今回レビューするのは、CUBOTさんのスマートフォン『CUBOT Nova (2018)』です。
それでは早速レビューを書いていきたいと思います。
目次
特徴
- 【フルスクリーン】5.5インチ18:9フルスクリーンHD +ディスプレイ、片手で5ポイントタッチ。
- 【超高速・高性能】MT6739 オクタコア 3G RAM +マルチタスク実行 16G ROM 64GBまでTFカード対応でき
- 【カメラ】13.0MPのリアカメラ、懐中電灯とマルチ写真モードで、完璧な写真を撮ることができます。 8.0MPのフロントカメラ
- 【Android 8.1 Oreo&Dual 4G SIM Slot】 - Android 8.1システムはAndroidからの最新のもので、応答速度が速く、バックグラウンドプログラムを最適化し、消費電力を抑え、マルチウィンドウ表示も可能です。 Novaは両方のSIMスロットが4Gネットワークをサポート 通話中の接続の高速化と待ち時間の短縮
長所と短所
- ○最初から液晶保護フィルムが貼り付け済み&シリコンケース装着済み
- ○バッテリー持ちは普通
- ○GPS制度に問題なし
- ○Bluetooth接続の安定度問題なし
- ○電話もIP電話も問題なし
- ○タップ精度も感度も問題なし
- △カメラはやはりそれなり
- △3Dゲームは無理
動画
使用した感想
○最初から液晶保護フィルムが貼り付け済み&シリコンケース装着済み
前回の記事ですっかり買い忘れましたが、このCUBOT Nova (2018)にはあらかじめ液晶保護フィルムが貼り付け済みで、透明のシリコンケースも装着済みでした。
液晶保護フィルムは光沢のあるグレアタイプです。問題なく指がスイスイ滑りますが、指紋はべったり付いてしまうので防指紋ではありません。個人的には非光沢のノングレアが好きで、指紋が気になるので防指紋も必須です。なのでここは別途購入して張り替え予定です。
また、透明のシリコンケースも付属していて、なおかつ最初から装着済みでした。シリコンケースは柔らかくグニャグビャした弾力性のある物なので、あまりケースに拘りがない方や、裸運用前提の方はこの付属シリコンケースでも十分だと思います。ただ、私は手帳型ケースでしっかり防御し、落下しても傷付かない、壊れない安心感を得たいので、こちらも別途購入して取り替え予定です。
メジャーなメーカーではないので、液晶保護フィルムも、ケースもあまり選択肢がないのは厳しいところです。
○バッテリー持ちは普通
バッテリー持ちで各種実験をしてみました。
動画再生ではいつものようにゼロ・グラビティ をループ再生し、何時間でバッテリーが切れるのかの実験です。動画の詳細情報は下記になります。
[(映画) (洋画) ゼロ・グラビティ (吹替) (2013米)
1920×1080 8Bit AVC/H.264 High@4 1:1 23.98fps 130873f 4381.40kb/s
AAC 48.00kHz 2.0ch(2/0 L+R) LC 192.16kb/s
[Extra][2] MP4 v2
MetaData
[MPEG4] 01:30:58.494 (5458.494sec) / 3,122,939,467Bytes
結果、7時間15分でバッテリーはゼロになり、スマホの電源が落ちました。
また、バッテリーが5%になったところで強制的にバッテリーセーバーが起動したのとポップアップメッセージが現れました。バッテリーセーバーはバックグラウンドの通信を制限したり、全体のパフォーマンスを下げるとのことで、電話やメール等の着信が来なくなる可能性があるそうです。バッテリーを持たせたい場合で、着信が来なくても良い方は、動画再生時にバッテリーセーバーをオンにすると良いかもしれません。
5%になってからバッテリーセーバーが起動したのですが、そこからはやたらバッテリーが持ちました。バックグランドのアプリやらなんやら極限まで落としているんでしょうね。バッテリーセーバーをオンにすると15時間は軽く持ちそうなペースでした。
ちなみに、Huawei P20 liteは、同条件で9時間49分でした。なので、これよりだいぶ持ちませんでした。まあ、2時間の映画を3本見てまだバッテリーは余る状態なので、日常普通に使っていて困ることはないと思いますが、バッテリー重視の方は避けた方が良いかもしれません。
