今回レビューするのは、COUMIさんのワイヤレスイヤホン『ANC-860』です。
それでは早速レビューを書いていきたいと思います。
特徴
- 【静寂の中で、魅力的なリスニング体験を実現】 周囲の騒音をアクティブ・ノイズキャンセリング(ANC)機能で相殺することで、静寂の中で、クリアなサウンドと豊かで深みのある低音を楽しめます。これまでは聞こえていなかった、あらゆる細部の音までが聞こえるようになります。左側のイヤホンをダブルタップするだけで、「ノイズキャンセリングモード」に切替えます。通気孔によって圧力を均等化し、不快感を最小限に抑え、ノイズキャンセルに苦手な人でも、「空気つまり感」を感じさせない。雑音を遮断して、集中力を高めてくれ、在宅勤務やテレワーク、勉強など場合にも役立ちます。
- 【安定したワイヤレス接続を楽しむ】 第2世代COUMI ANC-860 ワイヤレスイヤホンはRealTek社が新開発した8773BFRチップを採用、最先端のBluetooth 5.1通信規格にも対応し、音切れや音飛びを軽減できます。よりシームレスな接続を実現することで、安定した音楽鑑賞や、動画視聴、通信を楽しむことができます。大口径12.5mmドライバーユニットとDSPチップに加えて、AACコーデックにも対応し、CDやMP3などの圧縮音源の高音域を補完し、ハイレゾ相当の高音質を楽しめます。スマホのBluetoothをオンにした状態であれば、イヤホンを取り出すだけでペアリングが完了します。
- 【ノイズキャンセリング通話の実現】 マイクには環境ノイズキャンセリング機能(ENC)が搭載されており、音声処理アルゴリズムで、「自分の声」と「周囲の雑音」を識別できます。走行音やエンジン音、風切り音などの環境音を低減し、クリアな音声を相手に届けます。混雑した駅ホームや街中でも、ワンランク上の音声通話体験を味わえます。ZoomやGoogle Meetなどの、Web会議・オンライン授業にも大活躍です。
- 【抜群の装着感&長時間連続再生】 人間工学に基づいたインナーイヤー型を採用し、3種類のサイズの柔らかいの傘形イヤーピースに加えて、快適で安定した着け心地と遮音性をもたらします。1回の充電で、本体が最大7.5時間の連続再生、充電ケースを合わせると最大41時間の再生が可能です。通勤通学はもちろん、飛行機や新幹線等の長距離移動、出張でも途中で電源が切れることなく安心して使用できます。※ANCがONの場合、連続再生時間は5.5時間、最大30時間となります。
- 【安心のIPX7防水&シンプルなタッチコントロール】 IPX7防水規格に対応し、急な雨や汗などからイヤホンを守ることができます。トレーニングやアウトドアにも、安心してお使いいただけます。タッチセンサーが搭載し、イヤホンをタップするだけで、音楽の再生や一時停止、音量+/音量‐、曲送り/曲戻し、通話の応答/終了/拒否、音声アシスタン機能の起動に対応できます。音楽で、あなたと一緒に毎日を過ごしたい。【PSE、TELEC認証済み】技適認証番号:R210-141464。
長所と短所
- ○完全ワイヤレスなので動いても邪魔な物が一切無い
- △やや大きいので若干異物感がある
- ○二重のイヤーピースで音が耳奧に良く届く
- ×ケースから出してしまうと左右の区別が付きづらい
- ○アクティブノイズキャンセリング機能で雑音をカット
- ◎両耳と片耳の切り替えがシームレス
- ◎音量と曲の変更がイヤホンのボタンで出来る
- ○受信感度と遅延は問題なし
- ◎バッテリーは音楽再生で7.5時間持つ
- ◎IPX7の強固な防水性能
- ○ケースの容量と大きさのバランスが良い
外観
パッケージ外観
セット内容
パッケージ内容は画像の物で全てになります。
イヤホン。
ケース。
USB Type-Cケーブル。
イヤーピース。
クイックスタートガイド。英語のみ。
説明書。日本語ページあり。
動画
スペック
- 通信方式:Bluetooth 5.1
- チップ:Realtek RTL8773BFR
- 対応コーデック:AAC/SBC
- 連続再生時間:単体で7.5時間(ANCオンが5.5時間)ケース込みで41時間(ANCオンが30時間)
- 防水性能:IPX7
- 充電時間:約1.5時間
- 充電端子:USB Type-C充電
- 片方重さ:約6.5g
使用した感想
○完全ワイヤレスなので動いても邪魔な物が一切無い
このワイヤレスイヤホンはいわゆる完全ワイヤレスイヤホンと呼ばれる物です。最近流行りの完全コードレスのため、左右のイヤホンを繋ぐコードすらありません。そのため動きが自由で、どんなに激しいスポーツをしても首を振っても、衣服や体に引っ掛かるコードは無し。そのため、コードが体に触れて発生するタッチノイズもありません。
