今回レビューするのは、AUKEYさんのワイヤレスイヤホン『EP-B33』です。
それでは早速レビューを書いていきたいと思います。
特徴
- ○【ワイヤレスでも圧倒的な高音質 】10mmグラフェンダイナミックドライバーを採用、最新のBluetooth5.0も搭載し、3段EQモードを自由に選択し、更にaptX 、aptX LL低遅延&高音質AACコーデック対応なので、従来のV4.2より通信速度・通信範囲ともに飛躍的に向上した、動画再生時の映画と音声の遅延&音飛びが極限まで抑えられ、高音質のステレオオーディオをお楽しめます。
- ○【充電10分でOK!】次世代USB-Cポートが搭載され、付属のUSB-Cケーブルを利用して、たった10分の充電で約2時間音楽再生ができる「ファストチャージ」に対応していますので、バッテリーが切れてもまたすぐに音楽を楽しむことが可能、ストレスフリーな使い心地です。お出かけ前のちょっとした時間で準備が整います。
- ○【IPX6防水対応、スポーツに最適】あらゆる方向からの強い噴流水や汗に耐える防水性を備えたIPX6規格、走りながらでも安心して使えるフィット性があり、スポーツに最適なBluetoothイヤホンです。また、ポケットやカバンからスマートフォンを取り出さなくてもボタン操作で応答できますので、運動をしながら自由に通話できます。
- ○【人間工学に基づくネックバンド設計】首にフィットする軽量ネックバンドを採用、首にかけた状態で、圧迫感や重さは感じず、歩いたり軽く走ったりしてもずれないので、優れた装着感が得られます。ランニング時の使用や長時間使用でも耳からも外れにくいです。また、ソフトな肌触りの素材で作られているため、長時間の使用でも快適に音楽を楽しむことができます。
長所と短所
- ○イヤホンが極小なので耳に負担が掛からない
- ○ネックバンド式なので重さを全く感じない
- ◎apt-xの高音質
- ○オーソドックスな操作性とEQモード
- ◎マグネットでの一時停止、再生
- ○受信感度、音ズレに問題なし
- ○音楽再生でのバッテリー持ちが8時間
- ◎10分で2.5時間使用できるファーストチャージが便利
- ○IPX6の防水性能
外観
パッケージ外観
セット内容
パッケージ内容は画像の物で全てになります。
イヤホン。
イヤーピース。
USBケーブル。(Type-C)
クイックスタートガイド。英語のみ。
説明書。日本語ページあり。
動画
スペック
- 型番: EP-B33
- 技術: Bluetooth5.0+HFP、A2DP、AVRCP、APTX、APTX-LL AAC、SBC
- ワイヤレスチップセット: QCC3005
- ドライバー口径: 1x10mmスピーカードライバー (各イヤホン内)
- 感度: 95±3dB (at 1KHz)
- 周波数応答: 20Hz‒20kHz
- 電気抵抗: 32ohm±15%
- マイクのタイプ: MEMS (マイクチップ)
- マイクの感度: -42dB±3dB
- 充電入力: DC 5V
- 充電時間: 1時間
- バッテリーの寿命: 8時間
- バッテリーのタイプ: リチウムポリマー(130mAh)
- 動作範囲: 最大15m
- 重量: 37g
使用した感想
○イヤホンが極小なので耳に負担が掛からない
イヤホンは超極小です。このようなイヤホンの中でも最も小さい部類だと思います。指先で摘まんでも小さすぎて落としてしまうくらいです。
形状はカナル型なのですが、イヤーピースが非常にサラサラして柔らかく、耳の穴に入れても違和感や不快感は全く感じませんでした。極小のイヤホンの場合、耳の穴とイヤーピースの間に隙間ができがちなので遮、音性が低くなる場合が多いのですが、このイヤホンはかなり遮音性が高かったです。それほど音量を上げていないにもかかわらず、目の前のテレビの音がほとんど聞こえなくなるくらいです。音楽再生で没入感を得たい方にお勧めできると思います。
100円玉と比較しても面積ではそれよりもずっと小さく、立方体として見ても体積自体が非常に少ないです。耳の穴にスポッと入りますし、装着した感じがあまりないフワフワした耳に優しいイヤホンです。重さは38.2gなので、一般的なイヤホンタイプのイヤホンと比較すると随分重い(それでも+15g程度)なのですが、その重さのほとんどは首の後ろに『置く』ネックバンド部分なので、耳に掛かる重さは全くと言って良いほどありません。
実際に耳に装着した感じは画像のようになります。非常に小さく、耳に触れている部分も少ないことがおわかりいただけると思います。このおかげで装着しても耳に異物感がほとんどありません。耳の穴の中に入るカナル型が苦手な方もいますが、そのような方でも試してみる価値はあると思います。それくらい異物感がありません。
