1日使って分かったこと「スマートフォン P10 lite/Huawei」レビュー 評価はまだありません

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特徴

  • CPU:Kirin658, 16nm, 4×2.1GHz+4×1.7GHZ A53, 64-bit
  • OS:Android 7.0 + EMUI 5.1
  • ディスプレイ:約5.2インチ FHD(1920x1080ドット) IPS 2.5Dディスプレイ
  • メモリ:RAM : 3GB / ROM : 32GB(最大128G Micro-SDスロット)
  • カメラ リア:1200万画素
  • カメラ フロント:800万画素

 

長所と短所

  • ○アプリ『Phone Clone』でデータの移行が簡単
  • ○指紋認証機能搭載で安全便利
  • ○2.5D曲面ガラスで全面を覆っていて高級感がある
  • ○充電が速い
  • ○タッチ精度十分
  • ○フルハイビジョンディスプレイが綺麗
  • ○カメラの画質が良い
  • ○GPS精度はカーナビとして問題がない
  • ○最新のAndroid7.0搭載
  • ○余計なアプリが入っていない
  • ○透明保護ケース付属
  • ○モバイル通信のプリセットが最新
  • △ナックルジェスチャー機能が面白い
  • ×DSDS非対応

 

はじめに

今回レビューするのは、HuaweiさんのSIMフリースマートフォン『P10 lite』です。

 

HuaweiのPシリーズは格安スマホの中では評判が良く、前機種のP9を購入しようとしたのですが、たまたまタイミングが合わずに見合わせてしまいました。今回は記念すべきシリーズ10作目とのことで、発売前にしっかり情報をキャッチしたので購入しました。

 

ちなみに、日本で人気の格安スマホというと、HuaweiとASUSが2大メーカーといって良いと思います。この2つのメーカーが出すスマホは、毎回売れ筋の上位に来ます。実際に私は両方のメーカーのスマホを使用したことがありますが、売れるのも納得の良くできた作りで、格安スマホ初心者にもヘビーユーザーにも勧められます。また、両メーカーとも、リーズナブルな機種、ミドルクラス、ハイクラス、カメラに特化した機種など、ラインナップが豊富で、自分の目的に合ったスマホを選べるので、この辺りも人気の理由でしょう。

 

日本人としては日本メーカーに是非とも頑張って貰いたいのですが、残念ながらこの格安スマホ2大メーカーには、価格、コストパフォーマンス、性能、使いやすさ、種類など全ての面で、全く歯が立っていないのが現状です。

 

さて、前口上はこれくらいにして、それでは早速レビューを書いていきたいと思います。

 

外観チェック

化粧箱。

 

白く背の高い長方形です。

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蓋を開けるとこんな感じで、スマホ横に立っているような状態で内箱の隙間に挟まっています。これは理に適っていて、最も脆い液晶画面部分を下や上にしていないため安全です。また、液晶画面と背面の両方を内箱で挟むことにより、最も面積が大きくダメージを受けやすい部分が内箱という緩衝材に挟まれている形になります。よく考えられているパッケージです。

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パッケージ内容は、スマホ本体、TPUケース、USB充電器、USBケーブル、イヤホン、SIM/SDカードスロット開錠ピン、クイックスタートガイド。必要最小のパッケージといった感じです。余計な物や分厚い説明書がない分コストが抑えられているのでしょう。また、他のHuaweiでは付属していることもある液晶保護シートはありませんでした。

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付属の透明TPUケース。あって困る物ではありませんが、質的にも強度的にもあくまでオマケの域を出ていないと思います。「P10 liteにはケースが付属しているから別途買わなくていいや」とはならないと思います。

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USB充電器。このUSB充電器は急速USB充電器です。USB充電器本体に、『5V/2A or 9V/2A』と記載されています。一般的な2Aや2.1Aの急速充電よりも速く充電することができます。

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オーソドックスなUSBケーブルとイヤホン。

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SIM/SDカード開錠ピン。

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分厚い説明書はなく、簡素なクイックスタートガイドのみでした。勿論完全日本語版です。初めてのスマホの場合は説明が少なくて戸惑うかもしれませんが、最低限のことはこのクイックスタートガイドに書いてあるので、使用できる状態まで持っていき、あとは弄りながら、ネットで調べながら使い方を覚えていくのがAndroidです。

