今回レビューするのは、auさんの格安SIM『povo 2.0』です。
それでは早速レビューを書いていきたいと思います。
目次
長所と短所
- ◎基本料金0円
- ◎事務手数料0円
- ◎アプリで手続きが簡単
- ◎回線品質、通話品質が良い
- △通話無料ではない
- ×ネット回線の速度は0円だと128kbps
- ○トッピングが選べる
外観
パッケージ外観
セット内容
パッケージ内容は画像の物で全てになります。
SIMカード。マルチタイプで、どこから切り取るかでMiniとMicroを任意に切り替えられます。
SIMカードピン。
シール。
説明書。開通手順やAPN設定などが書かれています。
使用した感想
◎基本料金0円
今まで楽天モバイルを使用していたのですが、2022年5月13日、突然1GBまで0円をやめると発表がありました。私は自分から電話を掛けることはほとんどないので、同じようにほぼ0円運用ができる、auのpovo 2.0にMNP(電話番号そのままで通信会社を変更すること)しました。
楽天モバイルを使用している方は、ほぼネットを使わない、もしくは、家でWi-Fi接続があるので、モバイル通信はほぼ必要ない、外で少しだけできれば良いとの方も多いと思います。私もそうで、外で掲示板、メール、SNS、Radiko、Googleマップ、たまにヤフーニュース程度の使い方でした。そのため、この程度の使い方に1000円や2000円掛ける気にもならず…。ということで、同じくほぼ0円運用ができるpovoに乗り換えました。
povoは基本料金0円です。ただし、いくつか注意点があります。詳細は後述しますが、まとめると以下のようになります。
- 月額基本料金は0円
- ネット通信速度は128kbps
- 180日の間に『有料トッピング』か『通話・SMS660円分』の使用がないと解約される
楽天モバイルを0円運用していた方の乗り換え先としては、このauのpovoが最有力になると思います。契約の流れや実際に使用した感想をか書いていきたいと思います。
◎事務手数料0円
まずはじめに、契約事務手数料についてです。いくら安い月額使用料とはいえ、契約事務手数料が多く掛かっては意味がありません。最初の契約事務手数料で3000円取るところが少なくないのですが、povoは0円です。
1人5回線までの複数回線契約できるのですが、こちらも2回線、3回線目、4回線目、5回線目を契約しても無料です。ただし、複数回線の契約事務手数料無料は、問い合わせたところ「今のところ無料です」と回答があったので、いずれ有料になるのかもしれません。
今回申し込んだ時系列は以下になります。
- 5月13日(金)18:00 アプリで申込み
- 5月13日(金)18:30 本人確認完了、配送準備中
- 5月13日(金)21:30 ヤマト運輸からお届け日予定のメール着信
- 5月15日(土)10:30 SIMカード到着、開通手続き完了
金曜日18時に申込み、本人確認完了のメールが来たのが30分後の18時30分。SIMカードの発送がヤマト運輸から来たのが21時30分。たまたま空いていた時間なのかもしれませんが異常に早かったです。金曜18時に申し込んで翌日午前9時30分には到着しました。
支払い方法ですが、クレジットカードと記載がありますが、デビットカードでも問題無く契約できました。契約直前まで楽天デビットカード、PayPayデビットカード、スルガ銀行デビットカード、ソニー銀行デビットカードでいけました。そして、実際に契約したので楽天デビットカードです。情報をネットで調べると、VISAとJCBのデビットカードなら全て通るようです。
◎アプリで手続きが簡単
契約の申込みは全てスマホアプリで行います。携帯回線なので、スマホは持っているとは思いますが、逆に言えばスマホがないと契約できません。
契約の流れとしては以下のようになります。
- スマホアプリをDLする
- 情報を入力する
- 免許証やマイナンバー角を撮影する(本人確認)
- 自分の顔を撮影する(本人確認)
全てネットで完結するので、書類を受け取ったり発送する必要は一切ありません。ただ、免許証を取るときに光の反射が内容にとか、角度を変えて…などがあり、面倒に感じる人はいるかもしれません。自分の顔も自撮りして送る必要があります。
