題があって、限られた狭い空間での練習になるので、壁や家具にぶつかりまくりました。
最も感覚が難しいのは、今操作しているドローンの前後左右がわからないこと。なので、プロポの方向コントロールを前に倒すとドローンがどちらの方向に向かうのか。これがわからないんです。これを掴むまでには時間が掛かりました。
バッテリー持ちが短い
これもまたこの機種の問題ではなくドローン全体の問題のようですが、バッテリー持ちが非常に短いです。こちらのドローンでは連続飛行時間は8分です。まあ、この辺りも一昔前のスマホと今のスマホのように、徐々に改善していくとは思いますが、さすがに8分では飛ばしたその瞬間からバッテリー切れを心配しなければならないので不安ですね。
操作するまでが簡単
前述の気になる点で操作が難しいと書きましたが、逆にその操作を始めるまでのセットアップは非常に簡単でした。
- ドローン本体に着陸スキッドと、ガードフレームをネジ止め
- ドローン本体の電源を入れる
- プロポ(コントローラー)の電源を入れる
- 左のスロットルレバーを上→下と入れてドローン本体とペアリング
たったこれだけで操作できる状態に持って行けます。セットアップは非常に簡単です。
ドローン本体が超軽量
このドローン本体は超軽量で、片手でどころか指で摘まんでヒョイと持ち上げることができます。ここまで軽いのにはビックリしました。バッテリーとカメラが付いてこれですからね。驚くばかりです。着陸スキッドとガードフレーム無しの状態で計量してみたら、なんと140gありませんでした。
これだけ軽いので、モーターの出力は小さくて済み、モーターを動かす電力が小さいからバッテリーも小さくて済む。そして軽いからモーターの出力が軽くて済む。軽いからこその好循環があるようです。また、後述しますがこの軽さは頑丈さにも繋がっていて、多少壁や障害物に当てたり落下してもそうそう壊れない作りになっています。これが重ければ、あっと言う間に自重がダメージとなり壊れたんでしょうね。
モニタが優秀
安価なドローンだと、液晶モニタが無かったり、スマホを液晶モニタとして所定の位置にセットする物があるのですが、こちらは最初から液晶モニタが付属しています。プロポに液晶モニタを填めるだけで、ドローン本体のカメラと連動し、リアルタイム映像が送られてきます。
意外と丈夫
室内でこれでもかってくらい壁や家具にぶつけましたが、意外と…と言うかかなり頑丈でした。
室内で練習した場合、まず間違いなくどこかに当ててしまうと思っていたので、その場合壊れないか心配だったのですが、ブレード(羽根)が柔軟性のある、ある程度柔らかい物でできているので、壁や家具を特に傷付けることもなく、ドローン本体も壊れることはありませんでした。ただ、ブレードはやはりいくら柔らかい素材で、ガードフレームがあるからと言っても多少の傷は付きました。
ブレードを守るガードフレームは下側だけに付いているのですが、贅沢を言うなら上側にも付いていれば、どのような状態でどこに当たってもブレードが接触することなく良かったんですけどね。
広い空間では操作が楽になる
気になる点で、操作が難しい、慣れるまで時間が掛かると前述しましたが、これを最も実感するのは狭い室内かも知れません。狭い空間ですから、ほんのちょっとのレバー操作で、壁や家具にぶつかって墜落してしまいます。多分ここで挫折感を感じる人もいるのではないでしょうか。
ただ、室内である程度感覚を掴んで広い外に出て操作すると、意外とスムーズに操作できたりします。なにせぶつかる障害物が圧倒的に少ないので、操作ミスがイコール壁に激突とか墜落に繋がらないんです。外の広い空で操作すると、多少コントロールミスしても何にぶつかるわけでもないので平気なんです。
しかし、この広い空間を確保するのは、街中だと今は難しいかも知れません。休みの公園には子供がウジャウジャいますし、そもそも広い公園なんてそんなにありませんし、できれば電柱や電線の無い状況を探さなければなりません。この辺りの条件を揃える場所があれば、意外と簡単に操作には馴染めるかも知れません。
外での練習で気を付けること
ただ外での練習に関してですが、気を付けるのは最初は本当に人のいないところでやった方が良いと思います。
このドローンに限った話では無いと思いますが、レバーを最大に倒すとかなりの速度が出ます。調べてみると、一般で使用できるこのような普及価格帯のドローンでも、時速30km~50kmは出るようです。原付と同じくらいの速度ですね。いくらこのドローンが軽く、ブレードが柔軟性のある柔らかい素材だとしても、この速度で人に当たったらどうなるかわかりますよね。自分に当たるのなら自分が怪我をする、痛いなで済むのですが、他人の、しかも子供なんかに当ててしまったら想像しただけで恐ろしいです。
総評
今回、初めてドローンを使ってみましたが、最初はその操縦方にだいぶ戸惑いました。ただ、室内でレバーのどこをどう動かせばどう動くのか、大雑把に掴めてしまえば、あとは思い切って外の広い空間に出て練習すれば意外となれるのは早いと思います。私は室内でぶつけまくり墜落させまくり、これで大丈夫なのかと不安になりながらも、広い外の空間を探して練習したところ、室内で躓きまくった操縦とは打って変わり、グングン操作が上達していくのが分かりました。
しかし、じゃあ最初から外でやれば良いのにと言うのは多分当て嵌まりません。少なくとも私の場合は…ですが。あくまで室内で大雑把に操縦の感覚を掴み、墜落させまくった失敗があったからこそ、外での操作には慎重になり、おそるおそるやるからこそ安全に操縦を練習できたと思っています。
ある程度慣れさえすれば、最高に面白いオモチャだと思います。空撮なんて一般人ができる代物じゃありませんからね。ともろが1万円~2万円出すと、ドローンを購入でき、空撮ができてしまうんです。空から見る風景は、また普段撮影する映像とは違って非常に面白く興味深い物でした。
こんな人にお勧め
- リアルタイムの映像を見ながらドローンを操縦したい人
- 安価な物ではなくある程度しっかりしたドローンが欲しい人
- 空撮に興味がある人
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