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中高生も使えているのですから、ゆっくり覚えていけば基本的には誰でも使えると思います。

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P10 liteは前面も背面も2.5Dガラスパネルで覆われています。2.5Dとは、わかりやすくいうと湾曲しているということです。覆っているガラスに鋭角な部分がないので持ちやすく安全で高級感も出ます。また、横のベゼル幅は狭小で、5.2インチですが数字ほど大きく感じません。

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左から800万画素のインカメラ、近接センサー、受話口。消灯時には見えませんが、更に右には通知ランプがあります。着信時やアプリの通知時にきちんと不具合なく光りました。受話口は電話のみで使用するので、ここからスマホが発する音は出ません。

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下部にはメーカーロゴであるHuaweiの文字がデザインされています。

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右側面には上からボリュームボタン(アップ、ダウン)、電源ボタン。電源ボタンは表面がやすりのようなザラザラした加工がされており、暗闇で手探りで触っても「あ、これは電源ボタンだな」とわかります。上のボリュームキーとの押し間違いを防ぐ工夫がされていました。

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左側面はSIM/SDカードスロット。付属のピンを穴に差し込むと、スロットがピョンと飛び出るので、指で摘まんで取り外します。ピンは細い針金でも代用可能ですが、せっかく便利な形状の物が付属しているので無くさないようにしましょう。

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ピンをこのように穴に差し込んでグッと押します。

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そうすると、スロットが少し飛び出るので、あとは指で摘まんで引っ張り出します。

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後述しますが、スロットはDSDSではなく排他仕様となっています。2枚のSIMを装着して同時待ち受けなどのDSDS機能は使用できません。

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上部には、左からノイズキャンセリングホール、イヤホン用の3.5mmステレオミニジャック。

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下部には、左からマイク、USB端子(Micro B)、スピーカー。スピーカーはこの部分だけなのでモノラルです。しかし、それにしては結構パワーがあり、音楽を個人で楽しむ分にもそこそこ使えます。

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背面の上部真ん中に指紋認証パネル。その左上にライト、1200万画素のメインカメラとなります。背面も前面と同じく2.5Dガラスが貼り付けられています。

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カメラも指紋認証パネルも出っ張りは全くありません。机の上に置いてバランスが悪くなるだとか、傷が付く心配もありません。

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100円玉を真ん中に置いてみましたが大きさはこんな感じです。特に左右のベゼルが狭いので、5.2インチという数字から想像するよりも小さく感じると思います。

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計測したところ、縦が14.65cm。

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幅が7.2cm。

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重量は145.2gと、150gを切っていました。持っていても非常に軽く、持ち運びが苦になりません。

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以上、外観チェックでした。

 

動画チェック

 

スペック

項目 仕様
対応OS Android 7.0 Nougat / Emotion UI 5.0
CPU Huawei Kirin658 オクタコア(4×2.1GHz+4x1.7GHz)
メモリ RAM:3GB / ROM:32GB / Micro-SDスロット(最大128GB)
バッテリ 3,000mAh
連続待受時間 LTE-FDD:約532h / WCDMA:約670h / GSM:約524h
連続通話時間 WCDMA:約h / GSM:約h
ディスプレイ 5.2インチ, FHD(1920×1080ドット) IPS
カメラ:メインカメラ 1200万画素 (開口部F2.2,像面位相差AF+コントラストAF電子式手ぶれ補正)
カメラ:インカメラ 800万画素 (開口部F2.2,FF)
通信速度(受信時/送信時) 下り(受信時)最大262.5Mbps(LTE) / 上り(送信時)最大50Mbps(LTE)
通信方式:FDD-LTE B1/3/5/7/8/19/26 (※au VoLTE対応予定)
通信方式:TDD-LTE B40
通信方式:W-CDMA B1/5/6/8/19
通信方式:GSM 850/900/1800/1900MHz
通信方式:Wi-Fi 802.11b/g/n/ac準拠 (2.4GHz/5.0GHz), Bluetooth v4.1 with BLE
最大接続台数
SIM スロット Nano SIM x 2
測位方式 GPS/AGPS/Glonass/Beidou
センサー 加速度, コンパス, 環境光, 近接, 指紋
USB microUSB
サイズ 高さ:約146.5 mm / 幅:約72 mm / 厚さ:約7.2 mm
重さ:約146 g
カラー サファイアブルー、プラチナゴールド、パールホワイト、ミッドナイトブラック
本体付属品

