目次
特徴
- 外出時のカメラやスマートフォンでの撮影にお使いいただける、高出力LEDライト内蔵の折りたたみ式ポータブルフォトスタジオ。
- 2台のLEDバンクライトがコントラストを最適化します。LEDは5600kのデイライトに調整され演色評価数 (CRI) が高く、安定した色彩を実現。
- 正面の3ドア構造により、外部の反射を抑えつつ画角を最大化するほか、上部の穴からの撮影も可能。
- 縦64cm・横76cm・高さ64cmの大きさで、様々な被写体に対応。備え付けの取り外し可能な白一色のバックドロップと、電源が付属。
長所と短所
- ○ポータブルタイプとしては大きいので大きな物も撮影できる
- ○照明内蔵なので別途照明を用意しなくて良い
- ○正面と上に撮影用の穴がある
- ○全面レフ板なので影ができない
- △背景色は白一色
- ×ポータブルタイプとしては大きく重い
- ×照明スイッチのオン・オフが無い
はじめに
今回レビューするのは、Amazonベーシックさんのポータブルフォトスタジオです。
それでは早速レビューを書いていきたいと思います。
外観チェック
段ボールの中身はポータブルフォトスタジオが折り畳まれた状態でビニール袋に入っていました。さすがにでかいです。
大の大人が肩に掛けてもかなりの大きさです。
開いて電源コードを繋げると下記のようなポータブルフォトスタジオができ上がります。組み立て離れれば簡単ですが最初は迷いました。
全面には3つの撮影窓。マグネットで脱着できるので、好きな位置に撮影窓を開けて撮影できます。
上にも撮影窓が1つあり、こちたもファスナーで開閉可能。
電源は上部左側に繋げます。
内部には天井に2カ所のLEDライトがあります。
以上、外観チェックでした。
動画チェック
ポータブルタイプとしては大きいので大きな物も撮影できる
ポータブルフォトスタジオと銘打っているのですが、ポータブルタイプの物としては最大級だと思います。これ以上だと、ポールと布を取り付けた180x×200cmなど、個人で使用するには大きな設置場所が必要で、ハードルが高い物になってしまうんです。
私はいわゆるブツ撮りを良くするのですが、これまでは60cm×60cmの物を使用してきました。これでも小さい物は綺麗に撮れて満足だったのですが、少し大きい物になると写真に写る範囲が背景布からはみ出してしまいました。これが常に気にはなっていたのですが、前述もしたようにこれ以上大きい物だと2m声となってしまうために悩んでいました。しかし、多少値は張りますが、約1万3千円で横76cm×縦64cm×高さ64cmのこのポータブルフォトスタジオを先日見付けて購入しました。
「ポータブルフォトスタジオに1万円超えかあ」と抵抗はあったのですが、これまでより大きな物を綺麗に撮影できますし、ライトが付属していて別途用意する必要がなく、全面レフ板になっているので影もできないとのことを考え思い切って購入しました。
実際に使用してみると、確かに大きいです。これまでの60cm×60cmよりもずっと大きく感じます。組み立てるとその存在感が増します。これまでよりも大きい物を撮影しても、端っこに背景布の切れ目が見えることもなく快適です。
照明内蔵なので別途照明を用意しなくて良い
なんと言っても楽ちんなのは照明が付属していることです。内部の天井に2つのLEDライトが付属しています。ブツ撮りの天敵は影なのですが、それを消すには部屋どの蛍光灯では無理です。なので、ブツ撮りを綺麗にする皆さんは、照明を別途用意し、前から後ろから横から、時にはレフ板も使って影を消して綺麗に撮影しています。しかし、これら複数の照明を用意してセッティングするのって面倒ですよね。私も用意しましたが毎回セッティングするのは面倒でした。また、どこから光る当てるかによっても影ができたりできなかったり難しいんです…。
しかし、これは後述しますが全面レフ板にもなっていて影が全くといって良いほどできません。これには感動しました。面倒なライトの用意、セッティング、位置の調整など一切必要ないんです。このポータブルフォトスタジオ1つで撮影に必要な物は全て揃っており、開くだけで撮影が始められます。
正面と上に撮影用の穴がある
正面と天上に撮影用の小窓があります。正面には縦長に3つの小窓があり、それぞれ別個に開閉できます。また、開閉はマグネットで行うので簡単です。マジックテープだと粘着力がいずれ弱くなってしまうのですがそれもありません。実際、以前使用していたポータブルフォトスタジオは、マジックテープで背景布を脱着するタイプだったのですが、最近ではかろうじてくっつくのがやっとといった感じでした。
