目次
特徴
- サイズ:幅73×奥行73×高さ120cm~129cmx座面高42cm~52cm
- 本体重量:約22.5kg
- 【素材】(張地)ポリエステル(布地) (クッション)非再生ウレタンフォーム (ベース)強化ナイロン樹脂 (キャスター) ウレタン樹脂
- 【ブランド】DXRACERは世界中のプロゲーマーともに進化し続ける日本上陸6年目のゲーミングチェアトップブランドです。WCG・IEM・CGA・TWITCH CON・MLG・ESWC・AVA・サドンアタックなど国内外の主要ゲーミングイベントにおいて公式ゲーミングチェアに採用される本格的ゲーミングチェアです。
- 【DXRACER商品カテゴリー】FORMULA(フォーミュラ)シリーズ
- 【アームレスト】1Dアームレスト(上下昇降機能)
- 【チェア機能】背もたれリクライニング◾座面ロッキング(ゆりかご)機能
長所と短所
- ○組み立てが簡単
- ○体へのフィット感が良い
- ○メッシュ生地で通気性が良い
- ○クッションが硬めでちょうど良い
- ○ヘッドレスト、ランバーサポートでフィット感が増す
- ○座面ロッキング(ゆりかご)機能がある
- △リクライニング角度150度は寝るには中途半端
- △座面が小さくあぐらがかけない
- ×肘掛けの替え幅が非常に小さい
はじめに
今回レビューするのは、DXRACERさんのゲーミングチェア『フォーミュラシリーズ(DX-R)』です。
それでは早速レビューを書いていきたいと思います。
外観チェック
外箱は非常に大きく、大人が中に入れるくらいです。画像では比較対象として、1/144(高さ約13cm)のガンプラと一緒に撮影しています。
開梱できるように寝かせると画像のようになります。大きい。
パッケージ内容は、座面、背面、背面カバー、シリンダー、シリンダーカバー、ガス機、ランバーサポート、ヘッドレスト、脚、脚カバー×5、キャスター×5、六角レンチ、予備のネジ、説明書。
下記が背面です。左右が出っ張っており、軽く体を包み込むような形状をしています。
背面の裏は何のデザインもなく真っ黒です。
下記が背面カバーです。背面と座面を合体させる際の露出するネジを隠すためのカバーです。
下記が座面です。以前購入したパソコンチェアは、肘掛けも組み立てる必要があったのですが、こちらは最初から座面に組み立てられた状態でした。組み立ての手間が1つ減ります。
座面の裏面はベルトで支えているので底付き感がなく座り心地が良いです。
下記がヘッドレストです。要は枕です。ただ、私は首の後ろに入れて隙間を埋め、ぎっと感を増すことに使用しています。
下記がランバーサポートです。要は腰当てです。こちらもヘッドレストと同じく、腰と背面にできる隙間に入れることでフィット感が増します。
下記がガス圧器です。座面裏に取り付けます。座面を昇降させるコントロールをします。
下記がシリンダーです。ガス圧器と脚の間に取り付けます。ここが上下することにより座面の高さが変わります。
下記がシリンダーカバーです。シリンダーには油が塗られており、触ると手が黒ずみます。また、万が一手や足を巻き込むと怪我をする可能性があるので、その汚く危険な部分を隠すためのパーツです。
下記が足です。五脚になっており安定感抜群です。
下記がキャスターです。足に取り付けると、短い絨毯でもスーッと軽く転がります。転がりは非常に良いです。
下記が足カバーです。足先端に穴が空いているので、その穴を見えなくするためのカバーです。向きの属性があるので要注意です。矢印(>>)の尖った方が内側を向くようにします。
下記が説明書と予備のネジ、六角レンチです。作業は六角レンチのみで全てできます。
そして下記が完成した状態のゲーミングチェアです。開梱から組み立て完了まで40分でした。
以上、外観チェックでした。
動画チェック
組み立てが簡単