 

アプリ『Phone Clone』でデータの移行が簡単

新しい端末を買った場合、まっさらな状態から始めるのでなければ、データの移行や同期をしなければなりません。勿論、手動でもできるのですが、長く使っているとアプリは数十個あるでしょうし、その設定も1つ1つ行っていたのでは時間が掛かって面倒です。そのような場合、各端末メーカーは、簡単な操作でデータを移行してくれるアプリを出しているのですが、初期設定の途中、Huaweiの『Phone Clone』でそれができますよとの案内がなされ、指示通り進んでいくと、簡単に以前の端末からアプリや設定が移行できました。いわゆるクローン化です。

 

しかし、壁紙等の設定は全く同じになるのですが、セキュリティ面から各種アプリのパスワードなどは復元してくれません。これはどのメーカーのどの端末も同じなの、新しい端末にしたらそこは手動でやってやる必要があります。

 

 

手順は簡単で、下記3ステップだけでした。

 

  1. データ移行元の端末に『Phone Clone』をインストールする
  2. データ移行先の端末(P10 lite)に表示されているQRコードを移行元端末のカメラで読み取る
  3. 同期するデータを選択(通常はデフォルトのままでOK)して移行を始める

 

移行するアプリ数や容量によりますが、あとは10分~20分程度放置しておけば移行が完了します。この簡単さなら、全くスマホに詳しくない人でも問題なくデータの移行ができるはずです。

 

指紋認証機能搭載で安全便利

指紋認証機能を使用する前までは、そんなの必要なのかなと懐疑的だったのですが、1度使用したらもうこれなしでは耐えられない体になってしまいました。

 

このP10 liteにも指紋認証機能が背面に付いています。最初に自分の指紋を登録すれば、背面の指紋認証パネルに軽くタッチするだけでロックが解除されディスプレイが点灯します。

 

これにはいくつかメリットがあります。まずはなんといっても起動が楽だということ。指紋認証機能がないと、物理ボタンを押す必要があります。ロックをしている場合、パスワードやジェスチャーの入力が必要です。ところが指紋認証機能があると、これら全てをすっ飛ばせます。

 

指紋認証パネルを指先で軽く触るだけで画面が点灯するので、おそらくスマホで最も多い操作であろう頻繁な起動操作が楽になります。ちりも積もれば山となるの典型で、1日に10回20回と操作する物です。しかも1年2年と今後ずっと続けていくわけですから、その操作性向上の効果は計り知れません。

 

もう1つはセキュリティ面が向上すること。私は指紋認証機能を使用する前までは、ロックを一切掛けていませんでした。今思えば過信ですが、紛失しなければいいだけと思っていました。そしてなにより、前述もしたように1日に10回20回する操作なので、そこでいちいちパスワードやジェスチャーをするのが面倒でした。

 

しかし、当然これは良くないことです。今やスマホにはあらゆる個人情報があり、写真が流失しただけで大騒ぎです。それどころか各種サイトのパスワードや銀行の情報なども保存されているので、紛失して見られ、悪用されたときのダメージは甚大です。しかし、やはり1日に何回も操作する度にパスワードやジェスチャーを入力するのは…と思っている方も多いと思いますが、これらセキュリティ面と操作性の両方を一気に解決するのが指紋認証なのです。

 

実際に指紋認証機能を使ってみてわかりました。そりゃあ普及するよなと。もはやスマホやタブレットに指紋認証機能は私にとってはなくてはならない物になりました。初期は精度も不安定で、認証を失敗することもあったのですが、今やこのような格安スマホでも精度に問題はなく、ノーストレスで使えています。

 

また、この指紋認証パネルは簡単なジェスチャーにも対応しています。下にスワイプする動作と、長押しに機能を割り当てられます。どんな動作でも割り当てられるわけではなく、限られたいくつかの動作の中から選ぶのですが、私は下へスワイプで通知パネルの表示。長押しでカメラのシャッターを割り当てました。