四方から見ると画像のようになります。どこから見ても豆粒のように小さく、後ろから見るとイヤホンが完全に隠れています。
このイヤホンが小さいことのメリットとして下記の特徴がありました。
- 接地面積が少ないので異物感が少ないこと
- イヤホンに掛かる重さが全くないので下に引っ張られないこと
- 小さくて軽いのでカナル型だが耳の穴に負担が掛からないこと
- 周囲から目立たないこと
○ネックバンド式なので重さを全く感じない
重さは38.2gなので、一般的なイヤホンタイプと比較して+15gほど重いと前述しましたが、おそらく8割以上の重さがこのネックバンド部分になります。実際の装着では重さを感じることは全くありません。イヤホンタイプよりも遙かに軽く感じます。
このネックバンドのメリットとしては下記のことが挙げられます。
- 重さがほとんどネックバンドに掛かるのでイヤホンの重さは全くと言って良いほど感じない
- 左右を繋ぐコードがバンドになっているので首筋や衣服に擦れるコードが無いので快適
- コードが触れて発生するタッチノイズ(ジョリジョリしたノイズ)がほとんど発生しない
重さについては前述したので省略するとして、イヤホンタイプだと柔らかい紐状のコードが首の後ろでさわさわしたり、衣服に引っ掛かってイヤホンを下に引っ張って不快感が発生します。最悪だとそれが原因でイヤホンが落ちてしまうこも…。しかし、このイヤホンは板状の物を首の後ろに置くスタイルなので、これらのことが起こりません。
タッチノイズに関しては完全にゼロにはなりません。何故ならイヤホンからネックバンドまでに伸びているコードが短いながらあるからです。とは言え、コードはここだけなので、イヤホンタイプと比較するとタッチノイズは9割以上カットされていると思います。頭を左右に激しく動かしてもほとんど発生しません。
なんと言っても『装着感の軽さ』は抜群に良いです。耳の穴の中にイヤホンが入っていることすら忘れるくらいです。最近はTWSの完全コードレスイヤホンが流行っているのですが、下手なTWSイヤホンよりも装着感は軽いです。
◎apt-xの高音質
音質に関しては非常に良いです。それもそのはずで、イヤホンやヘッドホンの高音質線規格として標準的なapt-xに対応しているからです。apt-xの公式サイトではCD音質並と謳われていますが、まさにそんな感じで背後にノイズのないクリアな音声を楽しめています。高音と低音では高音の方が綺麗に聞こえていると思います。勿論、高音でも低音でも最大音量にして割れやビビリはありませんでした。
apt-xは高音質を売りにしています。しかし、逆説的ではありますが、個人的には『買って外れのない音質』の基準になっていると思います。通販だとイヤホンの試聴はできません。レビューやスペックを見て想像するしかありあません。そこで役に立つ基準がapt-xに代表されるような規格なんです。
おそらく200以上イヤホンやヘッドホンを使用していますが、少なくともこれまで購入したイヤホンで、apt-x対応の物は音質が悪くていやになるなんてことは過去にありませんでした。
○オーソドックスな操作性とEQモード
操作性はオーソドックスなイヤホンと言った感じで、この手の物を1度でも使用したことがある方なら説明書を見なくても使用できます。
一応主な操作体系を記載しておきます。
- 【マルチボタン】短押し(再生/一時停止)/長押し(電源オン/オフ)
- 【+ボタン】短押し(音量アップ)/長押し(曲送り)
- 【-ボタン】短押し(音量ダウン)/長押し(曲戻し)
- 【EQボタン】短押し(低音→高音→中音)
ユニークな機能としてはEQボタンがあることです。EQとは『イコライザー』のことで、プリセットされたチューニングに切り変えて音質を手軽に変える機能でありボタンです。EQモードを短押しする度に低音、高音、中音と準じきり変わりループします。
- 低音/プッと警告音が1回(デフォルト)
- 高音/プップッと警告音が2回
- 中音/プップップッと警告音が3回
このEQボタンは見なくても耳で聞くだけで何に切り替わったかわかるようになっています。前述のようにモードごとに『プッ』との警告音の数が変わります。この警告音の数により、今どのモードか耳だけでわかる仕組みです。また、音量の変更の際も最大音量、最小音量になったら同じような警告音が鳴ります。
鳴る警告音は適度な音量でわかりやすく便利です。ビックリするような大音量で警告音が鳴る物も少なくないのですが、こちらは快適な警告音量です。
◎マグネットでの一時停止、再生
右イヤホンの背中はマグネットになっており、左右のイヤホンをくっつけ、一時的に使用しない場合ネックレス状にしておくことができます。ネックバンド式なのでその心配はないと思いますが、落下して紛失の危険性を減らす目的が1つあります。