このようなゲーミングチェアやパソコンチェアは、自分で組み立てることが基本になります。かなり思いパーツもあり、女性や非力な男性は不安になると思いますが、このゲーミングチェアの組み立ては非常に簡単でした。外観チェックでも前述しましたが、箱を開けた瞬間から時間を計ったところ、組み立てまでに要した時間は40分でした。ゲーミングチェアやパソコンチェアの組み立て難易度としては非常に優しい部類に入ると思います。
私は成人男性なので、女性や非力な男性の場合はもう少し時間は掛かると思いますが、少なくとも90分かかるような難易度ではないと思います。唯一大変だと思ったのは、座面+背面+ガス圧器を脚+キャスター+シリンダーに差し込むところです。何が大変かというと、背面+座面+ガス圧器が単純に重いからです。これを持ち上げて脚+キャスター+シリンダーに差し込むのですが、背面+座面+ガス圧器は10kgはゆうに超えていると思います。
説明書の組み立て手順的には、背面と座面とガス圧器を組み立ててから、脚とシリンダーとキャスターを組み立てたところに持ち上げて差し込むようになっているのですが、力がなく持ち上げるのが不安なら、多少手順を替えた方が良いかもしれません。具体的には、座面と背面の組み立ては最後で良いと思います。それでも組み立てや完成に悪い影響は一切出ません。と言うか、その方が良いと思います。男性の私でも、10~15kgあるパーツを持ち上げ、目視しづらい穴に棒を差し込むのは一苦労でした。
ただ、逆に言えば苦労したところはここだけです。あとはサクサク組み上がっていきました。以前使用していたパソコンチェアは組み立てに1時間くらい掛かったので、段ボールを開けてから40分で組み上がったことには驚きました。1時間は覚悟していたんですけどね。段ボールを開けて、個別に梱包されているビニール袋を開けて、この記事用に写真を撮りながら組み立てて40分です。つまり、組み立て以外の開梱や写真撮影の余計な時間を除くと、30分掛かっていない計算になります。非常に簡単で短時間でできました。
簡単に組み立てられた1つの理由としては、肘掛けが初期状態で既に取り付けられていたことが挙げられます。以前のパソコンチェアの時は、この肘掛けも自分で取り付けたので、これだけでプラス10分程度掛かっていました。これがなくなっただけでも一手間減りました。
あと、苦労ではないのですが、少し戸惑った点としては、ネジが外れて付属しているのではなく、その場所に仮止めされていたことです。
背面横にある、背面と座面を結合させるネジ4本、座面裏に取り付けるガス圧器を結合させるネジ4本。これらのネジは袋に入ってネジとして付属しているわけではなく、取り付けるその場所に仮止めされていたんです。その仮止めされているネジを六角レンチで外し、結合させるパーツを当て、そしてまたその取り外したネジで留めるといった感じです。最初はネジを探してしまいました。ネジはその場に仮止めされているので、取り付ける際はそのネジを一旦外し、パーツを結合させて、またそのネジで取り付けるので注意が必要かもしれません。
ちなみに、必要な工具は付属している六角レンチ1本のみでした。これ以外はドライバなど一切必要ありません。必要な工具を揃えなきゃなんてこともないので、この辺りも組み立てが簡単な理由です。
前述もしたように、女性がどんなにゆっくりやったとしても90分はかからないと思います。過去にこのようなパソコンチェアを組み立てた経験がある方なら、流れも把握しているでしょうから、30分とはいかなくても60分も掛からないと思います。唯一大変だったのが上下の結合の際の重さなので、ここだけは自分で必死に頑張るか、もう1人に手伝って貰うか、組み立てを工夫して背面と座面の組み立てを後に回すかすると良いと思います。成人男性ならこの重さも少し大変ですが1人でできます。
体へのフィット感が良い
画像を見るとわかりますが、背面の左右や座面の左右が盛り上がっていて、軽く体を包み込むような形状になっています。そのため、このゲーミングチェアの体へのフィット感が素晴らしいです。これは以前の一般的なパソコンチェアではなかった感覚です。体をホールドされている感覚があります。
ちなみに、座面の高さを調節するガスシリンダーの挙動は良好です。きしむ音もしませんし、スーッと無段階で上下するので、1cm以下の単位で好きな高さにできます。