 

通知パネルを見る場合、基本的にスマホを持っている手とは逆の手で、画面を下にスワイプしてやらなければなりません。つまりこの動作には両手が必要です。ところが、この操作を指紋認証のジェスチャに割り当てると、スマホを持った指で背面の指紋認証パネルを下へスワイプしてやれば良いだけなので、難なく片手で操作ができました。

 

長押しにはカメラのシャッターを割り当てたのですが、これは自動でカメラが立ち上がってくれるわけではなく、カメラを起動した状態で、背面の指紋認証パネルを長押しするとシャッターを切ってくれるとのものでした。これも片手で操作が完結できるので便利でした。

 

指紋認証パネルの精度や反応は抜群に良いと思います。ほぼタイムラグなく、触った瞬間に画面が点灯します。同メーカーのタブレット『Media Pad T2 Pro』も所有しているのですが、この指紋認証よりも別次元で速く精度も高いので、認証エラーで立ち上がらない回数も皆無になりました。

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この指紋認証パネルは正方形で面積が大きいので、適当に『指紋認証パネル辺り』を触ってもサクッと認証してくれました。非常にイージーに使えます。

 

2.5D曲面ガラスで全面を覆っていて高級感がある

安価なスマホの場合、プラスチックの筐体で、なおかつ剥き出しになっている場合も多いのですが、こちらは前面のベゼルも背面も全てガラスで覆われています。また、エッジは鋭角ではなく曲面なので、手に持ったときに馴染み、持ちやすかったです。ガラスで前面と背面が覆われているので耐久性も通常よりも上がります。

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充電が速い

10分の充電で2時間の動画再生が可能になり。30分の充電で43%、97分で100%の充電になります。つまり、0.97分で1%の充電なのでモリモリ充電されていきます。大雑把にいえば1分1%の充電速度です。急速充電非対応のスマホは、0%から満充電するまでに4時間以上かかる物も多く、これは相当なアドバンテージです。

 

生活の中で、出掛ける前に充電するのを忘れたと気付く場合も出てくると思います。そのようなときでも、30分で43%充電されるので安心です。ゲームや動画再生など、バッテリー消費の多いことに使わなければ、出掛ける前に20分充電すれば半日持ちます。

 

付属の充電アダプタには『5V/2A or 9V/2A』と記載されていました。QC3.0ではないようですが、通常の急速充電である5V/2Aよりも充電速度は速いことになります。手持ちの急速充電器で充電してみましたが、他のメーカーの物でもきちんと急速充電できました。

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タッチ精度十分

安価なスマホはタッチパネルの精度が悪いことが多いです。ゲームでもしない限り、今のスマホのCPUやメモリの性能だと、1万円を切るような超格安スマホでもないかぎり、スペック的には全くと言って良いほど問題ありありません。そこで安いスマホの中で差が出る部分は何かといえばタッチパネルの精度なのです。

 

タップしてもアプリが立ち上がらない、または一瞬間があって立ち上がる。タップした場所と微妙にズレた位置がタップされてしまう。画面遷移のスワイプがもたつくなどなど。しかし、1日中弄っていましたが、このP10 liteでタッチ精度が悪く不満に思うシーンは一度も出てきていません。タップしたところがきちんとタップされますし、アプリの起動などでもたつくこともありません。スワイプでの画面遷移も実にスムーズにできています。

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ただ、私は高級機のXperiaやiPhoneを使用したことがないので、これらと比べるとおそらく見劣りはするのだと思います。iPhoneを使用したことのない自分からすると、全くタッチ精度や動作に不満はありません。

 

 

ちなみに、高級機といえるかどうか微妙なのですが、昔GalaxyはS4とNOTE 2を発売後すぐに使用していたことがあります。そんな私でもP10 liteのレスポンスは良いと思います。

 

フルハイビジョンディスプレイが綺麗

安価なスマホの場合、まだまだフルハイビジョン(1920x1080)ではなく、ハイビジョン(1280x1080)のディスプレイもあるのですが、このP10 liteはフルハイビジョン液晶でした。この解像度だと、フルハイビジョン動画をドットバイドットで表示できるので、動画再生は非常に綺麗で滑らかです。