タッチノイズは結構馬鹿にできなくて、ジョリジョリとしたノイズが耳に届いて音楽に集中出来なかったりします。構造上タッチノイズは絶対に発生しないので、音楽を聞くのも快適です。また、ベッドに寝転がっても、首と枕の間にコードが存在しないので絡まらず快適です。動きやすさ、取り扱いしやすさを考えると、若干音質やバッテリー持ちは犠牲になりますが、完全ワイヤレスタイプはお勧めです。
実際に耳に装着すると画像のようになります。完全ワイヤレスイヤホンとしではやや大きく、後ろから見てもやや飛び出している感じになります。
形状は少し変わっていて、インナーイヤ型とカナル型の中間のような形をしています。耳の穴にイヤーピースを入れるタイプです。イヤーピースをしていない状態だとインナーイヤー型になっているのですが、イヤーピースが二階建てのような構造をしているため、柔らかいゴムのみ耳の穴に入り込みます。
カナル型は耳の穴に入る異物感が苦手な方もいますが、これならその感覚も少ないです。ボタンはわかりやすく、丸い形を下部分でタッチ式です。指先で触るとすぐに反応します。
△やや大きいので若干異物感がある
少し触れましたが完全ワイヤレスとしては大きめです。耳の穴にスッポリ収まりきるような極小ではありません。百円玉と比較してもそれよりも結構大きいです。
大きさは高さ2.99cm×幅1.52cm×奥行き2.64cm。やはり完全ワイヤレスとしては大きめです。また、重さも13.3gと重いです。完全ワイヤレスイヤホンだと大抵10g±1g程度ですが、こちらは13gを超えています。
大きいので装着したときにやや目立ちます。ただ、その分音質や受信感度は良く、ボタンも大きいので操作しやすいです。また、バッテリーが良く持つのもメリットになります。
○二重のイヤーピースで音が耳奧に良く届く
前述しましたがイヤーピースは少し変わっています。画像のように二階建てのような構造になっています。これが耳の穴にしっかり入ることにより、複数の場所から音が出て、耳の奥まで音を確実に届けてくれます。
このイヤーピースは、装着済みと合わせて6組サイズ違いが同梱されています。耳の大きな方から小さな方までどれかはフィットするので安心です。
×ケースから出してしまうと左右の区別が付きづらい
ケースには左右を示すLRの刻印があるのですが、イヤホン自体には左右を示す刻印が全くありません。そのため、慣れないうちはどちらが右でどちらが左か判別しづらいです。イヤホンにもLRの刻印が欲しかったです。
見分け方としては、二階建てのようなイヤーピースの『飛び出している方』が顔に前方に来るのでそこで判別します。
○アクティブノイズキャンセリング機能で雑音をカット
完全ワイヤレスイヤホンでは珍しく、アクティブのイズキャンセリング(ANC)機能が付いています。この機能をオンにすると、人間には聞こえない周囲の雑音と同じような周波数の音を自ら出して打ち消すとのものです。操作方法は後述しますが、左イヤホンのタッチボタンを2回押しでオンとオフが切り替わります。
ANCの感覚としては、目の前1メートルで出ている雑音が5m先にあるように聞こえる…といった感じです。雑音は小さくはなりますがゼロにはなりません。
ANCがオフの状態でも十分音質は良いと思います。二階建てのようなイヤーピースでしっかり耳の置くに音が届くこと。そのため遮音性が高いこと。さらにはAAC対応なので音質は問題ありません。ただ、ANCをオンにするとバッテリー持ちが少し悪くなり、籠もったような音質になるので好みによると思います。
音質 | 概要 | |
対応コーデック | SBC、AAC | |
高音 | 割れたり歪んだりは感じず | |
低音 | 割れたり歪んだりは感じず | |
音ズレ | スマホで映画を観て感じず | |
音質評価※1 | ||
★★★★☆ |
※1 同タイプの他の物と比較しての評価(相対的評価)
音ズレもスマホで映画を観てチェックしましたが、人間が感知できるようなズレはありませんでした。口の動きと声がしっかりシンクロしています。動画も問題なく楽しめます。
◎両耳と片耳の切り替えがシームレス
このイヤホンは左右のイヤホンを別個に接続するため、前述のように音声の遅延がほぼ起こらない仕組みになっています。また、左右をシンクロさせる必要がないので、両耳使用時に片耳にしたり、片耳使用時に両耳にした際、音が一切途切れることなくシームレスで切り替えが行われます。