この動画再生テストをしている最中、背面の最も熱くなるバッテリー部分を赤外線で温度測定したところ約41度でした。これが使用していて最も熱くなった温度です。熱暴走するとか、実用上問題のある温度ではありませんが、40度を超えると明らかに熱く感じます。熱で挙動がおかしくなったり、故障するレベルではありませんが、温度が低いわけでもありません。裸で手に持って動画再生すると、手が熱くなります。
次に読書でどれくらいバッテリーが持つのか実験してみます。これも過去のテストと同じく、漫画を『Perfect Viewer』と言うアプリでただ読んでいくだけです。さすがに100%減るまでは無理なので、5%減るのに何分かかったかで、100%で何分持つのかを計算します。
結果として、電子書籍を読んで5%バッテリーが減ったのが37分だったので、これを20倍して、満充電から空になるまでを計算すると、電子書籍を約12時間20分間読めることになります。
ちなみに、Huawei P20 liteは、同条件で13時間30分でした。なので、これより少しだけ持ちませんでした。しかし、これだけ持てば十分だと思います。一晩漫画を読んでもまだ余っていますからね。
充電時間もどれくらいの速さで充電できるのか計測してみました。
アプリ『Battery Mix』の計測によるとと、1時間に30.4%充電されていました。なので、0%から満充電になるまでは、およそ3時間18分掛かることになります。
ちなみに、Huawei P20 liteは、同条件で1時間に20%充電されました。なので、空から満充電まで約5時間です。これはバッテリー容量の関係もありますが、CUBOT Nova (2018)の方が充電速度は速かったです。
○GPS制度に問題なし
昨今はスマホをカーナビにしている方も多いと思います。かく言う私もそうです。もうGoogleマップやYahoo!ナビで十分ですからね。と言うことで、GPSの精度もこの1週間使ってみた所感を書いていきます。
GPS精度は素晴らしかったです。Huawei P20 liteよりも良かったくらいで、的確に曲がる手前でナビをしてくれますし、600m、400m手前でも曲がる場所を教えてくれます。Android8.1.0だからなのか、Googleマップがバージョンアップしたのかわかりませんが、カーナビでも徒歩ナビでも完璧でした。数年前は格安スマホだと、タッチスクリーンの精度に次いで、GPS精度はネックだったのですが、この価格帯でこれなら大満足です。
ただ、Googleマップの最初の検索や表示がもたつき、少しカクカクしました。この辺りはCPUやメモリなど性能が低いからだと思います。wifiでも4Gでもそうだったので、回線速度の問題ではありません。GPS精度は素晴らしかったので、最初に少しカク付くことを許容できれば問題なく使用できます。
○Bluetooth接続の安定度問題なし
Bluetooth接続の安定性はバッチリでした。いくつかのイヤホンで試したところ、音が途切れることや、接続が不安定になることもありませんでした。まあ、これは送信機(スマホ)と受信機(イヤホン)が2つで1つなので、組み合わせによってはどうなるか完璧に分かるものではありませんが、少なくとも私が5つ試したイヤホンでは安定していましたし、ペアリングもあっと言う間にされました。
スマホの端末とは関係ありませんが、Bluetooth周りのGUIはAndroid 8.1.0で使いやすくなりました。さらにイヤホン横にはバッテリー残量がきちんとパーセンテージ表示されるように。その横の歯車アイコンでBluetoothの設定には入れるのですが、以前はこれがエクストラメーションマーク(!)で、タップしても上手く設定には入れなかったりと、変な挙動をすることが多く不満だっったのですが、きっちり設定に入れるようになりましたし、1タップで名称も変えられるようになりました。
前回の記事でも書きましたが、Bluetoothで接続したイヤホンやスピーカーなど、バッテリー残量がハッキリとパーセンテージで分かるようになったのは良いですね。これは多分、Android8.1.0からの新機能だと思います。
○電話もIP電話も問題なし
電話もIP電話も全く問題なく使用できました。
特にIP電話は温室や遅延で課題があるのですが、どちらも実用上全く問題ありませんでした。また、声が小さく聞こえるなどの不便な現象も起こりませんでした。
○タップ精度も感度も問題なし