 

カメラの画質が良い

カメラの性能はかなり良いと思います。

 

論より証拠ということで、実際にP10 liteで撮影した写真をこれから載せていきますので、参考になれば幸いです。全て初期設定のままのオート撮影です。下記は同メーカーHuaweiのタブレット『Media Pad T2』の解像度8M。

 

非常に明るく撮れるカメラで、2万円程度のタブレットカメラとしては非常に優秀だと思います。ブログに載せるとか、それほど拘りのない記念撮影程度なら全く問題はありません。しかし、7インチなので持ち運びやカメラとしての取り回しには問題があります。気軽に持ち運び、サッと出して撮影という使い方はやや厳しいです。

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そして下記がP10 liteのカメラで撮影した物で解像度は上記と同じく8Mです。上記に比べるとやや青みがかっています。この辺りは好みでなければ色々と設定を弄れますが、今回はなにも設定を弄っていないオート撮影での比較となります。

P10 lite gundam 8M

 

そして下記がP10 lite最大解像度の12Mの写真です。

P10 lite gundam 12M

 

それでは次に上記画像を拡大してみます。Media Pad T2の写真を拡大したもの。ブログに縮小して載せる分にはあまり目立ちませんでしたが、拡大すると輪郭がぼやけていることがよくわかります。前述したように、それこそブログに載せる場合は等倍で載せることはまずないのでこれでも問題はありませんが、思い出に取っておきたい大切な記念写真などだと、後からガッカリしてしまうかもしれません。

 

MediaPad T2 gundam 8M

 

次にこのP10 liteの8Mの拡大写真です。上記写真と比較すると、明らかに輪郭がくっきりハッキリ写っていることがおわかりいただけると思います。非常に鮮明に撮影できました。

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最後に下記がP10 liteの最大解像度12Mで撮影した物を拡大した写真です。

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続いて皆さんも撮影することが多いと思う食べ物です。下記はMedia Pad T2で撮影した焼きそばで解像度は8M。

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下記はP10 liteで撮影した物で、こちらも上記と同じく8M。

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そして最後にP10 liteの最大解像度12M。

P10 lite yakisoba 12M

 

下記はMedia Pad T2の拡大写真です。Media Pad T2は暗いところも頑張って撮影してくれるのですが、若干白飛びする傾向にあるようで、実物よりもやや白く写ります。輪郭も先ほどの模型の写真と同じく、拡大するとぼやけていることがわかります。

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そしてこのP10 liteの8Mを拡大したもの。記と比べ、やはり輪郭はぼけておらずくっきりと写っています。

P10 lite yakisoba 8M

 

最後にP10 liteの最大解像度12Mを拡大したもの。

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いかがだったでしょうか。P10 liteのカメラは、格安スマホの中では相当良い部類に入ると思います。特に輪郭がしっかりボケずに撮れるため、拡大しても綺麗なままです。上を見ればiPhoneなどもあるのでキリがありませんが、旅行の思い出の大切な記念撮影でも全く問題ないレベルまで仕上がっていると思います。ただ、白い物を撮影するときに回りの明かりなどの状況によっては、かなり青みがかって補正される傾向があるようです。唯一気になる点はこれくらいです。非常に良いカメラだと思います。

 

画質以外でもフォーカス、撮影のレスポンスともに速く、ストレスになったり、ワンテンポ待つこともありませんでした。今回は時間がなかったため、屋外での写真を撮影できませんでしたが、次回の記事では屋外での撮影もして作例を載せたいと思います。

 

GPS精度はカーナビとして問題がない

少し外出してカーナビとして試用してみましたが、GPS精度には全く問題がありませんでした。実際に使用してみて3mの誤差もないと思います。

 

曲がるべき所を過ぎてからアナウンスされることもなく、手前でアナウンスされすぎて、1本手前の道を曲がってしまいそうになることもありませんでした。この辺りは何回も使用しているうちに不満が出てくるかもしれないので、次回の記事で詳しく検証した結果を書きたいと思います。

 