後述しますが、内部は全面レフ板の役割を果たすので影ができないのです、空いているスペースが多ければ多いほど、そのレフ板の役割を果たす面が少なくなるので、影ができるリスクが増えてしまいます。しかし、このように3つの撮影用小窓を必要なだけ開けられる構造になっているので、影ができるリスクは最小限に抑えられています。
また、天上にも撮影用の小窓が1つあります。こちらはマグネット式ではなくファスナーで開閉するタイプです。そして、この部分に連なるスペースに窪みがあり、ここに電源コードとACアダお歌を収納できるようになっています。電源コードが邪魔にならず、紛失もしないような工夫がされているので便利です。ちなみに、私はいちいちこの電源コードをを仕舞って取り出して…とのことすら面倒になったので、電源コードのみ電源コンセントに付けっぱなしにしています。撮影をするときは、この繋げっぱなしの電源コードをポータブルフォトスタジオに差し込んでやるだけです。
全面レフ板なので影ができない
何回か前述してきましたが、内部は全面光を反射するレフ板になっています。下も後ろも横も正面も全てです。光を良く反射する光沢のある布です。天上にあるLEDライトの光をこのレフ板のような面が反射するので、物の影が全くといって良いほどできませんでした。
これまでのブツ撮りで不満だったことは、撮影範囲が狭いこと、そして影ができて綺麗に撮影できないことでした。しかし、この全面レフ板構造で影の問題は完全に解決しました。
写真はコンパクトデジタルカメラでなんの工夫も設定もせずオートで撮影した物です。一切影ができていないのがわかると思います。このように、影なくブツ撮りするのは、以前の私のポータブルフォトスタジオでは無理だったんです。影をなくすために別途照明を購入し、位置も試行錯誤しましたが結局綺麗に撮れず…。しかし、このポータブルフォトスタジオは何の工夫もせずにこんな綺麗な影なしの撮影ができて驚きました。
ちなみに、天上の穴から撮影しても当然影はできませんでした。上から撮影すると本来だと更に影は顕著に出てくるんですけどね。こちらも影は一切なし。素晴らしいです。
気になるところ
最後に使用してみて気になったところを挙げていきます。
背景色は白一色
背景布の色は白一色のみです。裏も表も色は変わらずの白です。ポータブルフォトスタジオの中には何枚か違う色の背景布が付属していたり、私が以前使用していたポータブルフォトスタジオのように、裏と表で色が違うなんて物もあります。しかし、これは一色のみなので、できれば違う色があればなあと。
一応、この白い背景布は細いポールに通されているので、上から別の色の布をクリップで留めることも可能です。ただし、その場合はサイズによっては左右に余りができてしまいますが…。現在別の色の適度なサイズの背景布を探しています。
ポータブルタイプとしては大きく重い
このポータブルフォトスタジオは、ポータブルタイプの折りたたみ式ながら大きいことがメリットであることは前述しましたが、これは勿論でメリットにもなります。いくら薄く折り畳めるとはいえ、それでもやはり仕舞っておくにはある程度のスペースが必要です。また、開くときも閉じるときも大きいので、小さいポータブルフォトスタジオよりも明らかに大変になります。重さもLEDライトやACアダプターがある分重いです。小柄な女性の場合、開閉の手間は結構な苦労になるかもしれません。
照明スイッチのオン・オフが無い
LED照明のオン・オフのスイッチはありません。電源コードを繋げたら点灯し、抜いたら消灯です。ここは電源コードの途中にコタツのようなスイッチか、本体にでもスイッチがあれば良かったのにと思うところです。撮影の途中に一旦中断してPC作業をするなんてときに、照明をオフにできないのは難点かなと感じました。
総評
約1万3千円のポータブルフォトスタジオを購入するのは勇気が要りましたが、それだけの価値はありました。何より大きなメリットだと思ったのは、照明が付属していて別途用意する必要はなく、影が全くできないのは素晴らしいです。ブツ撮りの質が明らかに良くなったのが分かります。それでいてポータブルタイプなのでコンパクトに折りたためます。個人で使用する分には最高のポータブルフォトスタジオだと思います。
大きな物も撮影できるため、ポータブルタイプとして多少かさばるのは仕方がないのですが、唯一残念な点は照明のスイッチがないことです。これがあれば完璧だったのになあと。撮影の途中で作業を一旦中断したい場合も、ポータブルフォトスタジオの照明は付きっぱなしなのですが、ただ、それも我慢できる範疇かなと。今後どうしても我慢できなうなるようであれば、中間スイッチ付延長コードを購入しようと思います。
こんな人にお勧め
- 綺麗にブツ撮りをしたい人
- 照明付きポータブルフォトスタジオが欲しい人
- 影が一切できないブツ撮りをしたい人
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