もう1つ便利な機能として、マグネットでくっつけると自動的に音楽が一時停止になることが挙げられます。そして、マグネットでくっついたイヤホンを再び離すと再生が再開。これは非常に便利です。
マグネットでイヤホンをくっつけときは当然音楽を聴くのを止めている状態です。例えばスーパーのレジを通るとき。電車のアナウンスを聴きたいとき。知り合いに偶然会って立ち話するとき。これらのシーンで耳からイヤホンを外してマグネットで吸着させてやると、音楽が勝手に一時停止するので、自分でいちいちネックバンドのボタンを押して音楽を停止させる必要がありません。
私は録音したラジオも良く聞くので、一時的に耳からイヤホンを外すとき勝手に話が進むと困るんです。このようなときに自分でボタン操作しなくてもラジオが進まないのは良かったです。
○受信感度、音ズレに問題なし
受信感度は屋内で8m離れ、間に扉や壁が2枚程度挟まった状況で音が途切れることは一切ありませんでした。その状態でイヤホンやネックバンドの受信器が入っているでろう部分を手で覆ったりと物理的に遮断してみましたが、それでも一切音が途切れること無く聞こえ続けました。受信感度は非常に良いです。日常生活で問題になることはありません。
スマホで動画を見て音ズレもチェックしましたが、口の動きと声が全くズレることなく完全にシンクロして聴くことができました。音ズレは一切ないので動画を良く見る方にもお勧めできます。
○音楽再生でのバッテリー持ちが8時間
説明書には音楽再生でのバッテリー持ちが8時間と記載がありました。そこで、どれくらい持つのか実験してみました。その結果、音楽再生でのバッテリー持ちは8時間1分持ちました。
バッテリー持ちは8時間もあれば十分ではあるのですが、ネックバンド式は一般的なイヤホン型イヤホンと比べてもバッテリーが持つ傾向にあるので、贅沢を言えば10時間や12時間持って欲しかったところ。
ちなみに、説明書には受電は1時間と記載があったので、こちらもどれくらい掛かるか実験しました。その結果、空から満充電になるまで42分掛かりました。
充電時間は他のイヤホンと比較して短い方です。大抵これくらいのイヤホンだと1.5~2時間掛かってしまいます。
◎10分で2.5時間使用できるファーストチャージが便利
AUKEYさんのイヤホンは10分程充電して90分ほど使用できるようになるファーストチャージャーと言う機能が搭載されている物もあるのですが、こちらも対応していました。さらに、こちらは10分で2時間も持つとのこと。そこで、こちらもどうなのか実験してみました。その結果、10分の充電で音楽再生時に2時間32分バッテリーが持ちました。
このファーストチャージャーは日常生活で非常に便利です。日常生活で充電をし忘れることはどうしてもあるので、出掛ける前に歯磨きや外出の準備をしているその10分で、通学や通勤時に使用できるだけの充電ができてしまいます。
公称値では2時間となっていたのですが、今回の実験では2.5時間も持ちました。ただ、このあたりのバッテリー持ちは音量や音質で多少前後するので、公称値の2時間を目安に考えておいてください。
○IPX6の防水性能
防水性能も強固な規格に準拠しており、水没以外の噴流水なら全て防いでくれるIPX6対応のイヤホンとっています。画像を見るとおわかりいただけると思いますが、『あらゆる方向からの強い直接噴流水からの保護』となっているので、雨や汗は勿論、シャワーを浴びながら使用しても問題ありません。
防水時に最も心配なUSBポートですが、しっかりした厚みのある密着したシリコンゴムで覆われており安心です。隙間なくピッタリと填まります。この状態だと指で外しづらいかと思いましたが、指先を滑り込ませる窪みがあるので、そこに爪を引っ掛ければ簡単に空きます。画像のように手袋をしたままだと厳しいのですが、深爪しがちな私の指でも簡単に開きました。
総評
さすがに品質に定評のあるAUKEYさんだけあり、各所の細かいところの造りが良いイヤホンでした。イヤーピースのさらさら感、遮音性の高さ、USBポートの防水性など細かいところですが他とは1段違うのが分かります。また、首筋に置くヘッドバンドですが、ここも表面がサラサラしており、置いた時の不快感や違和感はありませんんでした。
とにかく耳に異物感がなく、フワフワした軽い装着感なので、カナル型が苦手な方でも試す価値はありますし、カナル型をこれまで使用していた方で、長時間装着すると耳が痛くなるなんて方にも合っていると思います。長時間装着しても耳が全く痛くなりません。
こんな人にお勧め
- 極小イヤホンのイヤホンが欲しい人
- 耳が痛くならないイヤホンが欲しい人
- タッチノイズがほとんどないネックバンド式が欲しい人
- 充電を忘れがちな人
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