最新のAndroid7.0搭載

Android端末の場合、どのバージョンのAndroidがインストールされているのかが重要です。何故なら、AndroidはPCのOSと違い、新しければ新しいほど基本的に良い物であるということが1つ。もう1つは、頻繁にメジャーアップデートをするからです。

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PCのOSの場合、新しければ良いとは限らず、制御しなければいけない機能が多いため、どこかに不具合が出たりする場合があります。なので、最初は様子を見て、安定した頃に乗り換えるのが最も賢いとされています。故に初期から使う人は『人柱』と呼ばれたりもします。しかし、Androidの場合は、基本的に新しければ新しいほど高機能で使いやすいです。新しければ新しいほど良いという珍しいOSです。

 

また、メジャーバージョンアップデートが頻繁で、半年で上がることも珍しくありません。なので、例えば他のスマホが7.0を入れているのに、安くするために6.0を入れていたなんて場合、あっと言う間に時代遅れとなり、最悪の場合は使いたい機能がまともに使えないなんて事も起こります。

 

Androidは基本的に古いバージョンは切り捨てる傾向にあり、6.0から7.0へアップデートし、また更に8.0、9.0なんて先までアップデートをサポートしてくれる端末メーカーはありません。良くて1回のメジャーアップデートに対応する程度で、奇跡が起これば2回はあります。しかし、基本的には2回のメジャーアップデートの面倒は見てくれないと思って間違いありません。

 

勿論、バージョンが古くなったからといって、すぐに使えなくなるわけではありません。現在主流は7.0ですが、今でも4.4などは使えていますが、これが限界といったところです。色々なアプリやゲームなどは、バージョン4.4以上などと謳う物が多くなりました。

 

このような点から、Androidのバージョンは新しい方が良いのですが、このP10 liteのバージョンは現在最新の7.0なので安心です。このままメジャーアップデートがないとしても最低4,5年は使えるはずです。また、Huaweiはメジャーアップデートを1回くらいはサポートすると思うので、8.0まではおそらく上がります。あくまでこれまでの経験上からの私の予想ですが、希望的観測ではなく、おそらく現実的に1回のメジャーアップデートはすると思います。(予想が外れたらごめんなさい)

 

余計なアプリが入っていない

Huaweiのスマホやタブレットは人気があるのですが、その理由の1つに余計なアプリが入っていないことが挙げられます。

 

私はPCの自作もするので、マザーボードの雄ASUSも好きで、スマホやタブレットを使用したことがあるのですが、謹製(ASUS製)アプリが数多くプリインストールされており、なおかつ削除できない物も多かったです。

 

1つ見方変えると、このような謹製アプリ(≓宣伝アプリ)が入っているから端末の価格を抑えられるとの面もあります。しかし、削除できず、たまに勝手に立ち上がってなにか動いているとさすがにデメリットが多くなってしまいます。勝手に立ち上がり裏で動いているということは、ただでさえ持ちが悪いスマホのバッテリーを消費してしまいますし、セキュリティ面からも何の情報をどこに送っているのかわからない不安感も…。

 

Huaweiのスマホやタブレットは、このような謹製アプリが極端に少なくほとんどありません。あっても片手の指で数えられるくらいです。

 

透明保護ケース付属

Huaweiのスマホは、液晶保護フィルムが付属している物もあり、さらには貼り付けられて出荷されている物もあります。しかし、このP10 liteに液晶保護フィルムは付属も貼り付けもされていませんでした。その代わりに申し訳程度の物ですが、透明のTPUケースが付属していました。

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ただし、非常に薄いですし、側面も四隅の最低限しか保護されていないので、傷付けたくない方や綺麗に使いたい方は、別途ケースを購入することをお勧めします。付属していることはマイナスではないのですが、とても『保護』ケースと呼べる代物ではありません。本当の意味でのオマケで、無いよりはあった方がましという類いの物でした。

 

モバイル通信のプリセットが最新

モバイル通信(格安SIM)のAPN設定プリセットが最新かつ豊富でした。詳細は画像の通りですが、数ヶ月前にサービスが開始されたLINEモバイルもありました。20ものプリセットがあるので、日本国内の主要なモバイル通信会社は網羅していると思います。