メッシュ生地で通気性が良い
表面の素材は前面メッシュ記事です。メッシュ記事とは言っても、スケスケの生地というわけではなく、目の粗いザラザラの生地といったレベルです。ただ、このメッシュ生地のおかげで、通気性が良いので暑い時期にも蒸れづらく、肌触りが良い状態をキープしてくれます。
これがレザー(革)だとそうはいかず、汗を掻くとその分蒸れます。ただ、どちらが上というわけではありません。レザーの場合、レザーの触り心地が優しく気持ち良いですし、汗で濡れたり汚れても、サッと布で拭くと汚れが取れるメリットがあります。
クッションが硬めでちょうど良い
クッションは柔らかくすぐに沈み込む、枕によく使われている低反発素材ではありません。低反発とは逆の高反発素材です。高反発は硬めのクッションで、大袈裟に表現するとスプリングのようにすぐに反発して形が戻ります。枕などに使用されている低反発素材は、すぐに沈み込みゆっくり形が戻るので、本当に逆の挙動をします。
このような高反発の特性なので、座面に座ったときの底打ち感が全くと言って良いほどありません。安いパソコンチェアだと、座ったときにガツンと当たる底の板を感じる感覚があるのですが、それが全くないんです。勿論、座面のクッションが厚いこともあるのですが、高反発のクッションは非常に快適です。
ヘッドレスト、ランバーサポートでフィット感が増す
ヘッドレストとは頭や首の後ろに当てる枕。ランバーサポートとは腰の湾曲部分に当てる腰当てです。この2つが標準で付属していて、装着もしっかりできるような構造になっています。一般的なパソコンチェアやゲーミングチェアは、このようなヘッドレストやランバーサポートは別途購入して後付けしなければなりません。また、別途購入すると当然専用の物ではないので、思ったように取り付けや位置取りができない場合もあります。しかし、このゲーミングチェアには不応順でこれらが付属しているので、見た目は勿論、装着の仕方、位置取りも自由自在です。
首の後ろや腰の後ろの湾曲は、どうしても個人差が出てしまいます。全ての人にフィットするように最初からゲーミングチェアの背面や座面を設計することは不可能です。なので、パーツとして別にしてこのように付属しているのだと思います。ちなみに、ヘッドレスト、ランバーサポートともに、背面や座面のような固い高反発素材ではなく、若干柔らかめの素材になっていました。なので、首の後ろや腰の後ろの湾曲に上手くフィットしています。
座面や背面が体を包み込むような形状になっていて、フィット感、ホールド感があると前述しましたが、このヘッドレストとランバーサポートにより、更にゲーミングチェアに体が隙間なく密着している感が強くなり、座っていて非常に気持ちが良いです。
座面ロッキング(ゆりかご)機能がある
高価なパソコンチェアでもロッキング機能がない物も少なくありません。このゲーミングチェアはきちんとロッキング機能がありました。
ロッキング機能とは別名ゆりかご機能とも言われています。まさにゆりかごの動きと同じく、座面が上下にフラフラと揺れるんです。ロッキングで上下15度に揺れるので、リクライニング角度は150度ということになります。逆に言うと、ロッキング機能を考慮しないとリクライニング角度は135度なので、以前の記事でも書いたように、ゲーミングチェアで眠るような用途の場合、AKRACINGさんのゲーミングチェアを選んだ方が良いかもしれません。
ちなみに、ロッキング機能で後ろに体重を掛けても倒れませんでした。体の感覚としては倒れそうなのですが、自分の足でこのゲーミングチェアの脚を触ってみると、ピクリとも浮いていませんでしたし浮く気配もありませんでした。無茶苦茶な体重の掛け方をしなければ後ろに倒れません。考えてみればそうですよね。ロッキング機能で後ろに体重を掛けて後ろに倒れたら欠陥品です。下手をしたら事故で怪我をして打ったえれれてしまいますもんね。この辺りは絶妙なバランスの計算がされているのだと思います。
気になるところ
最後に使用してみて気になったところを挙げていきます。