◎回線品質、通話品質が良い
楽天モバイルはいわゆるIP電話です。音声通話専用の別回線を使用するのではなく、ネット回線を使用します。その際、専用アプリ『楽天Link』を使用するのですが、通話品質が悪いことで有名でした。私の場合、あまり電話を掛けませんし、気にしないので問題ありませんでしたが…。
povoはau回線です。今回、そのau回線で通話をしてみましたが、音質はハッキリ違いました。楽天回線の場合、たまに音(声)が割れました。音声品質は昔のAMラジオといったところで、au回線のpovoはFMラジオと言ったところです。音が割れることは一切ありませんでした。
△通話無料ではない
楽天モバイルは5分までなら何回かけても無料だったのですが、povo 2.0は通話料は30秒22円となります。こちらから多く電話をかける場合、7月(既存契約者は10月)から月額基本料980円になっても、楽天モバイルの方が良いかもしれません。
povoはトッピングが自由に、好きなタイミイングでできることが特徴ですが、550円で5分以内かけ放題(1ヶ月)と、1650円24時間かけ放題(1ヶ月)になるトッピングもあります。楽天モバイルと同じ5分かけ放題をトッピングしても550円なので、ネット通信速度の128kbpsで問題ないなら、povoの方が通話料も安くできます。
×ネット回線の速度は0円だと128kbps
povo 2.0最大のネックは通信速度が128kbpsに制限されていることですね。楽天モバイルの場合、1GBまでは速度制限がありませんでした。ただ、速度制限なしの1GBだとあっと言う間にその容量に達してしまうので、0円運用を目指す者にとっては諸刃の剣でもあります。
128kbpsはお世辞にも快適にネットができるとは言えません。家にWi-Fi環境があること。外でネットはほぼしないこと。この2点に当てはまる人ならほぼ0円運用ができます。ほぼ、というのは、前述もしたとおり、半年に1回220円の有料トッピングが最低限必要なので、完全0円運用は不可能だからです。とはいえ、年440円(月37円)で携帯電話の番号が持てます。
では128kbpsだとなにができるのか…。実際に私のいつもの使い方で使用してみました。
①ネット掲示板(5ch)
若干もたつきは感じますが、画像を表示しなければ問題なく使用できました。
②メール
画像がないメールの場合、ほぼもたつきなく用できました。
③画像を多用しないSNS(Twitter、Facebook)
多数の写真がある場合でないかぎり問題なく使用できますが、Wi-Fiの高速回線に比べるともたつきを感じます。
④チャット(LINE、WeChat、Facebook メッセンジャー)
多数の写真がある場合でないかぎり問題なく使用できました。タイムラグもありません。
⑤radiko
立ち上げ(地域判定など)に時間がかかりますが、1度聞き始めると問題がありませんでした。ただ、バッファは最長の3分にしておくことが必須となります。バッファを長くすると、遅い回線や不安定な回線でも途切れづらくなりますが遅延が大きくなります。バッファ1分だとちょくちょく途切れましたが、3分にしたら途切れなくなりました。
⑥Googleマップ
最初の描写に時間がかかりますが、表示されればあとは通常と同じように使用できました。ただ、目的地を検索してルートが出るまでにもたつきは感じます。ナビが始まってしまえば、描画や指示に問題ありませんでした。
⑦ヤフーニュース
WEBブラウザでもYahoo!ニュースアプリでももたつきを感じました。WEB閲覧と同じく、画像はいつまでたっても出てこないことが多くありました。
⑧Google検索、WEB閲覧
検索して検索結果が出るまでは意外ともたつきなく使用できました。ただ、実際にHPを表示するともたつきをかなり感じます。使用ブラウザにもよりますが、chromeの場合、文字は先に出てくるのですが、画像はなかなか出てこず、2,3分たっても表示されないことが多くありました。普通にWEB閲覧はできません。
⑨PayPayなどのスマホ決済