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アカウント名やパスワード、サーバなどを入力することなく、SIMを装着したらこのプリセットを選択するだけで通信できるようになりました。非常に便利です。ちなみに、私が利用している格安SIMのLINEモバイルは、ワンコインSIMでは現在最強だと思います。詳しいことは下記記事で書いています。

 

 

勿論、プリセットにないモバイル通信会社の物でも、手動で入力すれば利用できます。

 

気になるところ

最後に使用してみて気になったところを挙げていきます。

 

ナックルジェスチャー機能が面白い

P10 liteにはユニークな機能があります。それはナックルジェスチャーです。一般的にスマホを操作する際は、指で画面を滑らせるのですが、P10 liteは指の腹と指関節を識別し、指関節で滑らせた場合のジェスチャーでアプリが立ち上がります。どのアプリが立ち上がるかは任意で登録できます。

 

ほとんどの人はそうだと思いますが、良く使うアプリは画面下のドックや、すぐに立ち上げられる分かりやすい位置にアイコンを登録していると思います。

 

使いたくなければ使わなければ良いですし、あって困る機能でもないのですが、ナックルジェスチャー機能は便利なのか、今後日常的に使える機能なのかは、正直今のところは微妙かなといった感想です。

 

DSDS非対応

最近では格安スマホの中でも、DSDSに対応している物もちらほらあるのですが、このP10 liteは非対応です。

 

DSDSとは、2枚のSIMカードを挿入でき(デュアルSIM)、2回線の着信を同時に待ち受けできる(デュアルスタンバイ)機能のこと。

 

 

DSDSがあるメリットとして例を挙げると、キャリアの回線契約をし、そちらは通話のみ使用。それとは別に格安SIMと契約し、そちらはネット閲覧専用とすれば、通信料を節約できる場合があります。

 

また、仕事用とプライベート用の2つのSIMを入れても、同時に待ち受けでき、発信する場合の回線も選べるので、仕事用とプライベート用で2台のスマホを持つ煩雑さから解放されます。

 

これら以外にも工夫次第で色々なメリットがあるのですが、P10 liteは排他仕様といい、どちらかにSIMを、どちらかにSDカードを入れる作りになっていて、両方にSIMを入れてもDSDSとしては機能しません。

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私はDSDSは今のところ必要ないので問題ありませんが、前述のような使い方をしたい場合は、残念ながら不可能です。

 

ただし、SIMを2つ入れ、どちらを使うかを自分でその都度選ぶ使い方は可能です。その場合はどちらのSIMを使用するか、いちいち切り替えなければならないので、SIMを2つ入れるメリットとしてはかなり薄くなってしまいます。

 

総評

今のところ弱点らしい弱点は見付けられていません。挙げるとすれば、DSDS非対応、SIM/SDカードスロットがピンで開ける方式のため入れ替えが面倒くさいくらいでしょうか。DSDSは私は使用しませんし、スロットの開閉は1度SIM/SDカードを装着するとそうそう開けることはないので、まあいいかなといった感じです。

 

カメラも良い感じで、格安スマホの画質が悪い物とは1段階レベルが違うと思います。写真の作例は、後日出掛けて追加で色々撮ってきてアップしたいと思います。

 

また、Huaweiの端末でも過去にあったのですが、格安スマホや格安タブレットで起こりがちな、ホームランチャのデフォルトが標準に戻ってしまう現象も、今のところ1度も起きていません。今のところかなり快適に使用できています。

 

今回は1日使ってみてわかったことを書きましたが、GPS精度やカメラ設定の詰め方など、時間を掛けてやらないとわからない項目はまだまだあります。また、分かったと思って今回記事にしたことも、1週間使用したら、感じ方が変わることも珍しくありません。次は1週間ほど使用してみてまたレビュー記事をアップしたいと思います。

 

追記:その後使用したレビューをアップ

 

こんな人にお勧め

  • 3万円以下で弱点のないスマホが欲しい人
  • コストパフォーマンスの高いスマホが欲しい人
  • 指紋認証精度の高いスマホが欲しい人
  • 充電が速いスマホが欲しい人
  • 癖のないAndroidスマホが欲しい人
  • プリインストールアプリの少ないスマホが欲しい人
  • 全面ガラスで覆われている高級感のあるスマホが欲しい人

 

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