リクライニング角度150度は寝るには中途半端
リクライニング角度は最大150度までです。更に言えば、ロッキング機能の15度を加味して150度です。なので、純粋にリクライニングできる角度は135度なので、やはり椅子で眠りたい場合はAKRACINGさんのゲーミングチェアの方が良いと思います。ただ、以前の記事でも書いたように、AKRACINGさんのゲーミングチェアの場合、最上位機種以外ではDXRACERさんのゲーミングチェアより最大で30~40%高くなっています。この価格にリクライニング角度のメリットを見出せるかどうかです。
私の場合、ゲーミングチェアで眠ることはないですし、170度にしたいなんて要求もないので、安く購入できるDXRACERさんのゲーミングチェアを選びました。
ちなみに、私は150度のリクライニング角度でも非常にリラックスして横になることができました。これで眠るとなるとやはり若干苦しいかなといった感じ。できるだけ横になって楽な姿勢で映画やTVを見るなんて使い方には十分すぎるほどです。
更に言えば、リラックスしたい場合は脚を同じような高さに置けるオットマンがあると更にリラックスできます。メーカー物のサンワサプライさんのオットマンが3千円台で購入できるので、PCでの作業をもっとリラックスした体勢でしたい場合はお勧めです。
座面が小さくあぐらがかけない
以前使用していたパソコンチェアは、座面が大きかったのだなと今になって思います。座面であぐらがかけたのですが、このゲーミングチェアは座面がコンパクトで体を包み込むようになっているのであぐらはかけませんでした。同じ姿勢でいることは疲れる原因にもなるので、パソコンチェアであぐらをかいている人もいると思いますが、そのような方は注意が必要かも知れません。どうしてもパソコンチェアであぐらを買いたい場合、座面が大きいキングシリーズをおすすめします。
私は前述もしたオットマンを購入しました。オットマンを併用すると、あぐらもかけますし、脚も伸ばせますし、自由な体勢を取ることができます。『正しい姿勢』とはまた違った形になってしまいますが、非常にリラックスした状態で座れます。オットマンの使い勝手についてはまた後日。
肘掛けの替え幅が非常に小さい
肘掛けは個人的に重要なパーツです。私の場合、肘掛けが無く、腕を空中に浮かせた状態でいると、肩こりや首こりが発生します。なので、肘掛けが丁度良い高さや幅になることが重要なのですが、幅の調整はごく僅かにできるだけでした。
高さの調整は肘掛けのスイッチで簡単にできるのですが、幅は座面裏のネジをゆるめて左右ともに5cmほど替えられるだけでした。私はキーボードを打つにもマウスを打つにも肘掛けに肘を乗せて打ちたいので、もっと狭くしたかったのですが無理でした。
総評
今回初めて約3万年の椅子を購入しました。これまでは2万円を切るくらいの物が上限でした。結構勇気を出して購入したのですが、座り心地は抜群でした。体にフィットする感覚、包み込むようなホールド感、クッションのほどよい硬さ、底付き感のない座り心地、上下にゆらゆら揺れるロッキング機能と、座り心地が良い工夫が随所に見られました。
椅子にどこまでお金を出すかは難しいところですが、常に体に触れている部分で、体への負担にダイレクトに影響するので、このようなアイテムにはお金を掛けて良いと思います。その他だとキーボード、マウス、液晶モニタなどですね。これらも常に触りったり目にするところなので、少しの違いがちりも積もれば山となるで、生活の快適さに影響が大きいです。
こんな人にお勧め
- 最も売れているゲーミングチェアが欲しい人
- 組み立てが簡単なゲーミングチェアが欲しい人
- 肘掛けが上下調整可能なゲーミングチェアが欲しい人
- フィット感の良いゲーミングチェアが欲しい人
- ホールド感のあるゲーミングチェアが欲しい人
- ヘッドレスト、ランバーサポートがあるゲーミングチェアが欲しい人
- 座面の底付き感のないゲーミングチェアが欲しい人
- ロッキング機能があるゲーミングチェアが欲しい人
関連リンク