少し前まではこの1万円台の格安スマホどころか、2万円台の格安スマホでも、タップ精度に問題ある物が珍しくありませんでした。しかし、このスマホのタップ精度、感度は全く問題なく、QWERTYキーボードにしてもきちんとタップした場所の文字が打ち込まれますし、タップしても反応しないとか、ダブルタップになってしまうなんてことも全くありませんでした。
お絵かきソフトでタッチパネルの精度で差が出る斜めの線を引いてみましたが、全く問題なく真っ直ぐ引けました。精度の悪いタッチパネルでよくある『点々』になって線が飛び飛びになることもありませんでした。タッチパネルの精度はかなり良いと思います。
決して有名なメーカーのスマホではありませんし、価格も1万5千円程度なのですが、これでここまでタッチスクリーンの精度に問題がないと言うことは、もうスマホの最低限mンオ技術はどこのメーカーにも行き渡ったみたいですね。
格安スマホは数年前だと明らかに当たり外れがあったので、ネットで詳しく調べて慎重には慎重を期して購入したのですが、今はそんなことはしなくて良いのかもしれません。少なくとも数年間よりは明らかに問題なく使える格安スマホの率が圧倒的に上がっています。
△カメラはやはりそれなり
この1週間で色々写真を撮影しましたが、やはりカメラは価格なりですね。お世辞にも素晴らしいとは言えません。前回の記事の評価と変わらず。その時の記録のスナップ用や、縮小して載せるブログ用には十分ですが、旅行などの記念写真として撮影し、その後もずっと残しておくのには向きません。
格安スマホで現在最も売れているHuawei P20 liteはカメラの性能がかなり良かったので、カメラにこだわるならそちらをお勧めします。ただ、現時点でHuawei P20 liteは3万1千円、このCUBOT Nova (2018)が1万6千円なので、およそ倍の差、1万5千円追加の価値があると見るかどうか…ですね。
作例をいくつか下記にアップしておきました。
暗い場所、夜景は綺麗に撮れていて意外でした。内部の補正が優秀なのでしょうか。しかし、明るさは問題ないのですが、やはり拡大するとざらつきが目立ちます。
これは少しぶれていますね。手ぶれには弱いみたいです。しかし、このブログのように、728×546程度の大きさに縮小すれば問題ないです。
こちらも拡大すると荒が目立つものの、ブログに載せるとか、スナップ用としては十分実用に耐えられます。
△3Dゲームは無理
ベンチマークアプリの『AnTuTu』を走らせましたが、やはりスペック的に3Dゲームは無理ですね。3D描画のテストで明らかに引っ掛かりもっさりしまくりでした。ただ、1万5千円程度で購入できるスマホなので、このスマホに3Dゲームまできちんと動けと言うのは過酷な要求です。
また、同じベンチマークソフトでストレステストもやったところ、バッテリー音頭は最高で41度から42度。電圧も安定しており、バッテリーの消費も等しく緩やかだったので、バッテリーの質には問題ないようです。
3Dゲームさえやらなければ普通に使用できるスマホですが、3Dゲームは軽めの物でも厳しいでしょうね。3Dゲーム目的の方はもっとお金を出して違うスマホを購入した方が良いです。
総評
良かった点としては、タッチスクリーンの精度、GPSの精度、Bluetoothの接続安定度などです。気になる点としてはやはりスペックの低さで、3Dゲームは勿論問題外ですし、Googleマップでは最初の表示でもたつきカクつきました。とは言え、これ以外で引っ掛かるようなことは特に感じません。WEBブラウザでの閲覧、その他のアプリ、ホーム画面でのスワイプ等々問題なし。何か重い動作の時はもたついたりカク付くこともあるようです。
1万5千円のスマホですからね。全てをノーストレスで…と言うわけにはいきませんでしたが、基本的にはメインのスマホとして十分に使用できると思います。ただ、全ての動作をノーストレスで…と言うわけにはいかないようです。これを回避したい場合、現在格安スマホでナンバーワン人気のHuawei P20 liteなど、もう少し上のクラスのスマホをお勧めします。
このスマホはできるだけ安く、それでいて取り敢えずメインのスマホとして使えることができれば言い方向きです。また、それほどスマホをヘビーに使用新米親へのプレゼントにもお得だと思います。
こんな人にお勧め
- 安いスマホが欲しい人
- タッチスクリーンの精度が良いスマホが欲しい人
- GPS精度の良いスマホが欲しい人
- 3Dゲームをやる人
関連リンク