立ち上げ時にもたつきは感じました。タッチしてから立ち上がるまで、早いと10秒程度で、遅いと20秒程度掛かりました。
また、PayPayで支払いをタッチした際、バーコードやQRコードが出る前にもたつきを若干感じました。楽天モバイルで速度制限がない場合、ほぼ瞬時に出てきましたが、povo128jbpsだと出てくるまでに2,3秒かかる場合がありました。早いときは1,2秒で出ます。
レジに並んでいる間に出しておいたり、並ぶ前に出しておけば問題ありません。会計時に出すと数秒かかるので後ろを待たせてしまうかもしれません。
実際に支払時に、レジにバーコードを読み取ってもらったり、こちらから箱-子度を読み取る場合のどらでも瞬時に決済出来ました。通知もすぐに来ました。決済と決済後の通知は、楽天モバイルやWi-Fi使用時と全く変わりませんでした。
ということで、日常でいろいろと使用してみましたが、やはり128kbpsでは通常と同じような使い方は厳しいというか無理です。私の使用方法の場合、取りあえず問題なく使用できるのは、5ch、メール、チャット、画像の少ないSNS、radiko、スマホ決済、一応Googleマップといったところです。
Googleマップは優秀で、調べると通信する容量は予想以上に少ないようです。なんとか128kbpsのこのpovoでも、最初の描写と検索結果表示待ち以外、ルートが決まってしまえばあとはほぼ問題なく使用できて良かったです。
私の場合、このモバイル回線のpovo 2.0の他に、UQ WiMAXとも契約しているので、外でネットをガッツリやりたい場合、こちらの回線をモバイルルーターとともに外に持って行けば問題ありありません。家の回線をWiMAXにすると、家でも外でも高速なネット通信ができるのでおすすめです。
○トッピングが選べる
月額基本料が無料だと、前述したようにネット通信のの速度が128kbpsと激遅ですが、好きなタイミングで好き追加プランを購入することで、速度を速くしたり、通話をお得にできるようなります。
トッピングは以下のようになります。以下で全てです。
トッピング | povo 2.0 | |
データトッピング料 | 1GB | 390円(7日間) |
3GB | 990円(30日間) | |
20GB | 2700円(30日間) | |
60GB | 6490円(90日間) | |
150GB | 12980円(120日間) | |
データ使い放題24時間 | 330円(24時間) | |
コンテンツトッピング料金 | DAZN使い放題パック | 760円(7日間) |
smash.使い放題パック | 220円(24時間) | |
通話トッピング料 | 5分かけ放題 | 550円(1ヶ月間) |
24時間かかけ放題 | 1680円(1ヶ月間) |
楽天モバイルからの乗り換えを考えた場合、同じように使うには、以下のトッピング(1540円)で同じ使い方ができます。
- 【データトッピング】3GB30日間(1ヶ月):990円
- 【通話トッピング】5分かけ放題(1ヶ月):550円
楽天モバイルは1GB5分かけ放題で980円になる(2022年7月、既に契約している場合は10月から)ので、そこから500円高くなるものの、高速通信できる容量は1GBから3GBに上がります。これをどう考えるか…ですね。
総評
楽天モバイルが、既存契約者も強制的に無料から980円に2022年10月に移行させられてしまうので、どうせならさっさと…ということで、今回早速povoにMNPしました。
さすがにネット通信速度の128kbpsは厳しいです。倍の256kbpsにならないですかねえ…。まあ、これからは外にWiMAXのモバイルルーターをできるだけ持って行くようにします。一応、128kbpsでもradikoとGoogleマップが使えたのは良かったです。
こんな人にお勧め
- 0円運用が終わる楽天モバイルから乗り換えたい人
- 携帯電話を年440円で維持したい人
- 外でネットをほとんどしない人
- 自分からあまり電話を掛けない人
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