最近はこの左右それぞれに接続される完全ワイヤレスイヤホンが多いです。前述したように音声遅延がほぼなく、左右の切り替えがシームレスだからです。また、両耳でも片耳でもバッテリー持ちは同じになります。
◎音量と曲の変更がイヤホンのボタンで出来る
完全ワイヤレスイヤホンの場合、小さいのでボタンが1つしか設置出来ないことが多いです。そのため、音量や曲の変更が出来ない物もあります。しかし、こちらは表のように音量、曲どちらの変更も全て行うことが出来ます。
右 | 左 | ||
電源 | 電源オン | ケースから取り出す/3秒長押し | |
電源オフ | ケースに入れる/6秒長押し | ||
音楽再生 |
再生 | 2回押し | - |
一時停止 | |||
音量アップ | 1回押し | - | |
音量ダウン | - | 1回押し | |
次の曲 | 2秒長押し | ||
前の曲 | - | 2秒長押し | |
ANCオン/オフ | 2回押し | - | |
電話 | 電話に出る | 1回押し | |
電話を切る | |||
着信拒否 | 2秒長押し | ||
リダイヤル | - | ||
通話切替 | - | ||
他 | 音声アシスタント起動 | 1秒長押し |
ボタンはタッチ式なので、イヤホンを装着したまま操作しても、イヤホンを耳の奧に押し込んむこともなく、耳が痛くなることもなく、快適に操作が行えます。
○受信感度と遅延は問題なし
受信感度は平均かその少し上くらいです。いつものように同条件で表のような実験をしたところ、耳を手で覆うとブツブツ音が途切れ、離すとまた聞こえてきました。このレベルの受信感度があれば日常生活で問題になることはまずありません。前述したように音声の遅延も全くありません。
条件1 | 概要1 | 結果1 |
場所 | 屋内 | 音が途切れることなく聞こえる |
距離 | 8m | |
建造物 | 鉄骨 | |
障害物 | 間に木の扉2枚 | |
条件2 | 概要2(概要1に加えて) | 結果2 |
同上 | 受信部分を手で覆う | 音がブツブツ途切れる |
条件3 | 概要3(概要2のあとに) | 結果3 |
同上 | 受診部分から手を離す | 再び音がスムーズに聞こえる |
受信感度評価※1 | ||
★★★★☆ |
※1 同タイプの他の物と比較しての評価(相対的評価)
◎バッテリーは音楽再生で7.5時間持つ
バッテリー持ちもいつもの実験を行いました。
条件 | 仕様上 | 実験結果 |
両耳での音楽再生 | 7.5時間 | ▼7時間11分 |
片耳での音楽再生 | 7.5時間 | ▼7時間14分 |
充電 | 1.5時間 | ▼1時間24分 |
バッテリー評価※1 | ||
★★★★★ |
※1 同タイプの他の物と比較しての評価(相対的評価)
◎IPX7の強固な防水性能
防水性能は非常に強固なIPX7です。国際基準で定められており、言葉にすると『水深1m30分以内の水没からの保護』となっています。最高等級が8なのでその1つ下となっており、噴流水…つまり雨や汗からは完全に保護されるレベルです。
シャワーを浴びながらの使用やお風呂場での使用も可能ですし、スポーツで使用していくら汗を掻いてもOK。突然の雨、ゲリラ豪雨、台風でも問題の無い高いレベルの防水性を備えています。
○ケースの容量と大きさのバランスが良い
ケースのバッテリー容量は720mAhです。それでいて大きさは手の平に乗りますし、ポケットにも入るバランスの良い大きさです。ちなみに、イヤホン片方にあるバッテリー容量は50mAHなので、両方で100mAhです。このケースで空から満充電まで7.2回行えることになります。
大きさは幅6.29cm×奥行き6.28cm×高さ3.27cm。およそ6.3cm四方のケースですね。また、重さはイヤホンをセットした状態で70.0gでした。
充電に使用するUSB Type-Cケーブルは裏表の属性がなく脱着しやすいUSB Type-C。また、最初からストラップ(ヒモ)が付いているので持ち運びしやすいです。
総評
完全ワイヤレスイヤホンの中ではやや大きく、耳に装着感が残るので好みが分かれることところですが、それを差し引いてもバッテリー持ちの良さ、イヤホンのボタンで音量と曲の変更が全て出来る、切り替えがシームレスなどメリットの多い物です。ケース内蔵のバッテリー容量も多いので、充電の手間も少ないです。
こんな人にお勧め
- アクティブのイズキャンセリング機能のある完全ワイヤレスイヤホンが欲しい人
- イヤホンで音量と曲の変更が出来る完全ワイヤレスイヤホンが欲しい人
- ケース内蔵のバッテリー容量が多い物が欲しい人
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